ナイスフォンテAKITA店、2021年4月下旬開店-ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店跡に

秋田県秋田市のJR秋田駅前にある商業施設「フォンテAKITA」地下1階の高級食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店(ザ・ガーデン自由が丘・西武」跡に、秋田市に本社を置く地場食品スーパー「ナイスフォンテAKITA店」が2021年4月下旬に開店する。

ヨーカドーから複合施設に転身した「フォンテ」

フォンテAKITAは、1980年11月に「秋田ショッピングセンター」として開業。建物は地上7階地下1階建、売場面積は15,117㎡。
開業以来長らく、総合スーパー「イトーヨーカドー秋田店」を核とするショッピングセンターであったが、2010年10月にヨーカドーが閉店したため全館一時休業。同年12月の第1期リニューアル(一部フロアの営業再開)にあわせて現在の施設名に改称した。
フォンテAKITA。

リニューアル後は、地場化粧品店「マインなかよし」やセブン&アイHD系の飲食店「ファミール」「芝のらーめん屋さん」(現在は閉店)といったヨーカドー時代からのテナントに加え、セブン&アイHD系の総合雑貨店「秋田ロフト」や地場衣料生活雑貨スーパー「ニューライフカネタ」、靴量販店「東京靴流通センター」、100円ショップ「Seria」、クラフトハートトーカイの手芸用品店「クラフトパーク」、「宮脇書店」、アニメショップ「アニメイト」といった新規テナント、公共施設などが入居する。

「西武百貨店が運営」するザ・ガーデンだった

ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店は2010年12月に開店。
開店当初は、そごう・西武傘下(当時)の高級食品スーパー「シェルガーデン(店名:ザ・ガーデン自由が丘)」運営であったが、同社としては異色の“ヨーカドー食品売場の居抜き店舗”かつ“遠隔店舗”であったため、2013年8月に一時休業。同年9月にはそごう・西武運営のFC店舗に転換、2014年には減床リニューアルを実施した。
ザ・ガーデン自由が丘SEIBU秋田。

ザ・ガーデン店舗としては唯一、屋号に「ザ・ガーデン自由が丘・西武」を採用するなど、隣接する百貨店「西武秋田店(旧・本金西武)」の別館であることを前面に打ち出していた。ヨーカドー跡への出店だったため、デイリーユースに対応した価格設定やセブンプレミアム(シェルガーデン直営は一部店舗のみ)の導入も特徴であったが、そごう・西武の百貨店事業整理にあわせて2021年2月28日をもって閉店していた。
西武秋田店。

地場スーパー「ナイス」フォンテの新たな核に

ナイスは1963年6月に現在の秋田県大仙市(大曲)で創業。1992年2月に現在の社名に変更した。2020年2月期の売上高は175億円、店舗数は秋田市内を中心に10店舗。ロードサイド立地の総合スーパーや大型食品スーパーを主力業態としており、秋田駅前への出店は初となる。
同社は従来からの県内スポーツ大会協賛に加え、2014年4月からプロセスセンターを順次稼働開始、2016年8月からは地元民放で料理番組を開始、2018年4月に由利本荘アリーナ(同年10月開館)のネーミングライツ取得、2019年5月には由利本荘市に初出店するなど、店舗拡大にあわせて物流拠点の整備や知名度向上のための投資を続けていた。
秋田駅周辺では、駅ビル(トピコ・アルス)やエリアなかいち、秋田市民市場(グロサリー専門の業務スーパーが2017年11月開店)といった施設に食関連店舗が出店しているが、ザ・ガーデンの閉店により、生鮮品からグロサリーまでワンストップで購入可能な食品スーパーが消滅していた。
ナイスの出店により、秋田駅前から食品スーパーが消滅する事態が回避されることとなった。

ナイスフォンテAKITA店

住所:秋田県秋田市中通2丁目8-1
営業時間:午前9時30分~午後8時(予定)
(ザ・ガーデン自由が丘と同等)

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