カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ほの国百貨店、豊橋丸栄から45年の歴史に幕-2020年3月15日午後7時閉店、明るい営業最終日に

愛知県豊橋市のJR豊橋駅・豊橋鉄道豊橋駅近くにある地場百貨店「ほの国百貨店(旧・豊橋丸栄)」が、2020年3月15日午後7時に閉店し、45年の歴史に幕をおろした。

営業最終日の「ほの国百貨店」。

豊橋最後の百貨店として営業続けた「ほの国百貨店」

ほの国百貨店は名古屋の老舗百貨店「丸栄」傘下の「豊橋丸栄」として、1974年10月に豊橋駅前に開業。
建物は地上10階地下3階建、売場面積は12,616㎡、建物は自社所有となっていた。キャッチコピーは「緑の街の白い百貨店」。
国鉄豊橋駅周辺には豊橋西武(現・ココラフロント)やダイエー豊橋店、ユニー名豊店、長崎屋豊橋店(現・開発ビル)も出店しており、一大商業集積を形成していたが、郊外店や名古屋市の店舗などとの競合による経営不振から新旧分離を過去4回実施。2010年の新旧分離を伴う丸栄グループ離脱及び投資ファンド傘下入りを経て、従業員が出資する地元資本の百貨店「ほの国百貨店」となった。

豊橋開発ビルとほの国百貨店。

2012年3月に現在の屋号に変更してからは、「エディオン」「大塚家具」など各種専門店の導入や豊橋鉄道との送客分野における連携策「おかえり切符サービス」の強化、他百貨店との差別化に繋がる「ガールズ&パンツァーPOP UP SHOP」「ほの国鉄道展」といった催事の拡充、丸栄初の小型店舗として1986年10月に開店した「ほの国百貨店田原店」の閉鎖といった経営改革を推し進めた。しかし、黒字運営への転換は難しく債務超過状態となっていたといい、2019年11月に百貨店事業の廃業を決定した。

ほの国百貨店で開催されたイベント。

老若男女集う明るい営業最終日に

営業最終日となった3月15日の館内は多くの客で賑わい、豊橋市内のみならず、名古屋や浜松からも老若男女問わず幅広く客が訪れたという。
百貨店内の一部ブランドでは最大90%割引となるセールが開催、ローソンストア100初となる「ローソンストア100アウトレット店」では「全品10円セール」「100円詰め放題」が開催、地下1階の有名クレープ店「ロジャー」では高層階まで長蛇の列が形成された。

ローソンストア100アウトレット店。


閉店1時間前にもかかわらず次々にパンが焼き上がるDONQ。


人気クレープ店「ロジャー」の移転先は決まっていない。

本来の営業終了時刻である午後6時30分には正面玄関前に多くの買物客や報道関係者が集まり、午後6時45分からは閉店式典のリハーサルを開始、合わせて7階で絵画を購入していた最期の客の送り出しを終えた。

林恭吾社長(写真左)と中沢肇営業本部長(写真右)

午後6時50分には、ほの国百貨店林恭吾社長、中沢肇営業本部長を始めとする従業員による閉店式典が開始。
閉店式典において、林社長は同社の前身でもある丸栄時代からの感謝の言葉を述べ、「45年間本当にありがとうございました。それでは、皆さんお元気で!さよなら!」との言葉とともに、式典を締めくくった。
午後7時に正面玄関のシャッターが締まって以降も、店内に残る従業員や買物客による感謝の言葉や拍手は鳴り止まず、各玄関や閉店セール案内前で記念撮影を行う買物客が数多くみられた。

閉店後の「ほの国百貨店」。

閉店相次ぐ三河の百貨店、再開発に期待

都商研の取材に対し、市内在住の20代女性は「今日閉店だとは思わなかった」、ケッタ(自転車)できたという70代女性は「買い物するならほの国百貨店だった」「ドンクも名古屋か岡崎に行かないとだめになる」「(往復切符で)遠鉄より名古屋いかなしょうがないなー」とコメントするなど、ほの国百貨店の廃業を惜しむ声や同店に代わる買物場所に悩む声が数多く聞かれた。
ほの国百貨店の廃業により、豊橋市内からは百貨店が消滅することとなる。また、三河地区では2020年8月にもイオンモール岡崎内の西武岡崎店(岡崎西武)が閉店を予定しており、三河に残る百貨店は松坂屋豊田店(旧・豊田そごう)1店舗のみとなる。

