カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ御徒町店、2022年2月26日開店ーアメ横らしく「対面販売」実施

東京都台東区上野のJR御徒町駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のディスカウントストア「ドン・キホーテ御徒町店」が2022年2月26日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ御徒町店。

アメ横の中心部、上野店から僅か300m

御徒町店が出店するのはJR御徒町駅・都営地下鉄上野御徒町駅・東京メトロ上野広小路駅近く。店舗前にはアメヤ横丁(アメ横)が通っている一等地である。
もともと同店の以前にはコトブキゴルフバーティー館が出店していた。コトブキゴルフは1966年創業、シントミゴルフ(2009年に閉店・事業停止)二木ゴルフと並ぶ御徒町の御三家と呼ばれ、御徒町駅周辺にはワールド館バーディー館北口店の3店舗を展開していた。ゴルフメディア「GEW」によると、バブル全盛期にはワールド館で年商約30億円という単独店舗売上日本一の快挙を成し遂げていたとみられ、アメ横を代表する店舗の1つであった。しかし、ゴルフ市場を牽引していた団塊の世代の高齢化によるゴルフ離れ、インターネット通販の影響により近年は売上が悪化。2020年3月末にバーディー館、北口店の2店舗を閉鎖し、ワールド館1店舗体制に転換していた。

コトブキゴルフ時代。

御徒町店は地下1階地上8階建で営業区画は地下1階から地上5階部分、売場面積は741,1㎡。御徒町店からわずか300m先にはドン・キホーテ上野店が出店している。

ドンキ初「対面販売」アメ横とドンキの融合を提供

御徒町店では上述の上野店とは品揃えを変え、アメ横らしく専門性の高い嗜好品に特化した店舗で、お酒やスポーツ用品(衣料、プロテイン)を増やした独立コーナーを展開、食品・日用品は海外商品を中心に品揃えする。
珍しいフルーツや近隣需要が高いキムチ、大福・和菓子など季節や時期に合わせた商品を展開する。また、地名入りTシャツ・雑貨など『御徒町限定』グッズや、全国で3店舗目となるブランドガチャなどの「コト消費」型商品を導入し、買い物の楽しさを高めるとしている。
また、店頭ではドンキ初となるアメ横商店街で名物の対面販売を実施することで、顧客と店員との掛け合いを楽しめるとしている。

ドン・キホーテ御徒町店

住所:東京都台東区上野4-1-10
営業時間:午前9時〜翌午前1時

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ヤマダ、大塚家具を吸収合併-大塚家具の法人格消滅、2022年5月1日付で

家電量販店最大手「ヤマダデンキ」を中核とする持株会社「ヤマダホールディングス」(群馬県高崎市、以下「ヤマダHD」)は、ヤマダデンキがヤマダHDの子会社としている家具販売大手「大塚家具」(東京都江東区)を2022年5月1日付で吸収合併することを発表した。

ヤマダHD本社。(群馬県高崎市)

IDC大塚家具、ヤマダが吸収合併で法人格消滅

大塚家具は経営再建の過程でヤマダ電機(現ヤマダHD)と提携、2020年6月には直営7店舗を「IDC OTSUKA×YAMADA」としてリニューアル開業させたのち、2021年8月30日付でヤマダデンキの完全子会社となり、上場廃止になっていた。

「大塚家具」のここまでの詳しい経緯はこちらの記事へ

去年合併した星電社やベスト電器、ツクモ等と同様に法人としての「大塚家具」は2022年5月1日で消滅するが、大塚家具のブランド名は今後も維持するという。

IDC OTSUKA×YAMADA 大塚家具有明本社ショールーム。

ヤマダは大塚家具の合併に際し、「家具・インテリアと家電を合わせた『くらしをシアワセにする、ぜんぶ』のコンセプトのもと、大塚家具の持つノウハウ、経営資源を集約する」としている。

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イオン若松ショッピングセンター、2022年3月までにリニューアル開業-「ホームワイド」準核に韓国スーパー「イエスマート」など出店

