カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンタウン江刺、2019年11月29日開業-江刺ツインプラザに「イオンスタイル」核のショッピングセンター

岩手県奥州市江刺区のイオンタウンが運営するショッピングセンター「江刺ツインプラザ」に「イオンタウン江刺」が2019年11月に開業する。

イオンタウン江刺。

イオンタウン江刺、建替リニューアル前の2倍に増床

江刺ツインプラザは1994年10月に開店。建物は平屋建で総賃貸面積は約3,380㎡。
イオンの食品スーパー「マックスバリュ」の1号店、ホームセンター「DCMホーマック」を核に、ASBee、グルメドールなど複数の専門店が出店していたが、テナントの減少に伴い建物を段階的に解体、2019年2月1日以降建替えのため休業状態にある。2019年5月現在、DCMホーマック1店舗のみ営業を継続している。
マックスバリュ江刺店。(現在は解体)

イオンスタイルを核に20の専門店が新規出店

イオンタウン江刺は平屋建、総賃貸面積は約6,660㎡。
開発計画に「えさし ライフコミュニティ」、コンセプトに「町にあったら便利」を掲げ、食と衣料と便利をサポートする「イオンスタイル」を核に、飲食店、生活雑貨、美容室など約20の専門店が出店する。同社は新施設の開業により「地域の皆さまのライフスタイルニーズと生活利便サービスに対応し、地域コミュニティの活性化に貢献します」とコメントしている。

徒歩圏内に位置する「イオン」との棲み分けは?

イオングループは、イオンタウン江刺の東側500mほどの距離に食品スーパー「イオン江刺店」を出店している。
同店は1986年10月に流通大手「ニチイ」の地域子会社「東北ニチイ」(後のマイカル東北)が運営する総合スーパー「ニチイ江刺店」として開店、1996年8月に生活百貨店「江刺サティ」に業態転換したもの、マイカルの経営破綻により2002年8月をもって閉店。マイカルのスポンサーとなったイオンにより「イオン江刺ショッピングセンター」(ジャスコ江刺店)として2003年4月に再開業した異色の店舗であるが、近年は建物2階部分を閉鎖、食品スーパーに業態転換するなど規模を大幅縮小していた。

イオン江刺店。一部フロアのみで営業中。

イオン江刺店は築32年が経過しており、イオンタウン江刺の入居テナント次第では店舗の統廃合も想定される。

開業日は11月29日-5店が出店

追記:イオンタウン江刺は11月29日開業。物販店はイオン、ダイソーの2店が出店。そのほかゲームセンターなど合計5店が出店する。
イオン江刺店は11月10日に閉店する。

イオンタウン江刺

住所:岩手県奥州市江刺区八日町1丁目300他

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千里セルシー、2019年5月31日閉館-47年の歴史に幕、千里阪急とともに再開発検討へ

大阪府豊中市の千里中央駅前に直結する複合商業施設「千里セルシー」が2019年5月31日をもって閉館した。

閉館当日の千里セルシー。(2019年5月)

千里ニュータウンを代表する娯楽拠点、47年の歴史に幕

千里セルシーは1972年11月にフジタ傘下の「千里レジャーセンター」により娯楽系テナント主体の複合商業施設として開業。
2019年現在は阪急阪神HD傘下の「阪急阪神ビルマネジメント」が管理運営を行っている。建物は地上6階地下1階建で、延床面積は約45,305㎡。
総合スーパー「ダイエー千里中央店」を核に、ゲームセンター「こどものくに」(ハローズガーデン)、スポーツクラブ「ルネサンス」、映画館「千里セルシーシアター」など100以上の専門店が出店していた。

全館営業当時の千里セルシー。(2017年4月)

セルシー広場」では数多くの芸能人、アーティストによるライブイベントが開催されており「イベントの聖地」として全国的に知られるなど、永年に亘って大阪北部の娯楽拠点として親しまれていた。
(現在、そうしたイベントの多くはキューズモールなどで行われている)

