カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

スーパー玉出、肉のハナマサと業務提携締結-2024年6月14日発表、ハナマサ化やPB商品導入も

関西地場大手食品スーパー「フライフィッシュ(スーパー玉出)」(本社:大阪市西成区)は、首都圏地場大手業務用食品スーパー「花正(肉のハナマサ)」(本社:東京都港区)と業務提携を締結したことを2024年6月14日に発表した。

老舗業務用食品スーパー、関西進出発表したばかりだった

花正は1923年に東京都江戸川区で創業。1948年に初代法人「花正」を設立した。1977年には焼肉バイキング店1号店として「肉のハナマサ幕張店」、1983年に業務用食品スーパーとして「肉のハナマサどっきり市場銀座店」を開店するなど業容を拡大。
最盛期となる2008年初頭には首都圏各地の市街地・繁華街に100店舗超を展開していたが、中国産冷凍食品問題を背景に、同年2月に店舗の半数弱(47店舗)を一斉閉店。同年3月に食品スーパー事業を現法人に移行する構造改革を実施し、同年9月に「全日本食品(全日食チェーン)」子会社、2013年9月に茨城県地盤の食品スーパー「ジャパンミート(現JMホールディングス)」子会社となった。
2024年現在はJMホールディングス主導のもと花正事業の再拡大に取組んでおり、6月12日には関西1号店(千日前店・九条店)の開店を発表したばかりだった。
ハナマサプラス根岸店(東京都台東区)。

経営再建進めていた大阪の名物スーパー

スーパー玉出は1978年創業。同社は「日本一の安売王」を称し、看板企画である「1円セール」や24時間営業を実施。最盛期には大阪府南部を中心に食品スーパー60店舗弱、不動産業、カラオケ、ボウリング場を幅広く展開していた。
同社は前田託次氏(創業者/当時)が持つインパクトの強さやパチンコ店を彷彿させるネオン管を多用した内外装、道頓堀への広告出稿もあり、全国的な知名度を誇っていたが、2013年以降新規出店を凍結し不採算店舗の整理を開始した。
2018年7月には新会社「フライフィッシュ」に運営を移行し、従来からの激安イメージを踏襲しつつ、スマホ決済導入やインバウンド対応、SNS発信強化、高級食品スーパー「F.Fマルシェ」事業に取組んだが、経営改善の遅れやコロナ禍を背景として、2023年までに店舗数を半減していた。2024年6月14日現時点の店舗数は26店舗となっている。
玉出名物1円セール(大阪市西成区)。

玉出は西成周辺に店舗集約、残る店舗はハナマサ転換も

フライフィッシュ(スーパー玉出)と花正(肉のハナマサ)は、2023年より本格的な業務提携交渉を進め、譲渡対象店舗の選定や対価・PB商品の取引内容など細部を詰めていたという。
両社間の業務提携にともない2024年秋以降、玉出は「中核エリアである西成区及びその周辺地域」に経営資源を集中、西成区外の一部店舗(5~8店舗)の賃借権を花正に承継したうえで段階的に事業譲渡する。譲渡店舗は花正が「肉のハナマサ」として新装開店するため、スーパー玉出としては閉店することとなる。
スーパー玉出天下茶屋店(大阪市西成区)。

また、玉出が開発中の「生鮮・総菜の新商品」と花正の自社PB商品「プロ仕様」を相互融通することで品揃えの拡充を図るという。

関連記事:肉のハナマサ千日前店・九条店、2024年秋開店-都市型業務用食品スーパーの先駆け、関西初進出
関連記事:スーパーみらべる、ハナマサ運営の「JMホールディングス」が2023年3月1日買収ー都内店舗網を強化へ
関連記事:錦糸町マルイに食品売場「ジャパンミート」、6月28日開店

イオン鹿屋店、2024年秋開店-プラッセだいわ21跡、大隅半島最大のショッピングセンターに

鹿児島県鹿屋市の鹿屋市役所(旧国鉄鹿屋駅跡地)近くにある、地場大手総合スーパー「プラッセだいわ鹿屋店」跡に、イオン九州の大型総合スーパー「(仮称)イオン鹿屋店」が2024年秋に開店する。

