カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ行田持田インター店、2020年2月28日開店-持田IC近くのスポーツデポ・ゴルフ5跡に

埼玉県行田市の国道17号線熊谷バイパス持田IC近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ行田持田インター店」が2020年2月28日に開店する。

ドン・キホーテ行田持田インター店。

わずか5年で閉店したアルペン大型店跡にドンペン

ドン・キホーテ行田持田インター店の前身となるアルペングループの総合スポーツ用品店「スポーツデポ・ゴルフ5行田持田インター店」は、ノムラ宝石本社跡地再開発の一環として2014年4月に開店。アルペングループとしては比較的規模の大きい店舗であったが、開店からわずか5年後となる2019年9月をもって閉店していた。
ドン・キホーテ行田持田インター店の建物は地上1階建、売場面積は2,633㎡、駐車台数は223台、駐輪台数は72台。
驚安商品とアミューズメント性を追求した店舗」として、独自仕入れによるスポット商品を拡充し、同社が得意とする化粧品やスマートフォンアクセサリー、玩具・バラエティグッズを中心に展開。テナントとしてフィットネスジムやゲームコーナー、ヘアカラー専門店、貴金属・宝石・ブランド品等の買取専門店を導入するなど、行田市内のみならず熊谷市や深谷市といった広域からの集客を目指す。

ドン・キホーテ行田持田インター店

住所:埼玉県行田市大字持田2160-1
営業時間:午前9時~翌午前2時

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クロスゲート金沢、2020年6月開業-高層階はハイアット系ホテル

石川県金沢市のJR金沢駅西口に、オリックスが運営する複合商業施設「クロスゲート金沢」が2020年6月に開業する。
追記:2020年8月グランドオープンとなった。

金沢駅隣接地にオリックスの大型複合ビル

クロスゲート金沢はJR金沢駅西口の平面駐車場だった場所に建設される複合商業施設で、金沢市の公募によりオリックスが進出を決めたもの。
建物は地下1階、地上15階建てのツインタワーとなり、土地面積は7,423.74 ㎡、延床面積は約54,000㎡。

クロスゲート金沢。

クロスゲートはオリックスが運営している横浜の複合商業施設にも使われている名称。
「クロスゲート金沢」には「『世界の交流拠点都市』を目指す金沢の玄関口で、ヒト、コト、モノが交差する新しい交流の場として、地域の人々と来訪者が交わり、賑わいや新しい価値が創造される施設にしたい思いを込めた。」という。

ロゴタイプ。

ハイアット系ホテル、商業施設などで構成

施設は北陸初となるハイアット系ホテル、大京の分譲マンション「ザ・レジデンス金沢」(117戸)のツインタワーと、低層階の商業施設で構成される。
核テナントとなるハイアットブランドのホテルは、フルサービス・ライフスタイルホテル「ハイアットセントリック」(約250室)、連泊ゲスト向けホテル「ハイアットハウス」(約90室)の2業態となり、館内には飲食街も設けられる。
1・2階は売場面積約3,100㎡の商業施設となり、富山市の人気クレープ店「コムクレープ」、金沢市の百貨店「めいてつエムザ」(カジマート併設)の食品を中心とした店舗などが出店する予定。
3階には屋上庭園「みらいの丘」が開設され、各種イベントなどが実施される計画となっている。

クロスゲート金沢

住所:石川県金沢市広岡一丁目5-3
営業時間:10時~23時(店舗により異なる)

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イオンタウン読谷北、2020年春ごろ開業-読谷中学校跡地に

沖縄県読谷村の読谷中学校跡地に、ショッピングセンター「イオンタウン読谷北」が2020年春ごろ開業する。
イオンタウン読谷北

読谷中学校跡地にイオンタウン進出

イオンタウン読谷北は平屋建、敷地面積は16,862㎡。読谷村が所有する「読谷村立読谷中学校」(2010年7月移転)の跡地を、官民協働事業(PPP)の一環として、イオングループの「イオン琉球」が公募型プロポーザルにより借り受け、定期借地方式により開発する。

「健康」をテーマに既存施設との差別化目指す

イオンタウン読谷北は食品スーパー「マックスバリュ」を核に複数の専門店が出店、医療モールの併設も予定されている。
読谷村には既に新施設の約3倍の規模を誇る「イオンタウン読谷」(2008年開業)が出店していることから、マックスバリュ読谷北では「健康」をテーマにした商品展開や健康状態をチェック可能な機器の設置が行われるなど、村民の健康志向の高まりに対応した店舗づくりを目指すとしており、両店の差別化を図る狙いがあるとみられる。
テナントとしては全国展開する格安美容室「ヘアースタジオIWASAKI」、24時間営業のスポーツクラブ「エニタイムフィットネス」などが出店する。

