カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンタウン茨木太田、2021年春開業-東芝大阪工場跡地、専門店約60店舗が出店

大阪府茨木市の東芝大阪工場跡に、イオングループのショッピングセンター「イオンタウン茨木太田」が2021年春に開業する。

イオンタウン茨木太田。

東芝工場跡「茨木スマートコミュニティ構想」の商業核に

イオンタウン茨木太田の建物は地上2階建、敷地面積は約29,852㎡、総賃貸面積は約14,500㎡、延床面積は27,000㎡。同社の関西旗艦店「イオンタウン姫路」に匹敵する規模となる。
イオンタウンは、茨木市が東芝大阪工場(東芝茨木工場)跡地で推進する官民一体複合開発プロジェクト「茨木スマートコミュニティ構想」(敷地面積約185,000㎡)の商業核としての役割を担うもので、テナントとして食品スーパードラッグストア飲食店など約60店舗が出店する。

イオンタウン茨木太田。

完成に近付く「茨木スマートコミュニティ」

茨木市は茨木スマートコミュニティ構想において「住宅・商業・文教・医療福祉」の集積を目指すとしており、再開発エリア近隣では既に「JR総持寺駅」が2018年3月に開業。再開発エリア内では「文教」の核として追手門学院の「追手門学院大学茨木総持寺キャンパス」「追手門学院中学校・高等学校(茨木安威から移転)」が2019年4月に開校、関西最大級のデータセンター「NTTコミュニケーションズ大阪第7データセンター」が2019年12月に稼働を開始している。
並行して「住宅」の核として、三井不動産グループと野村不動産による大規模新築分譲マンション「茨木ICO CITY」(2棟地上14階475戸)の開発も進められるなど、茨木市が目指す4要素のうち2要素の集積を実現している。
商業」の核であるイオンタウンの進出により、茨木スマートコミュニティは医療福祉を除く施設の集積を達成したこととなる。

追記:ダイエーが出店

追記:核店舗はダイエーの「イオンフードスタイル茨木太田店」となる。

イオンタウン茨木太田

住所:大阪府茨木市城の前町600番27

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ミスタードーナツ箕面ショップ、2020年1月27日リニューアル-ミスド1号店、創業50周年を記念した店舗に

大阪府箕面市の阪急箕面駅近くに立地する「ミスタードーナツ箕面ショップ(0001)」が、日本における「ミスタードーナツ創業の日」に合わせて、2020年1月27日午前10時にリニューアルオープンする。

ミスタードーナツ箕面ショップ(リニューアル後の店舗)。

日本にドーナツ文化を普及させた「ミスタードーナツ」

ミスタードーナツは、1970年に清掃業大手「ダスキン」創業者の鈴木清一氏が米国ミスタードーナツと事業提携契約を締結、1971年に大阪府箕面市の総合スーパー「ダイエー箕面店」(2001年5月閉店)敷地内に1号店を開店し日本市場に進出。2020年現在もダスキン(ミスタードーナツ事業本部)が事業展開を行っている。
同社は1992年に雲呑麺・点心など中華メニュー「ミスター飲茶」を取扱開始、2003年には新食感ドーナツ「ポン・デ・リング」を販売開始するなど、日本独自の商品展開や営業施策を積極的に推し進めることで、ドーナツの普及に大きな役割を果たし業界最大手となった。
2019年3月時点の店舗数は日本国内1,007拠点、台湾・東南アジア6,191拠点。(店舗はダスキン管轄エリアのみ、米国ミスドはダンキンドーナツに転換)

ミスタードーナツ箕面ショップ(初代店舗、ダイエー箕面店)。

創業50年を記念して創業当時の店舗デザインを再現

現在のミスタードーナツ箕面ショップは、2004年2月にダイエー箕面店跡地再開発の一環として建設されたマンションの1階に開店。
再開店以来、ミスド1号店として「0001」の銘板や旧店舗時代の写真を展示するなど、ミスドファンの聖地となっている。また、2016年6月にはストロベリーコーンズとの業務提携により「ナポリの窯」ブランドのピザを取扱開始、ドーナツの宅配にも対応する新業態に転換していた。
今回の改装は、ダスキンによる「ミスタードーナツ事業創業50周年」を記念したもので、店舗デザインを創業当時の店舗をイメージした「」「オレンジ」を基調とした仕様に変更、店舗限定商品として創業当時のメニュー11品目を数量限定で展開する。
(改装当日は60個限定、販売個数は日毎に異なる)