老朽化進むセルシー、千里阪急との一体再開発実現なるか

千里セルシーは開業から40年以上経過し、以前より老朽化への対応が懸案事項とされており、2016年からは運営事業者と入居テナント間で契約更新にかかわるトラブルも浮上していた。

2016年頃からテナントの撤退が相次いでいた。(2017年4月)

その後、2018年6月の大阪地震により上層階(3~6階)を全面閉鎖、低層階も大半のテナントが閉店もしくは休業状態にあり、2019年5月31日時点での営業継続するテナントは飲食店5店舗、学習塾1店舗、パチンコ1店舗のみとなっている。

大阪地震以降ながらく休業中のダイエー(2019年5月)

阪急阪神ビルマネジメントは、2019年6月1日以降施設内自由通路を閉鎖するもの、全テナントの撤退まで施設の管理を継続するとしており、撤退交渉についても「引き続き誠意をもって協議してまいります」とコメントしている。

一部店舗は6月以降も営業を継続する。(2019年5月)

再開発計画の「詳細は未定」

千里中央駅周辺では、2017年4月によみうり文化センター(千里中央)再整備事業の一環として「SENRITOよみうり」が全面開業するなど、施設の刷新が相次いでいる。
千里セルシーについても、隣接するH2Oリテイリングの百貨店「千里阪急」との一体再開発が構想段階にあるが、上記の理由により先行きは不透明な状態にある。
日本初の大型ニュータウンとして知られる千里の価値向上に結びつくような再開発に期待したい。

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淀屋橋駅前にツインタワー建設へー大阪市が都市計画発表、2025年の完成めざす

大阪市は、大阪府大阪市北区の淀屋橋駅周辺を再開発し、ツインタワーを建設する都市計画案を2019年5月30日に公表した。

建設予定地。右が東側。

御堂筋の「ゲートタワー」建設へ

大阪市の都市計画案によると、ツインタワーが建設されるのは
御堂筋と土佐堀筋の交差点である「淀屋橋」交差点前。
この地域周辺には以前にも再開発計画があったものの、景気の低迷などにより凍結されたという経緯がある。

開発エリア東側。
(「大阪市営地下鉄」のCI撤去直前に撮影したもの)

今回の再開発に際して容積率が1600パーセントに引き上げられ、東側には日本土地建物、京阪電鉄により高さ150メートルの、西側には大和ハウス工業、住友商事、住友生命、ミズノ、白洋舍などにより135メートルの超高層ビルが建設される。

東側の大部分は「日本土地建物」が所有。

館内の中高層はオフィス、下層階には商業施設が入居する予定で、イベント広場、テラスなども設けられる計画という。

歴史的建築「ミズノ本店」など解体へ

敷地内には、西側には「ミズノ淀屋橋店(「美津濃」時代からの本店)」や「石原ビルディング」といった歴史的建築物や「住友生命淀屋橋ビル」などが、東側には「日土地淀屋橋ビル」などが立地するが、いずれも計画がまとまり次第、近く解体されるとみられる。

開発エリア西側、ミズノと石原ビルディング。

大阪市中心部ではオフィスの空室率が低い状況が続いており、大阪万博の開催や統合型リゾート誘致、うめきた再開発の進展などにより大型再開発の機運が高まっている。
淀屋橋地区の再開発は、大阪万博が開催される前の2024~25年ごろの完成を目指して工事が進められる。

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イオンフードスタイル三ツ境店、2019年7月下旬開店-ダイエー三ツ境店を業態転換

神奈川県横浜市瀬谷区の相鉄三ツ境駅近くにある総合スーパー「ダイエー三ツ境店」が「イオンフードスタイル三ツ境店」に業態転換され、2019年7月下旬にリニューアルオープンする。

旧「忠実屋」、ダイエーからイオンへ

ダイエー三ツ境店は1977年11月に「忠実屋三ツ境店」として開店。1994年に忠実屋がダイエーに合併したことに伴い「ダイエー三ツ境店」となった。建物名は「露木コミュニティランド」。売場面積は9,761㎡で、建物は地元不動産会社が所有する。

