カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

マルエツプチ南青山七丁目店、2022年4月22日開店-イオン系都市型スーパー、冷凍食品・上商品強化型に

東京都港区南青山に、イオングループ系首都圏スーパーマーケット連合「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH/U.S.M.Holdings)」に属するマルエツの都市型食品スーパー「マルエツプチ南青山七丁目店」が2022年4月22日に開店した。

都心店として冷凍食品や上商品強化

マルエツプチ南青山七丁目店は、広告代理店「シマクリエイティブハウス」本社跡地に建設中のマンション低層部に出店するもので、建物は地上8階建、営業フロアは1階、売場面積は261㎡、年間売上目標は4.8億円。
南青山七丁目店はストアコンセプトに「お客さまに寄り添った接客とニーズに応じた品揃えで地域に愛されるお店」を掲げ、生鮮売場ではオーガニック野菜や同社オリジナル銘柄肉「優夢牛」「桜もち豚」「みちのく森林鶏」、近隣店舗製造による寿司「鮮魚鮨」、おつまみ系惣菜「おつまMEAT」「おつなFISH」、専用窯によるピザ「窯焼ピッツァ」、自社工場直送焼きたてパンを展開。冷凍食品コーナーにおいてもオーガニックを中心とした冷凍野菜・冷凍果実や冷凍肉(馬刺し・ホルモンなど)、冷凍加工魚・冷凍刺身の取扱いを行うなど、冷凍食品の品揃え強化を図る。加えて、植物由来のプラントベースコーナーやバルコーナー・ワインセラーを拡充、“上商品”として「クリスピークリームドーナツ」の専用コーナーを設置する。

マルエツプチ青山七丁目店。

サービス面では、USMH開発によるスマートフォン決済サービス「Scan&Go」を導入。同店ではScan&Go会員限定で利用可能な専用サイネージ「デジタルシェルフ」を備え、Scan&Go決済で購入可能な限定商品やお取寄せ商品(オードブル・寿司・銘柄牛)にも対応するなど、デジタル化への取組みやリアル店舗の強みを活かした都市型小型店舗とする。

南青山では貴重な食品スーパーに

マルエツプチ青山七丁目店が開店した南青山では、2019年2月のピーコックストア青山店閉店時に「買物難民の危機」といった報道が話題となるなど、明治屋・成城石井・ナショナル麻布といった高級食品スーパーが立ち並ぶ渋谷・恵比寿・広尾・西麻布といった地域と異なり、スーパー自体少なく生活利便性に乏しい地域となっていた。マルエツプチは狭小な売場面積であるが、ピーコックストア同様に幅広い価格帯の商品をカバーしており、ピーコックロスの解消に結びつくような店舗となりそうだ。

マルエツプチ南青山七丁目店

住所:東京都港区南青山七丁目4番19号
営業時間:午前9時~午後10時

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三越豊田、2022年4月22日開業-T-FACE A館の核店舗、旧そごう・松坂屋跡に

愛知県豊田市の名鉄三河線豊田市駅・愛知環状鉄道新豊田駅前にある豊田市駅西口再開発ビル「豊田駅西ファッションビル T-FACE」A館2階に、百貨店「三越豊田」が2022年4月22日朝10時に開業した。

三越豊田の館内。

そごう→松坂屋→三越の3度目の転身

三越豊田が出店したのは2021年9月まで「松坂屋豊田店」が出店していた「T-FACE A館」の2階。
松坂屋豊田店の前身である「豊田そごう」は豊田市駅西口市街地再開発ビル「T-FACE」の核店舗として1988年10月に開店。T-FACE全館の店舗面積は39,477㎡。そごうは2000年12月に閉店し、その後はT-FACE専門店街が増床された。

松坂屋豊田店は2001年10月25日に「T-FACE A館」に開店。松坂屋の店舗面積は18,000㎡。A館1階から6階まで(+催事場8階)に出店していたが、業績の悪化などを理由に2021年9月30日を以て閉店。
施設を管理する「豊田まちづくり」が改装を実施し、2022年3月25日には1期開業として成城石井ニトリなどが開店していた。