ホームカット(税抜110円)。

ミスタードーナツ箕面ショップ

住所:大阪府箕面市箕面6丁目1番30
営業時間:午前9時~午後9時
※1月27日のみ午前10時~午後9時

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大沼山形本店、2020年1月26日閉店-27日に破産申請、320年の歴史に幕

山形県山形市の百貨店「大沼」が2020年1月27日に山形地裁に破産を申請し、営業を停止する方針であることが分かった。
同店の通常営業は1月26日が最後になったとみられる。

大沼山形本店。

山形の老舗、320年の歴史に幕

大沼は1700年に創業。1950年に百貨店となった。
1970年には支店として米沢店、1971年には酒田店を出店し、経営規模を拡大した(酒田店は酒田大火により移転、その後ダイエーに譲渡され閉店)。
2020年現在、大沼は山形本店、米沢サテライト(旧・米沢店1階)、新庄ショップの3店を展開していた。

大沼米沢店。現在は1階のみで営業。

同社はイオンモールなど郊外店との競争に加えて、仙山線や高速バスの頻発・高速化により利便性が向上した仙台市中心部の大型百貨店(仙台三越、藤崎)との競争にも晒されるようになったほか、耐震補強・店舗改装に多額の資金が必要になることから、2017年に企業再生ファンド「マイルストーンターンアラウンドマネジメント(以下、MTM)」の傘下となった。
その後はMTMのもとで米沢店の改装などが行われたものの、計画されていた資金が投入されず本店の改装・耐震化などができない状態であるとして、2019年3月からは大沼の幹部ら9人が立ち上げた「大沼投資組合」の経営となり、2019年8月には米沢店を1階のみに縮小した。
今後は集客力を上げるために本店の改装をおこなう方針を示しており、2019年11月にはその一環として閉店時間を19時までに延長したばかりだった。この間、2年間で4度も社長が交代している。
なお、MTM社が関わった大型商業施設の閉店は2年間で3店目となる。

山形県の百貨店、酒田市の清水屋のみに

破産申請の方針は山形県内の複数メディアが報じたもの。朝には店頭に「破産」を知らせる貼り紙が掲出された。
山形県ではイオングループとなっていた十字屋山形店2018年1月に閉店。山形市は全国で唯一の「百貨店が存在しない県庁所在地」となる(なお、徳島市、大津市からも2020年中に百貨店が消えることが決まっている)。
なお、山形市には、商業ビル「山交ビル(旧・ダイエー山形店、ヤマザワが核店舗)」に小型百貨店「仙台三越MIプラザ山形店」が、近隣の商業ビル「az」に同じく小型百貨店「藤崎山形店」(本店:仙台市)が出店しており、今後はこの2店が同市の百貨店需要を満たすこととなる。

十字屋山形店。

今後、県内に残る百貨店は「マリーン5清水屋」(酒田市、日本百貨店協会未加盟)のみとなる。

清水屋。

大沼の百貨店共通商品券の還付などについては今後発表されるとみられる。破産した場合、共通商品券は使えなくなる。
一方で消費者保護制度があるため、還付手続の開始が官報等により公示されたのち所定の手続きを経たうえで還付を受けることができ、通常は額面の大半が戻ってくることとなる。

大沼・破産告示書。


大沼友の会・百貨店共通商品券について。


買物券・商品の返還について。
現地写真提供:Amerefineさん

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クロサキメイト専門店街、2020年1月24日破産申請-4月30日閉店