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JR横浜タワー、2020年6月18日から順次開業-ニュウマン横浜・シァル・Tジョイが進出

JR東日本などが建設している新しいJR横浜駅ビル「JR横浜タワー」が、2020年6月にグランドオープンした。
追記:JR横浜タワー「シァル(CIAL)横浜」は6月18日から、ニュウマンは6月24日から順次企業。JR横浜鶴屋町ビル「シァル横浜アネックス」は6月27日から順次開業する。
開業直後は一部で「予約制入館」とする。


開業を迎えたJR横浜タワー。

横浜駅ビル「CIAL」建替え、26階建て巨大駅ビルに

JR横浜タワー」は2011年3月に一旦閉館した「横浜ステーシヨンビル」(シァル横浜)跡地に建設が進められていた新しい駅ビル。新型コロナウイルスの感染拡大のため、グランドオープンが延期されていた。

JR横浜タワー・鶴屋町ビルの位置図。開業日は延期。

建物は地上26階、地下3階建てで、延床面積は約98,000㎡。
地下3階から地下1階まではJR東日本、崎陽軒、相鉄などが出資する「横浜ステーシヨンビル」運営の「シァル横浜CIAL)」、
1階から10階はJR東日本グループで駅ビルを手掛ける「ルミネ」運営の商業施設「ニュウマン横浜NEWoMan)」、8階から10階の一部は東映グループの「ティ・ジョイ」が運営するシネコン「T・ジョイ横浜」、11階は機械室、12階から26階はオフィスとなる。

2館の断面図。


開業当日・吹抜けのアトリウム。多くの人が来館した。

隣接地に「JR横浜鶴屋町ビル」、6月5日開業

JR横浜タワーと連絡デッキで接続される「JR横浜鶴屋町ビル」は6月5日にグランドオープンする。
建物は地上9階建てで、延床面積は約31,500㎡。
1階から3階は「シァル横浜アネックス」、2階から3階の一部はJR東日本グループのスポーツクラブ「ジェクサー・フィットネス&スパ」、3階から9階はJR東日本グループの「ホテルメッツ」「JR横浜パーキング」で構成される。

2館はデッキで接続される。

両ビルの完成に合わせJR横浜タワーを中心とした動線を整備し、観光案内所、防災センターなども整備される。

歩行動線の整備がおこなわれる。


2館概要。


相鉄ジョイナスなどとも連絡される。
鏡面ガラスに映る高層ビルが「JR横浜タワー」。

CIAL「食の専門店の集積」としてフードホールなど整備

地下部分に復活する「シァル横浜」には61店舗が出店。
コンセプトは「Pivot My Life~お客さまのおいしいと楽しいをひらく」。「食の専門店の集積」として食の楽しさを通じた豊かなライフスタイルを提案。単に買物をするという機能だけではなく、この場所を軸足・回遊起点とし、様々な方向に人々が行き交う「横浜の玄関口」であり「横浜駅にひらく扇の要(Pivot)」のような存在を目指すとしている。
地下1階にはベーカリー、スイーツ、グロサリー店などが出店。
日本初出店となる米国のベーカリー「トムキャット」(山崎製パングループ)、崎陽軒の新業態スイーツ専門店「HB Style KIYOKEN」も出店する。
地下2階は生鮮・デリカ売場となり「ニュー・クイック」を核テナントに「重慶飯店」「つばめグリル」などが出店。
地下3階はフードホール「バル&キッチン ハマチカ」となる。

フードホール「ハマチカ」。

また、JR横浜鶴屋町ビルに設けられる「シァル横浜アネックス」にはスーパーマーケット「文化堂」、酒「三河屋」などが出店する。

CIAL横浜ANNEXが核となる鶴屋町ビル。

NEWoManの2号店、10フロア・116店の巨大店舗に

ニュウマン横浜」には116店舗が出店。建築家・田根剛氏が環境デザインをおこなった。
開発コンセプトは「STORY・・・ING」。「新時代を自由に生きるヒトとともにSTORY(=物語)をクリエイションし続ける場所」として、感性を刺激する場所を提供していくとしている。

