カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

マルキュウ浅江店、2020年7月16日開店-レッツ光ショッピングセンターのマックスバリュ跡、丸久に

山口県光市の国道188号線沿いにある「ミコー・レッツ光ショッピングセンター」1階に、リテールパートナーズグループの食品スーパー「マルキュウ浅江店」(丸久)が2020年7月16日に開店する。

マルキュウ浅江店。

しまむらやSeriaが出店するショッピングセンター

レッツ光ショッピングセンターは1987年5月に「キャルパーク」として開業。2002年3月のキャルパーク廃業を機に、岩国市に本社を構えるミコー食品に運営が移行し、現在の施設名に改称した。建物は地上2階建、敷地面積は11,032㎡、店舗面積は3,338㎡。
レッツ光への施設名改称以来、ミコー食品直営の「食品館レッツ光店」「シネマ館光店」2店舗を中心とするフロア構成であったが、2015年春をもってミコー食品が直営売場が閉鎖。2015年6月からは「マックスバリュ光店」(1,578㎡)を食品核に、総合衣料品店「ファッションセンターしまむら」や100円ショップ「Seria」が出店するテナント中心の施設に転換した。

マルキュウ屋号ながらアルク並みの品揃えをめざす

マルキュウ浅江店は、マックスバリュ跡に出店するもので、売場面積は約1,385㎡、延床面積は2,335㎡。浅江店の開店により丸久運営店舗は88店舗、山口県内店舗は79店舗となる。
浅江店は、同社が2020年現在主力業態とする大型食品スーパーブランド「アルク」ではなく、創業当初からの標準店ブランド「マルキュウ」を店舗名に冠する。
その一方で、青果部門では有機野菜や地元県産品に加えてカットフルーツなどを展開、精肉コーナーでは建設中の新センターによる商品供給を実施予定。惣菜コーナーでは店内製造の広島風お好み焼きや焼鳥・餃子を展開。また、一般食品・日用雑貨コーナーでは「河村醤油」(光市)「重枝醤油」(柳井市)「徳山コーヒーボーイ」(周南市)といった地元のこだわりブランドを販売するなど「アルク店舗並みの品揃え」をめざすとしている。

マルキュウ浅江店

住所:山口県光市浅江3丁目22-10
営業時間:午前9時~午後10時

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台湾博物館鉄道部園区、2020年7月7日開館-台湾総督府鉄道部、鉄道博物館に

台湾・台北市大同区延平北路(旧・台北市泉町)にある旧「台湾総督府鉄道部」の本庁舎が、「国立台湾博物館」の別館である鉄道博物館エリア「台湾博物館鉄道部園区」(台灣博物館鐵道部園區)として、2020年7月7日に開館する。

台湾総督府鉄道部の本庁舎。博物館となる。

整備が進められていた旧・台湾総督府交通局鉄道部

台湾総督府交通局鉄道部は清朝が敷設した鉄道設備を引き継ぐかたちで1899年に設立。現在ある庁舎は1918年に建築されたもので、1990年まで台湾鉄路局の庁舎として使われた。
その後、いったん未活用となったのち、2005年に古蹟に指定され、鉄道博物館とすべく整備が進められていた。

台湾の鉄道の歴史が学べる施設に

台湾総督府鉄道部の庁舎は国立台湾博物館の別館として「台湾博物館鉄道部園区」の一部となる。
国立台湾博物館は1908年に開館した台湾総督府博物館を前身とするもので、本館は台北駅南側に位置する。

1908年に開館した台湾博物館。

台湾博物館鉄道部園区の区域内には、旧総督府鉄道部の本庁舎のほか、大きく分けて食堂、八角楼、電気室、工務室、戦時作戦指揮センター(以上、国指定古蹟)、鉄道部台北工場、清朝の機械局跡(以上、市指定古蹟)の8つの文化財がある。

展示室となる総督府鉄道部本庁舎は築102年。

展示場はおもに本庁舎内が使われており、実車輌として「莒光号」で使われた客車が展示されるほか、1970年代の台北駅周辺を再現した大型ジオラマや鉄道部品の展示、近隣にありアメリカ軍の空襲によって焼失した台北鉄道ホテルについてなどの歴史紹介がおこなわれる。
また、防空壕を活用した「戦時作戦指揮センター」など、園区内の各施設を見学することもできる。

