カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンモール杭州銭塘、2024年6月1日開業-イオン核に専門店約170店舗、1.5万㎡のエンタメゾーンも

中国浙江省杭州市の杭州地下鉄7号線新鎮路駅近くに、イオングループの大型商業施設「イオンモール杭州銭塘」が2024年6月1日に開業した。

イオンモール杭州銭塘。

飲食店50店舗やエンタメゾーン1.5万㎡展開

イオンモール杭州銭塘の建物は地上5階建地下1階建で敷地面積は約89,000㎡、総賃貸面積は約70,000㎡、延床面積は約210,000㎡。専門店数は166店舗。(杭州市初は10店舗)
同施設ではモールコンセプトに「人々が集い、過ごす交流の場」を掲げ、イオン直営食品スーパー「イオン杭州銭塘店」(店舗面積約6,007㎡)を核に、日系大型衣料雑貨店「UNIQLO」「ニトリ」や地場総合マタニティ・ベビーストア「愛婴室」といったサブ核店舗、中華系総合デジタルブランド「HUAWEI」「小米」や大型書店「几何書店」といった物販店舗、中国各地(杭州・湖南・安徽・東北・新疆など)の有名店50店舗が集う飲食店街を展開。

イオン杭州銭塘店。

アミューズメント施設「极客森」「NATA KIDS」「星牌桌球」「万会国際KTV」やシネマコンプレックス「中影国際影城」(約5,800㎡/8シアター/1,260席)を備えるなど、食やエンタメ機能を強化する。

イオンモール杭州銭塘の大型LED。

「文旅」ニーズ応えるシンボル施設も

また、地域に開かれたオープンスペース「MARKET PLACE」「KIDS PLACE」や屋上遊歩道「SKY PROMNADE」、展望台を設けるなど、中国の「文旅(旅行や外出先でその土地の文化的なモノ・コトに触れること)」に対する関心の高まりに応える「地域の交流空間」を創出するとしている。

イオンモール杭州銭塘

住所:中華人民共和国浙江省杭州市銭塘区青六中路667号 

関連記事:中国・食品売場の過度な赤色照明「生鮮灯」、2023年12月より使用禁止に-中国政府、食肉鮮度偽装対策で
関連記事:天虹微喔、ローソンが買収-中国流通大手のコンビニ、2022年1月発表
関連記事:ファッションセンターしむら、2020年末までに全店閉店-しまむらの中国店舗、コロナ後の再進出めざす
関連記事:ローソン、中国で「プレハブ」「激セマ」新業態を2020年7月31日から展開-1号店はローソン南京玄武公園店

スーパーアークス砂川店、2024年6月1日開店-旧ふじ旗艦店「アシル」全面刷新

北海道砂川市の国道12号線沿いの道内流通大手「アークスグループ」系ショッピングセンター「アシル砂川」に、同社系大型食品スーパー「スーパーアークス砂川店」が2024年6月1日午前8時30分に開店した。

ふじの旗艦店として誕生

アシル砂川は1998年に開業。建物は平屋建で店舗面積は3,959㎡。中道リースが所有する。
開業当初は、道北地場大手「ふじ(現道北アークス)」砂川市内初の店舗として、直営総合スーパーを核にドラッグストア「サッポロドラッグストア(サツドラ)」や北海道地場大手玩具店「おもちゃのポプラ館」といった専門店を展開。
同施設は運営会社の再編や専門店「ダイソー」「ゲオ」の入替えを経て、市内最大のショッピングセンターとしての地位を確立したが、核店舗の「スーパーチェーンふじアシル砂川店」は、スーパーアークスへの業態転換にともなう大規模改修工事のため、2024年5月22日をもって一時閉店していた

