ミカヅキモモコ、2021年3月1日から新会社の運営に-Shoichiが一部店舗を引き継ぐ

大手300円ショップの「ミカヅキモモコ」は、新会社のもとで首都圏3店舗・関西1店舗・九州2店舗の営業を2021年3月1日に再開した。

2月に一時全店閉店したミカヅキモモコ

ミカヅキモモコは1999年に大阪で創業。「月曜日から日曜日まで毎日三百円で女の子が楽しめるお店」を掲げ、京都駅前地下街ポルタの1号店を皮切りに全国各地で300円ショップを70店舗超展開していた。
同じ大阪の3COINS、サンキューマート(390円均一)などと並び、業界を牽引する存在だったが、競合店増加で店舗網の拡大が停滞。2020年にはコロナ禍もあり全店舗の3割にあたる約20店舗を閉店するなど、厳しい経営状況となった。

閉店したミカヅキモモコの店舗。

2021年2月7日には当時の運営会社「三日月百子」(本社:大阪市西区)が破産申請準備のため残る全47店舗を閉店
2月9日には在庫買取販売サービス「Shoichi」(本社:東京都千代田区)に商標と一部店舗を譲渡した。

類似のビジネスモデルを特徴としていたShoichi傘下に

Shoichiは2000年にブランドユーズドアパレルを取扱うECショップとして創業。2005年に現法人を設立。
2021年現在は法人在庫処分サービスを主力事業として展開、あわせて国内外の百貨店(伊勢丹・そごう・近鉄・天満屋など)やショッピングモール(イオン・イズミなど)にオフプライスストア「Colors(カラーズ)」「Colorsu(カラス)」を30店舗ほど展開している。
ミカヅキモモコは創業以来、Shoichiと同様に“メーカー在庫処分品のアウトレット販売”という類似のビジネスモデルを特徴としていたため、Shoichiはミカヅキモモコ事業の譲受により、低価格雑貨のアウトレット販売という新たな強みが加わることとなった。

最盛期「1/10」から再生めざす

なお、Shoichiによる2021年3月1日時点におけるミカヅキモモコの営業再開店舗は、最盛期の“1/10”ほどとなる「荻窪タウンセブン」「ミエルかわぐち」「アクロスモール新鎌ヶ谷」「イオン長吉」「チャチャタウン小倉」「マリノアシティ福岡」の6店舗に留まるが、今後も順次営業再開店舗を拡大していく方針を示している。

2021年3月1日に営業再開したミカヅキモモコの店舗
  • ミカヅキモモコ荻窪タウンセブン店(東京都杉並区)
  • ミカヅキモモコミエルかわぐち店(埼玉県川口市)
  • ミカヅキモモコアクロスモール新鎌ヶ谷店(千葉県鎌ヶ谷市)
  • ミカヅキモモコイオン長吉店(大阪市平野区)
  • ミカヅキモモコチャチャタウン小倉店(北九州市小倉北区)
  • ミカヅキモモコマリノアシティ福岡店(福岡市西区)

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