戦時作戦指揮センター。防空壕を利用したもの。

鉄道博物館の整備すすむ台北-今後は車両基地も

台北市では、台北市松山区にあった車輌基地・旧台北機廠(総督府鉄道部松山工廠、一部のみ公開中)についても鉄道博物館として開放する計画があり、すでに日本の寝台特急電車である583系の輸入などがおこなわれるなど準備が進められている。

旧・台北機廠。

これまで台湾には苗栗市、彰化市、高雄市、台東市、花蓮市など全国各地に鉄道展示施設があった一方で、国内最大の都市である台北市内にはそうした施設が少なかった。
台湾博物館鉄道部園区に加え、旧・台北機廠の整備が完成すれば、台北が台湾最大の「鉄道ファンの聖地」となるかも知れない。

台湾博物館鉄道部園区

住所(地址):台北市大同區延平北路一段2號
開館時間:9時半~17時
料金:100元/台湾博物館4館共通券は130元
/6歳~12歳・65歳以上半額

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沼津新仲見世商店街のアーケード撤去、2020年6月開始-街路リニューアルへ向けてSNSで情報発信

静岡県沼津市の「沼津新仲見世商店街」で、アーケードの撤去作業とそれに伴うリニューアル工事が2020年6月から開始された。

沼津新仲見世商店街。

沼津仲見世の南側、アーケード撤去でリニューアルへ

新仲見世商店街は駅に近い仲見世商店街の南側にある商店街。
アーケードは1969年に設置されたもので、老朽化が進んでいたという。
アーケード撤去後は、それに合わせて街路や照明のリニューアルがおこなわれるとみられる。
新仲見世アーケード。老朽化していた。

アーケード解体に際し、新仲見世商店街会長・井草呉服店の井草雅彦氏は「#100日後位に無くなるアーケード屋根」と題してツイッターでアーケード解体と商店街リニューアルのようすを発信している。
また、商店街ではリニューアルに向けた記念グッズの販売などもおこなわれている。

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ユニー・ピアゴイセザキ店、2020年8月9日閉店-松喜屋・ほていやから101年の歴史に幕

横浜市中区のイセザキモールにあるユニーの総合スーパー「ユニー・ピアゴイセザキ店」が、2020年8月9日18時に閉店する。

ピアゴイセザキ店。

伊勢佐木町のユニー、建替えから僅か5年で閉店

ピアゴイセザキ店は1919年に呉服店「松喜屋」として開業。その後、百貨店化した。のちに建物にシンボルとして赤い灯台が設置されたことから「赤燈台」の愛称で親しまれたという。
その後、1969年にユニーの前身「ほていや」の傘下となり、ほていやは1971年にユニーとなった。

旧店舗。2013年に建て替えのため閉店した。

現在の建物は2015年7月に建て替え開業したもので、3階建て。店舗面積は3,100㎡。建物は自社所有となっている。
一方で、ピアゴ近隣のニューオデオンビルには2014年にドン・キホーテの大型店が出店したばかり。ユニーは2019年よりPPIH(ドンキ)の完全子会社となったため、グループ内で競合関係となっていた。

現在ドンキグループとなっている。

すぐそばにドンキ…今後はどうなる?

先述したとおり、ピアゴイゼザキ店は5年前に建て替えられたばかりで、建物はまだ新しい。
すぐそばにあるニューオデオンビルのドンキは賃貸物件であるため、今後はピアゴ跡に店舗移転することも考えられるが、建物の活用方法などについては7月時点では発表されていない。
(撮影協力:昭和日記さん

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リムふくやま、2020年8月30日閉店-旧・福山そごう、ごく一部のみ活用へ

広島県福山市のJR福山駅西側にある複合商業ビル「リム福山」(エフピコRiMふくやま)が、2020年8月30日に閉館する。

リム福山。

なお、核店舗のミスターマックスは閉店に先駆けて8月16日限りで閉店する。

そごうのなかでも特に豪華な店舗だった

リム福山は大手百貨店「福山そごう」として1992年4月29日に開店。
建物は地上9階・地下2階、店舗面積は34,440㎡(そごう27,222㎡)。出店地は福山駅西側、駅から徒歩6分の工場跡で、建物はそごうグループが、土地は元々この場所に工場を構えていた山陽染工が所有していた。