 福岡県北九州市若松区のJR二島駅そばにあるイオン九州の大型ショッピングセンター「イオン若松ショッピングセンター」が、2022年3月3日にリニューアル開業する。

若松区内随一の大型ショッピングセンター

イオン若松ショッピングセンターは、2002年10月に組合施行の土地区画整理事業「二島パーク199」(日本板硝子若松工場)の商業核として開業。建物は地上2階建で、店舗面積は24,990㎡(ホームワイド増床前)。地場不動産会社「グリーンプラザ開発」(本社:福岡県中間市)が所有する。 
同施設にはイオン九州の総合スーパー「イオン若松店」を核に、地場百貨店小型店「井筒屋二島ショップ」やレディスファッション「SHOO・LA・RUE」「Honeys」「Pate*bloom」、靴量販店「ABC-MART」、駄菓子店「だがし夢や」、300円ショップ「THREEPPY」、CD・DVDショップ「タワーレコード」、サブカル系雑貨店「ヴィレッジヴァンガード」、ファンシー系雑貨店「C&C」、「くまざわ書店」、北九州地盤の天ぷら専門店「ふそう」、ロッテリアの複合飲食店「ロッテリア/石焼きキッチン/横浜八景樓」、ハンバーガー「モスバーガー」、シアトル系カフェ「スターバックスコーヒー」など約100店舗が入居。
隣接地にはグリーンプラザ開発のショッピングセンター「二島リバーウォーク」(マクドナルドなど)やドラッグストア「ディスカウントドラッグコスモス」が営業するなど、区内随一の商業集積地となっている。
 

2021年夏から大規模改修開始、人気の韓国スーパーも

イオン若松ショッピングセンターのリニューアルは2021年夏に開始。同施設のリニューアルは2006年の別棟増床、2014年の“リニュアルオープン”以来約8年ぶりとなる。
建物外装も2014年以来約8年ぶりに塗り替えられた。

今回のリニューアルでは、2021年10月20日から施設西側1階の大部分を閉鎖し、11月に新大久保に本店を構える韓国食品スーパー「Yesmart(イエスマート)」と韓国チキン店「Yes Chicken(イエスチキン)」、イオンファンタジーのガチャ新業態「TOYS SPOT PALO」を新たに導入。
Yesmart福岡県北九州店/イオン若松店。

12月には西日本2店舗目となるアウトドア専門店「スポーツオーソリティアウトドアステージ」をスポーツ用品店からの業態転換により導入。あわせて、直営フロアの再編と100円ショップ「Seria」、化粧品店「まるまんフィオーレ」、生活雑貨店「COSTA COURT」、眼鏡店「武田メガネ」、ゲームセンター「モーリーファンタジー」の館内移転を行った。
イオン若松店2階モーリーファンタジー跡に移転したSeria。

準核店舗として「ホームワイド」出店

2022年3月3日にはイオン九州のホームセンター「ホームワイド若松店」が出店する。

ホームワイド若松店。

店舗面積は約6,870㎡で「暮らしに癒しと楽しさの提案」をコンセプトに、ペット・アウトドア・園芸用品などを扱う「ライフ館」(本館内)と、電動工具や木材・園芸用品など専門的商品からDIY・暮らしを支える資材を扱う「ワーク館」(別館)の2館体制となる。

8年ぶりホームワイド新規出店、背景にはビバホーム? 

イオン九州は2018年8月のイオンスーパーセンター佐賀店(現・イオン佐賀店)を皮切りに、直営フロアの集約とLIXILビバ(当時)のホームセンター「スーパービバホーム」導入を目玉とするリニューアルを相次ぎ進めていた。しかし、2020年6月にアークランドサカモトによるLIXILビバ買収が表面化(同年11月に完全子会社化)したため、同年9月のイオン八代ショッピングセンターリニューアル開業(スーパービバホーム八代店開店)後、ビバによるイオン九州運営施設への新規出店はみられなくなった。

イオン八代ショッピングセンター(スーパービバホーム)。

イオン九州は同時期に、プロユース特化型の派生業態「ホームワイドプロ」を出店開始したが、主力業態のホームワイドは2013年11月の小郡店開店(2018年9月閉店)以来行っておらず、約8年ぶりのホームワイド新規出店の背景としてビバホームの運営母体変更があるとみられる。 