地場流通大手の旗艦店「プラッセだいわ21」だった

プラッセだいわ21鹿屋店は1991年12月に開業。建物は地上3階建で敷地面積は26,384㎡、店舗面積は15,174㎡。建物は鹿屋市内の建設会社「カイコー」が所有する。
同店は鹿児島地場流通大手「大和」(本社:薩摩川内市)のショッピングセンター旗艦店として「プラッセ21」を冠し、食品・日用消耗品から実用衣料・高感度衣料、贈答品需要まで幅広く対応したが、2022年9月をもって閉店。
大隅半島唯一の店舗として営業していた「COMME CA ISM」「Honeys」「SUZUTAN(鈴丹)」「namco」「くまざわ書店」といったブランドが地域から姿を消すこととなった。

大隅半島最大の商業施設として復活

イオン鹿屋店開店に先駆け、2024年春よりプラッセだいわ21鹿屋店跡では大規模改修工事が進んでおり、秋を目処に「(仮称)イオン鹿屋店を核とした商業施設」として新装開店することとなる。

(仮称)イオン鹿屋店。

イオン九州による6月14日付での出店計画発表時点では、施設の詳細に関して明らかにしていないが、同社は鹿屋市を「本土最南端への伸びる大隅半島のほぼ中央に位置し、大隅半島の交通・産業・経済・文化の拠点として、今後も発展が予定されるエリア」と位置付けており、イオングループのノウハウを活かした大隅半島初進出(再進出)となるブランドの導入が期待される。

イオン鹿屋店

住所:鹿児島県鹿屋市白崎町4-1

関連記事:プラッセだいわ21鹿屋店、2022年9月25日閉店-大隅半島最大のショッピングセンター
関連記事:MEGAドン・キホーテ鹿屋店、2020年4月3日開店-鹿屋バイパス沿いのエディオン・WONDERGOO跡地に

ダイエーグルメシティ千船店、2024年6月23日閉店-50年超の歴史ある旧マルエー・サカエ、阪神千船駅への移転で

大阪府大阪市西淀川区の阪神本線千船駅前にあるイオングループ系大型食品スーパー「ダイエーグルメシティ千船店」が2024年6月23日をもって閉店する。

50年超の歴史誇る千船駅前の大型店

ダイエーグルメシティ千船店は、1973年に丸栄商事の総合スーパー「マルエー千船店」として開店。建物は地上3階地下1階建で営業フロアは3フロア(地下1階~地上2階)、店舗面積は998㎡。

ダイエーグルメシティ千船店。

マルエー千船店は開店当初、関西地盤独立系スーパーによる運営であったが、1977年1月にダイエーと丸栄商事が資本業務提携を締結、2002年3月にグループ運営会社再編の一環としてサカエ運営となったため、店名を「サカエ千船店」に変更した。
その後、2006年3月の運営会社名変更にあわせて店名を「グルメシティ千船店」に変更、2015年3月のダイエーによる運営会社吸収合併にともない現在の店名となった。
同店は2010年代まで直営衣料品フロアを維持(末期は大西衣料ファミスタ提携店舗)していたが、2024年6月現在は地下1階~地上1階に直営食品、2階に100円ショップ「Watts With」を展開している。

千船駅高架下の「マンモス」跡に後継店開店予定

ダイエーグルメシティ千船店の閉店は、阪急阪神HDによる阪神千船駅高架下商業施設「アバリーナ千船(旧千船阪神ビル/阪神千船ショッピングセンター)」新装開業にともなうもの。
ダイエーはグルメシティ千船店の後継として、阪神千船駅高架下の地場食品スーパー「スーパーマンモス」(2021年6月破産)跡に「イオンフードスタイル千船店」を開店する予定であり、マルエーから引続き歴史を紡いでいくこととなった。

ダイエーグルメシティ千船店の閉店告知。

関連記事:アバリーナ千船、2024年6月27日新装開業-阪神千船駅ビル、ダイエーイオンフードスタイル核にドムドムも
関連記事:うめきたグリーンプレイス、2025年春開業-歩行者デッキは24年9月先行供用開始、大阪駅とグラングリーン大阪結ぶ玄関口に
関連記事:阪神梅田本店、2021年10月8日増床開店-「食の阪神」強化、食品館は2022年春に全面開業
関連記事:阪急阪神第一ホテルグループ、6ホテルの営業終了を2021年3月31日に発表-大阪新阪急ホテル、再開発へ
関連記事:EST FOODHALL(エストフードホール)、2020年2月19日開業-大阪駅東側高架下の梅田エストに
関連記事:ホワイティうめだ泉の広場エリア、2019年12月5日リニューアル開業-飲食・食物販ゾーンに刷新、噴水に代わる新たなシンボルも
関連記事:ヨドバシ梅田タワーリンクス梅田、2019年11月16日開業-ヨドバシの新商業施設ブランド「LINKS」1号店、大阪・梅田の新たな結節点に