松坂屋豊田店。

ほの国百貨店に入居していたアパレルブランドや銘店街の大半は、豊橋市内から完全撤退する見込みであり、隣接する開発ビル(旧・長崎屋豊橋店)への移転を決めた弁当屋など一部を除けば、レストランやクレープ店など地元資本の店舗も多くが今後の事業継続、移転先を未定としている。
ほの国百貨店は百貨店廃業後、老朽化が進む現店舗を解体し再開発する方針を示しているが、具体的な再開発計画は決まっていない。

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イオン赤羽北本通り店、2020年5月31日閉店-旧・忠実屋・ダイエー、建替えで

東京都北区神谷の赤羽警察署前にあるショッピングセンター「イオン赤羽北本通り店」が、2020年5月31日に閉店する。

イオン赤羽北本通り店。

忠実屋から数年おきに名前が変わった店舗だった

イオン赤羽北本通り店は1982年3月に「忠実屋赤羽店」として開店。のちに同社のディスカウントストア「DISPA!」となったが、
1994年にダイエーと合併したことに伴い、同社傘下のディスカウントストア「Dマート」に、その後、通常のダイエー店舗となった。
さらに、ダイエーがイオン傘下となり、2012年に改装。主要大型店をイオンリテールが継承することになったことに伴い、2016年3月に「イオン」に転換した。
もともと当地は理研グループの「理研コランダム」が工場を構えていた土地で、建物は同社が所有する。売場は1階から3階(4階・5階・R階は駐車場)、店舗面積は9,909 m²。

エントランス。一見綺麗だが「裸火厳禁」などの古い看板も。

テナントとして、レディスファストファッション「ハニーズ」、手芸「トーカイ」、ファミレス「サイゼリヤ」、ハンバーガー「ドムドム」、子供服「西松屋」などが出店するほか、1階には工場時代からあるとみられる神社が祀られている。

1階にある神社。

建て替え・再出店めざす

閉店は、老朽化により理研コランダムが建物を建て替えることを発表したため。
イオンも跡地に再出店する意向を示しているが、店舗規模などは3月現在発表されていない。

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高輪ゲートウェイ駅、2020年3月14日開業-JR常磐線も全通

JRグループのダイヤ改正が2020年3月14日に行われ、これに合わせて東京都港区にJR山手線でおよそ半世紀ぶりとなる新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業した。

開業当日朝の高輪ゲートウェイ駅。

「グローバルゲートウェイ品川」に因んだ命名

高輪ゲートウェイ駅は田町駅から約1.3km、品川駅から約0.9km付近の旧・田町車両センターの敷地の一部に建設された新駅で、山手線、京浜東北線が停車する。
JR山手線の新駅開業は1971年に開業した西日暮里駅以来となる。
JR東日本が主導する再開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」に因んだ特徴的な駅名は、決定時から大きな話題を呼ぶこととなった。
新駅の建築デザインは建築家の隈研吾氏で、ガラス張りの壁と折り紙をモチーフにした大屋根が特徴。照明デザインは、照明デザイナー・面出薫氏が手掛け、コンセプトに「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」を掲げ、照明により柔らかな光に包まれたコンコースをつくったという。

高輪ゲートウェイ駅の特徴的な屋根。

駅構内には、JR東日本の駅で初となる無人コンビニエンスストアを設置(23日開店)。また、警備などを行う自律移動型ロボット(3月下旬から稼働予定)が導入されている。