福岡県北九州市八幡西区のJR黒崎駅に直結する商業施設「クロサキメイト」を運営する第3セクター企業「メイト黒崎」(北九州市は約0.4パーセント出資)が2020年1月24日に東京地裁に破産を申し立て、財産の保全管理命令を受けたこと、それに伴い、専門店街を4月30日に閉鎖することを発表した。
追記:新型コロナウイルスの影響で4月8日に閉館したとみられる。井筒屋は8月17日に閉館する。

黒崎井筒屋・クロサキメイト。

かつては黒崎そごうとジャスコだった

クロサキメイトは1979年10月に、百貨店「黒崎そごう」と総合スーパー「ジャスコ黒崎店」を核に開業。建物は地上7階建、店舗面積は39,100㎡。
北九州の副都心・黒崎のファッションを牽引する大型商業施設であったが、1990年9月にジャスコから業態転換したイオングループのファッションビル「黒崎フォーラス」が1999年2月に撤退、黒崎そごうも経営破綻により2000年12月をもって廃業。その後、北九州財界の支援を受け、2001年10月に井筒屋(近隣から移転)とメイト専門店街(旧・メイトエンポリアム)を核とする商業施設へのリニューアルを実施した。

クロサキメイトの食品売場はイオン系のレッドキャベツ。

2009年10月には高層階にコールセンター「富士通コミュニケーションズ北九州黒崎サポートセンター」を誘致、並行して井筒屋の賃料引き下げを実施するなど、商業施設としての維持、活性化に向けた取組みを進めていた。

井筒屋縮小に加えて多額の耐震化費用も一因か

クロサキメイトの核店舗である井筒屋は2016年に、子供服・玩具売場を中心に売場を刷新、大型雑貨店「無印良品」と靴量販店「ABC-MART」、積文館書店の複合書店「ブックセンタークエスト」を導入するリニューアルを実施したが、経営悪化により2018年7月に黒崎店の閉鎖を発表
その後一転、同年12月に売場を低層階(1~3階)に集約し営業継続、高層階(4~7階)を丸紅リアルエステートマネジメントにより専門店街として再生する方針に転換した。
しかし、井筒屋が2019年8月1日に縮小営業を開始した一方、メイト黒崎が井筒屋から運営移管した4階の一部と7階飲食店街を除き、2020年1月現在も閉鎖フロアへの新規テナントの入居見込みが立たない状況が続いていた。

テナントの撤退も続く。

また、同館は1979年に竣工したため耐震化工事が必要な状態であり、2020年中に工事がおこなわれる予定であったが、屋上広告塔屋の撤去など以外の工事は行われていないようであった。
耐震化とそれに伴う改装には10億円を超える費用がかかるとみられ、資金調達の目処が立たない状況であったと思われる。

井筒屋跡。

クロサキメイトは4月30日閉館-井筒屋は未定

クロサキメイトの運営会社であるメイト黒崎は、4月末での専門店街閉鎖を発表するとともに「クロサキメイト閉館後の施設解体再開発、このクロサキメイトの地が、黒崎地域の経済活性化に再び貢献できるよう、保全管理人の下で地域自治体を含む関係者と協議の上、同ビルの売却・再開発を含むあらゆる方策を検討して参る予定」としている。入居する黒崎井筒屋については、1月24日時点で今後の処遇は発表されていない。

関連記事:黒崎井筒屋、営業継続へ-閉店から一転、売場縮小で
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外部リンク:クロサキメイト閉店及び破産手続開始申立てのお知らせ

フジ、ニチエーを2020年3月2日に完全子会社化-福山地盤のスーパー、フジ傘下に

四国地方地場流通大手「フジ」(愛媛県松山市)は、広島県備後地方地盤の中堅食品スーパー「ニチエー」(広島県福山市)を会社分割により、2020年3月2日をもって完全子会社化する。