スーパー玉出尼崎店、2024年6月20日閉店-ダイエートポス跡、高級スーパー「F.F.マルシェ芦屋店」も閉店で兵庫撤退

兵庫県尼崎市の国道2号線沿い、ダイエートポス尼崎店跡にあるフライフィッシュの大型食品スーパー「スーパー玉出尼崎店」が2024年6月20日をもって閉店する。

関西最後のトポス

ダイエートポス尼崎店は、1966年11月に「ダイエー尼崎店(ダイエー尼崎ショッパーズプラザ)」として開店。
ダイエー尼崎店は、関西有数の商店街「尼崎中央・三和・出屋敷商店街」を代表する大型店のひとつであったが、近隣に同業店舗(ダイエー三和店含む)が多数あったため、1982年3月に同社のディスカウント業態「トポス尼崎店」として新装開店した。
その後、トポス尼崎店は2004年12月のダイエーの産業再生機構入りにともない閉鎖対象に指定。関西最後の「トポス」屋号を維持しつつ、総合スーパー業態の店舗としてリニューアルすることで営業継続を図ったが、2010年2月をもって閉店することとなった。

スーパー玉出の兵庫県1号店だった

スーパー玉出尼崎店は2010年11月に開店。建物は地上5階地下1階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は3,695㎡。
大阪地場大手食品スーパー「スーパー玉出」兵庫初となる店舗であり、2011年6月に開店した衣料スーパー「イトウゴフク」とともに衣食住をフルラインで展開していた。

スーパー玉出尼崎店閉店と駐車場解約のお知らせ。

スーパー玉出尼崎店は、2018年7月に新会社「フライフィッシュ」に運営を移行し、従来からの激安イメージを踏襲しつつ、尼崎店を含む全社全店規模で「PayPay」を始めとするスマホ決済導入やインバウンド対応、SNS発信強化を図ったが、2023年から始まった店舗整理もあり、2024年6月20日をもって閉店することとなった。

スーパー玉出尼崎店閉店のお知らせ。

玉出系高級スーパーも閉店、兵庫県内から全面撤退

フライフィッシュは、2022年4月に兵庫県内2号店として高級食品スーパー「F.F.マルシェ芦屋店」を開店したが、同店は2023年2月から無期限休業、2024年4月に関西地場大手自転車店「ダイワサイクル芦屋店」となったため、同社は兵庫県内から全面撤退することとなった。

近隣ではマンション建設計画多数、老朽店の行く末は?

近隣では2023年10月に閉店した大型衣料スーパー「パレット尼崎店(旧イズミヤ尼崎店)」跡や近隣駐車場で大規模分譲マンションの建設計画がみられている。
スーパー玉出尼崎店もダイエートポス開店から60年近く経過する老朽店舗であり、立地を活かした再開発が進むとみられる。

関連記事:そのん園田、2023年11月22日開業-阪急神戸線の旧・園田阪急プラザ、全面リニューアル
関連記事:SOCOLA塚口クロス、2022年11月2日開業-さんさんタウン三番館跡地、ダイエーイオンフードスタイルソコラ塚口店を核に
関連記事:尼崎市立歴史博物館、2020年10月10日開館-尼崎城本丸跡の旧女学校をリノベーション
関連記事:阪神梅田本店、2021年10月8日増床開店-「食の阪神」強化、食品館は2022年春に全面開業
関連記事:阪急阪神第一ホテルグループ、6ホテルの営業終了を2021年3月31日に発表-大阪新阪急ホテル、再開発へ

