カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イイノ立川、2020年1月18日全館開業(テナント一覧)-立川マルイ・モディ・ロフト跡、新たな商業施設に

東京都立川市のJR立川駅前にある立川ロフト跡(丸井・井上共同ビル)に、商業施設「イイノ立川」(iino Tachikawa)が2020年1月18日に全館開業した。

丸井・井上共同ビル「イイノ立川」。

丸井立川店跡、新たな専門店街に

イイノ立川の前身となる百貨店「丸井立川店(マルイミニ立川)」は、旧店舗(1952年開業)の建替えに伴い誕生した「丸井・井上共同ビル」の核店舗として1970年に開業。建物は地上7階建。
丸井立川店は立川駅北口を代表する商業施設のひとつだったが、1990年代のJR立川駅ビルへの移転計画断念、競合する伊勢丹・高島屋の増床移転、また、丸井としては狭い面積も災いして2007年8月をもって一時閉店していた。その後、2007年9月には丸井グループの専門店ビル「立川モディ」として業態転換、競合百貨店との差別化を目的に若年層特化型の商業施設として再生を目指したが、施設リニューアルのため2012年5月に閉店。2012年8月には大手雑貨店「立川ロフト」が1~4階に開店したが、ロフトはその後駅ビル「立川ルミネ」にも出店、立川ロフトは2019年5月26日をもって閉店していた。

立川ロフト。

しまむら、島村楽器など新規出店

丸井・井上共同ビルは、ロフトの閉店により、ブックオフの総合中古商品買取・販売店「BOOKOFF SUPER BAZAAR」やカメラ専門店「カメラのキタムラ」、カフェ「CAFE de CRIE」、献血ルームなど、一部店舗を除き閉鎖状態にあったが、2019年9月以降「イーノ立川」と名称を変え、いなげや系のドラッグストア「ウェルパーク」やファストファッション「ファッションセンターしまむら」、100円ショップ「Watts」といった大型専門店が順次開業新規出店。2020年1月18日の総合楽器店「島村楽器」開店により地下1階から地上7階までの全フロアが営業を開始し、グランドオープンを迎えることとなった。

新規出店したWatts。

館内の一部(1階など)にはまだ小規模な空きスペースがあり、今後、さらに出店テナントが増えると思われる。

ペデストリアンデッキ側のエントランス。

イーノ立川・テナント一覧(フロアガイド)
島村楽器、Youth Theater Japan
ブックオフ(本、CD、ゲーム、ホビーなど)
ブックオフ(洋服、雑貨など)
ファッションセンターしまむら
薬ウェルパーク/北口デッキ連絡通路
100円ショップWatts、ハクビ京都きもの学院
カメラのキタムラ、Softbank、iCracked、CAFE de CRIE
B 献血ルーム

(2020年1月18日現在)

関連記事:立川ロフト、2019年5月26日閉店-「立川ルミネロフト」は4月5日に増床
関連記事:ドン・キホーテららぽーと立川立飛店、2018年10月20日開店-ドンキのモール向け新業態
関連記事:立川高島屋、2018年10月11日から「立川高島屋S.C.」に-専門店との融合進める高島屋

デイリーキング鳥羽店、2020年1月15日閉店-「デイリークイーン」国内最後の店舗、46年の歴史に幕

三重県鳥羽市のショッピングセンター「鳥羽ショッピングセンターハロー(鳥羽ハロープラザ)」1階に出店するかつての大手ファストフード店「デイリーキング鳥羽店(旧・デイリークイーン鳥羽店)」が2020年1月15日をもって閉店、46年の歴史に幕をおろした。

デイリーキング鳥羽店。(三重県鳥羽市)

デイリークイーン、2004年の日本撤退後は自主営業に

デイリークイーン(DQ)は1973年に、米国大手ハンバーガーチェーン「米デイリークイーン」(1940年創業)と大手商社「丸紅」の共同出資により日本法人を設立、松屋銀座に1号店を出店した。
日本進出以来、ソフトクリームを始めとするスイーツを主力商品としたファストフード店として営業しており、最盛期には全国300店舗ほどを展開したが、競合他社との競争激化や多店舗展開の出遅れもあり、1990年代に経営悪化に陥った。
1996年4月には日本法人を新会社「デイリークイーンジャパン」(丸紅65%、山崎製パン30%、明治乳業5%)に移行、丸紅傘下のベーカリーカフェ「カフェプラッツ」や山崎傘下のコンビニ「デイリーヤマザキ」への商品供給で再建を目指したが、店舗網は最盛期の1/10ほどに縮小、2004年3月をもって日本から撤退した。

