かつて大手CDショップとして知られ、2011年に経営破綻して消滅した「WAVE」(ウェーブ)が2019年11月22日に開業する「渋谷パルコ」(東京都渋谷区)に復活する。
建設中の渋谷パルコ。
かつての大手CD店「WAVE」8年ぶり復活
ウェーブは1977年に西武セゾングループのレコード店「ディスクポート西武」として創業。六本木に旗艦店「六本木WAVE」を置いていたほか、首都圏を中心に全国展開をおこなったほか、ラジオ局「J-WAVE」設立にも関わった。
セゾングループの解体後はパルコから「タワーレコード」、家電量販店「ノジマ」の傘下を経て、2008年からは「メディアマーケティング」の傘下となっていたが、2011年7月までに全店舗を閉鎖。その後自己破産を申請し、消滅していた。
渋谷パルコに出店-新たなミュージックプロジェクト標榜
新生「ウェーブ」が出店するのは渋谷パルコの1階。
パルコによると「新たなミュージックプロジェクト」としてアパレル・服飾雑貨の販売もおこなわれるほか、カフェ機能も設けられるとみられるが、11月16日時点では詳細について発表されていない。
「WAVE」ロゴ。
渋谷パルコ内にはディスクユニオンも「ユニオンレコード渋谷」として出店する予定であるほか、パルコの近隣にはHMV、タワーレコードなど他の大手CD店も出店しており、競争が激しいエリアだ。
そのため、どういったかたちで差別化をおこなうのか、また今後の店舗網拡大があるのかどうかについても注目される。
タワーレコード渋谷本店。
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