ベルクス世田谷太子堂店、2024年6月14日開店-足立区地盤の首都圏地場中堅スーパー、世田谷区初出店

東京都世田谷区の東急世田谷線・田園都市線三軒茶屋駅近くに、サンベルクスの食品スーパー「ベルクス世田谷太子堂店」が2024年6月14日に開店した。

都営団地で創業した首都圏地場中堅食品スーパー

ベルクスは1968年9月に東京都足立区保木間都営団地で青果店(八百屋)として創業。1985年9月に食品スーパー1号店として三郷団地店を開店。1995年4月に現社名「サンベルクス」に、現店舗ブランド「スーパーベルクス」にそれぞれ変更した。
2024年2月期の売上高は1,089億円で店舗数は46店舗(東京16店舗/千葉19店舗/埼玉11店舗)。

世田谷初のベルクスに

ベルクス世田谷太子堂店の店舗面積は999㎡。
同店は「世田谷区内では初めての店舗」として、地域住民のベルクスブランド認知度向上に繋がるような「地域密着型店舗」とする。
ベルクスの東京都内における店舗分布は従来、北部地域(足立区10店舗/墨田区2店舗/板橋区2店舗/葛飾区1店舗/江戸川区1店舗)に偏っていた。同社が創業以来得意としてきた団地や首都圏近郊部と異なる立地で新たな挑戦を仕掛けることとなった。
ベルクス世田谷太子堂店(同社公式より)。

ベルクス世田谷太子堂店

住所:東京都世田谷区太子堂2-6-5
営業時間:午前10時~午後9時
※開店当日と日曜日は午前9時開店
※駐車場は6月14日~21日まで閉鎖

関連記事:成城石井成城店、2023年11月14日リニューアル開業-「開店100年」を前に
関連記事:サミットストア世田谷船橋店、2022年4月6日開店-朝日新聞生産技術研究所跡地の旭化成アトラスシティに

丸広百貨店東松山店、2024年8月18日閉店-70年の歴史ある老舗、ビバモールに「まるひろmini」として移転

埼玉県東松山市の東松山市役所近く・丸広通りにある「丸広百貨店東松山店」が、2024年8月18日に閉店する。
shop18-1
丸広百貨店東松山店。
(全日本デパートメントストアーズ開発機構ウェブサイトより)

出店から70年、2016年に全館改装・耐震化していた

丸広百貨店東松山店は1954年に開店。丸広百貨店(本社:埼玉県川越市)としては、旧・飯能店(創業店)、川越本店に次ぐ3号店だった。
現在の店舗は1970年10月に開店したもので、地上5階、地下1階建て、売場面積は9,880㎡。
店舗前は「まるひろ通り商店街」となっているほど地域に密着した百貨店で、築半世紀を超えるものの2016年には耐震化補強とエレベーターの増設をおこなうとともに食品売場を拡大、「丸善書店」(丸善ジュンク堂書店、826㎡)や銀座コージーコーナーを新規導入するなど全館リニューアルをおこなっていた。

ビバモール内に小型店8月23日開店、事実上の移転

閉店は店頭と公式ウェブサイトで発表されたもの。
丸広百貨店は、東松山店の閉店に合わせて2024年8月23日にビバモール東松山2階に「まるひろミニ ビバモール東松山店」を出店。
今後はこちらの新店舗でギフトや銘菓、スクール用品などの取り扱いを継続するとしている。
なお、跡地の活用方法は発表されていないが、集合住宅が建つ話があるという。(詳細については未定)

関連記事:丸広百貨店坂戸店、2022年8月21日閉店-忠実屋→ダイエー跡、開店20年で
関連記事:ビバモール東松山、2020年3月25日開業-ボッシュ工場跡地、ビバホーム・マミーマート生鮮市場TOPなど出店
関連記事:ドン・キホーテ行田持田インター店、2020年2月28日開店-持田IC近くのスポーツデポ・ゴルフ5跡に
関連記事:ビバモール本庄、2019年12月4日開業-「スーパービバホーム」「ヤオコー」核、本庄市役所前に

肉のハナマサ千日前店・九条店、2024年秋開店-都市型業務用食品スーパーの先駆け、関西初進出

JMホールディングス傘下の食品スーパー事業会社「花正」(本社:東京都港区)は、大阪府大阪市に「肉のハナマサ千日前店(仮称)」「肉のハナマサ九条店(仮称)」を2024年秋を目処に開店する方針を6月12日に発表した。