吹き抜けのアトリウム。

低層階には「グッチ」「ティファニー」「バーバリー」「バレンシアガ」「ボッテガウェネタ」「マーガレットハウエル」「KASHIYAMA(オンワード)」など、ラグジュアリーブランドや有名ショップが出店。「ポロ・ラルフ・ローレン」はカフェ「ラルフズコーヒー(Ralph’s coffee)」併設業態となる。

2階イメージ。

そのほか雑貨・アパレル・雑貨「無印良品」、雑貨「THE SHOP」、アウトドアアパレル「スノーピーク」、筆記具「LAMY」、ネクタイ「ジラフ」、コンタクトレンズ「アイシティ」、化粧品「@cosme」「北麓草水」「POLA」「ALBION」などが出店。6階にはニュウマン初の自主編集売場「ニーヨンイチロクマーケット」が設けられる。
8階から10階は飲食街となるほか、1階に「ブルーボトルコーヒー」、2階に「トラヤカフェ・あんスタンド」、3階に「ザ・シティ・ベーカリー」、4階に「鹿角巷(ジ・アレイ)」など、ほぼ各階に各国のカフェが出店することも特徴となる。
また、館内にはポップアップショップスペース「NEWoMan Lab.」が5ヶ所設けられる。ここでは「新しい出合いを提供する場」として最新情報やトレンドの発信、季節感の演出、商品の価値や作り手の想いを体感できるイベント、ARTの展示・商品の販売などがおこなわれる。

屋上・うみぞらデッキ。

館内には4階までの吹き抜けが設けられ、2階にはイベントがおこなえるライブステージや観光案内所が、12階には横浜ベイブリッジなどが一望できる屋上テラス「うみそらデッキ」が整備される。
(パース画などは公式サイト・リリースより)
(一部撮影:GORONEXさん

JR横浜タワー

住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目1-1
暫定営業時間:平日11:00~20:00/土日祝11:00~19:00
(飲食街は22時まで)

JR横浜鶴屋町ビル

住所:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1丁目66-9

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業務スーパー小樽店、2020年2月27日開店-いなきたビルの札幌フードセンター跡、3月16日にはSeriaも開店

北海道小樽市稲穂にある稲北地区第一種市街地再開発ビル「いなきたビル」地下1階に、G-7ホールディングスの生鮮食品ディスカウント「業務スーパー小樽店」が2020年2月27日に開店する。

いなきたビル。

小樽駅近くの再開発ビル、テナント撤退が相次いでいた

いなきたビルはJR小樽駅付近で行われた「小樽市稲北地区第一種市街地再開発事業」の一環として1999年に開業。建物は地上11階建、売場面積は2,963㎡、延床面積は24,147㎡。
開業当初は、低層階にイオン系の食品スーパー「札幌フードセンター小樽店」、イオン系のドラッグストア「ツルハドラッグ稲穂店」、CCCの複合書店「TSUTAYA小樽店」など大型専門店が入居。高層階には「小樽市営団地稲穂北住宅」「小樽市いなきたコミュニティセンター」など市関連施設が入居していたが、2019年1月31日をもって低層階の「フードセンター」「Kid’s US.LAND」が閉店。同年2月以降、TSUTAYAと美容院のみ営業を継続していた。

いなきたビル、1年ぶりに食品・日用品販売店復活

業務スーパー小樽店は、G-7HD傘下のG-7スーパーマートが運営する。同社の店舗は北海道9店舗目、小樽市初となる。
同店では、青果・精肉など生鮮食品に加え、神戸物産が製造・販売を手掛ける低価格PB商品を展開する。
いなきたビルでは2020年3月16日に、100円ショップ「Seria小樽いなきた店」も開店を予定しており、1年ぶりにフードセンターの後継店舗となる食品・日用品販売店が復活することとなった。

業務スーパー小樽店

住所:北海道小樽市稲穂5丁目10-1 

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ユニー、99イチバ(miniピアゴ)をG-7に売却-業務スーパーFC最大手、都市型ミニスーパーに本格参入

大手流通グループ「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、旧・ドン・キホーテHD)」傘下の総合スーパー「ユニー」は、完全子会社の「99イチバ(miniピアゴ)」を「G-7ホールディングス(G-7HD)」に12億5000万円で売却することを2020年2月17日に発表した。
miniピアゴ(東京都板橋区)。

