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たいらや泉が丘店、2025年2月28日閉店-旧おざきフレール旗艦店、伏見屋サンマリ栃木トップマート全店舗承継から8年で

栃木県宇都宮市のエコスグループ系食品スーパー「たいらや泉が丘店」が2025年2月28日17時をもって閉店する。

複雑な泉が丘のたいらや

たいらや泉が丘店は、1965年3月に宇都宮地場食品スーパー「主婦の店上野ストアー泉が丘店」として開店。1986年5月には社名変更に先駆けて「エーリスウエノ泉が丘店」に改称した。
1997年7月には当時の運営会社がエコスグループ完全子会社「たいらや北関東(現たいらや)」に全店舗の営業権を譲渡したが、泉が丘店は承継店舗のなかでも最古参といえる店舗だったため、1998年3月に「たいらや泉が丘店」として建替新装開店することとなった。
同店は旧エーリスウエノ系初となるスクラップ&ビルド実施店舗として、エコスグループのノウハウを積極的に導入したモデル店舗であったが、2007年をもって閉店。2025年2月現在は分譲マンションとなっている。

伏見屋系サンマリ/トップマート栃木全店承継から8年で

現在のたいらや泉が丘店は、宇都宮地場食品スーパー「おざき泉が丘店」(本社併設店舗)として開店。2006年9月のフレッセイによる運営会社完全子会社化を機に、2007年4月に「フレール泉が丘店」に改称、2010年4月の伏見屋系サンマリによる運営会社完全子会社を機に「家計応援団トップマート泉が丘店」に改称した。
トップマート泉が丘店は、伏見屋系同業のノウハウを活かしたディスカウント業態として全面刷新、2015年4月の運営会社再編を機に「サンマリ家計応援団トップマート泉が丘店」となったが、2016年8月をもって閉店。同年9月にエコスグループが伏見屋系サンマリ栃木事業(トップマート栃木県内全3店舗)を承継するかたちで現在の店舗となった。
たいらやは同店を完全閉店するとしており、複雑な店歴を経た同店は歴史に幕をおろすこととなった。

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ドン・キホーテ館山店、2025年2月27日開店-館山市初「エンジョイドンキ」に

千葉県館山市の国道128号線外房黒潮ライン沿いにパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ館山店」が2025年2月27日に開店する。

館山市初のドンキは「エンジョイドンキ」

ドン・キホーテ館山店は、2023年7月閉店のパチンコ店「ニュースポーツランド」跡地に開店するもので、建物は新築鉄骨造平屋建、売場面積は約2,489㎡。同店開店により千葉県26店舗体制となる。
ドン・キホーテ館山店は、同社館山市1号店としてコンセプトに「エンジョイドンキ」を掲げ、同店オリジナルデザインの「ヤシの木ドンペン・ドンコ」を店内装飾に採用。
食品・洗剤・生活用品といった必需品や香水・カラコン・プロテイン・シーシャといった嗜好品、行楽シーズンのニーズに対応したレジャー・BBQ 用品など約5万点を展開することで、幅広い層が「市外に出なくても楽しみながら買い物できる店舗づくり」「行楽シーズンに遠方から館山を訪れる方でも目的地へ行く前に
気軽に立ち寄れる店舗」をめざすとしている。

ドン・キホーテ館山店。

ドン・キホーテ館山店

住所:千葉県館山市安布里163‐3
営業時間:9:00~25:00(翌 1:00)

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マルホン・マルホンカウボーイ、2025年2月24日までに全店閉店-天下の大豪商「酒田本間氏」起源のスーパー、クスリのアオキHDが買収で

山形県遊佐町に本社を置く「本間物産」が運営するスーパー「マルホン」「マルホンマート」「マルホンカウボーイ」が、クスリのアオキHDへの経営譲渡に伴い2025年2月24日までに全店閉店した。

