マツモトキヨシHD、ココカラファインと資本業務提携の検討開始-「国内最大手」誕生なるか

大手ドラッグストア「マツモトキヨシHD」(千葉県松戸市)「ココカラファイン」(神奈川県横浜市港北区)は、資本業務提携に関する検討・協議を2019年4月26日に開始したことを発表した。

総店舗数3,000超、最大手ドラッグストア連合誕生なるか

マツモトキヨシは1932年12月、千葉県松戸市に「松本薬舗」として創業。1951年4月に創業者「松本清」の名前を採った現在の屋号に改称した。1990年代以降、首都圏繁華街への出店を本格化させ、積極的なテレビCMの放映により知名度を全国規模に高めた。長らく首都圏地盤のドラッグストアチェーンであったが、2000年前後以降からはイズミと提携し「ゆめドラッグ」を展開、また九州地盤の「ミドリ薬品」を傘下に収めるなど、地方における店舗網の強化を進めている。
同社の2018年3月期の売上高は5588億7900万円、2019年3月時点での店舗数は1,654店舗。(調剤薬局289店舗含む)。
ドラッグストア業界では国内4位となっている。
マツモトキヨシの店舗。(東京都豊島区)

ココカラファインは2008年4月、首都圏地盤の「セイジョー」と関西地盤の「セガミ」の経営統合により設立。2010年10月には関西地盤の「アライドハーツHD」(ライフォート・ジップドラッグ)と経営統合し、その後も積極的な新規出店、競合他社の買収を進めるなど規模拡大を続けている。
同社の2018年3月期の売上高は3909億6300万円、2019年3月時点での店舗数は1,354店舗。(調剤薬局292店舗含む)。
ドラッグストア業界では国内7位となっている。
ココカラファインの店舗。(大阪市中央区)


競争激しいドラッグストア、マツキヨ「首位奪還」なるか

マツモトキヨシは長らくドラッグストア業界最大手の座を維持していたが、2017年にイオングループと資本関係を結ぶ「ウエルシアHD」(ウエルシア、ハックドラッグなど)、「ツルハHD」(ツルハドラッグ、福太郎、ウォンツなど)の2社に売上高、店舗数ともに抜かれ、2018年にはディスカウントストア「ダイレックス」を傘下に収める「サンドラッグ」に売上高で、2019年には九州地盤で食料品の取扱いに強みを持つ「コスモス薬品」(ディスカウントドラッグコスモス)に売上高で抜かれる見込みであるほか、業界6位の「スギ薬局」にも肉薄されるなど、競合他社の攻勢によって業界でその立ち位置が揺らいでいる。

郊外型店舗の展開で成長するコスモス。

マツモトキヨシは会員向けサービスの強化、PB商品「matsukiyo」の積極的な拡販に取り組むなど、首位奪還を目指し策を講じていたが、ウエルシア、ツルハ、コスモスともに従来手薄だった都心部への店舗網強化を進めるなど、同社の経営環境は厳しい状況が続いており、新たな一手が求められていた。
仮にマツモトキヨシHDとココカラファインの資本業務提携が結ばれた場合、2019年現在業界最大手となる「ウエルシアHD」の売上高、店舗数を1.5倍ほど上回る国内最大手ドラッグストアチェーン連合が誕生する見込み。
両社は資本業務提携準備委員会のもと、業務提携の具体的な内容を協議し、2019年上期中の合意及び最終契約、2019年12月末日までの資本提携のクロージング及び業務提携の開始を目指すとしている。

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