ダイエー三ツ境店。

館内には「西松屋」「チヨダ」「ドムドムハンバーガー」「ディッパーダン」など多くのテナントが出店する。
近隣では2018年11月に相鉄駅ビル「三ツ境ライフ」が全面改装をおこなっていた。

三ツ境ライフ。

イオンフードスタイル三ツ境への業態転換後も運営会社はダイエーのままであるが、7月下旬からは「ダイエー」の屋号は使用されないものとみられる。また、食品売場以外は専門店へと転換される可能性が高い。
ダイエー三ツ境店では、5月30日より売り尽くしセールが開催される。
新たな専門店などについては5月現在は発表されていない。

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イオンタウン山科椥辻、2019年冬開業-ヒカリ屋跡、ダイエーの「イオンフードスタイル」に

京都府京都市山科区の京都市営地下鉄椥辻駅前に、ショッピングセンター「イオンタウン山科椥辻」が2019年冬に開業する。

イオンタウン山科椥辻。

ヒカリ屋最後の店舗、イオンタウンに

イオンタウン山科椥辻の前身となる滋賀県地盤の総合スーパー「ヒカリ屋山科店」は1973年11月に開店。建物は地上3階建、売場面積は6,937㎡。
ヒカリ屋山科店はダイエー傘下となったのち、グループ経営再建の過程で進められた運営会社再編の一環で、2007年3月に「グルメシティヒカリ屋山科店」に改称、2015年3月には「ダイエーグルメシティヒカリ屋山科店」に再度改称し、ヒカリ屋最後の店舗、山科区役所・椥辻駅周辺エリアでは最大の商業施設として営業を継続していた。

ダイエーグルメシティヒカリ屋山科店。

しかし、建物は築45年と老朽化が進んでおり、店舗周辺でも「阪急オアシス」「マツヤスーパー」「MEGAドン・キホーテ」「サンディ」など、競合店の新規出店が数多く見られるようになったことから、建替えのため2018年11月30日をもって閉店するに至った。

核はダイエーの「イオンフードスタイル」

イオンタウン山科椥辻の建物は地上3階建で、総賃貸面積は約7,700㎡。
ダイエーの「イオンフードスタイル山科椥辻店」を核に、プールを備えたフィットネスクラブ、100円ショップ、ドラッグストアなど約20店舗が出店する予定。館内には医療モールも設けられる。
山科区役所・椥辻駅周辺エリアでは2019年4月の「MEGAドン・キホーテ京都山科店」閉店以降は衣食住をフルラインで取扱う大型店が消滅していたため、新施設への衣料、生活雑貨系店舗の導入が期待される。

イオンタウン山科椥辻

住所:京都府京都市椥辻草海道町15番地
営業時間:未定

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ライフ新大阪店、2019年5月31日閉店-旧ライフ大阪本社・ラヴィーレ新大阪

大阪府大阪市淀川区の新大阪駅、東三国駅近くに位置する総合スーパー「ライフ新大阪店」が、2019年5月31日18時をもって閉店する。

かつてのライフ関西旗艦店、38年の歴史に幕

ライフ新大阪店は1980年5月に同社大阪本社を併設する総合スーパー「ライフ三国店」として開店。
1991年には本社機能の新大阪駅東口への移転に合わせて、高級総合スーパー業態1号店「ラヴィーレ新大阪」に転換されたが、1996年には総合スーパー業態「ライフ新大阪店」に転換。現在の店名で約22年間営業していた。

2018年秋には大規模改修を終えたばかりだったが

ライフ新大阪店の建物は地上4階建で売場面積は5,000㎡。地元不動産会社が所有する。
2019年現在、同社直営売場のほか、眼鏡店「メガネの愛眼」、喫茶店「ホリーズカフェ」などがテナントとして出店する。

