カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

桑栄メイト、2020年7月31日閉館-「ドムドム」も閉店、桑名駅前再開発でナガシマリゾートのホテルに

三重県桑名市の桑名駅とペデストリアンデッキを通じて直結する複合商業施設「桑栄メイト」が、2020年7月31日をもって閉館する。
桑栄メイト。

桑名駅前の複合ビル、47年の歴史に幕

桑栄メイトは「桑名駅前市街地再開発事業」の一環として1973年10月に開業。建物は地上6階地下1階建。
桑栄メイトは、1972年10月に開業した「桑名ショッピングシティパル(ジャスコ桑名店)」とともに、長らく桑名駅前の中核施設としての役割を担っていたが、1995年3月には桑名市郊外にマイカルと三重交通グループが主導するショッピングセンター「マイカル桑名(現・イオンモール桑名)」が開業、1996年3月には駅近隣にショッピングセンター「アピタ桑名店」が開業、さらに1997年7月には隣接するパルが閉館するなど年々求心力を落としていた。

桑名駅近くにあるアピタ桑名店。

隣接するパルは2006年4月に複合商業施設「サンファーレ桑名」として再・再開発が完成しており、桑栄メイトについても開業から50年近く経過する老朽施設であるため、桑名市が推し進める「桑名駅周辺地区整備構想」の一環として施設を閉館、解体する方針が決まった。
その後、2020年3月に「長島観光開発」が「桑名駅周辺複合施設等整備事業」のプロポーザル募集により開発の優先交渉権を取得、同社主導による新施設の建設が決定。閉店を前にした6月30日には桑栄メイト開業以来営業を続けていた「ドムドムハンバーガー桑名FC店」が廃業するなど、テナントの移転・閉店がみられるようになった。
ドムドムハンバーガー桑名FC店。

跡地はナガシマリゾートホテルに-桑名駅は8月に橋上化

長島観光開発(ナガシマリゾート)は、桑名市長島町浦安地区の温泉開発を目的として1963年12月に設立。2020年現在は浦安地区に大型レジャー施設「ナガシマスパーランド」「長島温泉 湯あみの島」やホテル「ホテル花水木」「ガーデンホテル オリーブ」「ホテルナガシマ」、三井不動産との共同事業としてショッピングモール「三井アウトレットパークジャズドリーム長島」を展開。駒江地区に花のテーマパーク「なばなの里」を展開する。

ナガシマリゾート・ナガシマスパーランド。

長島観光開発が建設予定の新施設は地上11階建。
2020年7月現時点では詳細な開業時期など決まっていないが、同社のホテルを核に物産店などが入居する予定となっている。
新施設。

また、自由通路整備事業の一環として8月30日に開業予定の桑名駅新駅舎やサンファーレ桑名ともペデストリアンデッキを通じて接続するなど、桑栄メイトが開業以来担ってきた施設間の動線としての役割を備える。
建設中の桑名駅新駅舎。(2020年6月時点)


桑名駅は橋上駅化される。

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DON DON DONKI パールシティ店、2020年7月7日開店-香港島内にドンキ初出店、銅羅湾そごう近くのHMV跡に

香港島湾仔区銅鑼湾百徳新街の港鉄MTR港島線銅鑼湾駅近く、新世界発展グループの商業施設「名珠城(Pearl City/パールシティ)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の「DON DON DONKI パールシティ店」が2020年7月7日午前10時(現地時間)に開店する。
(24小時營業的驚安之殿堂「DonDonDonki/唐吉訶德」名珠城店、2020年7月7日開幕。香港島内首次出店。)

DON DON DONKI PearlCity.