イオン若松ショッピングセンター

住所:福岡県北九州市若松区ニ島1-3-1
営業時間:午前9時~午後10時(イオン若松店食品売場)
営業時間:午前9時~午後8時(専門店街/飲食店除く)

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イオンタウン旗の台、2022年冬開業-東京23区初出店、東急旗の台駅前に

東京都品川区の東急旗の台駅前に、イオングループの商業施設「イオンタウン旗の台」が2022年冬に開業する。

旗の台に東京特別区内で初のイオンタウン

イオンタウン旗の台が出店するのは、旗の台駅東口の駐車場「タイムズ」跡地。イオンタウンは東京23区内初出店となる。
建物は地上3階建てで、延床面積は約1957㎡、総賃貸面積は約1710㎡と、一般のマックスバリュより狭い狭小店。

イオンタウン旗の台。

店舗コンセプトは「ヘルス&ウエルネス」で、調剤薬局併設のドラッグストアやクリニック、飲食店など7店舗の専門店の出店を計画しているとしているため、イオングループのドラッグストアなどの出店が見込まれる。

イオンタウン旗の台

住所:東京都品川区旗の台2丁目970ー1、970ー5

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イオンモールの自由が丘二丁目計画(仮称)、2023年秋開業-大丸ピーコック跡地

東京都目黒区の東急自由が丘駅前に、イオンモールのショッピングセンター「(仮称)自由が丘二丁目計画」が、2023年秋に開業する。

(仮称)自由が丘二丁目計画の館内イメージ。

トモエ学園→大丸ピーコック跡、2021年に閉店していた

「(仮称)自由が丘二丁目計画」が出店するのは「ピーコックストア自由が丘店」の跡地。
ピーコックストア自由が丘店は黒柳徹子氏の出身校「トモエ学園」跡地に大丸傘下の総合スーパー「大丸ピーコック自由が丘店」として1968年11月に開店。建物は地上4階地下1階建で店舗面積は3,888㎡。隣接地に別館(飲食棟)と立体駐車場を併設していた。

ピーコックストア自由が丘店。

高層階はかつてミニ百貨店的な売場であったが、2009年にユニクロが出店。さらに、2013年4月のイオングループ傘下入りと社名変更にあわせて「ピーコックストア自由が丘店」に改称したが、老朽化のため2021年5月31日に閉店していた。

館内に掲示されていた「トモエ学園跡」案内と閉店寄せ書き。

スーパー・レストランなど、2023年秋開業予定

「(仮称)自由が丘二丁目計画」は鉄骨造り地下2階地上4階建て。延床面積は約9500㎡、総賃貸面積は約5000㎡。建物は2022年2月に着工された。
建物コンセプトは「小径のGreen Hill(緑の丘)」で、「自然と自然に落ち着ける場所」を目指すとしている。

(仮称)自由が丘二丁目計画。

店舗ブランド名(屋号)や出店テナントなどは2022年2月時点では未発表であるが、館内にはスーパーマーケットのほか、日々を豊かにするショップ、レストランなどを展開する予定だという。

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ドン・キホーテ利府店、2022年3月18日開店ーイオンモール向かい「利府ペアガーデン」の再生に参画

宮城県宮城郡利府町にある複合商業施設「利府ペアガーデン」内に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のディスカウントストア「ドン・キホーテ利府店」が2022年3月18日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ利府店。

イオンモール向かいの施設、ドンキ・ケーズ核で再生

ドンキが出店する「利府ペアガーデン」は2001年3月1日に開店。
映画館の「MOVIX利府」や「ユニクロ(後にジーユーにリニューアル)」を核に17店舗が出店していたが、2020年に向かい側に出店しているイオンモール利府が新館を建設し「イオンモール新利府」として増床リニューアルすることが発表されると、テナントの閉店・イオンモールへの移転が相次ぎ、2020年10月にはMOVIX利府が閉館、2021年1月にはジーユーがイオンに移転し、商業施設としての求心力が大きく低下。今後の動向が注目されていた。
今回の再開発計画では「ドンキ」のほかに「ケーズデンキ」が出店。ゲームセンター「スーパーノバ」とともに3本柱での再生を目指すこととなった。

