カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ジーユー渋谷店、2019年3月15日開店-GU、渋谷に2年半ぶり復活

東京都渋谷区の渋谷センター街にファストファッション「GU」の旗艦店「ジーユー(GU)渋谷店」が2019年3月15日に開店する。

GU渋谷店。

ジーユー、センター街のブックオフ跡に出店

ジーユー渋谷店が出店するのは、2018年7月までブックオフ旗艦店「ブックオフ渋谷センター街店・ヤフオフ!」と同社が運営する古着店「BINGO」が出店していた建物。
同ビルにはパルコ傘下のライブハウス「渋谷クラブクアトロ」も入居するが、こちらは営業を継続している。

GU旗艦店が出店する建物

なお、ブックオフは閉店したものの「BINGO」は同年9月に丸井系のファッションビル「渋谷モディ」へと移転・再出店となった。

ジーユー4店舗目の「旗艦店」-渋谷では2年半ぶり

ジーユー渋谷店の売場面積は約520坪(1719㎡)。ジーユー旗艦店としてはは心斎橋店、銀座店、池袋東口店に続いて4店舗目となる。
ジーユーは2016年8月まで渋谷パルコに出店していたが、パルコの閉店(建て替え)に伴い閉店しており、約2年半ぶりの渋谷再出店となった。

かつて出店していた渋谷パルコ。

外部リンク:ジーユー4店舗目となる旗艦店「ジーユー 渋谷店」2019年3月15日(金) 東京・渋谷にオープン
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タワーレコード渋谷店、2019年1月19日全面リニューアル-14日から一部のみ営業に

東京都渋谷区神南にある世界最大規模の大型CDショップ「タワーレコード渋谷店」が改装のため1月14日から18日まで大部分を休館し、1月19日に全館リニューアルオープンする。

タワーレコード渋谷店。

タワレコ渋谷、1月14日から18日まで一部のみ営業に

タワーレコード渋谷店は1995年3月に開業。1981年に開店した旧渋谷店(宇田川町)からの移転だった。
建物は地下1階・地上8階+屋上で、2019年現在は世界最大のCDショップとして知られる。なお、現在、日本法人は現在はセブン&アイHDの傘下となっている。
今回改装を行うのは、主に3階から7階までの5フロア。この5フロアは1月14日から18日までのあいだ休業する。

「イベント」強化で「音楽ファンとのハブ」めざす

今回のリニューアルのテーマは「“応援する人”を“応援する”店舗」。「アーティストと音楽ファンの“ハブ”になること」をより強化すべく、イベント・催事スペースの強化が図られた。

改装後のフロア概要。

改装の目玉は、4階のイベントスペースを5階に移動したこと。イベントスペースはこれまでの2倍の規模となる。これ以外にも、各フロアの催事コーナーが強化され、リアル店舗ならではの“体験”の場を提供する。

イベントコーナーが強化される(イメージ)。

残る5階は全床が韓国音楽関連(K-POP)の売場となる。「世界NO.1のK-POPストア」を目指し、売場はこれまでの約2倍に増床された。19日からは同社が所有する韓国人アーティストのサイン色紙などの特別展示も開催される。
また、3階、4階は全床が邦楽(J-POP)となり、こちらも増床となる。これに伴い、アイドルジャンル(男女)を3階から4階に移動・独立させる。増床後は、インディーズアーティストなど従来のCDショップでは取り扱わない商品をタワーレコードの視点でいち早く紹介し、新しい音楽との出会いの場を提供していくという。

邦楽インディーズコーナーを強化(イメージ)。

洋楽は6階、7階の2フロア。減床となるが、全体の商品数は減らさないという。
邦楽、洋楽を合わせた全フロアの在庫数は80万枚となっている。

近年、CD販売店はネット通販との競合により縮小が続いているが、同店はイベントや催事、インディーズアーティストの紹介など「コト消費」や「タワレコならではの取り組み」を強化。
360°エンターテイメント・ストア」を標榜することで集客を図りたい考えだ。