豊田松坂屋。

1フロアでもグルメ・コスメなど多彩-リモート接客も

三越豊田が出店するのは「T-FACE A館」2階の約1,900㎡で、運営は名古屋市に本社を置く名古屋三越
日々のくらしを楽しく、豊かにするフードやファッション&ライフスタイル雑貨を一堂に集めたワンフロアストア」をコンセプトとし、名古屋三越による直営売場と食品や化粧品など18ショップで構成される。

外壁に設置された三越の看板。

名古屋三越の売場のうち、東海地方の三越伊勢丹で初めて設けられた「デジタルスタンド」では、三越伊勢丹のオンラインショップで名古屋栄三越や日本橋三越本店、伊勢丹新宿店など首都圏のマーチャンダイザーが仕入れた商品を取り寄せて、購入することが可能だ。
また「ザ・サロン」ではリモート接客により、化粧品(デパコス)のカウンセリングなどのサービスを遠隔で受けることも可能(予約制)。今後はイベントの開催も予定されている。
豊田エリアからサカエへは1時間以上かかることも多く、このような設備の需要は高いと見込まれる。

ザ・サロン室内。


オンラインショップが体験できる。

テナントとしては、食品・アクセサリー・生活雑貨など18ショップが出店。なかでもスイーツを扱う店舗は7店も出店している。
そのうち、東海地区初出店のアップルパイ専門店「RINGO」では、店舗で焼き上げるできたてのアップルパイを提供。三河地区初出店の「高級芋菓子しみず」では、鹿児島から直送したさつま芋を使った「芋パフェ」「スイートポテト」などを楽しめる。また、一宮市の人気カフェ「クローチェ」がプロデュースするベーグル専門店「マチネ ベーグル by クローチェ」は新業態1号店となる。

東海地区初出店の「ウサギオンラインストア」は、ECサイト「ウサギオンライン」のリアルショップであり、最旬ファッションやオーガニックコスメを買うことができる。
また、ブックオフコーポレーションのブランド買取専門店「ハグオール」も出店する。

ウサギオンラインストア。

このほか、2階には松坂屋時代にも出店していたカフェ「スターバックス」が3月より営業している。

大きな賑わいを見せた開業初日

三越豊田が開店した4月22日は、朝からオープニングセレモニーが挙行された。
豊田まちづくり代表取締役の河木照雄氏、豊田市長の太田稔彦氏、豊田商工会議所会頭の三宅英臣氏、名古屋三越代表取締役社長執行役員の椎野聡氏が主催者あいさつ、来賓祝辞をおこない、続いてテープカットにより開業を迎えた。

テープカット。


10時の開店と同時に多くの客が入店した。

テープカットを行った後、10時の開店と同時になだれ込み、またたく間に大混雑となった。開店記念品として、先着200名に両口屋是清の千なり(三越のマーク入り)が配布された。

店内は大混雑に。

店内は他のT-FACEのフロアと同様、暖色系や木を活用した部材を多用したフロアへ改装された。一方、天井は松坂屋時代の間接照明が引き続き利用されており、以前の面影もあった。

「三越の豊田出店は悲願だった」新しい試みに期待

前述のセレモニーの際、名古屋三越代表取締役社長執行役員の椎野聡氏は「豊田への三越出店は長年の悲願」であると述べた。

名古屋三越・椎野氏の挨拶。

三越豊田では、遠隔で様々な店舗の商品を取り寄せての購入や化粧品のリモートカウンセリングを受けることができるサロンが導入されるなど、松坂屋には無かった機能により、狭い面積でも百貨店らしい接客・品揃えを実現することが可能となった。
人気のグルメを充実させつつ、デジタル活用を加速させることで百貨店機能の維持を図った三越豊田。「時代に合った最新の百貨店のかたち」の1つとして、そして「新しい豊田のランドマーク」として、今後の発展が期待される。

T-FACE  豊田市駅西ファッションビル

住所:愛知県豊田市若宮町1-57-1
営業時間:10:00 – 20:00
(t-FACEごちそうダイニングは11:00 – 最大23:00)

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ジョイホン小山駅前店、2022年4月20日開店ージョイフル本田の新業態1号店、イトーヨーカドー跡に

栃木県小山市のJR宇都宮線・両毛線・水戸線・東北新幹線小山駅前にホームセンター大手「ジョイフル本田」が運営する新ストアブランド1号店「ジョイホン小山駅前店」が2022年4月20日に開店した。