福山そごう。(提供:黒崎そごうメモリアル

キャッチフレーズは「夢発信、素敵が集うミュージアム」で、福山市では駅前に地場百貨店「天満屋」(本店:岡山市)があったため、そごう各店のなかでもとくに豪華な造りの店舗となった。

中央の吹き抜け。(提供:黒崎そごうメモリアル

当初の商圏は北は松江市、南は今治市までを収める計画であり、当初年商は350億円・将来的には年商600億円台を目標、さらにJR福山駅前の伏見町(天満屋の北側)にも同規模のそごう店舗を出店するとしていたが、実際の年商は200億円台に留まり、そごうの経営破綻に伴い2000年12月に閉店した。伏見町の再開発は2020年時点でも実施されていない。
なお、閉店により一部の百貨店向けテナントは天満屋へと移転した。

天満屋が再生するも10年で再閉店

福山市長はそごうの破綻は福山市側にとって「落ち度が無いにも関わらず降って沸いた天災のような難題」(福山市長)であるとし、当初は破綻処理に関わらない方針であったが、入居する企業が見つからないことから結局は市が建物を約26億円で買い取り、また土地所有者の山陽染工は土地を福山市に寄贈することとなった。
市が購入したことにより家賃が減免されたことで、閉店から約2年半後の2003年4月にようやく「天満屋」が10年契約で出店。同社のファッションビル「福山ロッツ」となった。 
福山ロッツ。

福山ロッツは天満屋が運営する百貨店とファッションビルの中間業態として営業することとなり、豪華な内装などはある程度維持されることとなった。

エントランス。2階にはモロゾフも。


中央の吹き抜け。

福山ロッツには中国地方初の「コムサストア」を核に、米国の大手アパレル「GAP」、イズミの高級ブランド店「エクセル」、地場大手書店「廣文堂」、雑貨・書店「ヴィレッジヴァンガード」、雑貨店「ロフト」(2007年から出店)、雑貨店「Francfrancfranc」、子供服ミキハウスの旗艦店「MIKI HOUSE こどもぱぁく」、天満屋の食品売場、地場大手家具店「小田億」(のちに天満屋の家具売場)、「福山市立ふくやま書道美術館」、フードコート、レストラン街などが出店。中国地方初のテナントも少なくなく、百貨店系の都市型ファッションビルとして当初は賑わいを見せた。

コムサストア福山。

地階・キッチンガーデン。天満屋が運営。


2階。ファッションフロア。


5階・福山ロフト。天満屋に移転した。


8階・レストラン街。まだ多くのテナントがあった頃。

しかし、駅から少し距離があるうえ、2007年11月に駅構内の商業施設「さんすて」がリニューアルしたこと、郊外ショッピングセンターの増加などを受け、売上の低下から10年間の営業を以て以降の契約を更新せず2013年4月に閉店。一部のテナントは天満屋へと移転した。

ロッツからリムへ-近年はテナント撤退が相次ぐ

福山ロッツの閉店後、2013年4月(9月までは暫定営業)に大和ハウスグループの「大和情報サービス」が運営する「リム福山」(エフピコがネーミングライツを取得し「エフピコRiMふくやま」)として営業を再開した。

リム福山・エントランス。


中央の吹き抜け。

地下は家電量販店・ディスカウントストア「ミスターマックス」の生鮮導入(総合スーパー)業態となり、コムサストアは縮小されたものの「コムサスタイル」として継続出店することとなった。
そのほか「くまざわ書店」、100円ショップ「セリア」、ファミリーレストラン「サイゼリヤ」、家具「ナフコ」などが出店、また「ヴィレッジヴァンガード」、「福山市立ふくやま書道美術館」などが継続出店した。
公共施設も拡大され、福山市男女共同参画センター、少年サポートセンターふくやま、子育て応援センター、ひろしましごと館福山サテライト、ものづくり交流館などが設けられた。

リム福山イメージキャラクター・リムムン。


公共施設・ものづくり交流館。

しかし、ロッツに比べて郊外型店舗が増えたことによりテナント構成の見劣り感は否めず、開店直後からコムサ、ナフコ、any SiSなど有力テナントの閉店が相次いだほか、川の流れるレストラン街はほぼテナントを埋められない状態であった。
郊外店と直接バッティングするテナントが増えたこともあり、2018年ごろからは下層階にも穴埋めとして物販以外の店舗の出店が相次ぎ、売場は歯抜け状態となった。