案内・清掃・警備など、様々な領域でロボットを導入する。


JR初導入のQRコード対応自動改札機(右)。
従来の改札機も導入されている。

このほか、改札外にはスターバックスコーヒーが出店。少人数向けの半個室があるなど、特徴的な内装となる。

スターバックスは改札外から。

「グローバルゲートウェイ」街びらきは2024年度

高輪ゲートウェイ駅周辺では、国家戦略特別区域の特定事業として国際ビジネス交流拠点の整備を目的とした品川開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」が進行している。

グローバルゲートウェイ品川・イメージ。

敷地面積は約13万㎡(そのうち1期面積は約7.2万㎡)で、超高層ビル4棟(最高層は45階建て)などが建設され、オフィス、商業施設、ホテル、文化ホールなどが整備される。
街びらきは2024年度となる予定で、新たな東京の玄関口としての役割が期待される。

追記:無人コンビニ「TOUCH TO GO」。

常磐線も復旧-東日本大震災によるJR不通区間、全解消

また、3月14日にはJR常磐線で不通となっていた富岡駅-浪江駅間(20.8km)の営業が再開。東京都内と仙台駅を常磐線経由で結ぶ特急列車の運行が9年ぶりに復活した。

常磐線全線運転再開を祝うJR上野駅の駅員。

JR上野駅。

これにより、JR東日本の路線の東日本大震災による不通区間は全てが解消されることになる。
上野駅を出発する仙台行の特急ひたち3号仙台行き。

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レッドキャベツ、2020年3月17日全店舗閉店-3月21日から13店舗が「マックスバリュ」に

イオングループのスーパー「レッド・キャベツ」(本社:福岡県福岡市博多区、以前は山口県下関市)は、2020年3月17日限りで「レッドキャベツ」の全店舗を閉店、店舗固定資産をマックスバリュ九州に売却し、3月21日から13店舗が「マックスバリュ九州」のスーパー「マックスバリュ」として運営されることを発表した。
追記:屋号は順次変更されるため、レッドキャベツの看板の店もしばらくのあいだ残ると思われる。

レッドキャベツ・旧山の田本店(閉店済み)。

創業の地から撤退、店舗網を縮小していた

レッドキャベツは1984年8月に山口県下関市で創業したスーパーマーケット。創業者はジャスコの出身であった。
黒い建物に大型オブジェなどを配した独特の内外装が特徴であり、個性的なスーパーとして知られたものの、2014年にイオングループ入りし、イオンの連結子会社になるとともに2015年にレッドキャベツ福岡空港近くに本社機能を移した。

特徴的な内装の店舗が多くあった。

レッドキャベツではイオングループ入り後に店舗の改装とともに店舗整理を進めており、2017年8月には下関市の山の田店(本店)を閉店。同年10月には熊本県から、2019年2月には山口県から全面撤退。2020年現在、店舗網は福岡県、佐賀県、長崎県対馬のみとなっていた。

「巌流市場」は下関発祥であった名残。

13店舗がマックスバリュ九州に

マックスバリュ九州が引き継ぐのは、小倉駅、八幡駅前、博多駅南、干隈、友丘、福岡空港、甘木駅前、蔵上、多布施、いづはら、徳力、城野、老司の13店舗。なお、長崎市の2店舗(ココウォーク、南長崎)と熊本市の2店舗(十禅寺、桜木)については、これより前にマックスバリュ九州に譲渡されている。
3月21日からは看板が順次「マックスバリュ」(もしくはザ・ビッグ)に変更されるほか、WAON、イオン銀行ATMの導入なども行う予定としている。
株式会社レッド・キャベツの今後の業務内容などについては、3月13日時点では発表されていない。

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イーアス沖縄豊崎、2020年6月19日開業-あしびなー近く、水族館やBBQ施設も

沖縄県豊見城市の豊崎美らSUNビーチ前に、大和ハウス工業の大型複合ショッピングセンター「イーアス沖縄豊崎」(iias沖縄豊崎)が2020年4月23日に開業する。
追記:6月19日開業に延期される。

