カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ウィズ原宿、2020年6月5日開業-「道」がある複合ビル、核は都心型イケア・ユニクロ

東京都渋谷区のJR原宿駅前に、NTT都市開発の複合商業ビル「WITH HARAJUKUウィズ原宿)」が2020年4月25日に開業する。
追記:5月28日→「6月5日から25日にかけて順次開業」に再延期された。
イケアは6月8日開店。開業日の詳細は記事の末尾に記載。


WITH HARAJUKU.

原宿アパートメンツ再開発、10階建て複合施設に

ウィズ原宿は「原宿アパートメンツ」「原宿第一マンションズ」の跡地とその周辺を再開発して誕生する複合施設。
建物は地上10階地下3階建て・敷地面積は約5,000㎡・建築面積は約4,000㎡・延床面積は約26,800㎡・商業面積は約11,000㎡となる。

完成イメージ。

運営はNTTグループの不動産ディベロッパー「NTT都市開発」、設計はTOD’S表参道ビルなどを手掛けた伊藤豊雄。
未来を紡ぐ“たまり場”」をコンセプトに、原宿駅前と竹下通りをつなぐパッサージュ「WITH HARAJUKU STREET」を中心とした「道の建築」をイメージしたといい、開店後は原宿駅からウィズのなかをウインドウショッピングしながら通り抜けて竹下通りへと向かうことができるようになる。

竹下通り側の出口。


駅から館内を抜けて竹下通りへ。

イケア、東京都心初出店-カフェも併設

商業ゾーンは地上1階~地下2階から3階と8階の一部。
核テナントとして1階と2階に北欧スウェーデン発祥の家具・インテリア大手「イケア」(IKEA)の東京都心初となる店舗(約2,500㎡)が出店。スウェーデンの味を開放的な空間で手軽に楽しめるカフェも併設される。

IKEA原宿。

そのほか、アウトドア「スノーピーク」(地下1階)、「ユニクロ」(地階・1階)、「資生堂パーラー」(8階)などライフスタイル雑貨、スポーツ、アパレル、コスメ、飲食店など複数の専門店が出店する。

屋外テラスイメージ。

そのうちユニクロには、ユニクロとジーユーが展開する着こなし発見アプリ「StyleHint」専用の売場「StyleHint原宿」、UT(グラフィックTシャツ)専用の売場「UT POP OUT」がそれぞれ初登場。また、アウトドア「スノーピーク」はカフェ併設の大型店で、当店限定商品も登場するとみられる。
一部には屋外テラスも設けられ、来館者の憩いの場となる。

館内構成。

3階には多目的イベントホール「WITH HARAJUKU HALL」(約300㎡・300席)、会員制コワーキングスペースや30分単位で利用可能なレンタルスペース「LIFORK 原宿」と飲食店。
4階から10階までは賃貸レジデンス「WITH HARAJUKU RESIDENCE」となっており、月額1室100万円の部屋もあるという。

3階のウィズ原宿ホール。

また、地下2階・地下3階は駐車場などとなる。
なお、隣接地には1月に「@cosme」の旗艦店が出店している。

ウィズ原宿 商業テナント一覧(開業予定日)
  • イケア(家具・雑貨・カフェ)※新業態 6月8日
  • ユニクロ(ファッション)6月5日
  • ビューティースクエア(資生堂)(化粧品)6月18日
  • SABFA(ヘアメイクアップアカデミー)6月18日
  • 資生堂パーラー(レストラン)※新業態 6月5日
  • オッシュマンズ(スポーツ)6月9日
  • EATALY(イタリアン)6月9日
  • オーバカナル(ブラッスリーカフェ)6月9日
  • ジ・アレイ 鹿角巷(カフェ・台湾茶)※新業態 6月23日
  • スターバックス(喫茶)6月9日
  • Snow Peak LAND STATION(スノーピーク、アウトドアなど)※新業態:カフェ併設 6月12日
  • セイコーブティック(時計)6月17日
  • ドクターマーチン(靴) 6月9日
  • MACCHA HOUSE 抹茶館(カフェ・日本茶)6月25日
  • HARAJUKU Cross(ポップアップショップ) 6月16日
ウィズ原宿