2020年の1階。物販店は少なく空き床が目立つ。


川の流れていたレストラン街はほぼ空き床。

さらに、館内設備の老朽化も運営上の大きな課題となった。照明や空調など多くの設備はそごう時代のものを引き継いでおり、現在の商業施設と比べるとランニングコストも高かった。
そのため、大和情報サービスはリム福山の運営から撤退することで福山市と合意、2020年8月30日の営業を以て閉店することとなった。

館内にはさよならメッセージが。

ごく小規模で再生へ-「1階だけ個人商店主体」案も

福山市は「スピード重視」の観点からリム福山のごく一部だけを用いて複合施設として再生される考え。
現時点では建物は「1階のみ」(延床6,800㎡)を活用する方針だといい、市は一例として「小規模な飲食店」「チャレンジショップ」等を入居させる案を提案している。
2020年7月からは再生に向けたサウンディング調査を開始しており、その後に新たな事業者を募集。2021年にはそれらの事業者によるプレゼンテーション大会をおこなったうえ、新事業者に駐車場を含めて一括貸借し、2022年4月の開業を目指すとしている。

リム福山の再生案(一例)(福山市)。
核店舗を設けず小規模の個人商店を多く並べている。
高知市の「ひろめ市場」のような施設を想定したものか。

一方で、福山そごう時代には近隣にダイエーなど複数のスーパーがあったものの、現在リム福山周辺の最寄りスーパーは約500メートル東(駅寄り)にあるアイネスふくやまの小型スーパー「フレスタおかず工房」であるなど周辺にはスーパーマーケットが少ない状態となっており、リム福山は周辺のマンション住民などにとって貴重な大型スーパーとしても利用されていた。

地域住民の利用が多かったミスターマックスも閉店。

そのため「プレゼンテーションなどにより選ばれた個性的な店舗」よりも大型スーパーの再入居を望む声や、利用者の多かった100円ショップや書店、ファミレスの復活など「日常生活に便利な店の差異出店」を望む声も大きいと思われる。
しかし、現時点ではそうした店舗の再出店は「望み薄」であるといえよう。
(福山そごう提供:黒崎そごうメモリアル

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総曲輪ベース、2020年7月17日開業-富山西武跡地「ワクル総曲輪」に食主体の複合商業施設

富山県富山市総曲輪の富山地鉄中町(西町北)電停前、「プレミストタワー総曲輪」(ワクル総曲輪/西武百貨店富山店跡地、総曲輪=そうがわ)に、複合商業施設「SOGAWA BASE(総曲輪ベース)」が2020年7月17日に開業する。

ワクス総曲輪・総曲輪ベースと富山地鉄サントラム。

総曲輪大火後の再開発で誘致された富山西武

西武百貨店富山店は、1972年の総曲輪大火で被災した街区の再建を目的とした「総曲輪地区市街地再開発事業」の一環として1976年7月に開業。建物は地上9階地下1階建、売場面積は12,470㎡。
開業当初は西友ストアー北陸の百貨店業態「西友 富山西武店」であったが、1982年3月に西武百貨店直営化、1988年3月に福井地場老舗を前身に持つ西武北陸(旧・だるまや)に運営を移行、1993年10月に再び本体直営店となるなど、複雑な運営会社の変遷をたどった。

富山西武(富山市ウェブサイトより)。

同じ総曲輪地区の百貨店「大和富山店」(のち移転)や総合スーパー「長崎屋富山店」「TOYAMA109(現・セプラ)」とともに地域の商業核としての役割を担った西武であったが、バブル崩壊後は業績が低迷。売上高が最盛期の約175億円(1992年)から67億円(2004年度)まで低迷したこと、店舗規模や地域間競争を理由に2006年3月31日をもって閉店した。

再・再開発、「富山の食」フロアも

富山西武跡は閉店から10年近く、跡地活用が行われず放置状態となっていたが、2015年に、総曲輪地区市街地再開発事業の“再・再開発”となる「富山市総曲輪三丁目地区第一種市街地再開発事業」プロジェクトが本格化。新たな建物の建設が進められた。
プレミストタワー総曲輪(愛称:ワクル総曲輪)は再・再開発の中核施設として大和ハウスグループのフジタ(旧・大和小田急建設)と佐藤工業により整備されたもので、建物は地上23階地下1階建・塔屋2階建、商業・オフィスフロアは1~5階、住宅フロアは6~23階、敷地面積は約3,797㎡、建築面積は3,150㎡、延床面積は33,971㎡となる。