新しい「アークス」として地産地消強化

スーパーアークス砂川店の売場面積は1,565㎡。
青果では砂川市近郊地場野菜の拡充や焼き芋コーナーの通年展開、水産では魚屋の生寿司コーナーの新設、食肉コーナーではガラス扉付冷凍ケース(リーチインケース)導入による北海道産ジンギスカン・ホルモンの拡充といった取組みを実施。
砂川市を始めとする市近郊地元メーカー「味わい手作り工房土梨夢」「岩瀬牧場」「たびのそら」「ソラチ」「金滴酒造」商品を導入するなど地産地消を打ち出す。

スーパーアークス砂川店。
看板には「アシル」の文字も。(同社公式より)

関連記事:ふじアシル砂川店、2024年5月22日閉店-アイヌ語冠した旧ふじ旗艦店、道北アークスのアシル業態は1店舗のみに
関連記事:高林デパート・滝川名店ビル(金市舘)の解体はじまる-再開発で病院・銀行に

天満屋ハピーズ吉備津店、2024年5月31日閉店-旧天満屋ハピーマート、吉備津駅周辺からスーパー消滅

岡山県岡山市北区のJR吉備線吉備津駅近くにある天満屋グループの食品スーパー「天満屋ハピーズ吉備津店」が2024年5月31日をもって閉店した。

吉備津駅前の天満屋、34年の歴史に幕

天満屋ハピーズ吉備津店は「天満屋ハピーマート吉備津店」として1990年に開店。2013年11月に大規模リニューアルを実施、2016年3月の運営会社再編にともない親会社(天満屋ストア)直営に移行し、同社の食品スーパー新業態「天満屋ハピーズ」となった。
同店は吉備津駅前唯一の大型店であったが、閉店により半径2km圏内から食品スーパーが消滅することとなった。

天満屋ハピーズ吉備津店(同社公式より)。

関連記事:岡山ロッツ、2022年2月閉館-ロフトを核とする天満屋・イズミ運営の専門店街
関連記事:岡山市民会館・岡山芸術創造劇場、2023年夏開館-千日前商店街に、路面電車の延伸も
関連記事:高島屋フードメゾンイオンモール岡山店、2021年2月28日閉店
関連記事:天満屋と山陽染工、バーチャルデニムショップを2020年3月に開設-福山店に実店舗「FUKUYAMA MONO SHOP」出店
関連記事:リムふくやま、2020年8月30日閉店-旧・福山そごう、ごく一部のみ活用へ

業務スーパー栃木そのべ店、2024年5月29日開店-カンセキ初のホームセンター複合店舗、県内最大の売場で連携強化

栃木県栃木市のホームセンター「カンセキ栃木そのべ店」に、同社がFC展開する神戸物産系食品ディスカウント「業務スーパー栃木そのべ店」が2024年5月29日に開店した。

カインズいせや1号店跡のカンセキ、全面刷新

カンセキ栃木そのべ店は、1988年4月に開店した同業ホームセンター1号店「カインズ栃木店」(2019年台風19号浸水物件)跡を再活用するかたちで、2020年3月18日に開店。
建物は平屋建で敷地面積は12,413㎡、建築面積は2,997㎡、売場面積は2,450㎡。
アウトドア事業を中心に多角化経営を図る同社としては、約13年ぶりとなるホームセンター新店舗として、フラワー工房「花屋敷」やワークショップスペースを併設するなど、従来型店舗とは異なるライフスタイル提案強化型店舗を打ち出した。
同店は2024年1月19日から2月2日にかけて大規模リニューアルを実施しており、業務用調理器具や大容量洗剤の拡充を進めている。

カンセキ初の試み、事業間連携強化へ

業務スーパー栃木そのべ店の建物は平屋建で売場面積は577㎡、延床面積は802㎡。同店開店により栃木県内18店舗体制、栃木市内2店舗体制となる。
カンセキは多角化経営の過程で「神戸物産」と提携し、業務スーパー栃木県内全店舗の運営を担っているが、カンセキグループ店舗間での連携は少なく、いずれも「各事業の単独店としての出店」であった。

