岐阜県多治見市のJR多治見駅前にある複合商業ビル「多治見駅前プラザ・テラ」(TERRA)が、再開発により2019年6月30日で閉館する。
多治見駅前プラザ・テラ(再開発組合公式サイトより)。
旧・名鉄パレから48年の歴史に幕
多治見駅前プラザ・テラは1971年10月に「名鉄ストアー多治見駅前店」(のちの名鉄パレ)を核店舗とした商業ビル「名鉄多治見ショッピングセンター」として開業。売場面積は6,455㎡。建物は地権者組合の「多治見駅前ビル」が所有する。
1999年に名鉄パレが撤退し「駅前プラザ・テラ」となった。
テラと再開発エリア(再開発組合公式サイトより)。
2019年現在はスーパー「パワーズ」を核店舗に、地元・岐阜県で創業した衣料スーパー「オンセンド」、100円ショップ「ダイソー」、書店「東文堂」、三菱UFJ銀行、FMたじみのサテライトスタジオなどが出店するが、閉館を前に一部テナントはすでに退店している。
多治見駅前、再開発で29階建てタワマンなど建設
閉館はJR多治見駅南口周辺の再開発のため。
多治見駅南口では多治見駅南地区市街地再開発組合による再開発計画が進んでおり、テラの跡地には3階建ての複合商業ビル、12階建てのホテル、29階建てのタワーマンションが建設される。
マンションの総戸数は約220戸で、再開発の費用はマンションの分譲収益と行政の補助金によって賄われる。
再開発エリア(再開発組合公式サイトより)。
多治見駅前では駅北口の整備がおこなわれたほか、市役所の駅北庁舎が建設されるなど、再開発が続いている。
今回の南口の再開発により、駅周辺の景観は一変することとなる。
再開発後の完成予想図(再開発組合公式サイトより)。
この図にはのちに追加された「ホテル棟」がないため、実際の計画図は変更されている可能性が高い。
外部リンク:多治見駅南地区第一種市街地再開発事業(超高層ビル・都市開発研究所)
外部リンク:多治見駅南地区市街地再開発組合
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