香港銅鑼湾を代表する高層ビル「パールシティ」

珠城大廈(Pearl City Mansion/パールシティマンション)は、1971年に香港最高層(当時)の複合商業施設として、牛奶國際(Dairy Farm International/デイリーファームインターナショナル)の牛乳工場跡地に開業。
低層商業棟の建物は地上6階建で、フロアは香港大手不動産グループによる「翡翠明珠広場(JP Plaza/ジェイド&パールプラザ)」や「名珠城(Pearl City/パールシティ)」といったショッピングセンターにより構成される。
各商業施設には、牛奶國際グループの大手食品スーパー「恵康(Wellcome」や新世界発展グループの大型宝飾品専門店「周大福ジュエリー」、天馬娯楽グループの映画館・シネマコンプレックス「Cinema City JP」といったテナントが入居するなど、開業から50年近く経過した現在も銅鑼湾を代表する大型施設として親しまれている。

香港島内初のドンキ、均一価格売場や贈答品売場を展開

DON DON DONKI パールシティ店は、名珠城の1~4階部分に出店するもので、売場面積は2,571㎡。PPIHグループのパン・パシフィック・リテールマネジメント(香港)が運営を行う。同社香港店舗としては2019年12月に開店した「OPモール本店」に次ぎ3店舗目、香港島内への出店は初となる。
ドンキが出店するフロアには、2015年11月に英国発祥の大型音楽ソフト専門店「HMV 銅鑼湾旗艦店」が出店していたが、2018年12月18日に香港法人が経営破綻したため無期限休業、28日に英国法人が経営破綻したこともあり、営業再開することなく1年半以上空きフロアとなっていた。
DON DON DONKIパールシティ店は、日本ブランドの商品を中心に取扱う「ジャパンブランド・スペシャリティストア」として、生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)に加え、化粧品や生活雑貨、日用消耗品などの品揃えを強化。
スキンケア用品や菓子類を中心とした価格均一コーナー(5ドル・10ドル)や日本産フルーツの詰め合わせや花畑牧場の豚丼など、DON DON DONKIならではのアイテムを集めたギフトコーナーを設ける。

DON DON DONKI パールシティ店

住所:香港 香港島湾仔区銅鑼湾百徳新街24-36 名珠城 1~4階
営業時間:24時間営業

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羽田イノベーションシティ、2020年7月3日開業-MR商業施設やZepp Hanedaなど出店、国際産業拠点めざす

東京都大田区の羽田空港跡地第1ゾーンに、京急天空橋駅・東京モノレール天空橋駅に直結する大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)(略称:HICity/エイチ・アイ・シティ)」が2020年7月3日に開業(まちびらき)する。

羽田イノベーションシティ シティゲート。

空港敷地跡、商業・文化・技術のイノベーション拠点に

羽田イノベーションシティは「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業、約16.5ha)」の一環として、羽田みらい開発(出資企業9社)と大田区が官民連携により整備するもので、建物は地上11階地下1階建、敷地面積は約5.9ha、延床面積は約131,000㎡。
先端」と「文化」の2つをコア産業とするまちとして、国家戦略特区認定や国土交通省による民間都市再生事業計画・スマートシティモデル事業認定などを受けており、日本の伝統文化を革新的なテクノロジーでアップデートした架空世界「ネオジャパネスク」との複合現実(MR/Mixed Reality)が体感できる「体験型商業施設」を始め、デンソーの自動運転技術開発拠点「先端モビリティセンター」、交流・連携創出拠点「Innovation Salon」、大規模会議研修施設「コングレスクエア羽田」、国内最大級の収容能力を備えるライブホール「Zepp Haneda (Tokyo)」(キャパシティ約3000人)、京急グループのビジネスホテル「京急EXイン 羽田イノベーションシティ」(259室)といった商業・文化・技術開発関連施設が、7月のまちびらきに合わせて進出する。

ネオジャパネスクとのMixed Realityが体感できる商業施設。

Zepp Hanedaの収容人数は3000人規模。数年以内に閉館する予定であるZepp Tokyoの代替施設としても期待されるが、2020年夏に予定されていた公演の多くは延期もしくは中止となっている。

