ダイエーグルメシティ旭店、2020年8月17日閉店-ダイエーグループ、縁の深い千林から撤退

大阪府大阪市旭区の大阪メトロ(旧・大阪市営地下鉄)谷町線千林大宮駅近くにある「ダイエーグルメシティ旭店」が、2020年8月17日午後6時をもって閉店する。

ダイエーグルメシティ旭店。

旭区役所そばのダイエー、わずか20年で営業終了

ダイエーグルメシティ旭店の前身となるダイエーグループの総合スーパー「サカエ旭店」は1999年10月に開店。グループ経営再建の過程で進められた運営会社再編の一環で、2007年に「グルメシティ旭店」に改称、2015年のダイエー直営化を機に現在の店名に改称していた。
建物は地上2階建で、売場面積は2,000㎡、駐車可能台数は39台。店舗正面に本社を構える建築石材・介護事業者の旭大理石工作所が所有しており、2020年現在は、1階にダイエー直営の食品・日用消耗品・文具・薬売場、2階にファミスタが出店する。

ダイエーグループ、創業以来縁の深い千林から完全撤退

ダイエーグルメシティ旭店は、2005年10月に「トポス千林店」が閉店して以来、ダイエー創業の地として知られる千林商店街から最も近いダイエーグループの店舗、区内随一の売場面積を有する大型店となっていた。
旭店の閉店により、ダイエーグループは創業以来縁の深い旭区・千林から完全撤退することとなる。

競争激しい旭区、ダイエーの後継店舗などは未定

ダイエーグルメシティ旭店の周辺では、2013年11月に阪急オアシスの大型店「阪急オアシス高殿店」(地上2階建、売場面積2,118㎡)、2015年7月にはライフのフラッグシップ業態「ライフセントラルスクエア高殿店」(地上2階建、売場面積2,684㎡)といった競合店が相次ぎ進出したが、セントラルスクエアは開業わずか2年ほどで標準業態「ライフ高殿店」に転換するなど、競争激化による営業戦略の見直しを行っている。(セントラルスクエアからライフへの転換は初)
ダイエーグルメシティ旭店の建物は、同社閉鎖店舗と比べ築年数が浅く、近隣競合店と遜色ない規模、駐車スペースを有しているため、後継店舗として価格競争力の高いディスカウントスーパーなどの出店が想定される。

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