津田沼パルコ、2023年2月28日閉店-A館・B館ともに約45年の歴史に幕

千葉県船橋市の津田沼駅前にあるJ.フロント リテイリング(大丸松坂屋百貨店)傘下のファッションビル「津田沼パルコ」が、2023年2月28日に閉店する。

津田沼パルコA館。

「津田沼戦争」の舞台、2017年に改装していたが

津田沼パルコはA館が1977年6月に開業。B館は同時に西友津田沼店として開業した。B館は1985年に津田沼パルコ増床に伴い規模を縮小、「西友津田沼パルコ店」に改称し、上層階は津田沼パルコLet’s館(のちB館に改称)となった。
現在は津田沼パルコA館・B館と同じく船橋市内の不動産会社が所有、建物は地上6階から地下1階まで、店舗面積は約48,000㎡。2019年度の売り上げは約120億円であった。
パルコのなかでもカジュアルな店舗であり、テナントとしてスターバックスファッションセンターしまむら島村楽器GUムラサキスポーツなどが出店するほか、地階には先述したとおり2017年まで西友が出店していた。さらに、かつてパルコや西友と同じ西武セゾン系列だった無印良品ファミリーマートも出店しており、西武流通グループの総力を挙げた店舗であった。

津田沼パルコB館。

一方で、津田沼駅近くには「イオンモール津田沼」、「イトーヨーカドー津田沼店」、そして「モリシア津田沼」(ダイエーモリシア津田沼店、一時はイオンとして営業していた)などの大型スーパーが集積しており、「津田沼戦争」と呼ばれるほど競争が激しい地区として知られる。

津田沼のイオンとイトーヨーカドー。

その一方で、現在津田沼エリアには百貨店は存在しておらず、2017年10月にはパルコが西友跡などをこうした自主編集型の「デパ地下」仕様に改装、北野エースなどが出店する全面リニューアルをおこなったばかりであった。
津田沼パルコ跡の活用方法については2月時点で発表されていない。
建物は先述したとおり地元企業が所有しているが、築50年近いため解体・再開発される可能性もあろう。

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