イーアス沖縄豊崎。

あしびなー近くに大型ショッピングセンター

イーアス豊崎が出店するのは、海水浴場「豊崎美らSUNビーチ」と大和ハウスグループのアウトレットモール「あしびなー」の中間地点に出店。事業主体は大和ハウス工業、施設運営管理は大和情報サービス。建物は4階建てで、店舗面積は約47,600㎡となる。
同店のポイントは「~4つの観点からトキ・エモ・モノ・コト消費を喚起~」。国内外の観光客を取り込むことができる立地を生かし、これまでの「モノ消費」や「コト消費」だけでなく、非再現性・限定性・参加性・貢献性など滞在時間を楽しむ「トキ消費」、精神的な満足感を重視する「エモ消費」を喚起する複合商業施設にするとしており、水族館など複数の個性的なエンターテイメント施設が出店することも特徴となっている。

DMMかりゆし水族館。

イオン、ロフトに水族館、BBQ施設も

核店舗となるのはイオン琉球が運営するスーパー「イオンスタイル」。グローサラントを強化し、主に食品、生活雑貨などを販売する。

イオンスタイルイーアス沖縄豊崎。

そのほかのテナントとしては、沖縄県初出店となる生活雑貨店「LOFT」をはじめ、ファストファッション「H&M」「ユニクロ」「GU」、ゴルフ用品店「PGA TOUR SUPERSTORE」、スポーツ用品店「スーパースポーツゼビオ」、家電量販店「コジマ×ビックカメラ」など約155店舗が出店。

スーパースポーツゼビオ。

さらに、屋内型のミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS OKINAWA」(2022年3月開業予定)、最新の映像表現と空間演出を駆使した新しいカタチのエンタテイメント水族館「DMMかりゆし水族館」、沖縄の海でとれた鮮魚や沖縄アグー豚、島野菜などを屋上でバーベキューで楽しむことができる「STEM RESORT」(7月開業予定)など、複数のエンターテイメント店舗も備える。

スモールワールド。

イーアスは、人口増加率が高い地域であり、また那覇空港からも約6キロという好立地を生かし地元客と観光客の双方をターゲットとすることで、年間来場者数1000万人、年間売上高約220億円を計画するとしている。
近年、沖縄では郊外型ショッピングセンターの出店が相次ぎ、一部では競争過多から売上が予想を下回る状況も聞かれている。
そうした状況のなか、イーアス沖縄豊崎が地の利を活かして観光客の取り込みに成功し、計画通りの集客を維持できるかどうかが注目される。

イーアス(iias)沖縄豊崎

住所:沖縄県豊見城市豊崎3-35
営業時間(予定)
物販施設:10時~21時
イオンスタイル:9時~23時
飲食施設:10時~23時
水族館:10時~22時
(新型コロナウイルスの感染状況によっては開業日・営業時間などが変更されることがあると思われるため、来店の際には事前の確認をおすすめします)

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オーケー一番町店、2020年5月31日閉店-東北最後のOKストア、59年の歴史に幕

宮城県仙台市青葉区一番町の三協商事ビル地下1階で営業する食品スーパー「オーケー一番町店(スーパーマーケットOK一番町店)」が、2020年5月31日をもって閉店する。
(5月29日追記)5月28日に急遽閉店することとなった。

オーケー一番町店。

仙台一番町最古のスーパー、59年の歴史に幕

三協商事ビルは1961年に岡永商店傘下(当時)の食品スーパー「オーケー」が地下1階に出店。1963年6月には長崎屋の東北1号店「長崎屋仙台店」が地上階に出店し全面開業した。
開業当初は仙台市中心部唯一の大型スーパーを形成していたが、1970年代にダイエー(現・イオン)やジャスコ(現・フォーラス)が相次ぎ進出するなど競争が激化したため、1983年10月には核店舗の長崎屋が生き残りを目指しファッションビル業態「長崎屋仙台シャル」に転換した。

三協商事ビル(旧・長崎屋仙台シャル)。

しかし、長崎屋が2000年2月に会社更生法を適用したため、2002年9月をもってビルから撤退。長崎屋跡には福島県郡山市に本社を置くアラジンHD傘下のパチンコ店「Pスパーク」が出店している。