ジョイホン小山駅前店。

ジョイフル本田の新ブランド店、ヨーカドー跡に出店

ジョイホンが立地するのは小山駅東口で2021年2月まで「イトーヨーカドー小山店」が営業していた建物。
ジョイフル本田は郊外型の非常に広大な敷地面積を誇るホームセンターの出店を主力としており、小山駅前店は同社初の駅前立地型、また初の居抜き物件に出店した店舗となる。店舗ブランドの「ジョイホン」は「ジョイフル本田」の愛称・略称から命名され、ブランドのロゴは「ユニクロ」「楽天」のロゴタイプやセブン-イレブンの「セブンカフェデザイン」等で知られるクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が率いる「SAMURAI」が手掛けた。

ジョイホンのロゴタイプ。

ジョイホン小山駅前店は2階建て、売場面積は約12,000㎡。テナントとして1階に食品スーパー「ジャパンミート生鮮館」と合鍵作成店「e-工房」が入居する。

館内コンセプト。

ホームセンター部分では1階に屋外・屋内にまたがった園芸用品売場、1・2階にサイクル用品・カー用品・キャンプ用品などを揃えるアウトドア用品売場を配置。2階のペット関連売場では犬・猫・小動物・爬虫類やペットフードを販売するほか、ウサギなどの一部の動物とはふれあい体験も可能だという。2階ではほかにも手芸用品、レザー用品、プラモデルやディズニーグッズなどを取り揃える。

館内イメージ。

居抜き物件への出店進めドミナント強化

ジョイフル本田では出店コストの抑制などを狙い、今後も小山駅前店のように居抜き物件を活用した出店を強化していくという。主力の郊外型ホームセンターに加え、一部で展開している雑貨や工具・ペットの専門店業態、ジョイホンのような小型店舗といった様々な店舗サイズ・ターゲットの店舗を展開することで、ジョイフル本田が地盤とする北関東エリアでのドミナント化・シェア拡大を目指すとしている。

ジョイホン小山駅前店

住所:栃木県小山市駅東通り2-3-15 
営業時間:午前9時~午後8時

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ルビットパーク南草津、2022年4月22日開業-プリムタウンにバロー系商業施設、無印良品など出店

滋賀県草津市のJR南草津駅西口近くに、バローグループのショッピングセンター「ルビットパーク南草津」が2022年4月22日に開業する。

南草津駅近くで大規模複合開発

ルビットパーク南草津は、組合施行による「南草津プリムタウン土地区画整理事業」(敷地面積30.1ha/住宅926区画)の一環として、生活サービス施設地区(中央エリア)に出店するもので、建物は平屋建、敷地面積は約18,710㎡、スーパー棟の建築面積・店舗面積・延床面積は約4,138㎡、テナント棟の建築面積・延床面積は約4,002㎡。駐車場台数は262台。ルビットパークとしては2020年10月の岡崎に次ぎ2施設目で、バローとザイマックスの合弁会社「バローマックス」が運営を担う。また、バロー直営の食品スーパーは滋賀県内15店舗体制となる。

ルビットパーク南草津。

無印良品は南草津に約4年ぶり復活

ルビットパーク南草津には、グループの食品スーパー「バロー南草津店」を核に、ドラッグストア「スギ薬局」、総合生活雑貨店「無印良品」、100円ショップ「ダイソー」、美容室「EARTH」の5店舗が出店。共用通路デザインにはテーマパーク風の演出を施し、遊び場にはウッドデッキや人工芝を導入、軒下のサインにステンドグラス風加工を施すなど「ふつうと「ちょっと違う」空間」を提供するとしている。

共用通路デザイン。


壁面デザインを施した憩いの広場デザイン。

ルビットパーク南草津は南草津駅周辺の既存施設(西友南草津店・フェリエ南草津など)を上回る店舗面積を有するほか、2017年8月に南草津から撤退した無印良品を導入することもあり、新しいまちの新しい顔としての役割を担っていくとみられる。

ルビットパーク南草津

住所:滋賀県草津市南草津プリムタウン土地区画整理事業内 61 街区
営業時間:午前10時~午後8時
(日曜日は午前9時30分~午後8時)
※店舗ごとに異なる

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オーケー千葉幸町店、2022年4月21日開店-千葉街道沿いのかっぱ寿司跡地に