業務スーパー栃木そのべ店。

カンセキ栃木そのべ店は、県内最大の業務スーパーを有する新店舗として、グループ初となる「ホームセンターに食品スーパーを組み合わせる複合形態」を採用することで「社内リソースの活用を含めた新たなチャレンジでお客様の利便性向上を図り、これまで以上にご満足いただける店舗づくり」を進めるとしている。
同店は旧いせや(カインズホーム)1号店としての歴史に加え、カンセキとしてもライフスタイル提案強化型店舗として、同社初の業務スーパー複合店舗として歴史を重ねていくこととなった。

業務スーパー栃木そのべ店

住所:栃木県栃木市薗部町1丁目18
営業時間:午前9時~午後8時

関連記事:カトレアガーデン宇都宮南、2024年5月10日閉店-インターパーク隣接のトイザらス・ハードオフなど、20年の歴史に幕
関連記事:業務スーパーインターパーク店、2024年4月7日閉店-カトレアガーデン宇都宮南の食品核、他専門店も大半が5月までに撤退
関連記事:宇都宮テラス、2022年8月26日開業-LRT電停前にコジマなど出店、隣接地にはライトキューブ宇都宮も
関連記事:かましんカルナ駅東店、2021年11月4日再開業-JR宇都宮駅東口近くのLRT電停そばに、本部機能も移転
関連記事:ドン・キホーテ アピタ宇都宮店、2020年7月17日開店-アピタも存続する「ハイブリッド型」に

藤丸、2024年5月特別清算開始-北海道帯広の地場老舗百貨店、新会社主導で2025年秋再開業めざす

北海道帯広市の地場老舗百貨店「藤丸」と不動産関連子会社「ふじまるビル」が、2024年5月20日に釧路地裁帯広支部より特別清算開始命令を受けたことを、民間調査会社の帝国データバンクが5月31日に発表した。

藤丸。

帝国データバンクによると負債総額は34億600万円。(藤丸約25億4000万円/ふじまるビル約8億6600万円)

十勝帯広の地場老舗百貨店

藤丸は1900年に富山県の商人が下帯広村(現店舗近く)で呉服太物店として創業。1930年に鉄筋コンクリートの大型店となり、百貨店化した。現在の建物は1982年3月に新築移転したもので地上9階地下3階建、営業フロアは地上9階~地下1階、店舗面積は19,852㎡。
ラグジュアリーブランド「COACH」や専門店「くまざわ書店」「MINIPLA」、公共・サービス系施設「帯広市市民活動交流センター」「勝毎サロン」が入居するなど、十勝帯広唯一の地場老舗百貨店に相応しい業容であったが、新型コロナによるテナントの相次ぐ撤退や業績低迷を受けて2023年1月31日をもって閉店していた。

藤丸1階エレベータ前のシャンデリア下で行われた閉店の挨拶。

日産地域販社主導で2025年秋以降営業再開めざす

藤丸をめぐっては、2022年12月に日産地域販社系持株会社「村松ホールディングス」と地域創生ベンチャー「そら」が主体となり、百貨店事業の受け皿会社(新藤丸)を設立。
新会社が2023年7月に百貨店の土地建物を取得し、同年11月より贈答事業(お歳暮販売)を再開、同年12月より耐震補強などを含めた改修工事に向けた準備を進めている。
新会社は2024年6月1日現時点においては村松HD子会社であり、村松HDグループ会社「帯広日産」(十勝管内8営業所)や贈答事業で提携関係にある「ヤマト運輸」(十勝管内11営業所)を中心にお中元販売の受付を始めるなど、旧運営会社の特別清算とは関係なく、2025年秋以降の営業再開実現をめざしている。

関連記事:フクハラ長崎屋店、2023年9月30日閉店-帯広駅南口ビルの食品核、他専門店も多くが撤退に
関連記事:サンバード長崎屋帯広店、2024年3月閉店-長崎屋直営売場は2023年7月31日閉鎖
関連記事:藤丸百貨店、2023年1月31日閉店-創業122年の老舗、「再生」に望みを繋いだ最終営業日