天下の大豪商「酒田本間家」のスーパーだった

酒田本間家は1689年に現在の山形県酒田市本町において「新潟屋」の屋号で小売業を創業。日本屈指の大豪商・大庄屋として栄華を極め、庄内藩の財政再建にも寄与。「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」と謳われた。
本間物産は戦後に多くの財産を失った本間家再建の一環で1963年に設立。1981年にはディスカウントスーパー「マルホン」1号店を出店した。しかし、1990年10月に倒産・会社更生法を申請。のち北海道の流通大手「カウボーイ」の傘下となり、以降は「マルホンカウボーイ」の展開もおこなった。

マルホンカウボーイ三川店。

カウボーイがメインバンクの1つだった北海道拓殖銀行の破綻とそれに伴う道内不況で経営不振に陥ると(のちカウボーイはトライアルが買収)、本間物産は2008年2月に秋田県仙北市の地場流通大手「伏見屋」の傘下となった。伏見屋傘下となったのちも、「マルホン」や、北海道では消えてしまった「カウボーイ(マルホンカウボーイ)」の屋号で営業を続けていた。
そうしたなか、伏見屋は傘下のスーパー各社を大手ドラッグストア「クスリのアオキHD」に譲渡することを2024年12月5日に決定。これにより各店は「クスリのアオキ」として生まれ変わることとなった。

マルホン全店閉店-クスリのアオキに、一部は完全閉店

2025年2月24日までにマルホン各店は全店閉店。最終営業日となった2月24日には多くの棚が空の状態となり、一部店舗では什器や買い物籠など店内備品の販売もおこなわれた。

棚がカラとなったマルホン+エスモール店。(旧ダイエー)

マルホン各店は2月28日にはクスリのアオキHDに譲渡され、殆どの店舗は改装後、3月から5月ごろにかけて営業を再開する予定となっている。譲渡金額は非公表としている。
各店とも、クスリのアオキ譲渡後は、ドラッグストア強化型のスーパーマーケットに生まれ変わるものとみられるが、マルホンマート八幡店など一部店舗はそのまま閉店となる見込み。また、大型店はマルホンカウボーイ大館店のように営業再開について未定としている店舗もある。
一方で、JR鶴岡駅前の「エスモール(庄内交通モール・旧ダイエー鶴岡店)」に入居する「マルホン+ エスモール店」(3月中にアオキが開業予定)のように、すでに同一館内・隣接地内にドラッグストアが出店する店舗もあり、そうした店舗はどういった業態での営業再開となるのかが注目される。

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マツザカヤ屋上遊園、2025年3月2日リニューアル開業-休業していた松坂屋名古屋店の屋上遊園地、新装再開でレトロ遊具も再設置

愛知県名古屋市中区の市営地下鉄矢場町駅に直結する百貨店「松坂屋名古屋店(本店)」の屋上遊園地「屋上遊園」が、2025年3月2日に復活・営業再開する。

新装なる松坂屋屋上遊園。

前身から115年迎える松坂屋の「デパオク」

もともと松坂屋名古屋店の屋上遊園の歴史は、1910年に「いとう呉服店(のち松坂屋)」の栄移転新築にあわせて設けられた屋上庭園に子供用のブランコが設置されたことを起源とする。
1924年に店舗が現在の矢場町エリアに移ると屋上庭園も拡大されて展望台、動物園、水族館、こども遊園などを設置。1936年に現在の本館が新築されるのに合わせて、8階部分に本格的な屋上遊園地が設けられた。
近年は東海地方最後の屋上遊園地となっていたものの、2024年にリニューアルを行うとして一旦休園していた。

マツザカヤ屋上遊園、レトロ遊具も復活・再設置

新しいマツザカヤ屋上遊園のテーマは「地域共創」。教材や遊具・園庭などを手掛ける「ジャクエツ」が空間デザインをおこなった。
屋上遊園にはイベントステージが設けられ「ローカリティ」「クリエイティビティ」「サステナビリティ」の 3 つをキーワードとしたイベントをおこなう。

松坂屋屋上遊園。アートスペースも設けられる。

さらに、松坂屋の館内8階にあるアートフロア「ART HUB NAGOYA」との連携がおこなわれるなど様々な世代が楽しめるようになった一方、以前のリニューアル前に設置されていたレトロ遊具が約60台も再設置され、昔なつかしい屋上遊園地の雰囲気も味わえるようになっている。