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一畑百貨店出雲店、2019年2月28日閉店

島根県出雲市の出雲市駅前にある百貨店「一畑百貨店出雲店」が2019年2月28日に閉店する。

一畑百貨店出雲店。

一畑出雲店、旧店舗から55年の歴史に幕

一畑百貨店出雲店は1964年に一畑百貨店松江本店の支店として開店。
老朽化のため2000年に当時の店舗は解体され、跡地に建設された一畑ツインリーブスホテルの建物に2001年に縮小再出店した。
現在の売場面積は1,639㎡。売場は1階のみだが、催事の際にはホテル吹き抜けやホテル2階のバンケットルームが使われることがある。売場面積が狭いため、現在は日本百貨店協会に加盟していない。生鮮品の取り扱いは一部のみで、主に化粧品、銘店、土産品、婦人服などのみを扱う。

出雲市にはかつて「広島そごう出雲ショップ」があったが2000年に閉店しており、出雲市内の百貨店系店舗は出雲空港内の一畑百貨店売店のみとなる。

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ダイエーグルメシティ八幡町店、2019年2月28日閉店-忠実屋1号店

東京都八王子市中心部の国道20号線沿い(八幡町商店街)にあるスーパー「ダイエーグルメシティ八幡町店」が2019年2月28日に閉店する。

ダイエーグルメシティ八幡町店(旧忠実屋八幡町店)。

忠実屋1号店、ついに閉店

ダイエーグルメシティ八幡町店は1946年に「忠実屋」の1号店として創業。1954年に現在地にスーパーマーケットとして開店した。現在の建物は1974年11月に開店。忠実屋は関東一円に店舗網を広げて大手スーパーの一角を担うこととなったが、1994年3月にダイエーに合併され、ダイエーグルメシティ八幡町店となった。
売場面積は2,395㎡で、建物はダイエーが所有する。近年は1階のみで営業しており、全売場がダイエーの直営であった。
建物は築45年が経過しており解体されるとみられるが、1月現在は跡地の活用方法などは決まっていない。

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アクロスプラザ吉野ヶ里、2019年1月31日開業-サンプラザ跡、「万惣」佐賀県初出店

佐賀県吉野ヶ里町の自衛隊目達原駐屯地そばにあったショッピングセンター「サンプラザ」の跡地に、大和情報サービスのショッピングセンター「アクロスプラザ吉野ヶ里」が2019年1月31日に開業する。

アクロスプラザ吉野ヶ里・万惣アルゾ。

「サンプラザ」跡地に新ショッピングセンター誕生

アクロスプラザ吉野ヶ里の前身となる「サンプラザ」は、トーア紡グループ(東亜紡績)の東肥前商業開発により1979年3月開業。本館の売場面積は2,190㎡、ホームセンター棟の売場面積は1,494㎡。

サンプラザ。

旧・三田川町を代表する商業施設として、長らく地場スーパー「ハロー」(現・マックスバリュ九州)、「ユニード」(現・ダイエー)を核に、祐徳自動車系の「ホームセンターユートク」(1985年10月開店)、トーア紡系の「三田川サンプラザボウル」(サンボウル)など複数の専門店が営業していたが、競争激化により本館のボウリング場、別館のホームセンターが相次ぎ撤退。末期は規模を縮小し、本館の食品スーパー「ユートク食品館」(2004年12月開店)、ベビー服・ベビー用品店「西松屋」、飲食店、携帯ショップなどが営業をおこなっていたが、2017年10月に大部分が閉店した。

その後、建物を解体し、大和情報サービスが新たなショッピングセンターとして再開発することとなった。

解体中のサンプラザ。

「万惣アルゾ」は佐賀県初出店

アクロスプラザ吉野ヶ里の売場面積は3,155㎡。
万惣の佐賀1号店「万惣アルゾ吉野ヶ里店」を核に、100円ショップ「セリア」、ヘアサロン「ARTS@HAIR」、コインランドリー「ロイヤルウォッシュ」、整骨院「クミネ」が入居する。auショップはサンプラザ時代から再出店となる。
なお、ホームセンター棟跡には2014年にビジネスホテルの「ホテルAZ」が進出している。