Dairy Queen Wheelock Place。(Singapore,Orchard)

「デイリークイーン」国内最後の店舗、46年の歴史に幕

デイリーキングの前身となる「デイリークイーン鳥羽店」は、1978年7月の鳥羽ショッピングプラザハロー(鳥羽ハロープラザ)開業に合わせて開店。2004年3月のDQ日本撤退に伴い自主営業となり、屋号を「デイリーキング」に変更した。

鳥羽ハロープラザ・イオン鳥羽店。(三重県鳥羽市)

デイリーキングでは、DQの代表商品であったチョコレートソフトクリームやチキンフィレサンド、ホットドッグといった商品、店舗内装、各種販促物を引継ぎ営業していたため、地域住民のみならず、DQの根強いファンや昭和レトロ愛好家にも存在が知られており、店員によると全国からデイリーキングを目的に来客があったという。
デイリーキングの閉店により、デイリークイーンの名残をとどめる店舗が日本から消滅することとなった。

デイリーキングのチョコソフトアイス。
デイリークイーンとソフトクリームの形状は異なる。

関連記事:ベン&ジェリーズららぽーと豊洲店、2020年1月13日閉店-ユニリーバ、日本での高級アイスクリーム市場から撤退
関連記事:MEGAドン・キホーテ伊勢上地店、2018年6月13日開店-三重県内最大のドンキ、ユニー・ピアゴ跡に
関連記事:三交百貨店伊勢店跡に三交イン、2016年11月25日開業-伊勢・松阪、明暗分かれる三交跡地

イオン島原店、2020年5月31日閉店-旧・ユニードダイエー、2022年に新店舗開店めざす

長崎県島原市中心部の島鉄霊丘公園体育館(旧・島鉄本社前)駅前にあるイオン九州の総合スーパー「イオン島原店」が、老朽化のため2020年5月31日に閉店する。

イオン島原店。

旧ユニード、築47年で老朽化が進行していた

イオン島原店は1973年7月に「ユニード島原店」として島原鉄道が建設した建物に開店。ユニードは福岡市に本社を置く大手スーパーで、1981年にダイエーグループ入りした。ユニードはユニードダイエーと改称したのち、1994年にダイエーと合併、当店も「ダイエー島原店」に改称。その後、2015年9月にダイエーが九州から撤退するのに伴い、イオン九州に譲渡され「イオン島原店」となっていた。
中心市街地立地の店舗で、近隣には島原市随一の商店街「一番街」やスーパー・キッド(旧・島原寿屋百貨店跡地)があるほか、隣接地には島鉄バスターミナルがある。

ダイエー島原店。

店舗は3階建てで、店舗面積は5,831㎡。建物は島原鉄道が所有するが、近年は老朽化が進行しており、また駐車場の狭さも指摘されていた。
テナントとしては手芸のカネダ、キャンドゥ、長崎銀行島原支店などが出店している。

イオン、再出店の意向を示す

イオン九州は建物を解体後に建設される建物に再出店したい意向を示しており、2022年春ごろの開店を目指すという。

イオン九州による新店イメージ。

一方で、現店舗の建物は島鉄が所有しており、建物の建替え・再出店には島鉄の協力が不可欠となるほか、同居する長崎銀行島原支店の仮店舗も必要になると思われ、今後「関係各所との再開発に向けた協議を進めていく」としている。

関連記事:イオンタウン諫早西部台、2019年11月30日開業-ニュータウンの核に
関連記事:イオン九州、2019年10月までにイオンスーパーセンターから撤退-イオン大木店の業態転換で

ドン・キホーテ八千代店、2020年1月26日閉店-インテリアカーサ跡、わずか4年で閉店

千葉県八千代市の国道296号線沿いに立地するパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウント「ドン・キホーテ八千代店」が2020年1月26日24時をもって閉店する。

ドン・キホーテ八千代店(公式サイトより)。

八千代初のドンキ、東葛家具センター跡への出店だった

ドン・キホーテ八千代店の前身となる「東葛家具センタービビホーム八千代店」は1995年3月に開店。2006年6月にはブランド再編の一環により店名を「インテリアカーサ八千代店」に改称、2009年12月には古着専門店を導入したが、2015年3月をもって閉店していた。

2018年には大規模改装を実施したが、わずか4年で閉店に

ドン・キホーテ八千代店は2015年12月に開店。建物は地上2階建、売場面積は2,878㎡。ドンキとしては千葉県内20店舗目、八千代市内初の店舗として、同社が得意とするトレンド性の高い商品を中心に展開していた。
八千代店開店約1年後となる2016年11月には、イズミヤ跡にドンキの新店舗「MEGAドン・キホーテ八千代16号バイパス店」が開店。新店舗は「新生GMS(総合スーパー)」を謳う大型店舗であったが、両店舗間の距離が3kmほど離れていたため八千代店は従来通り営業を継続、2018年には全面リニューアルも実施していた。

