イトーヨーカドー旭川店、2021年5月9日閉店-市支援で再生めざす

北海道旭川市のセブン&アイHD系総合スーパー「イトーヨーカドー旭川店」が2021年5月9日をもって閉店する。

イトーヨーカドー旭川店。

旭川のヨーカドー、40年の歴史に幕

イトーヨーカドー旭川店(大成ファミリープラザ)は1980年7月に開店。建物は地上4階地下1階建、営業フロアは地上2階~地下1階、店舗面積は15,335㎡、所有者は交洋不動産。
ヨーカドー旭川店は、直営フロアを核にオーダーメイド紳士服店「銀座山形屋」や旭川市内に本店を置く眼鏡店「中里メガネ」、東京ブックセンター開発運営の「くまざわ書店」、100円ショップ「ダイソー」、セブンアイグループのファストフード「ポッポ」などが出店。さらに、旭川市が管理運営する体育館・会議室「大成市民センター」を併設するなど、複合商業施設としての側面を持っている。
また、セブン&アイHDの旭川における旗艦店として、同社が30.04%を出資する食品スーパー「ダイイチ」旭川市内7店舗とともに、チラシ配布やセールなど共同販促を行っていた。

館内の吹き抜け。

旭川市は、2017年11月にはヨーカドーと「地域活性化包括連携協定」を締結、2018年6月には情報発信スペース「旭川市情報コーナー」を設けるなど連携を強めていたが、同じくヨーカドーと連携協定を締結していた釧路店と同様に撤退を引き止めることはできなかった。

建物は耐震改修へー市支援のもと再生めざす

イトーヨーカドー旭川店の建物は、2002年3月に札幌市に本社を置く北洋銀行グループの交洋不動産が取得している。

イトーヨーカドー旭川店の閉店告知。

交洋不動産は2021年3月に旭川市と「大成ファミリープラザに関する連携協定」を締結。2021年度中の耐震改修を経て、市による支援のもと後継店舗を誘致、新たな商業施設として再生する方針を示している。
(撮影:アイビスさん

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