ニチエーの店舗(松永店)。

ニチエー、2017年には広島市内進出を果たしていた

ニチエーは1959年3月に広島県福山市今津町で「松永主婦の店」として創業。1962年5月に現法人を設立、1970年2月に現在の社名に改称した。2020年1月現在は「ニチエー」「フードガーデンニチエー」「フードグランニチエー」の屋号で11店舗を展開。直近事業年度の売上高は90億1900万円。
同社は2002年以降、既存店の新ブランド(フードガーデン)化を開始。2016年3月には高級路線の新業態1号店「フードグランニチエー三成店」を出店、2017年4月には広島駅南口の「広島エディオン蔦屋書店」に広島市内初となる「フードグランニチエーEKICITY広島店」を出店するなど、店舗の近代化を推し進めていた。

フードグランの店舗(エキシティ広島店)。

フジ傘下入り後も屋号・店名は変わらず

フジは従来、広島地盤の地場食品スーパー「ピュアークック」を引き継ぐ形で2012年11月に設立した「フジマート」(フジ100%出資)を通して、2019年3月に廃業した三和ストアーの一部店舗を取得、フジ運営の小型店舗(フジ洋光台店、ZY東雲店)を運営移管し、小商圏対応地域密着型スーパー13店舗を展開していた。
しかし、今回フジはニチエーと同名の新会社(フジ100%出資)を設立し、ニチエー全11店舗及び関連施設に関わる資産・負債と各種契約及び従業員を承継するスキームで事業一式を取得、ニチエーの社名及び屋号を存続させることを発表した。

ニチエーの社是。

フジは「今後も、地域に根差した営業活動を通じ、お客さまの支持を得られるよう努めてまいります。」とコメントしており、今後も当面、従来と同様の屋号、店舗形態が維持されるものとみられる。
(撮影:だいにちさん廣丸さん

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メルペイ、Origamiを2020年2月に子会社化-「オリガミペイ」は「メルペイ」に統合

フリマアプリや電子決済サービスを展開する「メルカリ」(本社:東京都港区・六本木ヒルズ森タワー18階)は、子会社で電子決済サービスを展開する「メルペイ」が、電子決済サービス「オリガミペイ」(Origami Pay)を展開する「オリガミ」(Oigami、本社:東京都港区・六本木ヒルズ森タワー31階)の全株式を2020年2月に取得することを発表した。

両社が本社を構える六本木ヒルズ森タワー。

地方展開に力を入れたオリガミペイ

オリガミ(Origami)は2012年2月に設立、2013年4月にサービス開始。2016年5月に「Origami Pay」の名称で電子決済サービスに本格参入した。「折り紙」の名称は「海外に知られている日本らしい名称」として採用したという。
2018年9月には「信金中央金庫」(信用金庫)と資本業務提携。
日本独自の電子決済サービスとして、地方や中小事業者のキャッシュレス環境の整備推進にも深く関わっていることで知られる。

メルカリとともに成長したメルペイ

一方のメルペイはメルカリの子会社として2017年11月に設立されていた。
当然ながら大手フリマサイト「メルカリ」と深く関わりがあり、メルカリの売上金を決済に利用できることも特徴で、そのためメルカリの成長とともに利用者数を増やしていた。

オリガミペイはメルペイに統合

今後、オリガミは2月25日にメルペイに全株式を譲渡。今後、オリガミはメルカリグループ(メルカリの孫会社)となる。
また、オリガミペイはメルペイにサービス統合されることになる。

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サボイ豊里味道館、2020年2月20日閉店-旧・豊里センター、57年の歴史に幕

大阪府大阪市東淀川区の大阪メトロ(旧・大阪市営地下鉄)今里筋線だいどう豊里駅前に立地する「サボイ豊里味道館」が、2020年2月20日をもって閉店する。

サボイ豊里味道館。

だいどう豊里の駅チカ「サボイ」

サボイ豊里味道館の前身となる市場「豊里センター」は1964年4月に開業。1992年5月に大阪地盤の地場中堅食品スーパー「サボイ(現・サーブ)」の食品スーパーを中心とする店舗に業態転換した。
サボイは長らく、近隣の豊里三番街(ライフ豊里店)とともに地域の商業核としての役割を担っており、2006年12月の今里筋線開業後は、だいどう豊里駅に最も近い食品スーパーとなった。
しかし、2015年4月に京都地盤の大手食品スーパーであるフレスコが、東淀川区内初となる店舗「フレスコ豊里店」(24時間営業)を至近距離に出店するなど、競争が激化したため閉店を決定したものとみられる。