「先端技術」の専門店が多数進出-仮想フライト体験も

羽田イノベーションシティは、先端技術と日本文化をテーマとした、新業態・日本初の店舗テナントが揃う施設として、飲食店プロデューサー山本浩喜氏による日本食体験レストラン「羽田昔ばなし横丁」や郷土料理を提供する地方創生飲食店「さとむすび」、日本初の戦闘機フライトシミュレーター体験施設「LUXURY FLIGHT」などが出店。
羽田昔ばなし横丁。

羽田イノベーションシティ各施設を結ぶ「イノベーションコリドー」(約200m)には、大手アニメ・ホビー専門店「駿河屋」のショールーム型新業態や、大手出版商社「丸善雄松堂」が手掛けるダイニング&ブックラウンジ「Creadisce(クレアディスケ)」といった新業態店舗に加え、2010年に蒲田で創業した新興とんかつチェーン「とんかつ檍」や羽田ブルワリークラフトビールをウリとする「羽田バル」、中国料理店「春香園」、タピオカ専門店「春茶」といった地元・大田区の人気店が出店。コンビニ「デイリーヤマザキ」や「タリーズコーヒー」も和を基調とした内装や展示ギャラリーの併設など、独自の店づくりを行う。

イノベーションコリドー。

なお、2020年7月のまちびらきに合わせて当初予定されていたオープニングイベントは、新型コロナの影響を考慮し、9月に延期する。

2022年に全面開業、国際産業拠点めざす

羽田イノベーションシティでは、2022年の全面開業までに、JR東日本と東邦大学による混在施設「先端医療センター」や日本の芸術文化発信拠点「アート&テクノロジーセンター」といった施設が順次進出を予定している。

「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」開発パース。
(大田区ウェブサイトより)

羽田イノベーションシティを主導する羽田みらい開発は「世界をリードする国際産業拠点としてモビリティ、健康医療、ロボティクスなどに関する「先端」産業を核とした企業を集積し、食、
音楽、観光などに関する多彩な日本「文化」を発信することにより、互いに刺激し合い、ヒト・モノ・コトが分野を超えて交流する、独自のコミュニティを形成し、羽田ブランドの創造と育成を実現する。
」と述べており、日本の先端技術・文化の一大拠点としての役割が期待される。

羽田イノベーションシティ

住所:東京都大田区羽田空港1丁目

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無印良品、2020年7月1日から「無料給水サーバー」設置-大型店中心に

無印良品」を展開する良品計画(本社:東京都豊島区)は、
2020年7月1日から大型店舗に「無料給水サーバー」を設置した。

無印良品「給水サーバー」。

無印良品大型店に無料給水サーバー-濾過水を提供

給水サーバーが設置されるのは、無印良品のうち大型店を中心とした全国113店舗。水は水道水をフィルターを通して濾過したもので、冷水・常温水を選択することが可能となる。

常温水・冷水を選択可能。

マイボトル・水筒を持参して詰めることができるほか、店内で販売している「ステンレス保温保冷マグ」、新たに販売を開始する繰り返して使うためのペットボトル「自分で詰める水のボトル」(330ml・税込190円)に詰めることもできる。

「自分で詰める水のボトル」/水のボトル用ティー

これにあわせて「自分で詰める水のボトル用ルイボスティー/黒豆茶」などの販売も開始する。
無印良品は、給水サーバーの設置を持続可能な社会への実現のためだとしており、給水サービスを通してプラスチックごみの削減に繋げたい考えだという。
今後、2020年度末までに設置店舗を400店舗にまで拡大する計画だという。