松坂屋屋上遊園。レトロ遊具も多くが再設置される。
(画像はニュースリリースより)

マツザカヤ屋上遊園

愛知県名古屋市中区栄三丁目16-1 松坂屋名古屋店8階
営業時間:10時~19時

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コープみらいコープ幕張駅北口店、2025年2月25日開店-同生協千葉県内約16年ぶりの新店舗、東幕張土地区画整理事業の商業核に

千葉県千葉市花見川区のJR総武線幕張駅/京成千葉線京成幕張駅近くにある区画整理地に、コープデリグループ生協系食品スーパー「コープみらいコープ幕張駅北口店」が2025年2月25日に開店する。

幕張駅北口の商業核に「コープみらい」

コープ幕張駅北口店は、千葉市施行「千葉都市計画事業東幕張土地区画整理事業」の商業核として整備されるもので、建物は地上4階建で営業フロアは1~2階、敷地面積は約890㎡、売場面積は約863㎡、延床面積は2,546㎡。同生協としては2009年の新松戸店以来約16年ぶりの新店舗となる。
幕張駅北口店では、コープデリ店舗事業目標「おいしさと安心を、うれしい価格で。」実現に向け、ストアコンセプトを「美味しいものが買えるお店、美味しさの訳が伝わるお店」「安心が見える、伝わるお店」「コープのお店に来れば、きっと何かがあると思える「楽しいお店」」に設定。
1階では惣菜・ベーカリーといった即食商品中心、2階は農産・水産・畜産といった生鮮の素材商品中心の配置を行うなど、駅前立地を活かした店舗づくりを打ち出す。また、高層階には同生協の事務所やクリニックモール、保育園を併設するなど、土地区画整理事業の核に相応しい施設とする。
幕張駅北口では2022年1月に首都圏地場中堅系食品スーパー「三徳幕張店」が土地区画整理事業施行にともない閉店しており、地域では約3年ぶりとなる食品スーパーの復活となった。

コープ幕張駅北口店。

コープみらいコープ幕張駅北口店

住所:千葉県千葉市花見川区幕張町6丁目98-1
営業時間:9時30分~22時

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ベイシアFoods Park大利根店、2025年2月21日開店-埼玉県加須市最大の商業施設「カインズモール大利根」に

埼玉県加須市の国道125号線沿いにあるベイシアグループ系商業施設「カインズモール大利根」に、同社系大型食品スーパー「ベイシアFoods Park大利根店」が2025年2月21日に開店する。

開業以来「加須市最大の商業施設」として営業

カインズモール大利根は、2009年9月15日に(当時)北埼玉郡大利根町「野中区画整理事業(おおとねニュータウン)」の商業核として順次開業。店舗面積は19,067㎡。
開業当初は「衣・食・住が一箇所で揃う地域密着型のショッピングモール」を掲げ、ベイシアグループ4社4店舗「ベイシアフードセンター大利根店」「カインズ大利根店」「オートアールズ大利根店」「(当時)ベイシア電器大利根店」を複合展開。
2017年9月にはベイシア電器跡に栃木地場大手系複合書店「うさぎやTSUTAYA大利根店(旧東鷲宮店)」が開店、2022年10月にグループ総合衣料品店「ワークマン女子大利根店」「WORKMAN SHOES」が新築開店するなど、2025年2月現在も加須市内最大の商業施設としての地位を築いている。

埼玉県内2店舗目となる「Foods Park」に

ベイシアFoods Park大利根店は、2009年9月18日開店/2025年1月30日閉店の総合スーパー「ベイシアフードセンター大利根店」を業態転換するかたちで開店するもので、建物は平屋建、店舗面積は2,754㎡。
同業態としては2024年3月の「ベイシアFoods Parkなめがわモール店」に次ぎ2店舗目となる埼玉県内新店舗となる。