ユニーはG-7HDに対し、99イチバ株の80%を2020年4月を目処に売却、残る20%を2022年4月を目処に売却する。

miniピアゴ、業務スーパーFC最大手傘下に

99イチバは2006年1月に、ユニーグループ(当時)の「ユニー」「サークルKサンクス(現・ファミリーマート)」が出資する同名の99円均一ショップ運営会社として創業。ユニーの完全子会社となった2012年2月以降、既存均一ショップ業態「みんなのイチバ」を転換する形で、狭商圏対応ミニスーパー業態「miniピアゴ」を出店開始した。
miniピアゴは、ユニーのPB商品「StyleONE(スタイルワン)」に加え、サークルKサンクスの店内調理惣菜「ごちそうデリカ」を導入、2016年10月には当時資本業務提携関係にあったファミリーマートとのコラボ店舗「ファミリーマート+miniピアゴ」を展開するなど、競合するミニスーパー各社との差別化を目指したが、2020年2月現在の店舗数は73店舗(東京都・神奈川県)に留まっている。
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ファミリーマート+miniピアゴ(横浜市港北区)。

G-7ホールディングス(G-7 グループ)は1975年10月に創業。
2020年2月現在は、神戸物産が展開する食品ディスカウント「業務スーパー」FC店舗、自動車用品専門店「オートバックス」FC店舗、農産物直売所「めぐみの郷」、バイク用品専門店「バイクワールド」など、小売卸売業を中心に幅広い事業を展開する。
また、同社の地盤である関西圏では、吉本興業の夫婦漫才師「かつみさゆり」を起用したテレビCMを積極的に放映していることでも知られている。

G-7業務スーパー(大阪市浪速区)。

「miniピアゴ」ブランド、G-7傘下入りで消滅か

今回のユニーによる99イチバ(miniピアゴ)売却は、2020年2月にPPIHグループが発表した新中長期経営計画(Passion2030)に基づき行われたものであり、今後も経営資源の選択と集中を目的とした低収益性事業の売却が行われるものとみられる。
また、miniピアゴの屋号存続について、現時点では詳細が明らかにされていないが、該当する屋号はユニーが展開する食品主体スーパー「ピアゴ」に由来し名付けられたことから、同社がG-7HDに対し全株式を売却する2022年までに新たな店舗ブランドに刷新、miniピアゴブランドは消滅するものとみられる。

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ケーズデンキ広島本店、2020年2月27日開店-広島駅近くの日本通運広島ターミナル跡地に

広島県広島市南区西蟹屋の日本通運広島ターミナル跡地に、家電量販店「ケーズデンキ広島本店」が2020年2月27日に開店する。
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ケーズデンキ広島本店。

中国地方初となるケーズの「本店」

ケーズデンキ広島本店の建物は地上2階建、敷地面積は12,192㎡、店舗面積は5,647㎡、延床面積は13,669㎡。運営はケーズHD(茨城県水戸市)完全子会社のビッグ・エス(香川県高松市)が行う。ケーズとしては広島県内5店舗目、広島市内初出店となる。
ケーズデンキ広島本店は中国地方初となる「本店」を冠した店舗で、県内店舗初となるドローンの取扱いやMVNO事業者による格安SIMの取扱いを行う。なお、同社の郊外型標準店舗と同様、大型専門店や飲食店などテナントの導入は行わない。

政令指定都市中心駅前としては異例となるケーズの出店に

ケーズデンキは創業以来、地方都市近郊の幹線道路沿いへの出店を主力店舗モデルとしており、中小家電量販店チェーンの買収で経営規模を拡大する戦略を採っている。
上記の理由から同社の駅付近への出店は、京王府中駅近くの府中本店(東京都府中市)、高知駅前の高知駅前店(高知市)、東舞鶴駅前の東舞鶴店(舞鶴市)など、都市部への大型店出店強化を推進する競合他社と比較した場合極めて少なく、人口100万人を超える政令指定都市の中心駅前に立地する広島本店は同社にとって異例の店舗となった。
ケーズデンキ広島本店の半径500m圏内では、2016年2月に「ベスト電器広島店」が閉店して以来、広島駅前の再開発ビルに「ビックカメラ広島駅前店」「エディオン蔦屋家電」が相次ぎ開業。ケーズから2km圏内にある八丁堀エリアでも2019年6月に「エディオン広島本店」が全面建替えリニューアル開業、天満屋広島八丁堀ビルの核店舗である「ヤマダ電機LABI広島」とともに、激しい競争を繰り広げている。
広島は長らく、地場家電量販店「ダイイチ」を前身に持つ「エディオン」のお膝元であり、「顧客満足度」「現金値引き」を強みに持つ郊外型のケーズが市場に受け入れられるかは未知数と言えそうだ。
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ケーズ広島本店の隣接地にあったベスト電器・ひろしまMALL。
(現在は広島銀行本店営業部仮店舗)