「ワンフロアでワンストップ」でドンキ独自の売場づくり

ドンキが出店するのは映画館「MOVIX利府」を解体した跡地で、ケーズデンキと隣接、売場面積は2,783㎡。
同店が位置する利府町は仙台市中心部から車で30分のベットタウンで住宅街が広がっていることに加え、利府塩釜インターチェンジにも近く、今後も人口、需要の増加が期待されている。また、サッカースタジアムや大規模アリーナを併設する宮城県総合運動公園も位置しており、遠方からも多くの人が集まる。
ドンキはそうした立地特性を生かして「便利なワンストップショッピングを楽しんでいただける店舗」を掲げる。
生鮮食品では「肉の専門店」をコンセプトとし、生肉と肉惣菜に特化した独自ブランド「久善」を展開、地場産品を中心に高品質かつ新鮮な素材を厳選して販売、その他にはアジアンコスメや輸入食品などを展開、玩具・バラエティコーナーでは子供に人気のキャラクターグッズを扱う「キャラクターショップ」やゲーミングデバイス関連商品を扱う「ゲーミングラボ(仮称)」など各種ジャンルごとに専門店のインショップのような特化コーナーを設けることで大人も子供も楽しめる売り場作りを目指すとしている。

イオンに押された商業施設、「地域密着」で巻き返し

前述の通り、利府ペアガーデンはイオンモールの増床リニューアルオープンにより多くの空き床が生まれていた。
今回の再生計画では、ディスカウントストア、家電量販店など日常生活との結びつきが比較的強い店舗が出店しており、広域から集客するイオンモールとは一線を画した「地域密着型」の商業施設としての再生が期待される。

ドン・キホーテ利府店(利府ペアガーデン)

住所:宮城県宮城郡利府町加瀬字新前谷地48
営業時間:午前9時〜翌午前0時

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ソフマップAKIBA駅前館、2022年4月29日開店-秋葉原駅前のサトームセン・ヤマダ跡に

東京都千代田区のJR秋葉原駅前に、ビックカメラ傘下のパソコンショップ「ソフマップAKIBA駅前館」が2022年4月下旬に開店する。
追記:開店日は2022年4月29日に決定した。

ソフマップAKIBA駅前館。

サトームセン跡、ソフマップに

ソフマップAKIBA駅前館が出店するのは「サトームセン秋葉原駅前店1号館」の跡。サトームセンがヤマダ傘下となったことにより「ヤマダ電機LABI秋葉原パソコン館」を経てツクモ秋葉原駅前店」となっていたが、2020年8月30日に閉店していた。

ツクモ秋葉原駅前店。

ソフマップAKIBA駅前館の売場は5階-地階。
1階には不要になった買取総合サービス、ラクウルの体験コーナー「ラクウルステーション」を設置。また、4階と5階には「ビックカメラアウトレット」の売場も設置される。

ソフマップAKIBA駅前館 フロア案内
5階 【ビックアウトレット】生活家電のフロア
4階 【ビックアウトレット】TVのフロア
3階 【ソフマップ】ゲーミングパソコン・デバイスのフロア
2階 【ソフマップ】パソコンのフロア
1階 【ソフマップ】中古スマートフォン・カメラのフロア 【ラクウルステーション】 
地下1階 【ソフマップ】中古パソコン・サービスサポートのフロア
ソフマップAKIBA駅前館

住所:東京都千代田区外神田1丁目15−8

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高松駅ビル、2023年秋開業-COM高松と一体化、エースワンサンポート高松店跡地に