関連記事:マックスバリュ音更店、2022年11月18日開店-木野タウンの食品核、いちまる閉店以来約3年ぶり音更にイオン系スーパー復活
関連記事:藤丸百貨店、2023年1月閉店-帯広・十勝エリア唯一の百貨店

関連記事:プラザ。いちまる清水店、2021年8月31日閉店-十勝の大手スーパーだった「いちまる」全店消滅
関連記事:道東で「WAON」による路線バス運賃支払い、2018年5月開始-帯広・釧路など、「全国初」取り組みも

OICグループ、タイシステムと資本業務提携-2024年5月発表、ロピアに都心型BBQ場併設も

大手流通グループ「OICグループ」(旧ロピアHD/本社:川崎市幸区)は、大手都心型BBQ運営会社「タイシステム」(本社:新潟県中魚沼郡津南町)と2024年4月18日付で資本業務提携を締結したことを5月28日に発表した。

商業施設屋上や公共施設でのBBQが専門のタイシステム

タイシステムは2004年7月に創業、2015年6月に法人化。バーベキュー情報サイト(デジサーフ)との提携による商業施設屋上バーベキュー会場「デジキューBBQテラス」(首都圏6施設)を始め、公園・公共施設バーベキュー会場の運営管理を主力事業としている。

ロピアとタイシステムで「わいわい楽しむ場」めざす

OICグループの中核企業「ロピア」は、経営理念として「食のテーマパーク」を掲げており、理念実現の一環として生産製造・貿易・PB・卸事業・外食産業など事業領域の拡大を進めていた。
タイシステムによるBBQ事業は「「皆でわいわい楽しむ」場としてのコンセプト」という点において、OICグループの既存事業との親和性が高く、両社間によるシナジーが期待できるため、提携に至ったとしている。

両社のノウハウ活かした「BBQ併設型店舗」展開

ロピアは今後、両社のノウハウを活かした「BBQ併設型店舗」で、OICグループ(ロピア)自社銘柄牛「みなもと牛」の販売やブロック肉の解体ショー、PB中心の「調味料バー」設置、カートのままでのBBQ場への食材/飲料持ち込みといった「新しい食体験」の提供を検討しているという。

関連記事:ロピア茨木東太田店、2024年5月30日開店-北摂初、旧DCMダイキ茨木店跡に
関連記事:ロピア沖縄国際通り店、2024年3月25日開店-沖縄1号店、地場大手「ユニオン」がFC運営
関連記事:イトーヨーカドー、アリオ札幌・屯田・琴似・帯広・青森・弘前・五所川原・花巻・サンエー石巻あけぼの・丸大新潟・アリオ上田の各店を2024年から2025年にかけて閉店・ロピアなど他社に承継
関連記事:ロピア北九州リバーウォーク店、2023年10月31日開店-ダイエー・迫田・ラオックス跡、約10年ぶり大型食品スーパーに

イオン北郷店、2024年5月31日午前9時開店-NBSショッピングセンターのマックスバリュ跡地、化粧品や文具書籍も

北海道札幌市白石区のJR白石駅近くにあるNBSショッピングセンター跡地に、イオン北海道の大型食品スーパー「イオン北郷店」が2024年5月31日午前9時に開店した。

前身は住友石炭鉱業系食品スーパーを核とする施設

イオン北郷店の前身となるショッピングセンター「NBSショッピングセンター」は1994年5月に開業。建物は地上2階建で敷地面積は約6,360㎡、店舗面積は2,116㎡、延床面積は約3,470㎡。
開業当初は住友石炭鉱業系食品スーパー「ジョイ白石店」(店舗面積1,077㎡)を核に、地場大手ドラッグストア「サッポロドラッグストアー」、JR北海道系書店「札幌弘栄堂書店」といった店舗が並ぶ商業施設であった。
核店舗のジョイ白石店は、2004年7月にイオン完全子会社の新会社「ジョイ」に運営移行、2008年2月にイオンの北海道における地域子会社「マックスバリュ北海道」と経営統合したため、2013年7月に「マックスバリュ北郷店」に改称したが、2022年8月に「建物の老朽化や多様化するお客さまのニーズへのさらなる対応」を理由として閉店していた。