オーケー、東北から完全撤退

オーケー一番町店の売場面積は697㎡。
一番町店は開店当初から大規模な改装を実施しておらず、オーケークラブ会員を対象とした同社独自の割引サービス「3/103割引」についても首都圏店舗と異なり適用外であった。一番町店の閉店は「建物の老朽化」によるもので、代替となる後継店舗の新規出店は行われない予定となっている。
同社は長らく宮城県内3店舗体制を敷いていたが、2011年3月の東日本大震災被災により長町店が閉店、2016年10月に原町店が閉店したため、一番町店の閉店により、オーケーは東北から姿を消すこととなる。

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MEGAドン・キホーテ市原店、2020年3月17日開店-アピタ跡、千葉県内初のMEGAドンキUNYに

千葉県市原市のアピタ市原店跡に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウント「MEGAドン・キホーテUNY市原店」が2020年3月17日午前8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY市原店。

千葉県内最大のアピタとして開業

アピタ市原店は1998年11月に開業。建物は地上4階建。
アピタ市原店は、ユニー直営総合スーパーを核に、テナントとして同社の呉服部門として創業した「さが美」や中堅書店チェーン「ブックスワールド」、アミューズメント施設「ハローズガーデン」が入居するなど、市原市内では「ユニモちはら台」「アリオ市原」に次ぐ規模の大型店であったが、ドンキへの業態転換のため2020年1月3日をもってユニー直営売場を閉店、一部専門店のみ営業を継続していた。

千葉県内初となるMEGAドンキUNYに

MEGAドン・キホーテUNY市原店の建物は地上4階建、営業フロアは1~2階、直営売場面積は10,589㎡。当初、ユニーの100%子会社として設立されたUDリテールが店舗を運営する。
ドンキとしては千葉県内21店舗目(ピカソ1店舗除く)で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては千葉県内初となる。
アピタ時代と同様に1階では生鮮食品を取扱うほか、2階では若年層を対象としたブランド品やコスメなどを取扱う「トレンド・ファッションゾーン」、ニューファミリー層を対象とした玩具やキッズ衣料を取扱う「キッズ・アミューズメントゾーン」、スポーツ用品やフィットネス、アウトドア用品などを取扱う「スポーツコンセプトゾーン」を展開。モバイルフードコートやゲームコーナーも併設する。

MEGAドン・キホーテ市原店

住所:千葉県市原市青柳北1丁目 1番
営業時間:午前8時~翌午前0時

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STAY+CAFE ENTO、2020年3月20日開業-JR日田駅ビル、複合宿泊施設に

大分県日田市のJR日田駅ビル(駅舎)2階に複合宿泊施設「STAY+CAFE ENTO」が2020年3月20日に開業する。

JR日田駅ビル。

約30年間も空き店舗だったJR日田駅2階を改装

JR日田駅舎(駅ビル)は1972年築の2階建て。1階にはみどりの窓口などの駅設備、キオスクなどが設けられている。
JR日田駅は久大本線の全ての特急列車が停車。駅前にはイオン(旧ユニードダイエー)、ドラッグストアモリ、ローソンなど複数の商業施設があるほか、多くの飲食店もあり、日田観光の拠点にもなっていたものの、かつて土産品店や飲食店などが出店していた駅ビル2階は約30年間にも亘って長期間未活用であったという。
そのため、日田市がJR九州から2階部分の約210㎡を借り、1,500万円かけて改装した上で出店者を募集していた。
また、これに合わせて2019年5月までに駅前広場の再整備もおこなわれ、日田杉で出来たオブジェや記念撮影スポットなどが設けられた。

宿泊施設、カフェバー、コワーキングスペースに

日田駅ビル2階を運営するのは日田市に本社を置く「ENTO」。ENTOは日田市出身であった井上準之助の座右の銘「遠図」に因むものという。
「STAY+CAFE ENTO」はゲストハウス、カフェバー、コワーキングスペースという3つの機能を備える。