香川県高松市の高松駅に併設していたショッピングセンター「エースワンサンポート高松店」跡地に、JR四国グループの「(仮称)高松駅ビル」が2023年秋に開業する。

JR四国(仮称)高松駅ビル。

駅ビル予定地、エースワンの旗艦店が出店していた

エースワンサンポート高松店は、2002年5月に高知地場大手食品スーパー「1パーセントクンの店(当時)」の県外2号店として開店。

高松駅と新駅ビルの建設予定地。

同店は高松駅4代目駅舎(2001年開業)隣接という良好な立地条件や飲食・サービス系店舗(ミスタードーナツ・くつろぎの里庄やなど)の導入もあり、開店当初はグループ来店客数首位を記録していたが、土地を所有するJR四国との賃貸借契約満了のため、2019年4月14日をもって閉店していた。

新駅ビルには専門店70店舗ほど出店

(仮称)高松駅ビルの建物は2棟(商業棟・駐車場棟)で、計画敷地面積は約5,200㎡、延床面積は約15,490㎡。うち、商業棟は地上4階建で営業フロアは1~3階、延床面積は約10.040㎡。駐車場棟は地上4階地下1階建、延床面積は約5.450㎡。総工費は約35億円、運営は高松駅内商業施設「COM高松」を運営するJR四国グループ「ステーションクリエイト東四国」が一体的に行う予定。
開発コンセプトとして「県都高松の玄関口として、『時間』と『こと』を楽しみながら『ここが目的地、出発地』となる施設」、デザインコンセプトとして「瀬戸内海の穏やかな海のゆらぎをイメージ」を打ち出し、食品スーパーを核に約70店舗が入居する予定。デザイン面においても既存商業棟(COM高松)トップラインとの連続を意識したキャノピーの設置や既存駅舎コンコース上部(アーチ状の屋根)との調和を意識したアルミルーバーのカーブなど一体感を演出する。

既存棟(COM高松)や駅舎とも一体感あるデザイン。

県都の玄関口刷新、2025年までに新施設が続々開業

高松駅が立地するサンポート高松地区では、香川県が「旧香川県立体育館」(2014年9月閉館/丹下健三設計/売却検討中)の代替として、2024年度中を目処にアリーナ機能・MICE機能を備えた「新香川県立体育館」を開館する方針を示している。
あわせて、徳島文理大学が2025年4月を目処に香川キャンパス(地上18階地下1階建/さぬき市志度から移転、3,000人規模)を開設する方針を示しているほか、サンポート高松には2025年に高級外資系ホテルの進出が予定されており、県都高松の玄関口としての拠点性向上が見込まれる。

JR四国(仮称)高松駅ビル

住所:香川県高松市浜ノ町

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セガ、ゲームセンター運営事業から撤退-提携先の「GENDA」運営に、2022年中にもゲーセンから「SEGA」の看板消滅

セガグループなどと提携し、全国でアミューズメント事業を展開する「GENDA」(東京都大田区)は、セガグループのゲームセンター運営・アーケードゲーム開発企業「GENDA SEGA Entertainment(旧セガ エンタテインメント)」(東京都品川区)を2022年1月28日付で完全子会社化した。
セガグループはゲームセンター運営事業から撤退し、近くゲーセンから「SEGA」の名前が消滅することとなる。

池袋にあったSEGA(閉店済み)。

セガエンタを子会社化していたGENDAが完全買収

GENDAは「ミダスエンターテイメント」2018年に設立。2020年9月に社名を「GENDA」に変更した。
2020年12月には、コロナ禍で経営があったしていた「セガエンタテイメント」の株式の85.1%を取得し、傘下に収めていたほか、2021年4月にはラウンドワンとの合弁でナムコUSAの事業を買収している。
GENDA社長の片岡尚氏はモーリーファンタジーなどを運営するイオンファンタジー出身。また、社外取締役にはスクウェア・エニックス元社長の和田洋一氏がいる。
セガは2017年にジョイポリス事業を中国企業に売却したほか、コロナ禍により旗艦店を閉店させるなど、ゲームセンター運営事業の縮小が続いていた。

ゲームセンター「SEGA」は消滅、「GiGO」に

今回の買収により、旧セガ エンタテインメントの社名は「GENDA GiGO Entertainment(GGE)」となる。
また、ゲームセンター「SEGA」の店舗名は、かつてセガが屋号に用いていた「GiGO」に変更するとしている。
今後の屋号はGiGOとなる(福岡市、閉店済み)。