千葉県千葉市美浜区の京成千葉線みどり台駅近く、国道14号線(千葉街道)沿いに、オーケー(本社:横浜市西区)のディスカウント食品スーパー「オーケー千葉幸町店」が2022年4月21日午前9時に開店した。

大型立体駐車場一体型のディスカウントセンターに

オーケー千葉幸町店は、2018年12月に閉店した回転寿司店「かっぱ寿司千葉幸町店」跡地に出店するもので、建物は地上6階建、売場面積は約1,962㎡、延床面積は約9,564㎡。駐車場台数は172台。
千葉幸町店は同社としては大型な「ディスカウントセンター業態」の店舗として、低層階では生鮮3品(青果・水産・精肉)に加え、店内製造の惣菜・ピザや酒・日用品・医薬品を展開。高層階は172台駐車可能な駐車場とする。

オーケー千葉幸町店。

同店近隣の千葉街道沿いにはヤオコーミノリア稲毛海岸店(PAT稲毛跡地)やマルエツ千葉幸町店(三井不動産ユニマート千葉幸町跡)など競合となる食品スーパーも多いが、オーケーは「高品質・EverydayLowPrice」戦略に基づく独自の商品・サービスに定評があり、着実に顧客の取込みを図っていくものとみられる。

オーケー千葉幸町店

住所:千葉県千葉市美浜区幸町2-21-11
営業時間:午前8時30分~午後9時30分
※当面の間午後9時閉店

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マルトSC湯本店、2022年4月21日開業-浅貝店から常磐関船に事実上移転、ダイユーエイトとの複合店に

福島県いわき市常磐関船町に、マルトグループHDのショッピングセンター「マルトSC湯本店」が2022年4月21日午前9時に全面開業した。

ズバ抜けたマルト、常磐関船に大型店出店

マルトSC湯本店は、2021年10月に「(仮称)マルトSC関船」として開業を予定していたもので建物は平屋建2棟、店舗面積は5,854㎡、マルト直営売場面積は約1,921㎡。駐車場台数は357台。同店に先駆け、2021年12月にはアレンザHD傘下のホームセンター「ダイユーエイトいわき湯本店」が敷地内に開店していた。

マルトSC湯本店。

マルトSC湯本店では、ミシュランガイド4年連続掲載店「浅草宿六」三代目亭主三浦洋介氏監修による「職人てづくりおにぎり売場」やいわき平のイタリアンレストラン「La Stanza」北林由布子シェフ総合監修による「ZUBASAN(ずば抜けて美味しいサンドイッチ)シリーズ」といった従来から続く食強化の取組みに加え、同社果物専属バイヤーと管理栄養士・野菜ソムリエによるフレッシュドリンク「ZUBACHU(ズバ抜けて美味しいジュース&スムージー)シリーズ」を新たに展開。精肉コーナーでは「氷感熟成国産豚肉」「鎌倉ハム」、鮮魚コーナーでは常磐ものの鮮魚や地元加工業者による真空魚種を取揃えた「オールいわき魚倶楽部」、グロサリーでは高品質食品スーパー厳選商品群「成城石井SELECTION」を導入するなど、高付加価値型の売場づくりを行う。また、デジタルサイネージ構築を目的とした全部門へのモニターの試験導入や寺岡精工製の次世代型スマホレジ「Shop&Go」の導入、Amazon商品を受取可能な「AmazonBOX」の導入などサービス面の強化を図る。

同店では開店を記念し、マルトおすすめ「ZUBAシリーズ」購入客を対象としたオリジナルタンブラー配布(対象ZUBAシリーズ5個購入客先着300名限定)やおにぎりを監修した三浦洋介氏による実演販売といったキャンペーンイベントを実施する。

スパリゾートの街ならではの施策も

マルトSC湯本店では、いわき市が打ち出すシティセールスプロモーション「フラシティいわき」への賛同を掲げ、店舗内外装にロゴデザインパターンやフラ文化を伝えるグラフィック、イートインに地域情報などを発信する専用掲示板を設けるなど、いわき観光の中心地「フラのまち湯本温泉」活性化の情報発信基地として、地元観光関係団体とのコラボ企画と共同開催を打ち出すとしている。