無印良品「給水サーバー」設置店舗一覧
都道府県 店舗名
宮城県 エスパル仙台、ザ・モール仙台長町
福島県 ザ・モール郡山
茨城県 イーアスつくば
栃木県 宇都宮インターパークビレッジ、福田屋ショッピングプラザ宇都宮
群馬県 イオンモール高崎、けやきウォーク前橋
埼玉県 所沢西武、大宮マルイ、キュポ・ラ川口、コクーンシティさいたま新都心、イオンモール与野、イオンモール浦和美園、エルミこうのす、ららぽーと新三郷、ビーンズ戸田公園
千葉県 里のMUJIみんなみの里、テラスモール松戸、そごう千葉、アリオ蘇我、イオンモール木更津、MUJIcomペリエ千葉エキナカ
東京都 銀座、池袋西武、アトレ恵比寿、渋谷西武、上野マルイ、丸井吉祥寺店、錦糸町パルコ、自由が丘、東京ミッドタウン、MUJIcom武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス、グランデュオ蒲田、東京ドームシティラクーア、浅草ROX、アキバ・トリム、アトレ亀戸、アトレ目黒、五反田東急スクエア、吉祥寺ロフト、イトーヨーカドー武蔵境、イオンモール日の出、モリタウン昭島、京王聖蹟桜ヶ丘、調布パルコ、クイーンズ伊勢丹仙川、府中ル・シーニュ、SUNAMO(スナモ)、イオンスタイル河辺、MUJIcomアトレヴィ三鷹、リヴィン田無、セブンタウン小豆沢、イオンモール多摩平の森、世田谷砧
神奈川県 テラスモール湘南、新百合丘オーパ、Colette・Mareみなとみらい、湘南藤沢オーパ、コースカベイサイド横須賀、MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉、ノクティプラザ溝の口、NEWoManYOKOHAMA、ノースポートモール港北、トレッサ横浜、たまプラーザテラス
山梨県 イオンモール甲府昭和
長野県 イオンモール松本
岐阜県 アクアウォーク大垣、モレラ岐阜、岐阜高島屋
静岡県 静岡パルコ、ららぽーと沼津
愛知県 名古屋名鉄百貨店、mozoワンダーシティ
三重県 近鉄四日市、イオンモール津南
京都府 京都山科、イオンモールKYOTO
大阪府 グランフロント大阪、難波、イオンモール四條畷、イオンモール茨木、近鉄あべのハルカス、リノアス八尾、イオンモールりんくう泉南、イオンモール大日、ららぽーとEXPOCITY
兵庫県 芦屋モンテメール、アクタ西宮、イオンモール伊丹、つかしん、イオンモール神戸北、明石ビブレ、ニッケパークタウン加古川、ゆめタウン姫路
和歌山県 ガーデンパーク和歌山
岡山県 アリオ倉敷、イオンモール岡山、岡山ロッツ、イオンモール倉敷
広島県 広島パルコ、ゆめタウン福山、イオンモール広島府中、広島アルパーク
山口県 おのだサンパーク
福岡県 天神大名、MUJIキャナルシティ博多、小倉駅前アイム、PRALIVA(プラリバ)
佐賀県 ゆめタウン佐賀
大分県 トキハ別府
鹿児島県 アミュプラザ鹿児島

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ジ・アーガイル・アオヤマ、2020年7月1日開業-外苑前の鈴屋・青山ベルコモンズ跡地、ホテルを核に商業・イベント施設など出店

東京都港区北青山二丁目の東京メトロ外苑前駅前にあった青山ベルコモンズ跡地に、三菱地所の複合商業施設「the ARGYLE aoyama(ジ・アーガイル・アオヤマ)」が2020年7月1日に開業した。
the ARGYLE aoyama.

青山のシンボルだった「ベルコモンズ」

青山ベルコモンズ(Aoyama Bell Commons)は、1976年6月に大手アパレル「鈴屋」の旗艦店として開業。建物は地上11階地下2階建、延床面積は15,164㎡。設計は著名建築家として知られる黒川紀章が担当した。
開業当初は、施設の開発を手掛けた鈴屋による運営であったが、1997年2月に同社が和議申請を行い経営破綻したため、以後は青山エイピーオーによる運営となった。
営業末期は、ライフスタイルセレクトショップ「CIBONE 」やグループのグロサリー専門店「DEAN&DELUCA」、ファストリ傘下の「Theory」日本初のコンセプトストアなど30近いブランドが出店していたが、再開発のため2014年3月をもって閉館していた。