マックスバリュからイオンに建替え、取扱商品も拡充

イオン北郷店の建物は地上2階建で店舗面積は2,650㎡、延床面積は4,408㎡。
新店舗の計画当初は「(仮称)マックスバリュ北郷店」として開店する見込みであったが、2023年11月に開店した「イオン南平岸店(旧マックスバリュ平岸店)」と同様に、従来の業態では取扱いのなかったくらしの品を取扱う「イオン」としての開店となった。

イオン北郷店。

食品フロアでは産直品や店内製造を拡充

イオン北郷店1階食品フロアのうち、生鮮3品売場(農産・水産・畜産)では産地直送品やオーガニック野菜、銘柄牛・銘柄豚(帯広産雪美和牛ゆたか・道南レッドポークなど)を展開。惣菜売場での店内製造商品拡充やインストアベーカリー専用オーブンによる手伸ばしピザ導入、グロサリー売場での洋食レストラン「資生堂パーラー」商品取扱開始などグレードを高める。

化粧品新設、旧札幌弘栄堂の受け皿となる書籍強化も

イオン北郷店2階フロアでは、化粧品売場「BODY LABO」や医薬品売場を新たに導入。化粧品売場ではメイク用品「KATE」「Kirei&CO.」「WHOMEE」やアジアンコスメ「Dinto」「rom&nd」といったブランド商品から普段遣いの基礎化粧品まで種類豊富に取揃えるほか、医薬品売場では「健康セルフチェック機器」(全身体組成計・血管年齢・野菜摂取度測定機器)を導入するなど、ヘルス&ウエルネスを推進し地域のニーズに応えるとしている。のニーズに応えるとしている。
また、旧NBSショッピングセンターの札幌弘栄堂書店閉店により、店舗近隣に同様の書店が消滅したことを踏まえ、直営書籍売場では絵本・コミック・文芸書・文具雑貨を幅広く展開。
テナントフロアを設けるなど、将来的な拡張の余地を残したフロアとなった。

イオン北郷店

住所:北海道札幌市白石区北郷2条7丁目6-25
営業時間:午前9時~午後11時
※2階医薬品売場は午後9時まで

関連記事:ラッキー発寒店、2024年2月12日閉店-発寒駅近くの大型総合スーパー、20年の歴史に幕
関連記事:ココノススキノ、2023年11月30日から順次開業-松坂屋・ロビンソン・ラフィラ跡地、ダイイチ・TOHOシネマズ核の東急系施設に
関連記事:BiVi新さっぽろ、2023年11月30日開業-新札幌駅前マールクの商業核にロフトなど、開店記念イベントも
関連記事:ユニクロ・ジーユー札幌三越店、2023年11月17日開店-GUは国内の三越初出店、札幌市交通局グッズ販売も
関連記事:札幌エスタ、2023年8月31日21時閉店-騒がしく賑やかな営業最終日、そごうから45年の歴史に幕
関連記事:コープさっぽろそうえん店、2022年10月27日全館開店-無印良品を併設、札幌市桑園の二十四軒駅近くに
関連記事:札幌駅パセオ、2022年9月30日閉店-「北海道新幹線」関連工事で33年の歴史に幕
関連記事:スーパーアークス平岸店、2022年9月23日新装開店-ラルズ旧本社お膝元、主力業態に刷新
関連記事:イケウチゾーン、2022年5月29日閉店ー札幌の丸ヨ池内、建替中のイケウチゲートは2022年秋再開業

 