都市型業務用食品スーパーの先駆け

花正は1923年に東京都江戸川区で創業。1948年に初代法人「花正」を設立した。1977年には焼肉バイキング店1号店として「肉のハナマサ幕張店」するなど東日本を中心に国内外で焼肉店を展開。1983年に業務用食品スーパーとして「肉のハナマサ銀座店」を開店するなど、都市型卸売小売店の先駆けとして、2000年代以降年間10~20店舗増という急拡大を図った。
同社は2008年初頭に首都圏各地の市街地・繁華街に100店舗超を展開していたが、中国産冷凍食品問題を背景に、同年2月に店舗の半数弱(47店舗)を一斉閉店。同年3月に食品スーパー事業を現法人に移行する構造改革を実施し、同年9月に「全日本食品(全日食チェーン)」子会社となった。
全日食傘下入りを機に、食肉加工部門を同業の神戸物産(業務スーパーFC本部)に売却するなど経営再建を本格化。2013年9月には茨城県地盤の食品スーパー「ジャパンミート(現JMホールディングス)」が全日食保有株式を取得し、ジャパンミート主導で花正の事業再拡大を進めている。ハナマサプラス根岸店(東京都台東区)。

JMホールディングスとしては、2024年6月現在は「ジャパンミート生鮮館」「ジャパンミート卸売市場」「肉のハナマサ」「スーパーみらべる」など食品スーパー107店舗、外食事業18店舗を展開する。スーパーみらべる中井店(東京都新宿区)。

得意の繁華街立地で関西攻略

肉のハナマサ千日前店の予定地は大阪難波地盤の焼肉店「食道園千日前店」跡が入居していた飲食店ビル、肉のハナマサ九条店の予定地はパチンコ店「九条プラザ」跡であり、ともに花正が得意とする駅前立地・繁華街立地となる。
2024年6月現時点において、同社の関西での知名度は皆無に等しいもの、都市型業務用食品スーパーの先駆けとして、自社PB「プロ仕様」を始めとする業務用食品の取扱いに定評ある店舗として、着実に顧客の取込みを図っていくものとみられる。

肉のハナマサ千日前店(仮称)

住所:大阪府大阪市中央区千日前1-7-7
契約面積:約100坪

肉のハナマサ九条店(仮称)

住所:大阪府大阪市西区九条1-14-18
契約面積:約250坪

関連記事:スーパーみらべる、ハナマサ運営の「JMホールディングス」が2023年3月1日買収ー都内店舗網を強化へ
関連記事:錦糸町マルイに食品売場「ジャパンミート」、6月28日開店

マックスバリュ苫小牧清水店、2024年7月19日開店-北海道パワーエンジニアリング社宅跡地、苫小牧ドミナント強化

北海道苫小牧市の「苫小牧清水町1丁目商業施設」に、イオン北海道の大型食品スーパー「マックスバリュ苫小牧清水店」が2024年7月19日午前9時に開店する。

ツルハやジョイフルエーケーと大型店形成

苫小牧清水町1丁目商業施設は、北海道パワーエンジニアリング社宅跡地に整備されるもので、建物は平屋建で店舗面積は3,982㎡。
マックスバリュ苫小牧清水店を核に、イオン系ドラッグストア「ツルハドラッグ」やジョイフルエーケーのペットショップ「ペットワールドPROX」、飲食店「マクドナルド」「松屋」、美容室「クイックカットBB」といった専門店が入居する。

マックスバリュ苫小牧清水店。

イオン北海道、苫小牧ドミナント強化

苫小牧市は、イオン北海道の前身企業「マックスバリュ北海道」が、2003年4月に王子製紙系苫小牧地場食品スーパー「王子サービスセンター」から5店舗を引継いだ関係もあり、道内では札幌市に次いでマックスバリュ業態の店舗が多い自治体となっている。苫小牧市内7店舗目となる新店舗により、ドミナント強化に結びつくこととなりそうだ。

関連記事:マックスバリュ室蘭東店、2024年8月31日閉店-テナント撤退相次ぐ弥生ショッピングセンターの食品核
関連記事:スーパーセンタートライアル室蘭東店、2024年7月上旬開店-弥生ショッピングセンターのDCMホーマック跡、マックスバリュとの食品2核に
関連記事:長崎屋室蘭中島店、2020年4月閉店-「MEGAドンキ室蘭中島店」に完全転換へ