プレミストタワー総曲輪。

そのうち、商業フロア「SOGAWA BASE」は、プロデュースを「シエスタハコダテ(ダイエー五稜郭店跡地)」などを手掛けた街制作室、施設運営を総曲輪でミニシアター「ほとり座」を運営するエヴァートが手掛ける。
1階はコンセプトに「総曲輪食倉庫」を掲げ、魚津城城下町発祥のフードセレクトショップ「藤吉」を核に、高岡市のインド料理店「KHUSHI(クシ)」、宿場町としての歴史を持つ朝日町から移転する「Boulangerie Doyo(ブーランジェリー ドーヨー)」など、近隣住民や観光客双方をターゲットとした地元・富山発祥の食物販・飲食店舗を中心とした12店舗(1期開業エリアの店舗数)が出店する。
これ以外の区画(1階の一部と2〜4階)は、順次開業する予定となっている。時期は未定。

1階フードフロア。

商店街の2核1モール化めざす総曲輪の起爆剤となるか

ワクル(総曲輪ベース)は、2016年6月に開業した富山地鉄大手モール電停前のユウタウン総曲輪(核店舗:ジェイマックスシアターとやま)とともに、富山県内随一の商業集積地「総曲輪通り商店街」の両端に大型複合施設を整備するというコンパクトシティ政策「総曲輪2核1モール構想」の核として位置付けられている。

ワクル(左)とユウタウン総曲輪を結ぶ総曲輪通り商店街。
ワクル1階には「富山四十物町郵便局」が「富山総曲輪通り郵便局」と改称するかたちで3月に移転オープンした。

しかし、先行して開業したユウタウン総曲輪は早くも飲食店などの撤退が相次ぎ、後継店舗として進出したゲームセンターも営業フロアを段階的に店舗を縮小し完全撤退するなど、決して好調とはいえない。
総曲輪ベースも1階の一部テナントが開店延期を検討、2~4階の物販・サービス系店舗やオフィスフロアが開業時期を未定とするなど先行き不透明な状況下にある。
今後、ワクルの開業がユウタウンにも好影響をもたらし、総曲輪全体の活性化に繋げられるかどうか注目される。

総曲輪ベースのテナント一覧
階数 店舗名 業種・業態
1階 藤吉 食品グロサリー
1階 G deli store by KANEBUN  青果・惣菜
1階 beef kitchen by K MEAT 精肉・食堂
1階 魚訓 鮮魚
1階 Boulangerie Doyo ベーカリー
1階 hazeru coffee コーヒーショップ
1階 もちもなか源七 餅屋
1階 酒場ヤマ富 酒場
1階 おむすびヤマ富 おむすびスタンド
1階 KHUSHI インド料理
1階 BREWMIN’ クラフトビールバー
1階 CIBO パスタ・パニーニ
SOGAWA BASE(総曲輪ベース)

住所:富山県富山市総曲輪3丁目4
営業時間:(今後変更される可能性あり)
マーケット10:00〜19:00
フード11:00〜21:00
(写真提供:@んぜんぴんさん/金沢まちゲーションさん

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エキュート日暮里、2020年7月15日リニューアル開業-日暮里エキナカ、28店が出店

東京都荒川区西日暮里のJR日暮里駅構内商業施設「エキュート日暮里(ecute日暮里)」が、2020年7月15日にリニューアル開業する。

ecute日暮里。

日暮里・舎人ライナー開通と同時開業したエキュート

エキュート日暮里は、2008年3月30日の日暮里・舎人ライナー開通に合わせて開業。売場面積は約387㎡。JR東日本リテールネット(旧・JR東日本ステーションリテイリング)が運営する。
2009年6月の全面開業から20店舗近い専門店が営業していたが、2019年9月をもってコンビニ・ベーカリーを除き一時休業していた。