ケーズデンキ広島本店

住所:広島県広島市南区西蟹屋4丁目1番1号
営業時間:午前10時~午後9時

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ビバモール甲斐敷島、2020年2月26日開業-「スーパービバホーム」「オギノ」核、古河電工産業電線甲府工場跡地に

山梨県甲斐市の古河電工産業電線甲府工場跡地に、LIXILビバのショッピングセンター「ビバモール甲斐敷島」が2020年2月26日に開業する。

ビバモール甲斐敷島。

山梨初となるLIXILビバ、大型ショッピングセンターに

ビバモール甲斐敷島は当初「ビバモール甲斐甲府(仮称)」として建設が進められていたもので、売場面積は17,316㎡、駐車台数は約1,000台。LIXILビバとしては山梨県内初、ビバモールとしては全国16施設目、甲斐市内ではPPIHグループの「ラザウォーク甲斐双葉(アピタ双葉店)」に次ぐ規模の商業施設となる。
近年開業したビバモール他施設と同様、コンセプトに「生活に密着した新しい商店街」を掲げ、同社のホームセンター「スーパービバホーム甲斐敷島店」(8,264㎡)を核に、地場大手食品スーパー「オギノ」やドラッグストア「マツモトキヨシ」、カジュアル衣料「マックハウス」、靴量販店「シュープラザ」、家電量販店「ヤマダ電機」、手芸用品店「ドリーム」、100円均一ショップ「キャンドゥ」、イオングループのアミューズメント施設「モーリーファンタジー」、「ドトールコーヒーショップ」など20店舗超の専門店が出店する。

ビバモール甲斐敷島の「足湯」。

その他、館内には子供向けプレイランド「しきしま広場」や休憩スペース「お待ち広場」「足湯」を設置、災害時充電サービスや飲料水給水サービス、トイレの開放を行うなど地域社会の皆様に寄り添うモールを目指すとしている。

ビバモール甲斐敷島のテナント一覧
階数 店舗名 業種
1階 スーパービバホーム ホームセンター
1階 オギノ 食品スーパー
1階 ドトールコーヒーショップ カフェ
1階 宝くじチャンスセンター 宝くじ
2階 ヤマダ電機 家電
2階 ドリーム 手芸
2階 キャンドゥ 100円均一
2階 メガネスーパー メガネ
2階 シュープラザ
2階 マックハウス アパレル
2階 マツモトキヨシ ドラッグ
2階 保険クリニック 保険ショップ
2階 88くん(ぱちぱちくん) 幼児教室
2階 セイハ英語学院 幼児教室
2階 モーリーファンタジー アミューズメント
2階 スタジオシエル 写真スタジオ
2階 スマイルヘアー 美容室
2階 CASA COLER ヘアカラー
2階 りらくる マッサージ
2階 うまいラーメン松楅 ラーメン
2階 焼きたて屋 軽食
2階 フードボートカフェ タピオカ・クレープ
2階 そば茶屋 蕎麦
ビバモール甲斐敷島

住所:山梨県甲斐市中下条2000番地1号
営業時間(資材館):午前7時~午後8時
営業時間(生活館):午前9時30分~午後8時
営業時間(オギノ):午前9時30分~午後9時
※専門店の営業時間は店舗ごとに異なる

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EST FOODHALL(エストフードホール)、2020年2月19日開業-大阪駅東側高架下の梅田エストに

大阪府大阪市北区の高架下商業施設「梅田EST(梅田エスト)」に、新たな食のエリア「EST FOODHALL(エストフードホール)」が2020年2月19日に開業する。

EST FOODHALL.

梅田を代表する「女性ファッションの聖地」

梅田ESTは1981年11月に、国鉄が出資する大阪ステーション開発(現・JR西日本大阪開発)の高架下商業施設「エスト一番街(EST-1)」として開業。2006年4月のリニューアルを機に現在の施設名に改称した。店舗面積は約6,611㎡(約2,000坪)。
開業以来、隣接する阪急ファイブ(現・HEP FIVE)やナビオ阪急(現・HEP NAVIO)とともに、梅田のファッションカルチャーを牽引する商業施設として営業していたが、2006年の施設名改称に合わせて女性に特化した商業施設として刷新。2019年2月からは益若つばさがディレクターを務める「EAT ME」や闇(病み)かわいい世界観が人気の「Jamie エーエヌケー」を始めとする西日本初出店のブランドを順次導入するなど、大規模リニューアルを推し進めていた。