住所:東京都渋谷区神宮前1-14-30
営業時間:10:00 – 21:00(IKEA)
(新型コロナウイルスの感染状況によっては開業日・営業時間などが変更されることがあると思われるため、来店の際には事前の確認をおすすめします)

関連記事:JR原宿駅新駅舎、2020年3月21日供用開始-旧駅舎は解体へ
関連記事:コロンバン原宿本店、2020年2月16日閉店-東急・神宮前再開発で「オリンピアアネックス」と共に解体へ

関連記事:@COSME TOKYO(アットコスメ・トーキョー)、2020年1月10日開店-@COSME最大の旗艦店、原宿駅前のGAP跡に
関連記事:東急百貨店東横店跡、2020年4月からイベント空間「渋谷エキスポ」に-1月9日から特別展示も
関連記事:渋谷駅前の「青ガエル」、2020年7月までに大館市に譲渡

スーパーセンタートライアル倉敷店、2020年5月17日閉店-旧・マイカル新倉敷サティ・パオ

岡山県倉敷市の新倉敷駅近くにある総合スーパー「スーパーセンタートライアル倉敷店」が2020年5月17日に閉店する。

トライアル新倉敷店。右のテナント棟は廃墟。

ジャッキーチェンも来店-岡山一の人気スーパーだった

トライアル新倉敷店の前身となったショッピングセンターパオは1979年3月に開店。売場面積16,464㎡で、2階建て。地元主導型ショッピングセンター「パオ」と「ニチイ新倉敷店」(のちに新倉敷サティ)で構成され、テナントとしてアパレル「スズタン」、CD店「エステム」、ファンシー雑貨「りょうごく」、飲食店「赤い風船」「ドムドム」「サーティーワン」「クローバー」「ミスタードーナツ」などが出店。最盛期の年商は100億円以上あり、世界的スター「ジャッキー・チェン」など多くの芸能人イベントが開催されており、岡山県を代表するショッピングセンターとして賑わった。

道路側の入口はすべて閉鎖。
テナントゾーンは多くが空き店舗となっている。

しかし、1999年に「イオン倉敷ショッピングセンター」(現:イオンモール)が開店するなど競合ショッピングセンターの出店が相次ぎ、2001年にイオングループとなったサティは2002年7月に閉店。その後、一部専門店のみで営業を続けた。サティ跡は2005年5月ごろにはモーターボート競走の場外舟券場として活用されることが計画されたが反対運動から実現せず、2005年10月にパオ部分も含めてトライアルが出店した。
トライアルはサティの内装や旧売場をほぼそのままに1階のみを活用。トライアルとなった後もドムドムなど一部テナントは営業を継続したが、多くは数年で閉店した。
近年は店舗が薄暗く、老朽化が著しい状態となっていた。

仮設蛍光灯が設置された吹抜け。
2階は活用されておらずサティの看板が残る。

2010年にはトライアルの店長、副店長、保安員らが万引き犯を恐喝し、60万円を奪い取ったとして逮捕されている。
なお、トライアルによると、生鮮品売場は5月10日をもって閉鎖する予定。
建物は岡山市の不動産会社が所有するが、トライアル閉店後の建物の活用方法については4月時点は発表されていない。

関連記事:天満屋ハピーズアリオ倉敷店、2016年9月28日開店-イトーヨーカドー跡
関連記事:トライアル日向店、2020年4月12日閉店-アスティ日向、33年の歴史に幕

フジ、サニーTSUBAKIを2020年4月17日に完全子会社化ー「エフカ」も導入

四国地方の地場流通大手グループ「フジ」(愛媛県松山市)は、地場食品スーパー「サニーTSUBAKI」(サニー椿)(愛媛県松山市)の全株式を2020年4月17日に取得し、完全子会社化する。

