セブンアンドアイホールディングスが、傘下の百貨店「そごう・西武」が運営する「西武百貨店船橋店」(船橋市)と「西武百貨店小田原店」(小田原市)を2018年2月28日を目途に閉店させる方針であることが分かった。
西武百貨店船橋店。
西武百貨店、「今年も」2店閉店
西武船橋店は1967年9月に開店。売場面積は38,311㎡。建物は食品卸会社「ユアサ・フナショク」が所有する。
テナントとして、ロフト、三省堂書店などが出店するが、駅を挟んで東武百貨店が立地しており、売上の減少が続いていたという。
西武小田原店は2000年9月にロビンソン百貨店小田原店として開店。2013年に西武百貨店小田原店となった。
郊外型ショッピングセンター「ダイナシティ」の核店舗であり、元々の百貨店の売場面積は31,182㎡であったが、2016年には売場の多くを縮小・専門店街化し、1階と2階の一部のみでの営業となっていた。
2017年2月期の売上高は船橋西武は169億円、小田原西武は74億円であったという。
船橋西武については複合施設化する方針であるとしているほか、小田原西武はダイナシティの専門店を増床することになると考えられる。
毎年閉店つづく「そごう・西武」、「次はどこ?」の声も
セブンアンドアイホールディングスは、2016年2月に「西武百貨店春日部店」を、9月に「西武百貨店旭川店」と「そごう柏店」を閉鎖。2017年2月には「西武百貨店筑波店」、「西武百貨店八尾店」を閉鎖。今後は「西武・そごう武蔵小杉」を8月末に閉店するほか、「そごう神戸店」、「西武高槻ショッピングセンター」を阪急阪神百貨店グループに経営譲渡することを発表している。
いずれの閉店時も「他店は黒字経営であるために閉店の検討は行っていない」としていたが、その後も閉店の動きが続いており、今後も首都圏旗艦店への経営資源の集中が続くものと思われる。
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