ベイシアFoods Park大利根店。

ベイシアFoods Park大利根店ではテーマに「より良いものをより安くより新鮮でより楽しく」を掲げた「食のテーマパーク」業態として、精肉では同社銘柄国産肉「とろ牛」「和豚もちぶた」「燦々鶏」のコーナー化やまとめ買い需要に対応したジャンボパック商品の拡充、鮮魚では即食メニュー(生寿司・魚惣菜)の強化、惣菜では同社名物「セルフ式カレーライス」復活に加えて「セルフ式麻婆豆腐」を新規導入、インストアベーカリーでは石窯ピザやドーナツ・マフィンなども展開する。
同社は旧店舗(ベイシアフードセンター大利根店)開店以来の大型リニューアルにより「今後もお客様の生活に寄り添い、新たな「価値」を提供することでより一層地域の皆さまに愛されるお店」をめざすとしている。

ベイシアFoods Park大利根店

住所:埼玉県加須市琴寄144
営業時間:9時~22時

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ロピア姫路ムサシ店、2025年2月20日開店-「アークランズ」「ロピア」業務提携後初の共同店舗、関西旗艦店のハローズ広畑店跡に

兵庫県姫路市広畑区の山陽電鉄網干線夢前川駅近くにあるアークランズ系ホームセンター「ホームセンタームサシ姫路店」に、OICグループ系大型食品スーパー「ロピア姫路ムサシ店」が2025年2月20日午前10時に開店した。

ムサシ西日本進出の足がかりとなった旗艦店級店舗

ホームセンタームサシ姫路店は2004年10月に開店。敷地面積は42,179㎡、売場面積は25,375㎡。
ムサシ姫路店は開業当初、「一店舗巨大主義+変化対応型店舗」戦略を掲げる同社の関西1号店として、生活館・資材館やガーデンセンターに加えて、大型生活雑貨手芸用品店「趣味と雑貨の大型専門店 アークオアシス」を展開した。
その後、同社の関西での多店舗化にあわせ、食品スーパー「三杉屋姫路店」「ハローズ広畑店」や家電量販店「ヤマダ電機テックランドムサシ姫路店」を導入するなどモール化を推進。新日本製鐵広畑製鐵所関連施設跡地再開発の一環として開店した近隣大型店「イトーヨーカドー広畑店(現MEGAドン・キホーテ姫路広畑店)」「ニトリ姫路広畑店」とともに商業ゾーンを形成している。

「アークランズ」「ロピア」提携後初の両社共同店舗

ロピア姫路ムサシ店は、2024年8月閉店の瀬戸内地場大手系大型食品スーパー「ハローズ広畑店」跡に開店するもので、同社店舗としては兵庫県内8店舗目、姫路市内初の店舗となる。
ロピア姫路ムサシ店は、2024年12月の「ロピア」「アークランズ」業務提携締結後初のアークランズ(ムサシ・ビバホーム)内への新店舗であり、今後も両社による店舗展開がますます拡大していくものとみられる。

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マルアイ南広畑店、2025年2月19日開店-山陽電鉄網干線広畑駅近くのパチンコ店跡地に

兵庫県姫路市広畑区の山陽電鉄網干線広畑駅近くに、兵庫地場大手系食品スーパー「マルアイ南広畑店」が2025年2月19日に開店する。

マルアイ南広畑店。

兵庫の有力地場大手食品スーパー

マルアイは1953年6月に神戸市長田区で青果店「堀商店」として創業。1970年3月に法人化した。2024年3月期の年商は740億円。
同社は兵庫地場大手食品スーパーとしてコンセプトに「地域重点都市型総合食品スーパー」を掲げ、2025年2月現在は兵庫県内に68店舗を展開する。

2025年初の新店舗、対面販売や店内加工強化

マルアイ南広畑店は、2023年3月閉店となったパチンコ店「ゴールドラッシュ広畑店」跡地に新築したもので、建物は平屋建で店舗面積は1,609㎡。
2024年9月開店の尾上店(旧今福店)以来約5ヶ月ぶりの新店舗として、鮮魚では専門スタッフによる対面販売、精肉・惣菜では店内加工を実施する。

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平和堂、ヤナゲンを2025年5月21日吸収合併-不動産と外商で存続図った大垣の老舗百貨店、125年の歴史に幕

