ベン&ジェリーズららぽーと豊洲店、2020年1月13日閉店-ユニリーバ、日本での高級アイスクリーム市場から撤退

ユニリーバ・ジャパン傘下の「ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング」(東京都目黒区)は、高級アイスクリーム専門店「BEN&JERRY’S ららぽーと豊洲店(ベン&ジェリーズ)」を2020年1月13日に閉店、同年3月を目処に首都圏・関西圏を中心に展開するカップアイス卸売事業を終息し、日本におけるベン&ジェリーズ事業から撤退する。
BEN&JERRY’S ららぽーと豊洲店。

環境保護を謳い急成長した自然派アイスクリームブランド

ベン&ジェリーズは1978年5月に、米国バーモント州バーリントンのガソリンスタンド跡に創業。
創業初期より地域コミュニティや環境保護、遺伝子組換え反対、積極的なボランティア活動への参加を掲げるなど、自然派路線のアイスクリームブランドとして急成長し、欧米諸国を中心に多店舗展開していた。
日本では、1998年に大手コンビニ「セブンイレブン」への商品供給を通し日本市場に進出。1999年には米国法人が出資する「ベン&ジェリーズ・ジャパン」を設立し、販路拡大や各種チャリティイベントの開催を打ち出したが、2000年4月に米国法人が英国ユニリーバ傘下となる経営環境の変化もあり、2003年までに日本市場から撤退していた。


日本再進出からわずか8年で市場から完全撤退

その後、2012年にユニリーバ・ジャパン・マーケティング運営のもと日本市場に再進出。2012年4月には日本初となる直営店を渋谷区の「表参道ヒルズ」に出店、同年12月には武蔵野市の「コピス吉祥寺」に出店、2013年1月には江東区の「ららぽーと豊洲」にフードコート対応型店舗を出店していた。
2014年3月には「ミニカップアイス」の卸売事業を首都圏の高級食品スーパー120店舗を皮切りに開始、首都圏・関西圏の大手スーパー、宅配チェーンを中心に販売網を順次拡大していた。
直営店事業・卸売事業の拡大に合わせ、ベン&ジェリーズの特徴である「人工着色料や成長ホルモン剤の不使用」「国際フェアトレード認証」を謳うテレビCMを積極的に放映するなど、自然派高級アイスクリームブランドとしての知名度向上を目指したが、2017年12月の表参道ヒルズ店閉店以降、国内の直営店はららぽーと豊洲店1店舗のみとなっていた。
BEN&JERRY’Sのアイスクリーム。

高級アイスクリーム専門店、なかなか日本に根付かず…

日本では2013年4月に高級アイスクリーム最大手「ハーゲンダッツ」が直営店を全店閉鎖、ホットランド(築地銀だこ)傘下の「コールド・ストーン・クリーマリー」も5年で半数近い店舗を閉鎖するなど、2020年現在は不二家とダンキンブランズ(ダンキンドーナツ)傘下となっている「B-R 31アイスクリーム(バスキンロビンス)」を除けば、日本市場においてアイスクリーム専門店の多店舗化を成功させているブランドはわずかといえる。
ベン&ジェリーズは、直営店事業と卸売事業の両輪により積極的な拡販を打ち出していたが、わずか8年で撤退することとなった。

ユニリーバ・ジャパンが手掛ける食品・飲料ブランドは、ベン&ジェリーズ事業の終息に伴い、リプトン(紅茶)事業のみとなる。

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