サニーTSUBAKI道後店。

一斉閉店と商品券騒動で話題となった愛媛のスーパー

サニーTSUBAKIは1954年創業。2020年現在は愛媛県松山市に古川店(旧・椿店)、桑原店、道後店の3店舗を展開する。
同社は長らく「サニーマート」の屋号を掲げ営業していたが、以前より高知県に本社を置く地場大手など、類似名称のスーパーが複数存在したため、2014年に現在の屋号に改称した。
屋号改称後は、同社桑原哲也専務(当時、通称:てっちゃん)を前面に押し出す販促キャンペーンで知名度向上を図ったが、2018年6月27日に本店を除く全店が一斉閉店、28日に民事再生法適用を申請するなど経営悪化が表面化したため、プレミアム商品券(てっちゃん商品券)を持つ多くの市民が押し寄せる騒ぎとなった。
その後、同社は同年7月24日にフジによる商品供給支援のもと桑原店・道後店を営業再開、2019年2月にはフジとスポンサー契約を締結、2020年4月11日には再生計画認可決定を確定していた。

エフカも導入-各地のスーパーを系列化するフジ

今回のフジによるサニーTSUBAKIの完全子会社化に合わせ、サニーTSUBAKI全3店舗では、一部商品やレジシステムの入替えを伴うリニューアルを4月15日から16日にかけて実施。フジと共通のEDLP型販促企画「毎日が安い!」やフジの電子マネー付ポイントカード「エフカ」を新たに導入するなど、フジ傘下の食品スーパーとして営業することとなる。
フジは2012年にフジ傘下となった「ピュアークック」(旧・ふじおか、廿日市市)、2014年にフジ傘下となった「スーパーABC」(松山市)など中国・四国地方のスーパーの系列化を進めているが、サニーTSUBAKIもこれらと同様に今後も屋号が維持されるとみられる。

関連記事:フジ、ニチエーを2020年3月2日に完全子会社化-福山地盤のスーパー、フジ傘下に
関連記事:フジ、三和ストアーから3店舗を譲受-2019年5月中旬の再開店を目指す
関連記事:三和ストアー、2019年3月15日全店閉店-呉地盤の中堅スーパー、60年の歴史に幕
関連記事:フジ、イオンと資本業務提携-フジはマックスバリュ西日本株を取得、更なる「関係の深化」検討
関連記事:フジ、2018年3月から店舗ロゴを変更へ-創業50周年で、新スローガンも制定
関連記事:フジ、サニーTSUBAKIとスポンサー契約締結-フジ傘下で再建目指す

関連記事:サニーTSUBAKI、2018年6月27日に本店以外営業できず-商品券販売直後で市民殺到

イトーヨーカドー錦町店、2020年5月31日閉店-「リリイベの聖地」新星堂も閉店に

JR戸田駅近くにある埼玉県蕨市の大型ショッピングセンター「イトーヨーカドー錦町店」が、2020年5月31日で閉店する。

イトーヨーカドー錦町店(JRFウェブサイトより)。

ヨーカドーとしては首都圏有数の大型店、閉店に

イトーヨーカドー錦町店は2003年11月に開店。もともと当地には大日本インキ化学工業蕨工場があった。
建物は「日本リテールファンド投資法人(JRF)」が所有していたが、2020年3月までに同社の資産運用を委託する資産運用会社「三菱商事・ユービーエス・リアルティ」が不動産信託受益権を「三菱商事都市開発」に約45億円で譲渡することを発表していた。
売場面積は23,000㎡(イトーヨーカドー直営:13,684㎡)で、蕨市最大の商業施設となっているほか、アリオではない「イトーヨーカドー」店舗のなかでは有数の規模の大型店となっている。

