アミュプラザくまもと、2021年4月23日開業-JRくまもとシティの商業核、東急ハンズ・ビックカメラ・映画館など約250店舗出店

熊本県熊本市西区のJR熊本駅とその周辺一帯に、JR九州グループの複合商業施設「アミュプラザくまもと」が2021年4月23日に開業する。ビックカメラは先行して3月5日に開業する。

アミュプラザくまもと。

JR熊本駅一帯に「JRくまもとシティ」誕生

アミュプラザくまもとは、JR熊本駅一帯で進行中の鉄道高架化に合わせた複合再開発プロジェクト「JRくまもとシティ」の商業核としての役割を担う施設。
アミュプラザの建物は5館(先行開業館含む)、敷地面積は約43,210㎡、店舗面積は約49,000㎡、延床面積は約139,200㎡。駐車可能台数は2,157台。専門店数は約250店舗(開業済みの「肥後よかモン市場」などで営業中の店舗を含む)。

肥後よかモン市場。

JR九州駅ビルHD(本社:福岡市博多区)完全子会社のJR熊本シティ(本社:熊本市/2020年2月設立)が管理・運営を担う。

新ビルには九州初・熊本初を含む200近い専門店が出店

アミュプラザくまもとは、コンセプトに「みんなの好きがあつまる いろんな好きがみつかる」を掲げる。

JR熊本駅ビル。

施設の大部分を占める「JR熊本駅ビル」(地上12階地下1階建、敷地面積19,950㎡、延床面積110,050㎡)には186店舗(2020年12月22日時点)が出店する。

アミュプラザくまもとフロアガイド。

JR熊本駅ビルの1階には、九州初となるアーバンリサーチの旗艦業態「URBAN RESEARCH Store」をはじめ、「BEAMS」「BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS」「ADAM ET ROPÉ」といったセレクトショップ、H2Oリテイリング・阪急阪神百貨店系のコスメ専門店「FruitGATHERING」、JR九州系のコスメ専門店「U/TAU cosme(仮称)」、ワールドのメンズウェアブランド「TAKEO KIKUCHI」など31店舗が出店。
そのうち、食品ゾーン「ひごマルシェ」には、アミューズメントフードホールを標榜する福岡の食品スーパー「ハローデイ」を核に、高級食品グロサリー「KITANO ACE(北野エース)」や台湾茶・タピオカ店「Gong cha(貢茶/ゴンチャ)」、スイスの高級チョコレートブランド「Lindt(リンツショコラブティック)」といった熊本初の専門店、「おべんとうのヒライ」「岡田珈琲」「アントルメ菓樹(えき菓樹くま本)」といった地元有名店の新業態など20店舗が出店する。

アミュプラザくまもと1階「ひごマルシェ」。

2階にはインテリア雑貨店「Francfranc」やコスメ・輸入雑貨店「PLAZA」に加え、熊本初となるJR九州運営のカフェ複合店舗「CINNABON・SEATTLE’S BEST COFFEE」「THE ORIGINAL PANCAKE HOUSE」、アダストリアの「HARE」「BAYFLOW」やファーストリテイリングの「PLST」、4℃のカジュアルジュエリー「Canal4℃」、生活和雑貨店「中川政七商店」、シモカワ薬局のコスメ新業態「Beauty Place」など40店舗が出店する。
3階には東急ハンズのライフスタイル雑貨店「hands be(ハンズビー)」(JR九州グループFC)やアダストリアのカフェ併設ファッションストア「niko and…/niko and… COFFEE」といった熊本初の店舗に加え、コナカ(フタタ)のツープライス紳士服店「SUIT SELECT」など27店舗が出店する。

アミュプラザくまもと「ライフスタイル雑貨&コスメフロア」。

4階にはファストファッション「ユニクロ」をはじめ、熊本初となるセブン&アイHD系のコスメセレクトショップ・ドラッグストア「アインズ&トルペ」、アダストリアの「LOWRYS FARM」「JEANASIS」「PAGEBOY」「Heather」、ストライプの「earth music&ecology」、大阪・アメリカ村で古着屋として創業したストリートファッションストア「WEGO」、京都で古着屋として創業したストリートファッションストア「SPINNS」など25店舗が出店する。
アミュプラザくまもと「ファッションフロア」。