解体後の青山ベルコモンズ跡地。

なお、鈴屋は1997年2月の和議申請後も、大手アパレルとしてファッションブランド「BELLE BOUDOIR」「COMMONS」など全国100店舗近く展開していたが、2020年現在の店舗数は都内2店舗にまで縮小している。

ポール・スチュアート旗艦店などが出店

the ARGYLE aoyamaの建物は地上20階地下2階建、商業フロアは1~2階、ホテルは3~4階・16~20階、オフィスフロアは5~15階、敷地面積は約2,264㎡、建築面積は約1,261㎡、延床面積は約23,122㎡。

the ARGYLE aoyama Floor Plan.

商業フロア(1~2階)には米国・ニューヨークに本店を構える「Paul Stuart(ポール・スチュアート)」の旗艦店を核に、清澄白河の紅茶・茶器専門店「TEAPOND」、串揚げ「串揚げ 海老虎」の新業態が出店。南青山三丁目交差点側には入居テナントの広告宣伝や情報発信を目的とした大型サイネージ「the ARGYLE aoyama cross-point」(縦約 5m×横約 10m)を設置する。
the ARGYLE aoyama cross-point.

Plan・Do・See都内初のホテル、イベントホールも

ホテルフロア(3~4階・16~20階)には、ラグジュアリーホテルやレストランを手掛ける「Plan・Do・See」による都内初となるホテル「THE AOYAMA GRAND HOTEL」(客室数42室)が2020年8月5日に開業する。
THE AOYAMA GRAND HOTEL.

THE AOYAMA GRAND HOTELは、青山ベルコモンズが一世を風靡した「80年代を意識したライフスタイル型ホテル」として、ミッドセンチュリースタイルの落ち着いた雰囲気の客室を展開する。

ホテル館内。

カジュアルダイニング「THE BELCOMO」やカウンター和食店「SHIKAKU」、江戸前鮨店「青山 鮨 かねさか」、イタリア料理店「TRATTORIA ANDREA ROSSI」、ルーフトップバー「The Top.」といったPlan・Do・See運営の飲食店5ブランドが出店する。
BELCOMO.

さらに、館内には多目的ホール「青山グランドホール(AOYAMA GRAND HALL)」が設けられる。ホール面積は約220㎡で、収容人数はシアター形式の場合は約220人、スクール形式の場合は約120人。
利用料金などは以下の通りとなる。

基本会場費:¥500,000 / 9:00から20:00
時間使用費:¥60,000 / 1時間(5時間以上から)
時間外延長費:¥50,000 / 1時間
(照明・音響・映像付帯設備、オペレーター他は別途)


青山グランドホール。

the ARGYLE aoyama

住所:東京都港区北青山二丁目14番4号

外部リンク:青山ベルコモンズ(公式サイト)
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NPCインターナショナル、2020年7月1日倒産-ピザハット・ウエンディーズFC運営大手、営業は継続

米国などで多くの「ピザハット」や一部の「ウェンディーズ」などをFC展開する大手飲食店運営企業「NPCインターナショナル(NPC International)」(アメリカ・カンザス州)が2020年7月1日にアメリカ連邦破産法11条の適用を申請し、倒産した。
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日本のピザハット。

アメリア最大級の飲食フランチャイジー、コロナで破産

NPCインターナショナルは1962年創業で、米国の多くのピザハットや一部のウエンディーズを運営する。
2006年にメリルリンチ系に、2008年にバンクオブアメリカ系に、2011年にはオリンパスパートナーズに買収されるなど、資本関係が次々と変わっていた。その間に経営規模を拡大し、アメリカ最大級のトップメガフランチャイジーとなった。
経営破綻は新型コロナウイルス感染拡大の影響とみられる。
同社が運営する店舗の多くは今後も営業を継続し、経営再建をめざすとしている。

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青海に大型アリーナ、2025年夏開業-パレットタウン・Zepp Tokyoなど閉館へ

