マックスバリュ九州、レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店の運営開始-2019年9月1日から

長崎県長崎市茂里町の「レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店」が2019年8月27日午後5時をもって一時閉店し、「マックスバリュ九州レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店」として9月1日午前9時にリニューアルオープンした。

みらい長崎ココウォーク。

MV九州初となるレッドキャベツ店舗の運営開始

レッドキャベツみらい長崎ココウォーク店は2008年10月に長崎バスグループのバスセンター併設都市型ショッピングセンター「みらい長崎ココウォーク」(地上7階地下1階建)の食品核として2階部分に出店、店舗面積は約1,696㎡。
同店はレッドキャベツの店舗として約11年間営業が行われていたが、マックスバリュ九州への営業承継に伴い2019年8月27日をもって一時閉店、改装工事が行われていた。
今回のリニューアルに合わせ、イオングループ主導の電子マネー「WAON」及び長崎バスグループの「エヌタスTカード」、セルフレジを導入。惣菜売場では新たに長崎の郷土料理「トルコライス」「大村寿司」を販売開始、ニューヨーク堂の「長崎カステラアイス」や手土産ギフトを拡充するなど、長崎ならではの商品を強化する。店名は「レッドキャベツ」のままで営業する。
これにより、レッドキャベツ運営の長崎県本土の店舗は消滅する。

不透明なイオンの九州戦略、閉店相次ぐレッドキャベツ

レッドキャベツは2014年9月のイオングループ傘下入り以降、本社機能の福岡移転や創業地である山口県からの全面撤退を進めるなど、大胆な店舗整理を行っており、閉店が相次いでいた。。
その一環として同社は2017年10月に熊本県内全店舗、2018年11月には長崎県の「レッドキャベツ南長崎店」をマックスバリュ九州に譲渡したが、いずれの店舗も経営譲渡を機にイオングループの食品スーパー業態「マックスバリュ」及びディスカウント業態「ザ・ビッグ」への業態転換が行われていた。

レッドキャベツ南長崎店。(現・マックスバリュ南長崎店)

イオングループは2018年10月に、九州地方のスーパー事業運営会社である「イオン九州」「マックスバリュ九州」「イオンストア九州」の3社を2019年9月を目処に経営統合する方針を打ち出したが、2019年4月に業績悪化を理由とした延期を改めて発表するなど、経営方針が不透明な状況となっている。
イオングループによる事業会社再編計画の発表当初、上記3社と異なり、レッドキャベツは北部九州・山口に店舗網が跨っていたこともあり、各地域の事業会社再編計画に含まれていなかったが、山口県内全店舗の閉鎖、マックスバリュ九州への段階的な店舗の移管という形で解体が進められている。
ディスカウント・ホールフーズマーケット」を掲げ急成長を遂げたレッドキャベツであるが、今後もさらなる事業規模の縮小は避けられそうになく、将来的にはマックスバリュ九州への事業継承もありうるであろう。

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