5階にはファストファッション「GU」をはじめ、青山商事(洋服の青山)のツープライス紳士服店「THE SUIT COMPANY」、ABCマートの靴量販店旗艦業態「ABC-MART GRAND STAGE/Charlotte」、眼鏡店「メガネのヨネザワ」「OWNDAYS」、「KIDDY LAND mini(仮称)」など26店舗が出店する。
6階には長崎に本社を構える大型複合書店「メトロ書店」の熊本本店やアミューズメント施設「SEGA」といった大型テナントに加え、キデイランドのキャラクターグッズ店「KIDDY LAND」「SNOOPY TOWN Shop」など19店舗が出店。
そのうち、レストランゾーン「ひのくにダイニング」には、味千拉麺の新業態「マー系ラーメンと小籠包の店 味千 火の国厨房」やフタバフルーツのクレープ専門店「フタバフルーツパーラー」といった飲食店が出店する。

アミュプラザくまもと6階「うまかもんテラス」。

7階には16店舗が出店。
レストランゾーン「ひのくにダイニング」には、熊本初のしゃぶしゃぶ・すき焼きビュッフェ「美山」など15店舗が出店。そのほか、松竹マルチプレックスシアターズ(SMT)の映画館(シネマコンプレックス)「熊本ピカデリー」が出店する。
SMT運営のシネコンは九州初であり、施設名には同社が全国展開するシネコンブランド「MOVIX」ではなく、東京都内(丸の内・新宿)で展開する都市型シネコンブランド「ピカデリー」を冠する。劇場規模は10スクリーン1400席程度となる予定。

アミュプラザくまもと6階7階「ひのくにダイニング」。

高層階にはJR九州のフラッグシップホテルや結婚式場

アミュプラザくまもと8階・9階は、九州地場大手冠婚葬祭「メモリード」「セルモ」2社合弁による駅直結結婚式場「THE FORREST TERRACE KUMAMOTO(ザ・フォレストテラス熊本)」として、チャペルやバンケットルームを開設。合弁会社直営の創作料理レストラン「九州創作 千山万水」も出店する。
9~12階にはJR九州ホテルズの「THE BLOSSOM KUMAMOTO(ザ・ブラッサム熊本)」が出店。同社の宿泊主体型ホテル最上位ブランド3施設目、JR九州ホテル熊本(2019年2月閉館)の後継施設として、大浴場やフィットネスルーム、同社初となる離れ(スイートルーム/126㎡)が設けられる。

シンボルゾーンの「巨大吹き抜け」「屋上遊園地」も

アミュプラザくまもと(JR熊本駅ビル棟)では、熊本の副都心にふさわしい施設とすべく、シンボルゾーンが設置される。
1階から7階を貫く「水と緑の立体庭園・ぼうけんの杜(ADVENTURE GARDEN)」は、白川水源の湧水や鍋ケ滝、草千里といった熊本の雄大な自然の景色を意識した吹き抜け空間として、幅10m×高さ10mの滝を設ける
アミュプラザくまもと「水と緑の立体庭園」。

また、3階の屋上庭園「おおやねテラス(BIG ROOF TERRACE)」には、ミニトレインや三輪車広場、ブランコ、滑り台といったアトラクションに加え、テーブルセットベンチも設ける。また、加藤清正公(セイショコさん)を祀る「加藤神社」(熊本市中央区本丸)の分祀が鎮座される。
アミュプラザくまもと「おおやねテラス」

ビックカメラは2021年3月5日開業

また、JRくまもとシティの一部として、駅ロータリー北側のアミュプラザ対面には都市型家電量販店「ビックカメラ熊本店(仮称)」を核とする「JR熊本白川ビル」が2021年3月5日に先行開業する。
ビックカメラの賃借面積は3,550㎡で、店舗は1階から3階。高層階はオフィスとなる。

ビックカメラ熊本店(JR熊本白川ビル)。

このほか、JR九州グループはそれぞれ10近い専門店が出店する「JR春日南ビル」「JR熊本駅高架下北」、グループの分譲マンション「MJR熊本ザ・タワー」と高級賃貸マンション「RJRプレシア熊本駅前」の建設など、熊本駅周辺各地で大型開発を進めている。
JR九州は、熊本駅周辺の開発を「熊本の副都心として地域に貢献する」ものであるとしている。
熊本駅は明治時代の「鉄道忌避」によって郊外に設置されたとの説もあり、長らく「街はずれ」のイメージが強かったが、これらの完成後には、熊本駅前は大きく生まれ変わることとなる。

解体された旧・熊本駅ビル。

アミュプラザくまもと

住所:熊本市西区春日3-15-26(JR熊本駅ビル)

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