MEGAドン・キホーテ八千代16号バイパス店。

ドン・キホーテ八千代店の周辺は、コープみらい核の商業施設「パルルショッピングガーデン」やオリンピックのホームセンター「おうちDEPO(旧・ホームピック)」など複数の大型店が出店する商業集積地であり、八千代店が入居する建物の築年数も築20年ほどと比較的浅いことから、店舗跡にはドンキに代わる後継店舗が出店する可能性もあるだろう。

関連記事:MEGAドン・キホーテ船橋習志野店、2018年8月31日開店-コジマ×ビックカメラと「同居」
関連記事:長崎屋・MEGAドン・キホーテ八千代16号バイパス店、2016年11月19日開店-イズミヤ跡で新たな総合スーパー像を描く

@cosme TOKYO(アットコスメ・トーキョー)、2020年1月10日開店-@cosme最大の旗艦店、原宿駅前のGAP跡に

化粧品店「アットコスメ」を運営するアイスタイル(港区)は、JR原宿駅前のGAP跡に同社最大となる旗艦店「@cosme TOKYO」(アットコスメ・トーキョー)を2020年1月10日に開業させた。

アットコスメトーキョー。

原宿駅前のGAP跡、アットコスメ初の路面店に

アットコスメ・トーキョーが出店したのは2019年5月7日に閉店した「GAPフラッグシップ原宿」の跡。建物は3階建てで、売場面積は約1,300㎡。
アットコスメが商業ビル内テナントではない路面店(単独店)を出店するのは初のことで、同社最大規模の店舗。年商約40億円を目指すという。

GAP原宿店。JR原宿駅の向かいに立地していた。

アットコスメ最大規模-「スタジオ」など設置

館内には、アットコスメの実店舗で最大となる広い面積を活かして数多くの化粧品を試すことができる「テスターバー」、芸能人やモデルを起用したライブ配信が行えるスペース「@STUDIO」、会員制イベントスペースなどが設けられている。

エントランスには「ベストコスメアワード」の商品を陳列。
2階外壁にはデジタルサイネージを設置。

これまでのアットコスメといえばネット事業を主体としてファッションビルや駅ビルなどで小規模な実店舗を展開するイメージであった。同社は近年アジア各国への出店を進めているが、今後今回出店したような「旗艦店」級店舗の展開が世界各地へと広がるかどうかも注目される。

@cosme TOKYO(原宿駅前)

住所:東京都渋谷区神宮前1-14-27
営業時間:10時~21時

関連記事:GAP原宿店、2019年5月7日閉店-竹下通り入口のGAP、渋谷店に続いて
関連記事:コスメロフト東急プラザ表参道原宿店、2019年4月19日開店-東急ハンズ跡に「コスメ特化」新業態1号店

ドン・キホーテ群馬吉岡店、2020年1月23日開店-吉岡バイパス沿いに

群馬県北群馬郡吉岡町の群馬県道15号線(吉岡バイパス)に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ群馬吉岡店」が2020年1月23日午前9時に開店する。
ドン・キホーテ群馬吉岡店。

大型店が立ち並ぶ吉岡バイパスにドンキ進出

ドン・キホーテ群馬吉岡店の建物は地上1階建で売場面積は2,079㎡。ドンキとしては群馬県内8店舗目、郡部への出店は初となる。
群馬吉岡店は「ニューファミリー層のニーズに対応する驚安の殿堂」として、一般食品や生活必需品、子ども向け玩具を拡充、ベビーカーでも買回りしやすい通路幅やオムツの交換台を備えた多目的トイレを設置するなど、子育て世帯の需要を意識した店舗設計や商品展開を行う。また、気温の寒暖差が激しい地域環境を考慮して、スキンケア用品を強化する。
店舗周辺には、群馬地盤の地場大手食品スーパーであるフレッセイの地域密着型ショッピングセンター「フォリオ吉岡」やカインズグループの「カインズスーパーセンター前橋吉岡店」、家電量販店「ケーズデンキ前橋本店」といった複数の大型店が営業する商業激戦区であるが、ドンキは化粧品やブランド品、各種雑貨に強みを持つことから、トレンド商品に関心を持つ層を中心に受け入れられるとみられる。