内装イメージ。

宿泊施設は個室、相部屋が設けられ、合計定員は7名、1泊3,300円(税込)から。宿泊者は4月1日から受け入れる。
カフェバーではランチも提供。内装には日田杉、食器や照明には小鹿田焼が使われるなど、日田を感じられる内容になるという。
久大本線沿線では日田市内をはじめとして多くの観光地があり、また近年は豊後森駅がアニメ「ラブライブ!サンシャイン」の聖地としても人気を集めているため、沿線観光の拠点となることが期待される。

STAY+CAFE ENTO

住所:大分県日田市元町11−1(JR日田駅2階)
営業時間:
カフェ&バーは11:00~23:00
コワーキングスペースは10:00~19:00

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長崎屋室蘭中島店、2020年4月閉店-「MEGAドンキ室蘭中島店」に完全転換へ

北海道室蘭市の中心部にある総合スーパー「サンバード長崎屋室蘭中島店」が、ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ」に転換するために2020年4月に閉店する。
追記:メガドンキ開店は4月24日となる。

長崎屋室蘭中島店。

全国8店となった長崎屋、室蘭中島店も閉店へ

長崎屋室蘭中島店は1978年4月開店。建物は3階建てで店舗面積は11,662㎡。2010年まではすぐ近くに百貨店「丸井今井室蘭店」が出店していたが、同店跡はヤマダ電機となっている。
また、長崎屋がドン・キホーテグループ(現PPIHグループ)になったことに伴い、丸井今井が閉店した2010年に店舗の一部がドン・キホーテとなっていた。
一方で、2019年8月には永年親しまれた長崎屋系のファミリ―レストラン「おあしす」が閉店。店舗の近隣では「イオン室蘭店」(旧・ファミリーデパート桐屋→ニチイ→サティ→ポスフール)の建て替え計画があることから、今後の行方が注目されていた。

全館「MEGAドン・キホーテ室蘭中島店」に転換

長崎屋室蘭中島店では3月現在閉店セールがおこなわれている。

長崎屋では閉店セールを実施中。

その後、全面改装されて「MEGAドン・キホーテ室蘭中島店」として生まれ変わる予定となっており、メガドンキとしてイオン新店舗を迎え打つこととなる。
なお、全国に残る「長崎屋」屋号の店舗は中標津、帯広、小樽、八戸、勝田、岸和田、高知ヴィアンの7店のみになる。
(画像は公式サイトより)

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エトモ綱島、2020年3月16日開業-東急東横線綱島駅、4年ぶりに商業施設復活

神奈川県港北区の東急東横線綱島駅に東急グループの商業施設「エトモ綱島」が開業する。

エトモ綱島。

綱島駅の商業施設、工事のため2016年に閉店していた

エトモ綱島は高架橋耐震工事に伴い2016年までに営業終了・解体された旧駅ビル、駅構内店舗などを建替えて誕生するもの。店舗面積で1068.04㎡。

構内イメージ。

コンセプトは「Re:Tsunashima Sta.」で、白を基調としたシンプルで統一感のあるデザインにより、駅と商業施設が一体的な空間として生まれ変わることで、変わりつつある綱島を象徴する新たなランドマークとなることを目指すという。

東急ストアは13日に先行開店-4年ぶり再出店

テナント数は既存店も含めて8店で、一部は旧店舗からの再出店となる。
核店舗の「東急ストア」(498㎡)は3月13日に先行開業。焼き立てベーカリーも併設する。同店は1963年開店の老舗店であったが、駅工事のため2016年に閉店していたもの。4年ぶりの復活となる。

エトモ綱島テナント一覧
  • 東急ストア
  • LAWSON+toks
  • おむすび権米衛
  • スターバックス コーヒー
  • ビアードパパ
  • HOKUO
  • 青山フラワーマーケット
  • ATMコーナー
エトモ綱島

住所:神奈川県横浜市港北区綱島西1-713-1外
営業時間:7時~25時(東急ストア)

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