イオン湯川店、2019年6月29日リニューアル-フードコート、約2年ぶりに復活

北海道函館市の函館市電湯の川温泉電停近くに位置する総合スーパー「イオン湯川店」が、10日間の休業を経て、2019年6月29日にリフレッシュオープンする。

イオン湯川店。

かつてはグルメシティ北海道本社を併設

イオン湯川店は1981年10月に、ダイエーグループの「ホリタ」が運営する総合スーパー「ホリタショッパーズプラザ湯川店」として開店。運営会社再編の一環により、1990年3月に「ダイエー湯川店」に改称、2006年に「グルメシティ湯川店」に改称、2015年9月のダイエー北海道地方撤退に伴うイオン北海道への店舗承継を機に現在の店名に改称している。
売場面積は6,047㎡。建物は道内でテーオーハウスやテーオーデパートを展開するT.O.HD(テーオーホールディングス) が所有する。
2019年現在、テナントとして旧ダイエー系の婦人服店「ロベリア」、100円ショップ「キャンドゥ」、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」などの専門店が出店している。なお、2009年までグルメシティ北海道の本社事務所が併設されていたため、高層階に大型のオフィススペースがある。

地場産品と専門店を強化

今回の改装では、コンセプトに「忙しい毎日に新たな食と彩りを」を掲げ、1階食品売場、フードコートを中心に全面改装を実施。直営食品売場では、イオン北海道初となる老舗洋菓子店監修のシュークリームや地元人気店のスフレなどを取り揃えたオリジナルスイーツブランド「Delica´Sweet´」を導入するほか、「函館牛」「道南レッドポーク」、道南地域の食材を使用した惣菜の品揃えを拡大するなど地場産品を強化する。その他直営売場でも「専門店化」を推進、ヘルス&ビューティーケア(H&BC)売場の増床移転やリカー売場での道産ワイン、道内・青森地酒拡充に取組む。

フードコートは約2年ぶりに完全復活

フードコート「DINING PLAZA」(座席数100席以上)には、大衆中華料理店「餃子の王将」、札幌のカレー専門店「ミスターカレー」、美唄焼き鳥・総菜専門店「」といった函館市内初となる飲食店ブランドに加え、函館を代表する老舗洋食店「五島軒」のケーキショップ、「ロッテリア」、石屋製菓グループのおはぎ店「サザエ」、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」など6店舗が出店。(サザエのみ館内移転)

DINING PLAZA.

オレンジフードコートが運営する「オレンジキッチン」「キッチンクレープ」「ドムドムハンバーガー」の閉店以来、飲食店が全店撤退していたフードコートが約2年ぶりに復活することとなった。

函館で最強のイオン、客層のさらなる拡大なるか

イオン湯川店は函館空港からも近いうえ、道南を代表する温泉街「湯の川温泉」、函館市電「湯の川温泉」電停から徒歩圏に位置するため、タイガーエア台湾の機内誌で「函館最強的AEON湯川」(函館で最強のイオン)として紹介されるなど、以前から近隣住民に限らず、国内外からの観光客の来店を想定した品揃えが特徴であった。
今回の改装では、地場産品の強化や北海道の人気店が揃うフードコートの新設が行われるなど、近隣競合店舗との差別化や観光客取込みに向けた施策がより一層顕著なものとなっており、観光客の利用増加に期待がかかる。

イオン湯川店

住所:北海道函館市湯川町3丁目14-5
営業時間:8時~21時45分

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