森ビルとトヨタグループの東和不動産などは、東京都江東区青海の複合施設「パレットタウン」を2022年度ごろまでに閉館し、2025年夏を目途に大型アリーナを中核施設とする新たな複合商業施設を開業させる。

パレットタウン。
左からメガウェブ、Zepp、レジャーランド(現チームラボ)。

「都市博」跡-再開発が決まっていたパレットタウン

パレットタウンは1999年に開業。もともとこの地は1996年に開催されることが決まっていた世界都市博覧会の予定地だったが、博覧会の開催に反対する青島幸男氏が都知事に当選したことにともない開会直前に中止となったため、空き地となっていた。
そのため、トヨタグループの東和不動産と森ビルが東京都から土地を借り受け建設したのがパレットタウンであった。敷地面積は79,295㎡。

中核施設のヴィーナスフォート。

パレットタウンはショッピングセンター(一部アウトレットモール)の「ヴィーナスフォート」を核に、トヨタの資料館「メガウェブ トヨタ シティ ショウケース」を核とした「メガウェブ」、ライブハウス「Zepp Tokyo」、アミューズメント施設「チームラボプラネッツ TOKYO」(ネオジオワールド・東京レジャーランド跡)、大観覧車などで構成される。
お台場という立地から数多くのドラマやアニメ作品の舞台となっており、近年は「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の舞台としても知られるほか、館内では多くのアーティスト・アイドルなどのイベントも行われるため、まれに「間違えて青梅に行く」出演者が現れることも恒例となっていた。

チームラボと大観覧車。

一方で、トヨタグループと森ビルは近い将来の大型再開発を見越して、借地権が切れる前の2008年に東京都から同地の土地を取得。当初、再開発は2013年ごろに完了するとされていたものの、リーマンショックなどの影響で延期されていた。
再開発に伴い、Zeppは代替施設として2012年に開業した三井不動産グループの複合商業施設「ダイバーシティ東京」に「Zepp DiverCity TOKYO」を開業、さらに2020年中には羽田空港近くに「Zepp Haneda」を開業させるなど、準備が進められていた。
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ダイバーシティ東京。

さらに、2020年3月には新たな大型アリーナ建設の具体案についても発表されていた。

1万人規模のアリーナに-Zeppなど2022年度迄に閉館

再開発後に建設される施設の核となる大型多目的アリーナの延床面積は約37,000 ㎡。
収容人員はスポーツで約10,000席、ライブなどイベント等では約 10,000〜13,000席とする計画となっている。

アリーナ完成予想図(東和不動産)。
2020年時点で名称は発表されていないが、イラストには「トヨタアリーナ」の看板が掲げられている。


アリーナ内観(東和不動産)。

さらに、アリーナにはヴィーナスフォートに変わる新たな商業施設も併設される計画だという。
今回の再開発にもトヨタグループが関わっており、同社の博物館機能の存続も予想される。

トヨタの資料館「メガウェブ トヨタ シティ ショウケース」。

再開発は2023年春ごろに着工し、2025年6月ごろの完成を見込む。
そのため、ヴィーナスフォートやZepp Tokyoなどは遅くとも2022年度中に閉店・閉館するとみられる。

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とらのあな福岡店・とらのあな新潟店、2020年7月31日閉店-新潟・九州から完全撤退

秋葉原に本社・本店を置く大手漫画・同人誌専門店「虎の穴(コミックとらのあな)」は、福岡県福岡市中央区の「とらのあな福岡店」と新潟県新潟市中央区の「とらのあな新潟店」を2020年7月31日をもって閉店する。

とらのあな福岡店。

北天神のとら、17年の歴史に幕-九州から完全撤退

とらのあな福岡店は、ダイエーショッパーズ福岡店本館(当時)裏の雑居ビル1~2階に2003年2月に開店。2006年10月に現在の河村天神荘ビル3階に移転した。2020年現在は同社日本最西端、九州唯一の店舗となっている。なお、同じビルの4階にはアニメグッズ・タペストリー専門店の軸中心派も出店する。