「リリースイベントの聖地」としても知られた

イトーヨーカドー錦町店には、テナントとしてはコジマ、くまざわ書店、スーパースポーツゼビオ、Seria、ABC-MART、大戸屋、はなまるうどん、KFC、マクドナルドなど数多くの大手店舗が出店する。
1階吹き抜けのイベントスペースではCDショップ「新星堂」によるアイドルグループや演歌歌手を中心とした数多くのアーティストのリリースイベントが開催されており、イベントの聖地としても知られていた。
この新星堂も含め、各テナントはイトーヨーカドーとテナント契約していたため、基本的にヨーカドーの閉店に合わせて閉店するとみられる。

築16年半、跡地は未定

蕨市では2016年10月2日に「イトーヨーカドー・ザ・プライス蕨店」も閉店しており、錦町店の閉店に伴い市内のイトーヨーカドーは姿を消す。

蕨店も閉店済み。

錦町店の建物は築16年半と新しく、投資ファンドが保有するため今後もテナントを入れ替えて活用される可能性が高いものの、後継店舗などについては4月時点で発表されていない。
三菱商事グループはイオングループと関係が深い会社であるため、イオングループの店舗となる可能性もあろう。

関連記事:イオン赤羽北本通り店、2020年5月31日閉店-旧・忠実屋・ダイエー、建替えで
関連記事:イオンモール川口、2021年春再開業-建替前の約2倍に
関連記事:イトーヨーカドー・ザ・プライス蕨店、2016年10月2日閉店

大企業除く全事業者・フリーランスに「持続化給付金」支給-2020年4月末確定、条件は「売上半減以上」

経済産業省は、新型コロナウイルスの感染拡大により大きな影響を受ける事業者に対して、事業全般に広く使える給付金を支給する「持続化給付金」の概要を2020年4月13日に発表した。

売上半減以上対象、大企業のぞく全事業者に

持続化給付金の支給対象は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、売上が前年同月比で50%以上減少している者。
資本金10億円以上の大企業を除いたあらゆる事業者、フリーランスで、会社以外の法人についても対象となる。
給付の上限額は、法人が200万円まで、個人事業者100万円まで。
申請に必要な事項の詳細等については、4月最終週を目途に確定・公表するという。

詳細については画像を参照。もしくは「中小企業 金融・給付金相談窓口まで。
相談ダイヤル:0570-783183(平日・休日9時~17時)

関連記事:新型コロナウイルス肺炎に伴う臨時休業・営業時間変更店舗一覧
関連記事:イオングループ、2020年3月・4月のテナント賃料を減免-三菱地所・ルミネなども

近商ストア香芝店、2020年5月12日閉店-サティ跡、じゃんぼスクエア香芝の核店舗

奈良県香芝市のショッピングセンター「じゃんぼスクエア香芝」の核店舗「近商ストア香芝店」が、2020年5月12日をもって閉店する。

じゃんぼスクエア香芝。

香芝市随一の大型店「じゃんぼスクエア」

じゃんぼスクエア香芝は1989年4月に、関西地場不動産ディベロッパーの賛栄商事が開発を手掛ける「ジャンボスクエア香芝」として開業。建物は地上2階地下1階建、店舗面積は8,382㎡。
開業当初は総合スーパー「ニチイ香芝店(のちの香芝サティ)」を核とする商業施設として営業していたが、運営するマイカルの経営破綻によりサティが撤退。2001年4月をもって施設の大部分が閉鎖状態となった。

かつてニチイが出店していた。

その後、同年中に近鉄グループの食品スーパー「近商ストア」と関西地場大手家電量販店「ミドリ電化(のちのエディオン)」を新たな核に据え、施設全館のリニューアルを実施したが、2015年にはエディオンが撤退していた。

近商の後継店舗は未定

賛栄商事は1972年11月に開業した築40年超の老朽施設「じゃんぼスクエア富田林(西友富田林店跡)」を2020年秋に「じゃんぼメディカルスクエア富田林」として建替リニューアルオープンさせる計画を発表している。
同社は1984年11月に開業した築30年に満たない「じゃんぼスクエア熊取(熊取サティ跡)」を2014年初頭に解体し2015年12月に建替リニューアルした経歴がある。
一方で、香芝の建て替えなどについては4月時点で発表されておらず、今後の改装計画については未定となっている。
(写真:浅葱さん