サボイ豊里味道館閉店のご案内。

スーパー激戦区「上新庄」4年ぶりのスーパー撤退

サボイ豊里味道館が立地する上新庄エリアでの食品スーパー閉店は、2015年12月の「コーヨー上新庄店」閉店以来4年ぶりとなる。
その一方、上新庄エリアは「ライフ」「フレスコ」を始め、「イズミヤ」「平和堂」「関西スーパー」など10店舗を超える総合スーパー・食品スーパーがしのぎを削る大阪市内有数の商業激戦区であるため、サボイ撤退が地域に与える影響は軽微とみられる。
2020年2月現在、サボイ豊里味道館の跡地活用については未定となっている。

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CoCoLo新潟・万代、2020年3月22日閉店-新潟駅ビル、60年を超える歴史に幕

新潟県新潟市のJR新潟駅ビル「CoCoLo新潟」のうち、最も古い「CoCoLo万代」が、駅高架化にともなう再開発工事のため2020年3月22日午後6時をもって閉店する。

CoCoLo新潟・万代(CoCoLo万代)。

新潟最古の駅ビル「新潟民衆駅」、60年超える歴史に幕

CoCoLo万代は1958年に新潟駅万代口駅ビル地下街「名店デパート」として開業。2000年12月にJR東日本新潟支社管内で駅ビルを展開する「トッキー」の商業施設ブランド「パティオ万代」にリニューアル。2004年10月には運営会社の再編に伴い、一般公募で選ばれた「CoCoLo」を冠した現在の施設名に改称した。

新潟駅万代口駅舎。

2020年1月時点では、大栄魚類の生鮮食品スーパー「けんこう市場」を核に、グロサリー専門店「Jupiter」、牛丼屋「吉野家」、聚楽グループの和食レストラン「うどんや」、新潟の老舗蒲鉾店「竹徳かまぼこ」、三条市に本店を置く花屋「Hanasho」など22店舗が入居するが、万代改札口付近の5店舗を除く17店舗は3月22日をもってCoCoLo新潟・本館や周辺施設(新潟伊勢丹など)に移転もしくは閉店する。

JR東日本新潟支社も移転、跡地は駅前広場に

今回のCoCoLo万代閉店は、新潟市が主導する「新潟駅付近連続立体交差事業」「新潟駅万代広場拡張整備」に伴うもので、2019年3月には地階の「文信堂書店」など5店舗が上記整備事業に伴い先行して閉店している。高架化事業は2021年度を目処に完了、駅前広場は2023年度を目処に供用開始される予定。
駅ビル内に入居する「JR東日本新潟支社」は、2020年11月に竣工予定の新ビル(地上8階建)に移転する。

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トート阪急洛西口、2020年1月29日第2期開業-フレスコ核の商業施設に

京都府向日市の阪急洛西口駅高架下商業施設「TauT阪急洛西口(トート阪急洛西口)」が2020年1月29日に第2期開業する。

TauT阪急洛西口。

2018年に第1期開業した「トート阪急洛西口」

TauT阪急洛西口は、阪急京都線(洛西口駅付近)連続立体交差化事業(鉄道高架化)の一環として2018年10月に第1期開業。建物は地上1階建、敷地面積は約11,200㎡、総延長約1km(阪急洛西口駅-桂駅)。

「TauT阪急洛西口」ロゴマーク。

開発コンセプトに「行きたい 住みたい KYOTO 洛西口 ~ヒトとヒトをつなぐ エキはマチの縁側(えんがわ)~」を掲げ、物販・サービス系テナントとして、自転車専門店「サイクルベースあさひ」の体験型アクティビティストアや貸自転車「阪急レンタサイクル」、プログラミング教室「プログラボ」などの店舗が出店。
飲食系テナントとして、京都出身のラジオDJ・しもぐち☆雅充氏と料理研究家・川上晶也氏が手掛ける「おとな食堂京都」や長岡京市の天然酵母パンショップ「BAKEHOUSE Mère」、城陽市のラーメン店「京都 麺屋たけ井」、暮らしのスタイルを提案するコミュニティカフェ「巣箱」など、京都・滋賀・大阪発祥の店舗が出店している。