ライフ新大阪店。関西地区の旗艦店だった。

ライフ新大阪店は長らく同社の旗艦店として位置付けられていたが、2013年11月に新大阪センイシティー2号館跡地再開発の一環として新たな旗艦店「ライフセントラルスクエア西宮原店」が開店。店舗間の距離が約750mほどしかないことから新大阪店の営業継続が危惧されていたが、2018年秋に建物の大規模改修が行われたこともあり、当面は営業を継続するものとみられていた。
ライフは新大阪エリアにドミナント出店を行っており、近隣にダイエーの食品スーパー「イオンフードスタイル」、関西スーパー傘下の「スーパーナショナル」、佐竹食品の「業務スーパーTAKENOKO」が出店しているため地域に与える影響は軽微とみられる。
建物は改修を終えたばかりであるが、今後の活用方法については5月現在は発表されていない。
(写真:浅葱さん

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アズナス、2019年8月からH2Oリテイリング傘下に-阪急系コンビニ、屋号は変わらず

阪急阪神東宝グループに属する流通大手「H2Oリテイリング」(阪急阪神百貨店)は、同じく阪急阪神東宝グループに属する「阪急阪神HD」の完全子会社「エキ・リテール・サービス阪急阪神」からアズナス(asnas)事業を、2019年8月1日を目処に取得することを発表した。

H2Oリテイリング傘下の阪急阪神百貨店・うめだ阪急。

事業再編進める阪急阪神、asnasをH2Oに運営移管

アズナスは1995年4月に阪急電鉄グループの「阪急リテールズ」(現エキ・リテール・サービス阪急阪神)により、「日本初の駅ホーム上のコンビニエンスストア」として阪急十三駅構内で創業。店名の由来は「As soon as」から採られている。
創業以来、従来型の駅売店「ラガールショップ」や阪神ステーションネットが運営する「アンスリー」を業態転換するなど多店舗化を推進、2019年5月28日現在は阪急阪神沿線を中心にコンビニエンスストア「アズナス」(asnas)「アズナスエクスプレス」(asnas exp)53店舗、駅売店「アズナス エクスプレス・ビー」(asnas exp-b)47店舗を運営する。
同店は阪急電車オリジナルグッズや阪急そば監修カップ麺、宝塚ホテル監修ドーナツの販売など、阪急阪神ならではの品揃えに定評があった。

asnas十三店。(asnas1号店)

7&iと資本業務提携関係にあるH2O、asnasの屋号は維持

H2Oリテイリングは2018年6月、同社主導の共通ポイントサービス「Sポイント」を阪急阪神HD(阪急・阪神・北大阪急行)の駅ナカ店舗に導入。2019年4月にも阪急阪神HD傘下の「阪急阪神レストランズ」から阪急電車駅構内カフェ「フレッズカフェ」を取得するなど、駅ナカ事業の強化をすすめていた。
同社は流通大手「セブン&アイHD」と資本業務提携関係にあるが、アズナスの屋号は維持される。

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コストコ熊本御船店(仮称)、2021年春開業-御船インター近くに

会員制の倉庫型卸売スーパー「コストコ」(Costco)を展開するコストコホールセールジャパン(川崎市)は、熊本県上益城郡御船町の九州自動車道御船インターチェンジ近くに「コストコ熊本御船倉庫店」(仮称)を2021年に出店する。

御船インターチェンジ。

コストコ九州3店目、熊本初出店

コストコは1983年に米国シアトルで創業。
会員制の倉庫型大型スーパーとして知られ、日本国内では26店舗(26倉庫)を、九州では福岡県に2店舗(2倉庫、うち久山倉庫店は日本1号店)を展開する。
とくに近年は地方での店舗展開を進めている。

コストコの店舗(高雄店)。

コストコの出店は熊本県御船町の誘致によるもの。
出店先は御船インターチェンジ東側の現在は農地になっている場所で、イオンモール熊本(旧・クレア)から3キロメートルほどの場所となる。

イオンモール熊本近くへの出店となる。

御船町は熊本地震で被災しており、大型店舗の誘致により復興にも弾みを付けたい考え。今後、2021年春の開業を目指して工事が進められる見込みとなっている。
一方で、コストコには格安給油所が併設されるため熊本県石油商業組合などからの反対運動も起きているという。

コストコ併設の給油所(富谷店)。

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ニコキッチン六本松店、2019年5月24日開店-イオン九州の新業態小型店