京樽や木村屋の新業態が出店、地元ならではの催事も

エキュート日暮里のリニューアル後の店舗数は28店舗。
開発コンセプトに「きのままTRANSIT」、MDコンセプトに「なじみのいっぴん」を掲げ、京樽プロデュースの江戸前鮨・上方鮨新業態「鮨小路 京」1号店や老舗ベーカリーの木村屋總本店が手掛ける新業態「キムラスタンド」2号店、デリア食品の野菜を楽しむ惣菜ショップ「Deli comer(デリコメール)」、南千住に本店を構えるあられ・豆菓子専門店「をかし楽市」、葛飾区青戸に本店を構える米菓店「富士見堂」など、エキナカ初・エキュート初を含む日暮里ならではのブランドが多数出店する。
また、日暮里繊維街と連携した催事イベント「おちこちのれん」など、地元・日暮里の産業や魅力を紹介するコラボレーション企画などを展開するとしている。
おちこちのれん。

ecute日暮里

住所:東京都荒川区西日暮里282 JR日暮里駅
営業時間:テナントにより異なる
(NewDays:平日6:20~23:30、土日祝6:20~23:00)

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スーパーマーケットバロー領下店、2020年7月10日建替リニューアル開店-ロープライス型店舗に

岐阜県岐阜市領下の「スーパーマーケットバロー領下店」が2020年7月10日午前9時に建替リニューアルオープンする。

岐阜市内初となるのバローSCとして開業した領下店

バロー領下店は、同社岐阜市内初となる大型ショッピングセンターとして1992年4月に開業。スーパー棟(SMバロー)の店舗面積は3,454㎡、ホームセンター棟(HCバロー)の店舗面積は2,655㎡。
スーパー棟は、2001年に総合衣料品店「あかのれん」と100円ショップ「meets.」が出店するなど、衣食住を幅広く揃える大型店であったが、建替えのため2020年3月をもって一時閉店していた。

建替えを機にEDLP型店舗に

スーパーマーケットバロー領下店(スーパー棟新店舗)の建築面積は約3,422㎡、売場面積は約2,245㎡、延床面積は3,529㎡。
バロー領下店。

同社としては25店舗目となる「エブリデイ・ロープライス(EDLP)型店舗」として運営、建替前と同様に北欧倶楽部のインストアベーカリーを導入する。
同社は新店舗について「建て替えにより売場面積が約200 坪拡大した同店では、生鮮部門を中心に特徴を際立たせたカテゴリーを連続的に配置し、魅力ある店づくりを目指してまいります」と述べており、今後とも隣接するホームセンターバローやVドラッグ(2015年5月開店)とともに、ショッピングセンターとして高い集客力を発揮するものとみられる。

スーパーマーケットバロー領下店

住所:岐阜県岐阜市領下4-55
営業時間:午前10時~午後8時
※7月10日~12日は営業時間を「午前9時~午後8時」
※毎週日曜日の営業時間は「午前9時30分~午後8時」

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イコアス千城台、2020年7月6日開業-旧・長崎屋ラパーク千城台、ロピア核の新施設に

千葉県千葉市若葉区に、千葉都市モノレール千城台駅直結のショッピングモール「イコアス千城台」が2020年7月6日に開業する。

イコアス千城台。

長崎屋の旗艦店として25年間営業を続けていた

イコアス千城台は、1995年3月に「長崎屋ラパーク千城台」として開業。建物は地上4階建、店舗面積は20,788㎡。
ラパーク千城台は開業当初、長崎屋の大型衣料品スーパー「長崎屋千城台店」と京成ストアの食品スーパー「リブレ京成ラパーク千城台店」を核に、長崎屋系会員制スポーツクラブ「フォルザ千城台」など入居するグループの旗艦店として営業が行われていた。

長崎屋ラパーク千城台。

しかし、ラパーク千城台は、長崎屋の経営破綻に端を発した2007年のドン・キホーテHD(現・PPIH)傘下入りを機に、ディスカウントストア「ドン・キホーテessence(後のドンキッキ!、2015年までに閉店)」の導入やドンキ系不動産ディベロッパー「日本商業施設(パウ)」への運営移行など、ドンキ流の商業施設としてリニューアルが推し進められることとなる。
ドンキッキ!ラパーク千城台店。

その後、2015年1月には開業時からの核店舗であった長崎屋が閉店し、4月には新たな核店舗として催事系アウトレットストア「TONYAモール」や時間制屋内型アミューズメント「キッズUSランド」が出店するなど、“ドンキ不在のドンキ系商業施設”として営業を続けることとなるが、2020年3月に日本商業施設が運営から撤退し大部分が閉鎖状態となった。
ラパーク千城台は、日本商業施設の運営撤退に合わせて、施設名を「千城台ショッピングセンター」に改称。建物を所有する「千葉県まちづくり公社(旧・千葉県都市公社)」に運営が移行した。