追記:万代が2020年9月に出店

近商ストア跡には万代が「万代香芝下田店」として2020年9月に開業する。テナントの多くはそのまま営業を継続する。

関連記事:トナリエ大和高田、2018年11月23日開業-近鉄大和高田駅前のオークタウン跡地に
関連記事:ミグランス、2018年2月15日開業-全国初「市役所+ホテル」の複合施設

関連記事:エピコット長岡、2019年7月28日閉店-旧・長岡サティ・ニックホビーショップ

関連記事:じゃんぼスクエア富田林店、2018年2月28日閉店-旧・西友

オンワードHD、2021年2月期までに約1400店舗を閉鎖-全店舗の約半数

アパレル大手「オンワードホールディングス」(本社:中央区日本橋、中核会社:オンワード樫山)は、2021年2月期中に国内外の約700店舗を閉店することを2020年4月13日に発表した。同社は2019年には約3000店舗を構えていたが、2020年2月期中にも約700店を閉店することを発表しており、併せて全体の半分近くにあたる約1400店舗が閉鎖されることとなる。

オンワードHD本社。

百貨店アパレルの雄、約半数の1400店を閉鎖

オンワードの起源となった樫山商店は樫山純三が1927年に大阪で創業。戦後は「オンワード樫山」として、おもに百貨店での高級スーツ・婦人服販売により急成長を遂げた。2007年には持ち株会社化し、商号を「オンワードホールディングス」に変更している。

閉店セール中の23区の店舗。

オンワードは「五大陸」「J.プレス」などのブランド名で知られる紳士服、「組曲」「23区」などのブランド名で知られる婦人服を中核に、「ポール・スミス」「カルバンクライン」などといった海外アパレルブランドのライセンス販売もおこなっており、大きな特徴の1つが中核ブランドの多くが「ほぼ百貨店内のみに出店する」業態だということだ。
そのため、今回の大量閉店はとくに売上の減少が続く地方百貨店にとって頭が痛い問題となろう。

今後は好調なEC事業を強化

オンワードHDは実店舗事業を縮小する一方で、2016年より開始した自社ネット通販サイト「オンワードクローゼット」などEC事業は好調であるといい、2020年2月期のEC売上高は前期比で30.6%増の約333億円となっている。
今後は、EC事業を強化することで経営を立て直したい考えであると思われるが、同社にとって「ショールーム」的存在となっていた実店舗の縮小は、EC事業にも少なからず影響を及ぼすこととなろう。

関連記事:アメリカンイーグル、2019年中に日本撤退-運営する「洋服の青山」カジュアル大幅縮小
関連記事:ローラ・アシュレイ、2020年3月17日経営破綻-家庭雑貨の世界大手、新型肺炎の影響で
関連記事:シティーヒル、2020年3月16日倒産-マジェスティックレゴンなど展開、民事再生法申請

有明ガーデン、2020年6月17日開業-ビッグサイト徒歩圏の大型開発、「イオン」「東京ガーデンシアター」などを核に

東京都江東区のゆりかもめ有明駅前に、住友不動産の複合商業施設「有明ガーデン」が2020年5月15日に開業する。
追記:6月17日開業となった。

有明ガーデン。
手前からホテル、温浴施設、商業施設、公園。

ビッグサイト徒歩圏、イオンを核に劇場・温浴施設など

有明ガーデンは住友不動産が有明駅前で行う大型開発事業。
東京ビッグサイトからも徒歩圏でありながら総開発面積は10.7ヘクタールと広大であり、国家戦略特区に指定されている。