関西地盤の大手流通グループ「平和堂」(本社:滋賀県彦根市)は、同社完全子会社の旧百貨店運営会社「ヤナゲン」(本社:岐阜県大垣市)を2025年5月21日を目途に吸収合併する。

2005年に平和堂傘下となった大垣駅前のシンボル

ヤナゲンは1910年3月に「柳源呉服店」として創業、1951年12月に法人化、1961年12月に現在の大垣市高屋町に移転し、1966年に百貨店化した。同社は県内有数の流通グループとして、1970年3月新装開業の百貨店本店「ヤナゲン百貨店」を始め、最盛期にはインテリア専門店「ヤナゲンFAL(旧岐大ホームセンター)」や総合スーパー「ヤナゲンストアー」を展開したが、多角化路線は債務超過の引き金にもなる。
同社は2000年に東海地盤の有力地銀「大垣共立銀行」管理下に移行、2005年5月に関西地盤の大手「平和堂」と事業再生計画の策定をともなう業務提携を締結し、同年7月に新旧分離スキームを用いるかたちで平和堂完全子会社に移行することとなった。
(旧ヤナゲン/ヤナゲンストアー/柳源の3社→新設法人のヤナゲン/ヤナゲンストアー)ヤナゲンA館3-1-
ヤナゲン百貨店A館。

2019年8月に百貨店廃業

ヤナゲンは2005年9月の新体制移行を機に本店B館1階(食品フロア)の全面リニューアルを実施。2006年7月には平和堂地域子会社「平和堂東海(旧グランドタマコシ)」にストア事業を統合、2011年には平和堂系総合スーパー「アルプラザ鶴見」にFAL店を統合するなど、平和堂主導により経営再建を図った。
一方、名古屋市内の百貨店に加え、2007年10月には大垣駅北口にユニー系大型商業施設「アクアウォーク大垣」が開業、2016年8月には再開発により本館の売場をA館1館に集約するなど、同社を取り巻く経営環境は芳しくなく、2019年8月に「ヤナゲン大垣本店」を閉店することとなった。

百貨店廃業後は外商再拡大、存続図るも125年の歴史に幕

ヤナゲンは百貨店廃業後、自社不動産の賃貸業に加えて、2020年より外商事業を段階的に再開した。
同社は各種贈答品(中元・歳暮)や家具インテリアの提案営業に加えて店舗近隣での美術系催事を始めるなど存続を図ったが、2024年9月より商品券払戻業務を開始するなど清算に向けた準備が表面化、同年12月23日の平和堂取締役会で「株式会社ヤナゲンを吸収合併することを決議」し、岐阜西濃での125年の歴史に名実ともに幕をおろすこととなった。

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ドン・キホーテ高知店、2025年2月18日開店-ドンキ47都道府県制覇、高知ならではの王道ドンキに

高知県高知市のとさでん交通後免線知寄町三丁目駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系ディスカウントストア「ドン・キホーテ高知店」が2025年2月18日に開店する。

ドンキ47都道府県制覇、王道の店舗に

ドン・キホーテ高知店の建物は地上2階建で営業フロアは1階、売場面積は3,726㎡。PPIH系店舗としては「長崎屋高知ヴィアン店」に次ぎ県内2店舗目、ドンキとしては県内初となる。

ドン・キホーテ高知店。

ドンキ高知店は「47 都道府県出店ラストの店だからこそ、ドンキらしさを最大級に表現する“王道のドンキ”」として、食品・日用消耗品・衣料品に加え、若年層向けのコスメ・キャラクターグッズや家電・寝具、ペット用品など約5万点を展開。
ドンキPB商品「情熱価格」コーナーや高知店限定商品「土佐犬ドンペンフィギュア」、高知バージョン含む「方言Tシャツ」の取扱いを行う。
また、店内演出に高知県出身ネオンアーティスト「はらわたちゅん子」を起用、高知店限定で作成したという「きらびやかなネオンデザインを施したワクワクする世界観」で、ドンキ流の高知ならではを提供するとしている。

ドン・キホーテ高知店

住所:高知県高知市東雲町7番1号
営業時間:9時~27時(翌3時)

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