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ブランデつくば並木店、2022年1月28日開店-カスミ新業態1号店はウエルシアと協業、無印良品は4月開店

茨城県つくば市並木に、イオングループの食品スーパー「カスミ」による新業態「ブランデつくば並木店(BLANDEつくば並木店)」が2022年1月28日に開店した。隣接地には「無印良品つくば並木」が2022年4月に開店する。

カスミの新業態、1号店ではウエルシアと協業

ブランデつくば並木店は、ショッピングセンター「(仮称)つくば並木SC」のA棟に出店するもので、売場面積は2,353㎡。年商目標は16億円。

ブランデつくば並木。

ブランデ1号店となるつくば並木店では、コンセプトに「Food、Health、Beauty&Wellness」を掲げ、同社と同じくイオングループに属するドラッグストア「ウエルシア薬局」との協業によるビューティ&ウエルネス売場を導入する。
ウエルシア化粧品コーナーのイメージ。

食品売場のうち、青果コーナーでは近郊生産者による産直野菜やオーガニック野菜・工場野菜を、鮮魚コーナーでは関東近郊漁港直送の朝獲れ鮮魚を、精肉売場では亜麻仁をエサに配合した「亜麻仁の恵み」ブランドの牛肉・豚肉・鶏肉を、惣菜コーナーでは「ルーロー飯」「パッタイ(タイ風焼きそば)」といったアジアン・エスニックフードや植物由来の原料・野菜を多く使用した弁当などを展開。加えて新PB「ミールカスミ」を導入する。また、ショッピングセンターB棟には2022年4月下旬に「無印良品つくば並木」も開店する予定。

カスミオリジナルPBや地元飲食店協力の飲食スペースも

ミールカスミでは、食事を楽しむことを念頭に置いた商品「MiiL KASUMI」、地元ならではの商品「MiiL KASUMI marche」、お客さまの豊かな生活を演出し安心にこたえるこだわり商品「MiiL KASUMI Premium」に各商品をカテゴライズし、つくば市のイタリア料理店「アミーチ(TRATTORIA E PIZZERIA Amici)」監修のブランデ店内焼立てピッツァ・冷凍ピッツァや地元シェフ監修のドレッシング、素材にこだわったフルーツジャムといったオリジナル商品を取扱う。
また、店内には飲食スペース「Cafe&Dine A concept by U.S.M.H」を開設。サザコーヒーやアミーチといった地元レストラン協力のもと、さまざまな商品、サービス、コミュニケーションの場を提供するとしている。
ブランデつくば並木「Cafe&Dine」。

会員制プログラムなど実験要素も展開、4月には2号店も

ブランデつくば並木店では「Scan&Go ignica」アプリを活用した同社初となる会員制プログラム「BRANDE Prime」を導入する。プログラムは「Bronze会員」(年会費無料)、「Silver会員」(年会費税込3,000円)、「Gold会員」(年会費税込5,000円)の3段階に設定。(2022年3月31日までの入会で年会費1年分をポイント還元)
全会員を対象にオリジナルエコバッグの配布と会員様感謝デー(木曜日/Scan&Go利用者ポイント10倍)を行うほか、有料会員を対象に共通サービスとして誕生日月のポイント配布や医療相談アプリ「LEBER」の無料利用権や管理栄養士によるヘルスサポート、季節のお花プレゼント(年2回)、オンラインデリバリー配送料無料といった特典を提供。有料会員のうち最上位となるGold会員には大手百貨店「高島屋」法人営業部おすすめ商品や旅行プランの優待、コーヒーサービス(1日1杯)を提供する。
会員制プログラム「BLANDE Prime」。

カスミは2022年4月にブランデの2号店「ブランデつくば研究学園店」の開店を予定しており、今後も「KASUMIが提案する新しいスーパーマーケットのカタチ」が広がるとみられる。

ブランデつくば並木店

住所:茨城県つくば市並木4丁目3-2
営業時間:午前10時~午後9時

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