エリア構成。

エリア内は「住友不動産ショッピングシティ有明ガーデン」を核に、劇場・ライブホール「住友不動産東京シアターガーデン」、劇場「劇団四季専用劇場」(2021年開業)、温浴施設「泉天空の湯 有明ガーデン」(開業時から当面の間は温泉ではなく上水で運営)、タワーマンション「シティタワーズ東京ベイ」、ホテル「住友不動産 ホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 東京有明」、公園「有明ガーデンパーク」「スポーツエンターテイメント広場」、こども園(幼稚園・保育園)「武蔵野大学付属有明こども園」などで構成される。
なお、開発前はおもに平面駐車場として利用されていた。

エリア全体イメージ。


タワーマンション「シティータワー東京ベイ」。

そのうち「東京ガーデンシアター」は8000人規模の大型ライブホール・劇場。客席は110度の扇型に配置され、客席フロアを4層とすることにより、どの席からもステージが見やすい立体的な構成を実現したという。
開業直後から「Official髭男dism」「King Gnu」「LUNA SEA」「ナオトインティライミ」「田村ゆかり」「小倉唯」「TrySail」など様々な人気アーティストの公演が決まっていたが、多くは中止・延期となっている。
東京ガーデンシアター。

当館も当初は4月24日の開業予定であったが、感染症防止のために5月15日の開業に延期された。

商業ゾーン、バスターミナルも併設

商業ゾーン「ショッピングシティ有明ガーデン」の店舗面積は約4万㎡、売場は1階から5階で店舗数は203店。「豊かに味わう」「楽しく育む」「素敵に暮らす」をテーマとする。

館内構成。


ショッピングシティ。

1階から2階は食品ゾーンとなり、核テナントの食品スーパー「イオンスタイル有明」。豊洲から直送の鮮魚をウリとするほか、イオン内にはイオンのステーキ店「ガブリングステーキ」、海鮮丼専門店「魚魚彩」、「ミニストップのソフトクリーム」、ベーカリー「カンテボーレ」も出店する。

そのほか、食品ゾーンにはグロサリー「カルディコーヒーファーム」「北野エース」、カフェ「茶寮 伊藤園」「タリーズコーヒー」「鹿角巷(ジ・アレイ)」などが出店。
1階にはBRTや空港リムジンバスが発着する「有明バスターミナル」が設けられる。開業に合わせて、都営バスでは4月1日に[都05-2]東京駅丸の内南口~有明ガーデン線を新設している。

イオンスタイル。


イオンスタイルにはイートイン「ココdeデリ」を併設。

2階の一部と3階、4階はファッション・スポーツのフロアとなり、服飾、生活雑貨を取り揃えた「有明コレクション」が設けられるほか、「アーバンリサーチ」「H&M」「ムラサキスポーツ」「ニトリデコホーム」などが出店。
4階には180㎡の屋内キッズスペースも開設される。

ゲームコーナーは「SEGA」。


様々な年齢を対象としたキッズスペース。

5階は13店が出店する飲食街「有明テラスダイナー」となるほか、5階部分には屋上テラスも併設される。

有明テラスダイナー。


屋上テラス。

このほか、館内には2階の吹き抜けなど11ヶ所・総面積23,000㎡超のイベントスペースが設けられる。

2階の吹き抜け。

アネックス棟の1階から3階には、2020年秋に都内最大級となる「無印良品」の旗艦店がオープンする予定となっている。
追記:無印良品 東京有明」は12月3日に開業。店舗面積は4628.75㎡で、関東最大となる。

無印良品。

なお、当初は4月中に開業し、直後のコミケで賑わいを見せる予定であった同施設であるが、開業は6月17日へと延期された。
※現地の写真撮影は2019年12月・2020年1月。

住友不動産ショッピングシティ有明ガーデン

住所:東京都江東区有明2丁目1−8
営業時間:8時~23時(イオンなど)

関連記事:ベン&ジェリーズららぽーと豊洲店、2020年1月13日閉店-ユニリーバの高級アイス、カップアイス含め日本から撤退
関連記事:江戸前場下町、2020年1月24日開業-三井不動産プロデュース、豊洲市場「千客万来施設」開業までの暫定施設