施設の1/4が「女性向けの飲食フロア」に

EST FOODHALLは、2019年1月31日に閉鎖した梅田ESTイーストエリア跡に開業。エリア面積は約1,586㎡(約480坪)。

EST FOODHALLロゴマーク。

主要客層を「梅田で働く女性」に設定し、館内を「シェアゾーン」「バルゾーン」「ダイニング&カフェゾーン」「ランチ&カフェゾーン」にゾーニング。今までにないオールデイユースに利用可能なフードホールを目指す 。

EST FOODHALLのゾーンニングマップ。

テナントとしては、近未来SFたこ焼き酒場「TAKO BUSTERS」やネオパブリックバーを掲げるフランクフルトスタンド「FRANK THE BAR」、肉卸直営店・ロマン亭の新業態「MEAT&3Choice HandS」、神戸の焼鳥店・にはとりやの新業態「YAKITORI EXPRESS」、台湾まぜそば・麺ゃマルショウの女性向け新業態「らーめん 雲雀」など全国初7店舗、台湾発祥のタピオカ店「鹿角巷(THE ALLEY)」など大阪初2店舗を含む16店舗が出店する。

EST FOODHALLのテナント一覧
店舗名 業種
スタンドシャン食 シャンパン&餃子
Thai Kitchen KAO MAN GAI タイ料理
TAKO BUSTERS たこ焼き酒場
FRANK THE BAR フランクフルト・スタンド
MEAT&3Choice   Hands 肉料理
YAKITORI EXPRESS 焼き鳥&鳥丼
おでん×スタンド三徳六味 日本酒バル
肉屋のビストロ にくらうす ビストロ
韓国酒場 コッキオ 韓国料理
THE ALLEY ティーストア
PIZZA423 ピッツェリア&バール&カフェ
玄米&やさいカフェ 玄三庵 カフェ&食堂
スターバックス スペシャルティ コーヒー ストア
FLIPPER’S スフレパンケーキ
らーめん 雲雀 らーめん
ロッド ベーカリーカフェ
EST FOODHALL

住所:大阪市北区角田町3番25号
営業時間:11時~23時(一部店舗を除く)

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アネックス静岡伊勢丹、2020年2月16日閉店-「北野エース」核の商業施設、わずか5年で営業終了

静岡県静岡市葵区呉服町の複合商業施設「5風来館(ごふくかん)」地上3階~地下1階に入居する「ANNEX静岡伊勢丹(アネックス静岡伊勢丹)」が、2020年2月16日をもって閉店する。

ANNEX静岡伊勢丹。

すみやの旗艦店として開業した「5風来館」

5風来館(ごふくかん)は1997年10月に開業。建物は地上8階建、地下1階建、商業フロアは地上3階~地下1階、敷地面積は1,076㎡、建築面積は902㎡、延床面積は6,331㎡。
5風来館は開業当初、静岡地盤の地場大手音楽ソフト専門店「すみや静岡本店ソフト館」を核とする施設として営業を行っていたが、同社の経営悪化により2005年9月をもって閉店。
2006年6月には無印良品の静岡旗艦店「無印良品 静岡」(売場面積1,403㎡、Meal MUJI併設)がすみや跡に開店したが、MARK IS静岡への移転に伴い2013年2月に閉店していた。

5風来館。

スルガ銀行とのコラボ店舗、わずか5年で営業終了

ANNEX静岡伊勢丹は2015年3月に、三越伊勢丹HDの百貨店「静岡伊勢丹」と静岡地盤の「スルガ銀行」のコラボレーション店舗として無印良品静岡跡に開業。営業フロアは地上3階~地下1階。
コンセプトに「The Third Place –都市生活者のためのコミュニティスペース」を掲げ、静岡初となる高級食品スーパー「北野エース フーズブティック ANNEX 静岡伊勢丹店」を核に、静岡の老舗写真館「写楽館」が運営する「静岡伊勢丹写真館」、スルガ銀行のコミュニケーションスペース「d-labo静岡」、美容院、スカルプケアサロン、ダイエットサロン、フィットネスクラブが入居していた。
なお、ANNEX静岡伊勢丹の閉店後も、5風来館3階のスルガ銀行d-labo静岡は当面営業を継続する予定となっている。
追記:キタノエースは本館に移転する。

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