京都地盤の「フレスコ」など生活密着型店舗が新規出店

TauT阪急洛西口第2期エリアの建物は地上1階建、敷地面積は約1,933㎡、延床面積は約697㎡。
京都地盤の地場大手食品スーパー「フレスコ洛西口店」を核に、学習塾「スクールIE」、動物クリニック「エイトアニマルクリニック」の3店舗が新規出店する。

TauT阪急洛西口。

TauT阪急洛西口周辺は、キリンビール京都工場跡地再開発の商業核として2014年10月に「イオンモール京都桂川」が開業して以来、大規模分譲マンションの建設が相次ぐなど、急速に開発が進む地域である。その一方、現在に至るまでイオンモール内の「イオンスタイル京都桂川」と生鮮食品ディスカウント「新鮮激安市場!」(2015年開店)の2店舗しかスーパーが存在せず、コンビニも極めて少ない状況にあった。
TauT阪急洛西口は、2020年末を目処に全面開業(第3期開業)を予定しており、手軽に買物可能な食品スーパー(フレスコ)と同様、駅利用者や地域住民の生活利便性向上に繋がる専門店が新規出店するものとみられる。

TauT阪急洛西口のテナント一覧(2020年1月29日時点)
  店舗名 業種
新規 フレスコ スーパーマーケット
新規 スクールIE 学習塾
新規 エイトアニマルクリニック 動物クリニック/トリミングサロン
既存 サイクルベースあさひ 自転車専門店
既存 プログラボ プログラミング教室
既存 阪急レンタサイクル レンタサイクル
既存 京都 麺屋たけ井 麺屋
既存 ひより 生パスタと自家製スイーツ 
既存 巣箱 カフェ
既存 銀の卵 粉もん専門店
既存 すいば 立ち飲み屋
既存 クリーニングぴいぷる クリーニング
既存 お酒とごはんキラボシ 酒場
既存 LatteArt Junkies RoastingShop(ラテアートジャンキーズロースティングショップ) ラテアート
既存 BAKEHOUSE Mère(ベークハウスメール) 天然酵母パン
TauT阪急洛西口第2期エリア(フレスコ洛西口店)

住所:京都府向日市寺戸町正田5-2ほか
営業時間:午前8時~午後10時(平日)
営業時間:午前9時~午後9時(土日祝)

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京王ストアキッチンコート三鷹店、2020年1月31日閉店-武蔵野タワーズモールの核店舗

東京都武蔵野市のJR三鷹駅北口に立地する「武蔵野タワーズモール」の核店舗、京王ストアの高級食品スーパー「キッチンコート三鷹店」が、2020年1月31日午後6時をもって閉店する。

京王ストアキッチンコート三鷹店。

三鷹駅前のキッチンコート、わずか10年で閉店

武蔵野タワーズモールは2010年3月に、野村不動産・三菱地所など5社が共同開発した新規分譲ツインタワーマンション「武蔵野タワーズ」の南棟(スカイゲートタワー)低層階に開業。建物は地上28階建地下3階建(商業フロアは地上1階~5階)、敷地面積は3,699㎡。
京王電鉄グループの商業施設として、京王ストアの高級業態5号店「キッチンコート」を核に、ピザ・イタリアン専門店「PIZZA SALVATORE CUOMO&BAR」、ポッカサッポロ系のカフェ「CAFÉ de CRIÉ」、各種サービス系店舗が出店。野村不動産グループのフィットネスジム「メガロス三鷹」や医療モールも併設する。
キッチンコート三鷹店は、JR三鷹駅北口で最も新しく規模の大きい食品スーパーであったが、わずか10年で閉店することとなった。キッチンコートの閉店後、SALVATORE CUOMOも2月7日に閉店する。

PIZZA SALVATORE CUOMO&BAR三鷹。

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