トライアル日向店、2020年4月12日閉店-アスティ日向、33年の歴史に幕【追記:8月営業再開】

宮崎県日向市の日向市駅前・上町商店街にあるスーパー「メガセンタートライアル日向店」が2020年4月12日に閉店する。
追記:2020年8月に営業を再開する。

メガセンタートライアル日向店。

大型ショッピングセンター・アスティ寿屋が前身

トライアル日向店は、大型ショッピングセンター「アスティ日向寿屋」として1987年10月に開店。店舗面積は8,380㎡。建物は6階建て、売場は1階から3階で、寿屋が所有していた。 

アスティ日向寿屋(撮影:日向市教委)。

開店前は地元・上町商店街などの出店反対運動が起き、出店推進派と商店街を二分する騒ぎとなった。そこで、寿屋は地元貢献を標榜し、1階には吹き抜けのイベントスペース「アスティプラザ」、休憩所などが、3階に文化教室とスポーツクラブ、シアター、児童図書館、多目的市民文化ホールなどが、6階にイベント広場が設置された。イベントスペースには芸能人が来店することもしばしばあったほか、地域の団体や児童作品の展覧会などの公共的催事もおこなわれていた。さらに書店、CD店、ファーストフード店、ファッション店など多くの専門店が入居。寿屋が運営する高級品店や外商も出店し、大きな賑わいを見せた。

飲食街「遊食パーク」・CD「AVクラブ」跡地。
(トライアル倉庫)

なお、将来的なペデストリアンデッキ設置などの際のためにテラスなども設置されたが、使われることはなかった。

日向市の中心商店街に立地する。

寿屋の経営破綻に伴い、2003年4月に開店した「スーパーセンタートライアル日向店」(のちにメガセンターに改装)は、トライアルが建物を購入するかたちで出店したもので、宮崎県北部唯一の大型ディスカウントストアであり、その後に日向市駅高架化に伴う街路整備がおこなわれたこともあり、中心商店街の核として広域的な集客があった。

店内にある吹き抜け。

一方で、ショッピングセンター時代と比較すると近年は店舗の老朽化が極めて著しく、旧寿屋時代に店舗が整備された商店街内(店舗近隣)の花壇や植え込みが荒れ果てており、商店街に剥落したタイルが落下したり客が投棄したゴミが散乱しているが処置がなされないなどといった意見も聞かれていた。
(取材:2010年~2012年・協力:日向市商工会議所)

店内のようす。

トライアル、6月に細島のイオン近くに出店

トライアルは日向市から一旦撤退するが、2020年6月にはイオン日向店近くの郊外エリア(細島地区)に「スーパーセンタートライアル日向日知屋店」として縮小移転オープンする予定となっている。
アスティの今後については4月時点では発表されていない。
建物はトライアルが所有していることから、入居者が現れない場合は解体されるものとみられ、日向市駅前に巨大な空き地が生まれることとなる。
追記:2020年8月に営業を再開する。

関連記事:MEGAドン・キホーテ延岡店、2017年11月28日開店-ドンキ、宮崎県北初出店
関連記事:アークス・バロー・リテールパートナーズ、「新日本スーパーマーケット同盟」と銘打つ戦略的な資本業務提携を締結-2018年12月25日に
関連記事:橘百貨店、ドン・キホーテが買収-2020年2月1日から同社の運営に

ロイヤルHD、西洋フードから高速道路SA・PA事業を買収-2023年12月までに完全子会社化、高速道路レストラン・ショップ最大手に

大手飲食グループ「ロイヤルHD」は、英国コンパスグループの日本法人「西洋フード・コンパスグループ(旧・西洋フードシステムズ」から、「高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにおけるレストラン・ショップ運営事業(SA・PA事業)」運営会社を2023年12月まで完全子会社化する。

創業初期から空港などで食堂・売店を手掛けるロイヤル

ロイヤルは1951年10月に空港内食堂・喫茶事業1号店を開店。1973年11月の関門自動車道めかりPA開業に合わせて高速道路内食堂・売店1号店を開店した。2020年現在は、同社持株会社化の一環として設立された「ロイヤル空港高速フードサービス」を通じて、全国の空港・高速道路SA・PA内で飲食・売店事業を展開している。