マルエイ新習志野店、2024年5月31日閉店-旧ビバモール新習志野のゼンショー系旗艦店

千葉県習志野市のゼンショー系大型食品スーパー「新鮮市場マルエイ新習志野店」が2024年5月31日をもって閉店する。

千葉地盤の地場大手スーパー、現在はゼンショー系

マルエイは1969年5月に東京都葛飾区亀有で青果店として創業。1975年1月に「丸英青果京葉」として法人化、1978年10月に千葉県市原市に本社本店を移転。1991年8月の食品スーパー1号店「新鮮市場マルエイ四辻店」を皮切りに、千葉県東葛・内房地域を中心に多店舗展開するようになった。同社は2013年10月に外食大手「ゼンショーHD」傘下となり、2021年4月からは同社スーパー事業中核子会社「ジョイマート(旧マルヤ)」と経営統合した。
マルエイグループ自体は新鮮市場1号店開店以前より、不動産業や青果卸など関連事業を幅広く展開していたが、2024年5月現在はゼンショーHDとは無関係の法人として、生鮮卸売販売やアパレル、飲食、レンタカーを全国で展開し業容拡大を続けている。

マルエイのプロセスセンターや専門店擁する旗艦店

マルエイ新習志野店は2006年4月に開店。店舗面積は5,607㎡。
開店以来長らく、店舗近隣の大手ホームセンター「スーパービバホーム新習志野店」(店舗面積12,866㎡)とともに「ビバモール新習志野」を形成していたが、2023年2月をもってビバホームが閉店したため、マルエイ主導の商業施設となった。
2024年5月現在はマルエイを核に、万代書店系エンターテイメントリサイクルショップ「千葉鑑定団」やファミレス「ガスト」といった専門店が入居する。

マルエイ新習志野店(同社公式より)。

同施設はマルエイ各店舗への精肉供給拠点「マルエイ習志野PC」を始めグループの事務所を併設するなど、同社旗艦店としての役割を担っていたが、開店から18年で幕を下ろすこととなった。

マルエイと共同出店したビバホームは物流倉庫に

マルエイ新習志野店に先駆け閉店したビバホーム新習志野店は、東京建物グループの物流倉庫「T-LOGI 南船橋」(2026年秋竣工予定)になることが決まっており、京葉工業地域の中枢として工場が立ち並ぶ地域ならではの跡地活用も予想される。

関連記事:ケーヨーデイツー、DCMが2024年9月吸収合併-屋号も「DCM」に
関連記事:ららテラスTOKYO-BAY、2023年11月29日開業-JR南船橋駅前に、ワイズマートやタイ大手カフェなど36店出店
関連記事:ビックカメラ船橋東武店、2022年3月31日閉店ー百貨店初のビックカメラ、僅か5年の歴史に幕
関連記事:ドン・キホーテ船橋南口店、2022年3月18日リニューアル開業-ふなっしーとコラボなっしー!

ロピア茨木東太田店、2024年5月30日開店-北摂初、旧DCMダイキ茨木店跡に

大阪府茨木市のDCM茨木店跡に、流通大手「OICグループ(旧ロピアホールディングス)」の大型食品スーパー「ロピア茨木東太田店」が2024年5月30日午前10時に開店した。

ジョイフル朝日として開店したDCM跡に

DCM茨木店は関西地場大手ホームセンター「ジョイフル朝日茨木店」として1995年3月に開店。建物は平屋建で店舗面積は3,537㎡。
ジョイフル朝日茨木店は、2002年8月のオークワ系との経営統合により「オージョイフル茨木店」となったが、2009年3月にDCM系大手ホームセンターのダイキが運営会社を吸収合併したことで「ダイキ茨木店」となった。
その後も、2015年3月の運営会社名変更を機に店舗名を「DCMダイキ茨木店」に変更、2022年9月のDCMグループ屋号統一を機に店舗名を「DCM茨木店」に変更するなど、数年おきにブランドを変えた店舗であったが、2023年12月31日をもって閉店していた。

