渋谷パルコ、2019年11月下旬開業-渋谷の文化発信基地、約3年ぶりに復活

東京都渋谷区宇田川町のファッションビル「渋谷パルコ」が、約3年間の建替期間を経て、2019年11月下旬に開業する。

渋谷PARCO。

渋谷の文化発信基地「パルコ」、約3年ぶりに復活

渋谷パルコは1973年6月、池袋パルコ(1969年開業)に次ぐ同社2号店として開業。建物は地上9階地下1階建、売場面積は19,479㎡。
西武セゾングループ(当時)の旗艦店として、最盛期にはPart1・Part2・Part3、パルコクアトロ(現在「クラブクアトロ」が出店)、専門店街「ゼロゲート」、インテリア「SR6」といった物販施設のほか、劇場「パルコ劇場」、美術館「パルコミュージアム」(池袋パルコに移転)、ライブハウス「クラブクアトロ」といった施設を併設するなど、渋谷を代表する文化発信基地となっていた。
しかし、2007年に老朽化に伴う耐震強度不足を理由としてPart2が閉館(現・hotel koé tokyo)、残るPart1・Part3も「宇田川町14・15番地区第一種市街地再開発事業」に伴う建替工事のため2016年8月をもって休館していた。
SR6、ZERO GATE、クラブクアトロは休館中も営業を続けている。

渋谷PARCO。(旧店舗)

なお、現在建設中の建物の仮囲いには漫画「AKIRA」のモチーフが描かれている。

渋谷パルコの仮囲い。

パルコ創業50年を記念する「次世代型商業施設」

渋谷パルコの建物は地上19階地下3階建、延床面積は約64,000㎡。商業フロアは地上10階地下1階(10階は一部フロアのみ)、延床面積は約42,000㎡、投資額は約214億円、専門店数は約180店舗。
ビルコンセプトに「世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設」を掲げ、デザイナー・クリエイターとの共感・共創により、新しい刺激や楽しさの体験価値を提案し、グローバルに情報発信するビルを目指す。

渋谷PARCO。(イメージ)

また、ビルターゲットに「“ノンエイジ”“ジェンダーレス”“コスモポリタン”」を掲げ、特定の年齢層、性別にターゲットを絞らず、感性で消費をする「新しいこと、人と違うこと、面白いこと、個性を追求する」都市生活者が世界中から訪れるビルを目指す。

地下1階は「カオス」なレストラン街に

地下1階「CHAOS KITCHEN」は、メインレストランフロアとしてコンセプトに「食・音楽・カルチャー」を掲げ、ミシュランビブグルマン「自家製麺MENSHO」の新業態、元鮨職人によるフィッシュバーガー専門店「deli fu cious」、福岡のハンバーグステーキ店「極味や」うどん屋「おにやんま」、ジビエ・昆虫料理「米とサーカス」、老舗純喫茶「はまの屋」、ティフォンの新業態カフェ「Tyffonium cafe」、新宿二丁目に本店を構えるMIXバー「CampyBar!(仮)」など21の飲食店が出店。
渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「C」も「現代アート作品」として展示する。

CHAOS KITCHEN。

そのほか、アナログレコード店「ユニオンレコード」、コンドーム専門店「Condomania」といった店舗も進出、パルコが渋谷スペイン坂で営業するアートカルチャー、アニメ、ゲーム、ミュージックの展示スペース「GALLERY X BY PARCO SHIBUYA」、吉祥寺で営業するミュージックカフェ&バー「QUATTRO LABO」も出店する。なお、吉祥寺の店舗は閉店となる。

GALLERY X。

ファッションフロアではAIショールームやECとの融合も

1階「SHÒTENGAI EDIT TOKYO」には、日本初となるクラウドファンディングを活用した実証実験型AIショールーム「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」、フードカルチャーを発信する食のギャラリー「COMINGSOON」が開設、「GUCCI」「LOEWE」「COMME des GARCONS」などラグジュアリーブランドも多数出店する。

BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE。


2階「MODE & ART」には、「KENZO」「ISSEY MIYAKE SHIBUYA」「COMME des GARÇONS・JUNYA WATANABE MAN」「COMME des GARÇONS HOMME」といった日本人デザイナーによるブランド、美術専門誌「美術手帖」初となる現代アートを発信する直営店「OIL by 美術手帖」など出店する。

ナカシブ通り。

3階「CORNER of TOKYO STREET」4階「FASHION APARTMENT」には、次世代のファッションデザイナーやブランドのインキュベーションをテーマとした自主編集売場「GEYSER PARCO」「PORT PARCO」、糸井重里が手掛ける「ほぼ日刊イトイ新聞」の“文化の案内所”「ほぼ日カルチャん」を開設するほか、新たなパルコミュージアム「PARCO MUSEUM TOKYO」も併設する。
PARCO MUSEUM TOKYO.

5階「NEXT TOKYO」にはオムニチャネル型売場「CUBE(仮称)」(約430㎡)を開設する。CUBE内に出店する11店舗は店頭在庫を戦略アイテムや限定商品に絞り込み、その他の商品をパルコのECサイト「PARCO ONLINE STORE」で販売するなど、ショールーム機能を高めた「NEXT店舗」を目指す。5階フロア内では、VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARD 2018」でPARCO賞を受賞したVR空間デザイナー「Discont氏」によるインスタレーション作品も展示する。

CUBE.

6階「CYBERSPACE SHIBUYA」には、「JAPAN CULTURE」を発信するゾーンとして、国内初となる任天堂直営店「Nintendo TOKYO」、ポケモン直営店「ポケモンセンター シブヤ」、「刀剣乱舞万屋本舗」が出店、電脳サブカルチャーの情報発信
基地を目指す。
7階「RESTAURANT SEVEN」には、北海道を代表するジンギスカン専門店「松尾ジンギスカン」、福岡発祥の天ぷら専門店「博多天ぷらたかお」など飲食店7店舗が出店。渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「R」も「現代アート作品」として展示する。

パルコ劇場、シネクイントも渋谷パルコに復活

8階「THEATER, CINEMA, GALLERY」には、パルコ直営の劇場「パルコ劇場」、パルコ直営のミニシアター「CINE QUINTO」(シネクイント)、ほぼ日刊イトイ新聞のイベントスペース「ほぼ日曜日」が出店。渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「P」も「現代アート作品」として展示する。
パルコ劇場は旧劇場時代の約1.5倍の座席数636席を備えるなど、オールS席で鑑賞できるプレミアムな空間を目指す。

PARCO劇場。

9階「PUBLIC STAGE」には、多目的スペースとしての使用や文化発信型スクールの開催を行う「クリエイティブスタジオ」が開設、産官学民連携組織「渋谷未来デザイン」も原宿から移転する。

CREATIVE STUDIO.

10階「ROOFTOP PARK」は屋上広場「ROOFTOPPARK(仮)」(約420坪)、屋内イベントスペース「PARCOMMUNE(仮)」(約60坪)が設けられる。

高層階はオフィス

高層階(10階の一部、11階~19階)は主にオフィスエリアとなる。メインテナントとして「カカクコム」などを傘下に持つデジタルガレージグループが入居する。

パルコの集大成

渋谷パルコでは今回の再開発プロジェクトにより、国内初となるブランドや新業態の進出のみならず、直営劇場や美術館、イベントスペースの集約が進められるなど、同社の事業の集大成ともいえる「感性」を訴求する商業施設づくりが実現が図られた。
創業50年を機に生まれ変わったパルコが、変化を続ける渋谷で行う価値提案の「これから」に期待したい。

渋谷パルコ

住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
営業時間:10:00~21:00(物販・サービス)
営業時間:11:00~23:30(飲食店)

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