福岡市中央区の地下鉄六本松駅ちかくにイオン九州の新業態小型店1号店となる「ニコキッチン六本松店」が2019年5月24日に開店した。

ニコキッチン六本松店。

イオン九州の新業態「狭小店」

ニコキッチン(nico kitchen)はイオン九州の新業態小型店で、2019年1月からイオン(ダイエー)二日市店内に実験的な店舗を出店していた。六本松店は単独店舗1号店となった。
ニコキッチン六本松店が出店したのは地下鉄六本松駅近く、六本松交差点前に新築された「六本松SKビル」の1階。なお、同ビルの2~3階には医療モールがある。
向かいには官民による再開発ビル「六本松421」が所在する。

六本松421。

ニコキッチンの店内は一般的なコンビニより少し広い程度で、スーパーマーケットで見られるような明るい木目調の内装が特徴。
取扱商品は加工食品・冷凍食品・インスタント食品を中心とした食品、衛生用品などの日用雑貨となる。開店時には生鮮食品、酒類は販売されていなかった。
テナントとして大手惣菜店「クック・チャム」(愛媛県)、阪急系の100円ベーカリー「阪急ベーカリー」(大阪市)が出店するほか、イートインが併設されている。銀行ATMなどは設置されていない。

店舗ロゴ。テナントは2店舗。

新業態のターゲットはいかに…?

イオン九州の都市型新業態ということで注目された「ニコキッチン」であるが、系列他社の「まいばすけっと」「イオンエクスプレス」などの小型スーパーとは大きく異なった趣となった。

人口密集地のビル1階に出店。2~3階は医療モール。

一方で、人口密集地の駅チカにあり通勤・通学需要が見込める立地であるものの、開店時間は朝8時からとその需要を満たすには遅く、また銀行ATMが無いなど、「スーパーとしても」「コンビニとしても」少し不便・中途半端に思う点も少なくない。
今度は他地域にも店舗網を広げていくことになるのだろうか。

ニコキッチン六本松店

住所:福岡市中央区六本松2-3-6
六本松SKビル1F
営業時間:8:00~21:00

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イオンモール座間シネマ棟「イオンシネマ座間」、2020年春開業-座間市民待望の映画館

神奈川県座間市のショッピングセンター「イオンモール座間」に、シネマコンプレックス「イオンシネマ座間」が2020年春に開業する。
イオンシネマ座間。

シネコンなしのイオンモール座間に「イオンシネマ」進出

イオンモール座間は2018年3月に日産自動車座間事業所(旧座間工場)」跡地の一部に出店。建物は地上3階建で、総賃貸面積は約50,000㎡。
イオンモール座間は座間市内最大規模の商業施設として、コンセプトに「MY LIVING FACTORY」を掲げ、イオンの総合スーパー「イオンスタイル座間」を核にファストファッションブランド「H&M」「ユニクロ」、スポーツ用品店「スポーツオーソリティー」、家電量販店「ノジマ」、「紀伊國屋書店」など約160の専門店が出店するが、近隣商業施設との兼ね合いのためか、開業時点での映画館導入が発表されていなかった。

神奈川県央ではシネコン撤退が相次いでいた

今回開業する「イオンモール座間シネマ棟」の建物は地上2階建、総賃貸面積は約5,000㎡。
イオンシネマ座間運営のシネマコンプレックス「(仮称)イオンシネマ座間」(10スクリーン、約1,500席)が出店する。
座間市周辺では2017年2月に南町田駅前の「109シネマズグランベリーモール」が再開発のため閉館、2018年2月にイオンつきみ野店の「イオンシネマつきみ野」が建替えのため閉館するなど、シネマコンプレックスの撤退が相次いでおり、半径10km圏内の映画館はビナウォークの「TOHOシネマズ海老名」、イオン海老名ショッピングセンター別館の「イオンシネマ海老名」2施設のみとなっていた。(米軍基地内を除く)
イオンモール座間のイオンシネマ導入により、施設の集客力拡大のみならず、旬の映画を求める座間市民の市外流出に歯止めがかかることが期待される。

イオンモール座間シネマ棟(イオンシネマ座間)

住所:神奈川県座間市広野台2-10-4

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