東急歌舞伎町タワー、2023年4月14日開業-映画館ミラノ座復活、勇者になれるダンジョンやZepp Shinjukuも

東京都新宿区の西武新宿駅前・歌舞伎町にあった映画館を核とする複合施設「新宿東急ミラノビル(ミラノ座)」跡地に、東急グループの複合超高層ビル「東急歌舞伎町タワー」が2023年4月14日に開業する。

東急歌舞伎町タワー。

ミラノ座跡地、東急グループの超高層ビルに

「東急歌舞伎町タワー」は「新宿TOKYU MILANOビル」(旧:新宿東急文化会館、映画館「ミラノ座」などが入居)と「新宿ミラノ新館」の跡地を再開発して建設されるもの。
「新宿東急文化会館」は1956年に開業。約60年に亘って親しまれたが老朽化のため2014年12月に閉館、跡地には暫定施設としてナムコの仮想現実体験施設の「VR ZONE Shinjuku」が設けられたが、こちらも新ビルの建設のため2019年3月に閉館していた。

建設予定地にあったVR ZONE。

昼夜問わず楽しめるビルに

東急歌舞伎町タワーは地上48階・地下5階、高さ約225mの超高層複合施設で、運営は東急と東急レクリエーション。

東急歌舞伎町タワーのロゴタイプ。

施設コンセプトは「好きを極める」で、低層階は、商業施設、飲食店、ライブ・イベント施設など。高層階は2業態のホテルが出店する。
特徴的なデザインは永⼭祐⼦建築設計によるもので、歌舞伎町弁財天から着想を得るかたちで「しなやかで柔らかい存り様としてコンセプトを『噴水』とした」としている。

館内構成図


東急歌舞伎町タワー・イメージ。


西武新宿駅から見た特徴的な外観。

劇場・シアターゾーンはライブハウス・映画館など

地下1階から地下4階はライブハウス「Zepp Shinjuku (TOKYO)」。また、深夜帯はナイトスポット「ZERO TOKYO」としても運用される。
収容人数はスタンディング約1500人(椅子時500席)で、360度LEDビジョンを備える。

6階から8階はライブエンターテイメント劇場「THEATER MILANO-Za(シアターミラノ座)」。
座席数は約900席となる。
両施設は、東急グループとSME(ソニー・ミュージックエンターテインメント)の合弁である「TSTエンタテイメント」が運営する。 
Zepp Shinjuku (TOKYO).

9階から10階は「109シネマズプレミアム新宿」。
8スクリーンを備え、3面ワイドビューシアター「ScreenX」を導入。合計座席数は752席で、全席をプレミアムシート(A席、S席)とする。また、全シアターの音響監修を坂本龍一氏がおこなう。運営は東急レクリエーション。

109シネマズプレミアム新宿。

エンタメ飲食ゾーンには「ダンジョン」登場

1階から5階はエンターテイメント&レストラン。
1階はエントランス、物販店、飲食店など。平城苑による和牛専門のビーフダイニング「和牛特区」、モダンメキシカン料理「KABUKI BURGER & TACOS」、生花店「ex. flower shop & laboratory SHINJUKU」、「スターバックス コーヒー」、「ヤマト運輸」などが出店する。

1階はシネシティ広場に面する。

また、エントランス前に隣接するシネシティ広場を中心とした公共空間と本施設が一体となったエリアマネジメントを行うとしている。

エントランス部とシネシティ広場を用いたイベントイメージ。

2階はエンターテインメントフードホール新宿カブキhall~歌舞伎横丁」。
恵比寿横丁や渋谷横丁を手がけた浜倉的商店製作所による24時間営業の次世代エンターテインメントフードホールで、地域グルメ店10店が出店する。

新宿カブキhall~歌舞伎横丁。

3階はアミューズメントコンプレックスnamuco TOKYO」。
バンダイナムコアミューズメントによるアミューズメント・フード・イベントを組み合わせた新業態店舗で、コンセプトは「アソベル・ノメル・ツナガレル」。店内にはバーなど飲食施設も設けられる。

ナムコ・トウキョウ内には飲食店も。

4階はダンジョン体験施設THE TOKYO MATRIX」。
ソニー・ミュージックエンタテインメントとソニーミュージックソリューションズによる「リアル体験とオンライン参加が融合する新エンターテインメント」として、ダンジョンが設けられる。
ダンジョン内では仲間と協力してモンスターを倒しながらアイテムを探し、トラップをクリアしていく体験ができ、深層にいくほど攻略が難しくなる。

4階は「ダンジョン」。

5階はウェルネスエンターテインメント施設EXSTION」。
MILANO 05が運営する美と健康をテーマとした24時間営業のトレーニングジムと飲食店を組み合わせた施設となる。

EXSTIONのフィットネスエリア。

高層階は2業態のホテル

高層階のホテルはいずれも東急ホテルズの新ブランドとなる。
17階から38階は東急ホテルズが運営する都市型ホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」で、コンセプトは「まちと繋がるホテル」。17階は飲食街「JAM17 DINING & BAR」となる。
39階から47階は東急ホテルズが運営する高級シティホテル「BELLUSTAR TOKYO」で、コンセプトは「天空のラグジュアリーホテル」。
なお、両ホテル部分の開業は5月19日となる。

開業に合わせて「エヴァコラボ」始動

東急歌舞伎町タワーでは「THEATER MILANO-Za(ミラノ座)」のこけら落とし公演が「COCOON PRODUCTION2023 『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』」となることから、4月28日よりEVANGELION KABUKICHO IMPACT」として、ホテルを含む全館でエヴァンゲリオンとのコラボが開催される。

開業に合わせてエヴァコラボを実施。

東急歌舞伎町タワー

東京都新宿区歌舞伎町一丁目29−1
営業時間:24時間営業
(施設により異なる:ダンジョンは10時~22時など)

(写真以外の全画像は公式サイト・ニュースリリース・内閣府より)

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