ドン・キホーテ群馬吉岡店

住所:群馬県北群馬郡吉岡町大字大久保字大畑747
営業時間:午前9時~翌午前2時

関連記事:ドン・キホーテUNY藤岡店、2019年7月30日開店-ピアゴ跡、生鮮売場は廃止
関連記事:前橋ロフト、2019年3月15日開店-群馬県初出店、けやきウォーク前橋のリニューアルで
関連記事:東急ハンズ高崎店、2018年冬開店-高崎オーパに、北関東初出店
関連記事:ヤマダ電機、シャトレーゼのFC展開を開始-2018年8月から、1号店はLABI1高崎
関連記事:セーブオン、2018年8月31日で「完全消滅」-ローソンに転換で
関連記事:ドン・キホーテHD、社名を「パン・パシフィック・インターナショナルHD」に-2019年から
関連記事:ドン・キホーテHD、ユニーを完全子会社化-ファミマが売却、進むユニーの「ドンキ転換」

しずてつストア藤枝駅南店、2020年1月21日開店-アピタ藤枝店跡地、静岡鉄道・藤枝駅南複合商業施設の核に

静岡県藤枝市のJR藤枝駅前に、静岡鉄道の「藤枝駅南複合商業施設(しずてつストア藤枝駅南店)」が2020年1月21日に開業する。

藤枝駅南複合商業施設。

アピタ藤枝店跡地、約3年ぶりにスーパー復活

藤枝駅南複合商業施設は、ユニーグループの総合スーパー「アピタ藤枝店」(2016年6月閉店)の跡地に建設されるもので、静鉄グループにより「藤枝駅周辺の生活利便性向上」「働く女性を応援する施設」を念頭に出店計画が推し進められていた。
建物は地上2階建(一部屋上駐車場付)、延床面積は約3,129㎡。
施設1階の食品スーパー「しずてつストア藤枝駅南店」は1月21日午前9時30分から近隣住民を対象にプレオープン、1月23日にグランドオープンする。売場面積は約1,365㎡、同社店舗としては35店舗目となる。また、施設2階にはペッツグループの「プティ藤枝南保育園」「ジャスミン美容室」が出店する。
藤枝駅周辺にはイオン系の食品ディスカウント「ザ・ビッグ」や静岡地盤の食品スーパー「田子重」「KOマート」が営業するが、いずれも駅から10分ほど離れた位置にある。藤枝駅前へのスーパーの新規出店は駅利用者や地域住民の利便性向上に結び付くだろう。
gWE2-Qf9-1
2016年6月に閉店したアピタ藤枝店。

藤枝駅南複合商業施設のテナント一覧
階数 店舗名 業種
1階 しずてつストア スーパーマーケット
2階 プティ藤枝南保育園 保育園
2階 ジャスミン美容室 ヘアサロン併設美容室
藤枝駅南複合商業施設

住所:静岡県藤枝市田沼1丁目18-8、18-9

関連記事:オーレ藤枝B街区、2016年3月1日グランドオープン-静岡伊勢丹も出店
関連記事:変わる藤枝駅周辺-西友跡にノジマ・マム跡にドンキ・アピタは閉店へ

マルキョウ久留米インター店、2020年4月開店-ミスターマックスのマミーズ跡に

福岡県久留米市のJR久大本線久留米大学駅裏に立地するショッピングセンター「久留米インタープラザ」に、リテールパートナーズグループの食品スーパー「マルキョウ久留米インター店」が2020年4月に開店する。

マルキョウ久留米インター店。

久留米IC近くのミスターマックスに食品スーパー復活

久留米インタープラザは1994年7月に、福岡地盤の大手ディスカウント「ミスターマックス」と北部九州地場大手食品スーパー「オレンジチェーン本部」の複合店舗1号店「久留米OMプラザ・ヴォーデス久留米ショッピングセンター(VODS久留米SC)」として開業。建物は地上3階建、売場面積は約6,909㎡。

マミーズ時代の久留米インタープラザ。
(オリジナル画像。画像提供はしていないはずだが…)

開業当初は食品核としてオレンジの旗艦店「ヴォーデス久留米インター店」が出店していたが、2002年12月に運営会社が民事再生法を申請し経営破綻したため、2003年8月に後継会社が運営する「マミーズ久留米インター店」に店名を変更、オレンジ時代から20年以上営業を続けていたが、大黒天物産傘下入りに伴い2018年11月30日をもって閉店していた。

マミーズ時代と変わらない食品スーパーに期待

マルキョウ久留米インター店の売場面積は約1,604㎡。リテールパートナーズ傘下となって初の新規出店となる。
かつてのマミーズ部分にはダイソー、ベーカリー、眼鏡店など複数のテナントが出店していたため、そのほかのテナントの出店も期待される。
追記:同じフロアにセリアが出店する。