ロイヤルめかりPA店(建替えのため写真の店舗は2016年閉店)。

ロイヤルは飲食・売店事業に加えて、1990年に住友商事との合弁で「ロイヤルマリオット&エスシー(現・ロイヤルコントラクトサービス)」を設立しコントラクト事業に参入。2005年には伊勢丹の食堂運営会社を買収し合弁会社「R&Iダイニング(ロイヤル66.65%:伊勢丹33.35%)」を設立、2007年には三越グループの食堂事業を取得し合弁会社「セントレスタ(ロイヤル66.6%:三越33.4%)」を設立するなど、百貨店や病院・介護施設でコントラクト事業を展開している。

総合コントラクト企業に転身した西洋フード、一転縮小へ

西洋フード・コンパスグループは1947年9月に「荏原食品工業」として創業。1976年には経営悪化を理由に西武セゾングループ傘下の「レストラン西武」と合併、1989年10月には「西洋フードシステムズ」に社名変更していた。
同社は長らく、西武セゾン系の大手総合外食チェーンとして、ファミリーレストラン「CASA」の運営を中核事業に据えていたが、西武セゾングループ解体の影響を受け、2002年1月からは英国に本部を構える大手総合コントラクト企業「英国コンパスグループ」の傘下に入り現在の社名に変更していた。

CASA西武大津店(2020年現在は閉店)。

西洋フードは、英国コンパスグループ傘下入りに合わせて、オフィス・工場を始めとする各種事業所の食堂運営受託や宿泊施設・公的施設・保養所・研修所・高速道路SAPAの運営受託など、コントラクト事業を中心とした経営に移行。その一環として、2011年6月には森永製菓傘下の「森永フードサービス(現・エムエスエル)」を買収し、同社が主に「森永レストラン」の屋号で運営していた社員食堂や国立・県立青年の家・少年自然の家宿泊滞在者向けの食堂、大学食堂、足柄SAの売店・レストラン事業の運営を取得、2019年8月までに外食関連事業から全面撤退するなど、コントラクト中心の事業体制を確固たるものとしていた。
足柄SA。
丸井高層階を始め最盛期全国100店舗ほど展開していた
「森永レストラン」最後の店舗が2010年代まで営業していた。

しかし、2019年9月には大手外食グループ「クリエイト・レストランツHD」に「スポーツ施設およびレジャー施設におけるレストランその他の飲食提供業務および宿泊業務に係る事業(スポーツ事業及びレジャー事業)」を売却するなど、英国コンパスグループ傘下入り後初となるコントラクト事業の整理を打ち出した。

ロイヤル、高速道路SA・PA事業最大手に

西洋フードは、2020年2月1日付でグループのSAPA事業を新会社「ハイウェイロイヤル(旧・CFS)」に承継し、新会社の株式の50%をロイヤルHDに譲渡した。
ロイヤルHDは新会社の出資比率を2021年12月に66.66%、2022年12月には94.99%に高め、2023年12月に全株式(1550万100株、)を取得、155億円で完全子会社化する。
ロイヤルHDは高速道路SA・PA14施設、新会社は高速道路SA・PA12施設で運営受託業務を手掛けており、両社の経営統合によりロイヤルHDは高速道路SA・PA業界最大手となる見込み。

関連記事:西洋フード、事業再編で2019年8月までに百貨店内飲食店を全閉店-「カーサ」は全国4店のみに
関連記事:ミチドンキNEOPASA清水店、2018年10月6日開店-ドンキ新業態、伊勢丹跡に
関連記事:NEXCO西日本、管内コンビニの多くをセブンイレブンに転換-4月中に、一部店舗は「サービス低下」も?
関連記事:関門橋めかりPA・壇之浦PAの建物、2016年11月30日閉鎖-菊竹清訓氏の名建築、老朽化による建替えで