とらのあな福岡店。

とらのあな福岡店が出店する北天神は、2000年3月の大手漫画古書店「まんだらけ福岡本店」開店を皮切りに、ボークスやジーストアといった模型・グッズ専門店、メロンブックスや明輝堂など漫画・同人誌専門店、メイドカフェなどが相次ぎ出店するなど、長らく“サブカルの聖地”であった。

かつての北天神。

しかし、2011年4月のまんだらけ移転以降、アニメショップ「アニメイト」やアニメイト系の大手漫画・同人誌専門店「メロンブックス福岡店」が天神の大型商業ビル内に移転するなど、サブカル系店舗の「駅チカ」シフトが進んでいた。

新潟店、11月に移転・2月に改装したばかりだった

とらのあな新潟店は、2010年12月に新潟万代東宝プラザ(現在は閉館)を核とする商業施設として開業した万代シネモールビル3階に開店。2019年11月には新潟駅近くビルへと移転したばかりであった。 
とらのあな新潟店・新店舗(公式サイトより)。

2020年2月には店内商品の半数超を女性向けに刷新するなど、競合関係にあるメロンブックスとの差別化を図ったとみられる改装をおこなったばかりだったが、移転・改装直後の閉店ととなってしまった。

とらのあな、実店舗の縮小つづく-コロナも影響か

とらのあなは2020年7月現在、両店舗の閉店理由について詳細を発表していない。
とらのあなは2019年には大須店・湘南藤沢店・宇都宮店2020年2月には立川店6月には三宮店・静岡店をそれぞれ閉店
さらに地方店舗を中心に大規模な店舗整理・定休日新設を含む営業時間の短縮を相次ぎ打ち出すなど、実店舗の縮小が続いている。
こうした経営規模の縮小は、ネット通販の拡大に加えて新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴うコミケの中止なども影響していると考えられ、今後もさらなる実店舗縮小が続く可能性もあろう。
同社の地方店舗(東名阪の3大都市圏周辺を除く)は札幌・仙台・岡山・広島・台北のみとなる。

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棒二森屋函館空港店、2020年6月30日閉店-棒二森屋「完全消滅」

北海道函館市の函館空港国内線旅客ターミナルビル2階で営業する「棒二森屋函館空港店」が2020年6月30日をもって閉店する。
現在、店舗では30日まで閉店セールがおこなわれている。

閉店直前の棒二森屋函館空港店。

函館の名門百貨店だった「棒二森屋」

棒二森屋の前身となる「金森森屋洋物店」は1869年に、「棒二荻野呉服店」は1882年に創業。両社の合併に伴い1936年に現在の屋号に改称、1937年には函館駅前に百貨店本館を建設した。

解体される予定の棒二森屋。

棒二森屋は、1981年に大手流通グループのダイエー傘下となったが、経営悪化を理由とする運営会社再編の一環として1994年2月にダイエー系の「アドバンスド・デパートメントストアーズ・オブ・ジャパン(ADS)」に運営を移行したため法人格が消滅。2005年9月からは同じくダイエー系の「中合」運営店舗となった。
その後も、ダイエーグループの百貨店として生き残りを図ったが、建物の老朽化のためイオングループ等が再開発をおこなうことになり、2019年1月をもって棒二森屋本館を閉店。同年2月には棒二森屋アネックス館が「函館駅前ビル」としてリニューアルを実施したため、函館駅前から棒二森屋が消滅することとなった。

新型コロナで休業続いていた函館空港唯一の百貨店

棒二森屋函館空港店は1971年9月に開店。函館空港新・国内線旅客ターミナルの第1期開業に合わせて2003年12月に移転リニューアルを実施した。
2019年1月の百貨店本館閉店後も、中合運営のもと従来通りの屋号・制服・包装紙・サービスを維持しており、棒二森屋の屋号で営業を続ける唯一の店舗となっていた。

