渋谷ストリーム、2018年9月13日開業-渋谷ブリッジも秋開業、代官山まで「川と人の流れ」生み出す

東急電鉄と東急不動産は、東京都渋谷区にあった東横線の旧・渋谷駅(地上駅)跡地に建設中の複合超高層ビル「渋谷ストリーム」が9月13日にグランドオープンすると発表した。

渋谷ストリーム。

旧・東横線地上駅を再開発-あの「欅坂のPV」の場所

渋谷ストリームは「かまぼこ駅舎」として親しまれた旧・東急東横線渋谷駅とその周辺を再開発するもの。
着工直後の工事現場は欅坂46「サイレントマジョリティー」のPV撮影にも使われ、話題となった。
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かつての渋谷ストリーム工事現場(2016年)。
PV撮影時にはまだほぼ更地だった。

渋谷ストリーム、商業床は飲食中心-高層階は「Google」

渋谷ストリームは高さ180m、地上35階、地下4階建て。延床面積は11万6000㎡。
1階から3階は「渋谷流=シブヤ・カスタム」をコンセプトに、既存のルールにとらわれず、自分基準でカスタマイズやアレンジをする大人をターゲットとした店舗面積約3,000㎡の商業施設が入居する。
テナントは主に飲食店で構成され、全30店舗のうち日本初上陸が1店舗、新業態が13店舗、都内・渋谷エリア初出店が7店舗となる。
1階は渋谷川沿いでゆったりと時を過ごせる水辺空間が特徴の「Riverside Market」、2階は路面感覚の店舗が軒を連ねる「Shibuya Custom Street」 、3階は会話を楽しむ大人たちの溜まり場「Shibuya Court」と、それぞれ異なったフロアコンセプトが特徴だ。
(全テナントは記事末尾の外部リンク参照)
image商業施設3階のイメージ。

4階と9階から13階は客室数177室のシティホテル「渋谷ストリームエクセルホテル東急」(株式会社東急ホテルズ運営)が入居する。このほか、4階にはストリームと刺激(料理・お酒・音楽・人)が感じられるBar&Dining「TORRENT」 が出店する。
14階から35階はオフィスとなる。全床を「Google」の日本法人が借り上げ、2019年より本部とする。

Googleオフィスイメージ(Googleブログより)。

渋谷川を公園化-「渋谷のオアシス」に

建物の南側には「ストリーム」の由来であり、以前は暗渠となっていた渋谷川が水景施設の整備によって開渠となって復活する。
渋谷川上空には川のせせらぎが感じられる2つの広場「(仮称)稲荷橋広場」「(仮称)金王橋広場」を整備し、様々なイベントを行う。
こちらも、渋谷の新しいオアシスとして人気を呼びそうだ。
image復活する渋谷川。

渋谷と代官山の間には「渋谷ブリッジ」-回遊創出

また、東横線渋谷~代官山間の地下化によって新たに創出されたトンネル上部の線路跡地には、東急グループの複合施設「渋谷ブリッジ(SHIBUYA BRIDGE) 」が、渋谷ストリームとほぼ同時期の2018年秋に開業する。
こちらはA棟・B棟の2棟の建物で構成。A棟は3階建てで、保育所型認定こども園「渋谷東しぜんの国こども園 small alley」が開園。B棟は7階建てで、多様な人々が交流する場となるホテル「MUSTARD HOTEL」や、入居者が自由に空間を創ることができる仕様のオフィス、地域に新たな人々を呼び込む店舗やカフェなどの機能を備える。

渋谷ストリームと渋谷ブリッジの位置関係図。

東急では、渋谷ストリームから渋谷川を経て、渋谷ブリッジ、ログロード代官山(2015年開業の東急グループが運営する複合商業施設)まで歩いて楽しめる街づくりをおこなうことを目指しているという。渋谷から代官山までの新たな人の流れが生まれることにより、周辺では更なる新しい街づくりも進みそうだ。
(写真と特記以外は東急グループのニュースリリースより)

外部リンク:「渋谷ストリーム」の開業日および商業テナントなどが決定
外部リンク:「渋谷代官山Rプロジェクト」の名称・ロゴが決定
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