北摂初のロピア、アカカベとの共同出店

ロピア茨木東太田店は大阪府内では2024年4月開店の北加賀屋店(ロピアモール北加賀屋)に次ぎ関西18店舗目、大阪府内8店舗目、北摂初となる。
茨木東太田店では開店に先駆け、5月27日より「ロピアお買物券付き保冷バッグ」(各日1,000個限定)販売といった記念企画を実施する。
同店では市内有数のホームセンター跡を活かし、地場大手ドラッグストア「アカカベ」や買取販売店「大吉」を併設するなど、直営食品売場でカバーできない日用雑貨や医薬品を施設全体で展開する。

ロピア茨木東太田店

住所:大阪府大阪府茨木市東太田1-6-10
営業時間:午前10時~午後8時

関連記事:フレスコ今城店、2024年4月30日閉店-鳥治食品ミスターバード跡のフレスコ、ダイソーは営業継続
関連記事:ビックカメラ高槻阪急店、2022年6月上旬開店-「高槻阪急スクエア」化の一環で
関連記事:イオンタウン茨木太田、2021年3月27日開業-東芝跡地、ダイエーを核にユニクロ、ふたば書房など約50店出店
関連記事:イズミヤ茨木店、2020年8月2日閉店-茨木ショップタウンの衣料スーパー、再開発を前に
関連記事:阪急オアシス茨木駅前店、2020年7月10日開店-旧・ニッショーストア、建替えで3年ぶり復活
関連記事:ビエラ茨木新中条、2019年5月17日開業-JR西日本系複合商業施設、立命館大学OIC隣接地に
関連記事:ビエラ岸辺健都、2018年10月ごろ開業-吹田操車場跡、「健康医療都市」の核を目指す

オーケー松戸常盤平店、2024年5月30日開店-くすりの福太郎旧店舗跡地、セブンイレブンSIPストア1号店の隣接地に

千葉県松戸市の新京成電鉄新京成線常盤平駅前に、オーケー(本社:横浜市西区)のディスカウント食品スーパー「オーケー松戸常盤平店」が2024年5月30日に開店する。

くすりの福太郎常盤平旧店舗跡地に

オーケー松戸常盤平店は、2023年6月に閉店したツルハグループのドラッグストア「くすりの福太郎常盤平店」旧店舗跡地に建設されたもので、建物は地上2階建、売場面積は約1,300㎡、延床面積は約3,795㎡。賃貸物件となる。
松戸常盤平店は「高品質・Everyday Low Price」を掲げる同社のディスカウントスーパーマーケット業態の店舗として、生鮮3品(青果・水産・精肉)に加え、店内製造の惣菜やピザ、寿司・酒・日用品を展開する。

オーケー松戸常盤平店。(同社公式より)

隣接地にはセブンイレブンの「SIPストア」も

オーケー松戸常盤平店の隣接地では、2024年2月にセブン&アイHD系大手コンビニ「セブンイレブン松戸常盤平駅前店」が、イトーヨーカドーとの連携による新コンセプト店舗「SIPストア」として新装開店したばかり。首都圏の郊外に話題性の高い店舗が立ち並ぶこととなった。

オーケー松戸常盤平店

住所:千葉県松戸市常盤平1-12-1
営業時間:午前8時30分~午後9時30分

関連記事:イトーヨーカドー柏店、2024年10月27日閉店-53年の歴史に幕、構造改革の一環で
関連記事:コスメドンキ・お菓子ドンキ・驚辛ドンキ、2021年11月6日開店ーモラージュ柏に「新業態ドンキ」
関連記事:ドン・キホーテ セブンパークアリオ柏店、2020年11月21日開店-ドンキが「アリオ」に初出店
関連記事:丸井・柏モディ、2016年10月27日開業-丸井柏店マルイ館を全面リニューアル
関連記事:そごう柏店、43年の歴史に幕-2016年9月30日、西武百貨店旭川店も閉店
関連記事:セブンパークアリオ柏、2016年4月25日開業-「そごう」も出店