閉店告知。

しかし、2020年4月25日に新型コロナによる臨時休業。28日には新型コロナウイルス感染症による空港利用客減少を理由として6月中の閉店を発表していた。
再就役行日近くの店内は、商品は残り少なくなっていたものの、貴重な「ボーニ」の紙袋に商品を包んでもらうために商品を購入しに来たとみられる客もみられた。その一方で、新型コロナウイルスの感染拡大もあり空港利用客自体が少なかったこともあり、静かな閉幕となった。

飛び地解消や中合の百貨店事業廃業も理由か

棒二森屋函館空港店を運営する中合は、ダイエーの百貨店事業中核子会社となった2005年当時、東北・北海道で百貨店5ブランドを展開していた。
しかし、同社は2012年に山形県酒田市の清水屋を地元企業に売却、2018年1月に山形市の十字屋山形店を閉店2019年11月には青森県八戸市の三春屋をやまきに売却したため、2020年6月現在の店舗網は福島県内中合2店舗(会津サテライト含む)と北海道函館空港の空港売店1店舗のみという状態となっていた。このため、函館空港店の閉鎖には経営効率の低い“飛び地店舗”解消という狙いもあった。
同社は2020年5月に福島県内中合2店舗を8月までに閉店する方針を発表しており、これにより同社の全店舗が消滅する。
(写真撮影:文鉄・お札とコインの資料館

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JR九州、2020年7月1日から激安フリーパス「みんなの九州きっぷ」発売-JR各社に先駆けて

JR九州(本社:福岡県福岡市)は、2020年7月1日から格安のフリーパス「みんなの九州きっぷ」を期間限定で発売する。

JR博多駅。

コロナ禍後のフリーパス、JR各社に先駆けて発売

「みんなの九州きっぷ」は、土日祝日の2日間(男性60歳・女性50歳以上を中心とした「ハロー自由時間クラブ」会員は平日も利用可能)に、指定エリアの九州新幹線・特急列車の普通車自由席が乗り放題となるフリーきっぷ。普通車指定席も6回利用できる。
販売されるのは以下の2種類。
(熊本地震で不通となっているJR豊肥本線は8月8日に再開通予定)

  • みんなの九州きっぷ全九州エリア版
    :大人10,000円・こども2,000円
    :JR九州全線(在来線・九州新幹線)で利用可能
  • みんなの九州きっぷ北部九州エリア版
    :大人5,000円・こども1,000円
    :大分・熊本駅以北/豊肥線・三角線含む(在来線・九州新幹線)で利用可能

利用期間は2020年7月11日(土)から9月27日(日)の土日祝日、発売期間は2020年7月1日(水)から9月23日(水)まで。
切符はおもにネット販売限定で、「JR九州インターネット列車予約」のほか、JR西日本「e5489(イーゴヨヤク)」でも販売する。
このほか、JR九州旅行の窓口や主な旅行会社(九州・西日本エリア)では、宿泊旅行商品などとセットでの販売もおこなうとしている。
なお、いずれも利用日の1カ月前から3日前の23時までに予約・決済を行わなければならない。

JRホテルブラッサム大分。

JR各社は新型コロナウイルスの感染拡大により利用者が大幅に減っているが、こうした本格的な利用促進策は各社に先駆けたものとなる。
感染者が減った地域では、今後もこうした格安きっぷの発売による地用促進が行われることになろう。

九州新幹線800系(自由席)。

追記:12月まで延長発売される。

追記:JR四国も「四国満喫きっぷ」割引へ

JR四国も7月1日より従来の「四国満喫きっぷ」より安い「四国満喫きっぷスペシャル」を発売する。
こちらはみどりの窓口販売8,000円、WEB販売8,500円。
土休日を1日以上含む連続した3日間、JR四国全線の特急・普通列車自由席が利用できるフリーきっぷ。土佐くろしお鉄道、阿佐海岸鉄道、一部のJR四国バスも利用可能となる。
発売期間は2020年7月1日から9月27日まで、利用は9月29日までとなる。

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