湯本駅裏のマルト浅貝店は閉店

なお、マルトSC湯本店の開店にともない、 JR常磐線湯本駅裏の「マルト浅貝店」は2022年4月17日をもって閉店した。浅貝店敷地内のドラッグストア「くすりのマルト浅貝店」(グループ会社運営)は21日時点においても営業を継続しているが、スーパー棟の跡地活用については発表されていない。

マルトSC湯本店

住所:福島県いわき市常磐関船町1丁目15番27
営業時間:午前9時~午後9時30分

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プラザモールなかま、2022年4月20日10時開業-先行開店のトライアルと賑わう開業日、イオン跡地もリニューアルへ

福岡県中間市の筑豊電鉄通谷電停近くにあるイオンショッパーズモールなかま店跡に、トライアルを核とするショッピングセンター「プラザモールなかま」が2022年4月20日午前10時に開業した。

旧ショッパーズ西館・モール館、全面刷新

プラザモールなかまは、2021年10月に開業したショッパーズモールなかま西館(1993年12月開業/旧バンドール中間店)と暫定営業中だったモール館(1998年11月開業/旧中間アミューズプラザ21C)を、旧ダイエーグループの総合建設会社「イチケン」協力のもと全面刷新したもの。西館の建物は地上4階建で店舗面積は10,789㎡。モール館の建物は地上5階建で店舗面積は9,138㎡。建物は引続きグリーンプラザ開発が所有する。

ショッパーズモール時代のプラザモールなかま。

西館はトライアルの大型スマートストア

プラザモールなかま西館は、トライアルカンパニーの大型総合ディスカウントストア「メガセンタートライアル中間店」を核に2022年4月13日に先行開業。トライアル中間店は同社スマートストア福岡県内37店舗目として、同社が強みとするAI・IoT機器「リテールAIカメラ」「スマートショッピングカート」「デジタルサイネージ」を導入。各種販促では「大きなサイズのトライアル」「メガトラ」を掲げ、1階では食料品を、2階ではファッション・生活用品・家電製品・カー用品・スポーツレジャー用品・園芸DIY用品を幅広く展開するなど、広大な売場面積を活かした同社最新店舗となった。

モール館は大型テナント中心に

プラザモールなかまモール館1階にはカジュアル衣料品店「マックハウス」を始め、婦人服店「ミルク」、バンダイナムコグループ(ハピネット)のカプセルトイ専門店「ガシャココ」、エスニック雑貨店「アジアンギャラリー」、ニトリの家具インテリア雑貨店「デコホーム」、アウトレット家具店「リバップ」、保険相談カウンター「ほけんの110番」、クリーニング「アクアトリートメント」、GENDA GIGOによる大型アミューズメント施設「セガアリーナ」の9店舗が出店。催事スペースも設けられた。

プラザモールなかまモール館。

モール館2階にはヤマダデンキグループの家電量販店「ベスト電器」やイオングループの100円ショップ「キャンドゥ」、中古PC専門店「パソコン市場」、買取専門店「諭吉っちゃん」、10分ヘアカット専門店「QBハウス」、ヘアカラーサロン「クイックカラー」の6店舗が出店。4~5階のシネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマなかま16」も韓国発の体感型映画上映システム「4DX」導入を目玉とする館内リニューアルが行われた。

Can☆Doプラザモールなかま店。

開店当日は大規模なセールや記念品配布も

モール館の開業当日は、午前10時の営業開始にあわせて1階2階フロアと西館接続通路の館内シャッターが一斉に開放。施設関係者や地域住民が見守るなか新たな幕開けとなった。

開店直前のモール館館内。

モール館では会員限定ポイント5倍といった施策に加え、ベスト電器やガシャココでは開店記念品の配布、サービス系店舗では販促チラシやポケットティッシュの配布もあり、一部店舗では記念品の引換を目的とした100人近い長蛇の待機列がみられた。また、トライアルでも開店セール第2弾期間中だったこともあり、スマートショッピングカートでの買物や大容量パック販売を楽しむ客が数多くみられた。

賑わう開業当日。

プラザモールなかま周辺では、旧ショッパーズモールなかま東館(イオンなかま店)跡地や福北ゆたか線中間駅前(中間市岩瀬一丁目)など商業施設の整備が相次いでおり、今後も同様の大型店開業がみられそうだ。