長崎次郎書店、2024年6月30日休業-150年の歴史を持つ熊本の老舗、今後の在り方を模索

熊本県熊本市中央区の新町電車通り沿い・市電新町電停前にある老舗書店「長崎次郎書店」が、2024年6月30日の営業を以て休業する。

150年の歴史を刻む有名老舗書店、休業へ

長崎次郎書店は1874年に開店。熊本市きっての老舗書店で、森鴎外が良く訪れていたことでも知られる。
1889年には下通に兄弟店舗である「長崎書店」を出店。現在の建物は1924年に新築された木造2階建てで、1998年には国の登録有形文化財に指定されている。

長崎次郎書店。

長崎次郎書店の休業は経営不振のため。2階の喫茶室のみ営業を続けるということで、「閉店」とせず、店舗の今後の在り方を検討していくことになるという。

関連記事:ドン・キホーテ西銀座通り店、2021年5月31日閉店-至近距離の下通り店に統合
関連記事:アミュプラザくまもとが開業-2021年4月23日、JRくまもとシティ全面開業

ドン・キホーテ大分中央町店、2024年6月25日開店-ベスト電器・ジュンク堂書店跡、大分市中心部初のドンキに

大分県大分市の大分駅前にある商店街「セントポルタ中央町」の「大分中央BESTビル(旧ベスト電器大分店/ジュンク堂書店大分店)」跡に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ大分中央町店」が2024年6月25日に開店する。

ベスト電器跡活かした商業施設

ベスト電器大分店は1982年7月に開店。建物は地上6階建で店舗面積は1,119㎡。
開店以来長らく、九州地盤の大手家電量販店「ベスト電器」の大分県内における旗艦店であり、最盛期には隣接する二八堂ビルに「コンピュータウンおおいた」として増床するなど、市中心部を代表する大型店のひとつであったが、JR大分駅上野の森口の大和ハウス・片倉系商業施設「KCAアクロスプラザ大分駅南」への移転のため、2016年10月2日をもって閉店した。
ベスト電器大分店跡は、2017年4月に「ジュンク堂書店大分店」を核とする商業施設「大分中央BESTビル」として再開業したが、2023年7月をもってジュンク堂が撤退したため、コメダ珈琲店1店舗のみ営業を続ける状態となった。

5フロア活かした「駅前多層階ドンキ」

ドン・キホーテ大分中央町店はドン・キホーテ大分中央町店の建物は地上6階建で営業フロアは1~5階、売場面積は1,226.2㎡。同社店舗としては大分県内4店舗目、大分市内3店舗目となる。

ドン・キホーテ大分中央町店。

ドンキ大分中央町店は「駅前多層階」の店舗として、1階ではドンキならではの驚安コーナーを設置、2階では食料品(加工食品・菓子類など)や酒類、3階ではフェイスマスク(取扱品目約280種類以上)を始めとするスキンケア用品・コスメ用品や日用消耗品・家庭雑貨、4階では衣料品・電化製品やカラーコンタクトレンズ・ネイル用品、5階ではZ世代向けキャラクター商品やバラエティグッズ・玩具を展開。「フロアごとに取り扱い商品ジャンルを分け、通勤・通学途中などで時間がないお客さまでもストレスなく目的の商品をお買い求めいただける売り場構成」とする。

ドン・キホーテ大分中央町店

住所:大分県大分市中央町2-3-4
営業時間:9時~24時

関連記事:サンリブBUONO萩原、2024年3月15日開業-マルショク創業地の大分県で15年ぶり新店、無印良品など出店
関連記事:イズミ、スーパー「サンライフ」子会社化を2024年1月9日発表-大分県でトマト・メロン・アップル・オレンジ運営
関連記事:ミスターマックスSelect南大分店、2023年9月18日閉店-旧ジャスコ・マルショクエル、賃貸借契約満了で
関連記事:ジュンク堂書店大分店、2023年7月31日閉店-関西外1号店、28年の歴史に幕

関連記事:コーナン、HIヒロセを2023年6月1日付で買収-ヒロセやOKホーム&ガーデン、コーナンの完全子会社に
関連記事:ドン・キホーテ別府店、2022年12月13日開店-市内初出店、別府タワー近くのボウリング場→パチンコ店跡