JR四国グループのベーカリー「ウィリーウィンキー(Willie Winkie)」(本社:香川県高松市)が、2020年9月中旬を目処に全店舗が閉店する。
ウィリーウインキー高知店。
国鉄末期創業のJR四国名物ベーカリー、33年の歴史に幕
ウィリーウィンキーは、1987年2月に国鉄直営のベーカリーショップとして高知県高知市の朝倉駅で創業。同年4月の国鉄分割民営化に合わせてJR四国に運営が移行、1993年2月に現法人が設立された。
ブランド名の由来はアンデルセン童話「眠りの精オーレおじさん(眠りの精ウィリーウィンキー)」がもととなっている。
ウィリーウインキーは、JR四国が管轄する主要駅への出店により最盛期には20店舗超を展開、アンパンマンパン購入客を対象にJR四国が運行するアンパンマン列車をデザインしたオリジナル手提げ袋を提供するなど、JR四国グループの強みを活かした営業施策に取組んでいた。
2017年にはJR四国と一部競合関係にある高松琴平電気鉄道(ことでん)の瓦町駅ビル(瓦町FLAG)に新規出店するなど、グループ外施設への出店を試みた。しかし、近年は店舗閉店が相次いでおり、2020年8月現在は最盛期の半分以下となる10店舗にまで減少していた。
7店を「リトルマーメイド」に転換、残りは閉店
今回の閉店はJR四国グループの会社再編に合わせたもの。
2020年10月1日に香川・徳島県内で駅ビル・駐車場・飲食事業を手掛ける「ステーションクリエイト東四国」がウィリーウィンキーを吸収合併、新会社がアンデルセングループの「マーメイドベーカリーパートナーズ」とFC契約を締結し、残存する10店舗中7店舗(高松・坂出・多度津・川之江・今治・松山・高知)を「リトルマーメイド」として営業開始するとしている。
なお、リトルマーメイドに転換しない3店舗(徳島・南小松島・新居浜)は8月下旬を目処に閉店する予定となっている。
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