プラザモールなかま

住所:福岡県中間市上蓮花寺3丁目1-1
営業時間:24時間営業(トライアル中間店)

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ホテル津センターパレス、2022年4月25日開業-都ホテル跡、ホテルパコなど運営のリオホテルズ系に

三重県津市大門の複合商業施設「津センターパレス」ホテル棟に、リオ・ホテルズの「ホテル津センターパレス」が2022年4月25日に開業する。

改装中の津センターパレス。

県内随一のシティホテル「津都ホテル」として開業

津センターパレスホテル棟は1985年4月に開業、建物は地上9階地下1階建で延床面積は6,487㎡。
開業当初は近鉄系直営のシティホテル「津都ホテル」として営業していたが、2003年2月に近鉄グループやビル運営会社など数社が出資の津センターが経営、近鉄グループが運営受託する運営形態に移行した。2019年4月には近鉄・都ホテルズの宿泊施設ブランド再編にともない「都シティ津」にリニューアルしたが、コロナ禍の拡大を受けて2020年9月に全館の営業を休止、2021年2月28日に運営受託契約を終了し35年の歴史に幕をおろした。

津センターパレス(都シティ津時代)。

津市と津センターパレスは、2021年3月1日からホテル部分(客室・レストラン・宴会場)と商業テナント部分(スーパー・ドラッグストア)の入居者募集を開始。4月1日からは市内飲食店応援事業「津がんばる事業者応援プロジェクト」を拡大するかたちで出店料無料のチャレンジショップ「津がんばるマルシェ」(センターパレス8ブース/まん中広場4ブース)を開始するなど、市とセンターパレスが一体となって再生をめざすこととなった。その後、6月26日にリオ・ホールディングス系の「リオ・ホテルズ」が津センターパレスと出店契約を締結。
新ホテルの開業に先駆け、宴会場の予約受付を2022年1月20日に開始した。

リオHDによる運営で再生めざす

ホテル津センターパレスを運営に携わるリオHDは1991年2月に創業、2007年9月に設立。グループ会社を通じて不動産賃貸やコンサルティング事業(フラッグクルメ・リベールなど)、商業施設運営事業(八王子オクトーレなど)を手掛けている。

百貨店跡の再生も手掛けたリオHD。

リオHDは2015年3月の北海道地場大手ホテル「ホテルパコチェーン」再建参画を機に宿泊施設運営事業を本格化。同社ホテルのグループ名称を「ホテルパコグループ」に変更するなど、道内を中心に高い知名度を有する「パコ」ブランドを活かし、フィオーレ志摩(三重県志摩市/2018年12月)やホテルロイヤル郡山(福島県郡山市/2019年1月)などチェーン網の拡大を進めた。2020年2月には事業統括会社「リオ・ホテルズ」を設立、同年8月の運営会社再編にあわせてグループ名称を「リオホテルズ」に変更、2022年3月現在は北海道から九州まで24施設を展開している。(パコは同社北海道ブランドとして存続)

MUJI HOTELの梶原氏起用、ホテル棟は全面再開に

ホテル津センターパレスでは、デザイン設計に「MUJI HOTEL GINZA」を手掛けた梶原文生を起用。客室数を都ホテル時代の83室から90室程度に拡大するほか、従来同様にホテル客室とレストラン・宴会場を一体運営とする。津市はコロナ禍を背景にホテル客室と付帯施設の“分割を含めた活用”を視野に入れていたが、シティホテルとしての早期再開が実現できたことは大きい。
一方、コロナ禍は依然として収束しておらず、かつてダイエーやマルヤスが出店していた商業フロアは未だ空床が目立つなど課題が山積している。津市中心部有数の大型施設としての役割に期待したい。

ホテル津センターパレス

住所:三重県津市大門7-15

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ウエルシア熊本麻生田店、2022年4月21日開店-イオン九州とのコラボ店舗、ワイドマートドラッグ&フード跡に

熊本県熊本市北区麻生田のイオン九州系食品ディスカウント「ワイドマートドラッグ&フード麻生田店」跡に、イオン系ドラッグストア「ウエルシア熊本麻生田店」が2022年4月21日に開店する。

