コーナン、HIヒロセを2023年6月1日付で買収-ヒロセやOKホーム&ガーデン、コーナンの完全子会社に

ホームセンター大手の「コーナン」を運営するコーナン商事(大阪府堺市)は、2023年6月1日付で九州のホームセンター地場大手「HIヒロセ」「OKホーム&ガーデン」を運営するホームインプルーブメントひろせ(大分県大分市)の全株式を取得し、子会社化することを3月22日に発表した。

コーナンの店舗(東京都北区)。

HIヒロセ・OKホームセンター、コーナンの完全子会社に

ホームインプルーブメントひろせは九州各地にホームセンター「HIヒロセ(エイチアイ・ヒロセ)」21店舗を展開。2008年に運営会社の経営破綻により傘下に収めたホームセンター「OKホーム&ガーデン」9店舗、さらに多くはホームセンターに併設する食品スーパー「食の蔵」、同じく多くはホームセンター併設する「業務スーパー」(FC店舗)などを展開する。
なお、創業家はかつて大分市で陶器店を営んでおり、近くにあったホームワイドの前身(横萬金物店)とは戦前からライバル関係にあった。

HIヒロセの店舗(大分市)。

コーナンとHIヒロセは店舗の展開エリアが異なっており、2018年に両社は業務資本提携を締結していた。
株式の譲渡時期は2023年6月1日の予定。株式譲渡に先き立ち、ホームインプルーブメントひろせが営むスーパーマーケット事業(食の蔵)などを切り離して新設会社に権利義務を承継させる吸収分割(分社型分割)を予定するとしている。
当面、HIヒロセは屋号などを変えることなく営業を続けるとみられる。

関連記事:コーナン、HIヒロセと資本業務提携-2018年中にヒロセ株の約1割取得

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