(仮称)マルキョウ久留米インター店

住所:福岡県久留米市御井旗崎1丁目6−50(マミーズと同じ
営業時間:9時30分~21時30分(マミーズより30分早い

関連記事:アークス・バロー・リテールパートナーズ、「新日本スーパーマーケット同盟」と銘打つ戦略的な資本業務提携を締結ー2018年12月25日に
関連記事:マミーズ、2018年11月中に「旗艦店含む8店舗閉店」へ-大黒天物産の傘下入りで

天満屋ハピーズ昭和町店、2020年秋開店-天満屋遊プラザ跡地再開発、スーパーやマンションに

岡山県岡山市北区のJR岡山駅西側の「遊プラザ」跡地再開発事業の核施設として、天満屋ストアの食品スーパー「(仮称)天満屋ハピーズ昭和町店」が2020年秋に開店する。

(仮称)天満屋ハピーズ昭和町店。

かつては天満屋の大型レジャー施設「遊プラザ」だった

天満屋ハピーズ昭和町店の前身となる「天満屋遊プラザ」は1987年3月に開業。
開業当初はテニスコートやプール(スケートリンク)、飲食店街に加え、1980年代後半に一世を風靡した巨大迷路も設置されるなど岡山市内有数の規模を有するレジャー施設であったが、2018年10月をもって閉館、跡地は長谷工グループに売却され、駐車場として暫定利用されていた。

建設予定地。(2020年1月)

なお、遊プラザのうちテニススクールは、岡山駅から徒歩10分ほどの距離にある島田本町に「遊プラザテニススクール」として移転している。

遊プラザ再開発、天満屋ストア以外にマンションも

天満屋ハピーズ昭和町店は遊プラザ敷地の一部に出店。建物は地上2階建、契約面積は約1,926㎡。土地・建物は長谷工コーポレーションが所有する。
長谷工グループは、岡山駅500m圏内という好立地にある遊プラザ跡地をマンション主体の施設に再開発する方針を示しており、駅近・食品スーパー近接立地を活かした大規模分譲マンションが建設されるものとみられる。
(撮影:ヨークセブンさん 

天満屋ハピーズ昭和町店

住所:岡山県岡山市北区昭和町4-7(旧・遊プラザ)

関連記事:イオンスタイル岡山青江、2019年7月26日開店-旧イオン岡山店跡地、4年ぶり再出店
関連記事:ブランチ岡山北長瀬、2019年6月27日開業-JR北長瀬駅前の岡山操車場跡地に
関連記事:イコットニコット、2018年12月7日開業-旧ダイエー岡山店・ドレミの街、丸井系運営に
関連記事:セガ・岡山ジョイポリス、2018年9月2日閉館-「杜の街づくりプロジェクト」本格始動
関連記事:問屋町テラス、2018年10月6日開業-オレンジホール跡地、天満屋系商業施設に

西友ザ・モール安城、2020年5月31日閉店

愛知県安城市のJR東海道本線安城駅近くにある西友のショッピングセンター「ザ・モール安城(THE MALL 安城)」が、2020年5月31日をもって閉店する。

安城のザ・モール、24年の歴史に幕

ザ・モール安城は1996年5月に、クラボウ(倉敷紡績)安城工場の社宅跡地に開業。建物本館は地上2階建、大型専門店2館は平屋建、店舗面積は22,818㎡。ザ・モールとしては5施設目。
開業前の名称は「スプリングサーカス安城(仮称)」であった。

ザ・モール安城。

西友の総合スーパー「西友 ザ・モール安城店」を核に、総合スポーツ用品店「スーパースポーツゼビオ」、「無印良品」、「ライトオン」、「キャンドゥ」、「いけだ書店」、「オートバックス」、「ロッテリア」などが出店しており、西友は食品売場を中心に24時間営業を行っている。
建物は遠近法を利用して実際よりも広く見えるような造りが特徴であった。

建物はクラボウが所有-跡地は未定

隣接地には2020年現在もクラボウの工場があるが、施設周辺には1988年に開業した東海道新幹線・東海道本線の三河安城駅もあり、都市化が進行している。
建物は倉敷紡績が所有しているが、跡地の活用方法などについては2020年1月現在は発表されていない。
西友のショッピングセンター「ザ・モール」は5年間で5施設が閉館することになり、残る店舗は5施設のみとなる。

関連記事:そごう・西武、2021年2月までに店舗網大幅縮小-川口そごう・岡崎西武・大津西武・西神そごう・徳島そごう閉店、2店縮小
関連記事:西友リヴィン・ザ・モール春日井、2019年3月までに閉店-大和ハウスが新施設を建設