ホームワイド熊本初、ワイドマートD&F最後の店舗だった

ワイドマートドラッグ&フード麻生田店(ワイドマートD&F麻生田店)は、1991年3月に九州地場大手ホームセンター「ホームワイド麻生田店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は1,488㎡。
ホームワイド麻生田店は同社熊本初の店舗で、2003年9月の同社と九州ジャスコによる経営統合(イオン九州発足)後もホームセンターとして営業を続けていたが、2011年11月に業態転換のため一時閉店。同年12月に「ワイドマートD&F」熊本1号店となった。
ワイドマートD&F麻生田店は転換を機に店舗面積を1,250㎡に縮小。医薬品や化粧品を始め、生鮮食品や弁当惣菜、加工食品、冷凍食品、酒などを取扱う店舗となったが、イオン九州の同業態撤退にともない2022年1月をもって閉店した。

ウエルシア薬局熊本1号店として刷新

ウエルシア熊本麻生田店の建物は平屋建で店舗面積は1,213㎡(367坪)。
熊本麻生田店は同社熊本初の店舗として、イオン九州とのコラボレーションを実施。直営ドラッグストアにイオン九州の生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)・ベーカリー・フローズンを導入することで食品部門の強化を図る。 同店は 5月9日に処方箋調剤薬局の開局を予定しており、同社がビジョンとして打ち出す「生活のプラットフォームを目指した店舗」と位置づける。

ウエルシア熊本麻生田店。

ウエルシア熊本麻生田店

住所:熊本県熊本市北区麻生田二丁目4番10号
営業時間:9時~24時

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タイムズプレイス西大寺、2022年4月21日リニューアル開業-近鉄大和西大寺駅ナカ、開業以来初の全面刷新

奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅構内にある近鉄グループの商業施設「Time’sPlace西大寺(タイムズプレイス西大寺)」が2022年3月24日に第1期リニューアル開業、4月21日に第2期リニューアル開業する。

奈良最大級のターミナルに誕生した「駅ナカ」

タイムズプレイス西大寺は、平城遷都1300年祭にともなう近鉄大和西大寺駅橋上コンコース整備の一環として、2009年9月に開業。店舗面積は約1,150㎡。

成城石井大和西大寺店。

同施設は近鉄グループ奈良県内初となる駅ナカ商業施設として、「スイーツ」「惣菜」「奈良」をコンセプトに、県内初となる高品質食品スーパー「成城石井」やドラッグストア「コクミン」、柿の葉寿司「平宗」、デリカテッセン「大和コロッケの店」、たこ焼「たこ家道頓堀くくる」といった26店舗を導入するなど、立地特性を活かした関西では珍しい本格的な改札内ショッピングモール空間となった。

「12年目の大改装」掲げ全面刷新へ

タイムズプレイス西大寺では、2021年から「12年目の大改装」を掲げ、館内設備の刷新や一部専門店の移転(コクミンなど)を開始。2022年3月の第1期リニューアル開業時には、改装の目玉となる展望ダイニングスペース「VIEW TERRACE(ビューテラス)」を新設し、クラフトビールレストラン「YAMATO Craft Beer Table」、得正のカレー専門店「JOTO CURRY」(福島上等カレーから業態転換)、 スイーツ店「まほろば大仏プリン本舗」、惣菜専門店「Vege&Deli OLIVE」、ベルギーワッフル専門店「マネケン」、 練り天専門店「NERITEN BAR」、寿司店「うめもり」の7店舗を導入した。

Time’sPlace西大寺の改装案内。

また、4月の第2期リニューアル開業時には、施設中央の銘店ゾーンを中心にのぶちゃんマングループのレトロパブ「お酒の美術館」や老舗中華料理店の点心専門店「百楽」、おむすび専門店「箱夢」、焼き芋専門店「維新蔵」の4店舗を導入する。

大和西大寺駅、今後もさらに大きく

近鉄大和西大寺駅周辺では2012年12月から「近鉄西大寺駅南土地区画整理事業」の整備を本格化。2020年4月に大和西大寺駅の南北を接続する「南北自由通路」を一部供用開始、2021年4月に南口駅前広場を供用開始しており、1日5万人近い乗降客数を誇る県内最大級のターミナルに相応しい駅として今後もさらに大きくなるものとみられる。

タイムズプレイス西大寺

住所: 奈良県奈良市西大寺国見町1丁目1-1(近鉄大和西大寺駅構内)
営業時間:午前7時~午後10時30分(成城石井)

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