施設ブランドを刷新、ロピアを核とする施設に

イコアス千城台は、千葉県まちづくり公社が運営するショッピングモールとして、2020年7月に第1期リニューアル開業、2021年春を目処に全面リニューアル開業する。
施設名は「千城台の憩いの場(ICO)、生活の拠点(COA)として街と人とを結び、これから先もみなさまに愛され続けていくこと」「行こう明日も」といった願いや意味合いを込め、命名されたものとなっている。
第1期リニューアル時点では、首都圏地盤の大手食品スーパー「ロピア」が新規出店、ドラッグストア「マツモトキヨシ」が増床移転リニューアル、そのほか専門店も館内移転などを行う。
ラパーク千城台時代末期は、若葉区最大の店舗面積を有する千城台住宅団地の商業核であったにもかかわらず、集客力の高いテナントが欠落するなど、住民から不満の声が上がっていた。
イコアス千城台には、住民の要望を満たす魅力度の高い施設づくりが期待される。

イコアス千城台

住所:千葉県千葉市若葉区千城台北3-21-1
営業時間:10:00~20:00(店舗によって異なる)

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Sガスト、2020年7月5日までに全店閉店-都心の「小型ガスト」、約20年で消滅

大手外食グループ「すかいらーくHD」(東京都武蔵野市)が運営する定食・カレー・丼専門の小型ガスト「Sガスト」が、2020年7月5日のSガスト日吉店(横浜市港北区)閉店をもって全店舗が閉店した。

首都圏駅前の「低価格小型ガスト」20年ほどで消滅

Sガストは、2001年1月に「クイックレストラン・Sガスト」として東京都赤坂に1号店を出店。Sガストの“S”は「セレクト・スモール・スピード・スマイル」などの意味を込めたもので、すかいらーく傘下の業態としては最安値水準の低価格メニュー(200円台後半~700円台後半)、同社傘下の業態唯一となる各種カード決済の非対応と食券券売機の導入、牛丼・ハンバーガーチェーンと同等な小規模・回転率重視の店舗運営を特徴としていた。

Sガスト武蔵小山店。(東京都品川区)

また、近年は一部店の看板を「定食・カレー・丼」を全面に押し出したものへと変え、さらに看板商品であった「ハンバーグ定食」を始めとする「低価格・高ボリューム商品」を強化するなど、カフェレストランを謳うガスト標準店舗との差別化を鮮明にしていた。

デミグラハンバーグ定食(380円)。

大半の店舗は「とんから亭」「から好し」に転換

Sガストの店舗数は当初、同年6月に店舗展開を開始した「Sバーミヤン」(2007年消滅)とともに「FCR(ファストカジュアルレストラン)戦略」の中核を担う業態として、2004年のすかいらーくグループ中期5ヵ年計画で掲げられたFCR強化の一環として、年間10店舗ほどの増加が続いていた。しかし、同社の経営不振に伴う営業方針の見直しなどもあり、2006年8月をもって事実上出店を凍結。首都圏・青森に44店(出店凍結時点)あった店舗網は、東京・神奈川・埼玉の27店舗(2014年8月時点)までに減少した。
2014年9月には約8年ぶりとなる新店舗「Sガスト神田駅東口店」を出店、12月には業態発足以来初となるテーブル・コーヒーマシンを導入した新コンセプト店舗「Sガスト門前仲町店」を出店し、店舗数を一時30店舗まで回復したが、2015年からは新業態「とんから亭」「から揚げ専門 から好し」など別業態への転換を進めており、再び減少傾向となった。
そして、2020年7月5日の日吉店閉店をもって全店舗が消滅することとなった。
から好し門前仲町店。(東京都江東区)
門前仲町店は当初Sガスト新コンセプト店舗として開店した。

すかいらーくHDは新型コロナウイルスの感染拡大により深夜営業の全廃など経営規模の縮小を打ち出している。
こうしたなか「3密」になりやすい小型店であるSガストについても、より効率的であると思われる(持ち帰りも多いと思われる)同社別業態への転換・もしくは店舗整理により姿を消すこととなった。

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