アクロスプラザ吉野ヶ里・万惣alzoとSeria。

アクロスプラザ吉野ヶ里から僅か1.5kmほど久留米よりには「イオン上峰店」があるが、こちらは2019年2月に閉店予定であり、アクロスプラザはイオンの代替機能の一角を担うことにもなろう。
(なお、イオン向かいにはトライアルも立地する)

イオン上峰店からは自転車でも7分ほどの距離。

アクロスプラザ吉野ヶ里

住所:佐賀県神埼郡吉野ヶ里町吉田字八本柳785番1
営業時間:9:00~21:00(万惣)

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MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店、2019年2月1日開店-ドンキ、生鮮導入で再び2館体制に

北海道札幌市中央区の狸小路商店街にあるアルシュビルに、ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店」が2月1日に開店する。

MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店。

道内最大のパチンコビル、ドンキにリニューアル

MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店が出店する「アルシュビル」は、1970年に「エイトビル」として開業。1990年の大規模改装を機に現在の名称に改称した。
建物は地上8階地下2階建てで、2000年代初頭まで大型書店「旭屋書店」を核に、大手アニメショップ「アニメイト」、大手同人ショップ「メロンブックス」の1号店、ゲームセンター「タイトー」、ライブハウス「自遊空間」など個性の強いテナントが営業していたが、2003年に旭屋書店がJR札幌駅ビル「JRタワー」に移転するなど有力テナントが相次ぎ撤退。施設間との競争激化もあり急速に集客力が低下していた。
2004年8月には、パチンコ業界大手「ガイア」が運営する同社最大かつ道内最大の店舗「メガガイア狸小路店」(開店当初はガイア狸小路店)を核とする施設にリニューアルを行い、ビルの大半が同社の運営フロアとなった。
アルシュビル。

2018年5月のガイア撤退後は、ゲームセンター「アドアーズ」(5・6階)、カラオケ館グループのネットカフェ「マンガ・ネット館」(7階)など一部店舗のみ営業を継続している。

再び2館体制となったドンキ、生鮮食品も取扱い開始

MEGAドン・キホーテ狸小路店は、アルシュビルの地上4階~地下2階に出店。売場面積は5,009㎡。
同店では、ドンキが得意とする化粧品、美容グッズ、訪日観光客向け商品に加え、生鮮食品(青果・精肉・惣菜)や日用消耗品、ペット用品、実用衣料、文具、自転車といった地域密着型商品の取扱いも強化する。
狸小路商店街を挟んで北側にある既存店「ドン・キホーテ狸小路店」も、新店の開店に合わせて「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店北館」として大規模リニューアルを実施。道内最大級、従来比約2倍となるブランドコーナーの展開やトラベルグッズの取扱いを拡充する。

MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店北館。

また、同店では訪日観光客による混雑の緩和に向け、本館・北館双方に多言語対応の免税カウンターを設置するとしており、これらの施策が「お客さま満足の最大化」に繋がるとしている。

ドンキHDとしての狸小路での運営施設は3施設に

同店は当初、2018年11月に開店した「ドン・キホーテ港山下総本店(港山下ナナイロ)」(約6,088㎡)に次ぐ総本店「MEGAドン・キホーテ狸小路総本店(仮称)」として出店が計画されていたが、最終的には「本店」として開店することが決定した。
しかしながら、ドン・キホーテHDはドンキ2館に加えて隣接地に商業施設「札幌ナナイロ」(旧・コスモビル)を運営しており、3施設の売場面積の合計は10,000㎡を超え、売場面積では港山下総本店を上回る規模となる。
札幌ナナイロ。

ドン・キホーテは生鮮食品難民の受け皿にとなるか

札幌市中心部には以前、複数の大型総合スーパーが出店していたが、2014年6月に狸小路の「ラルズプラザ札幌店」が閉店して以降、総合スーパーが中心部から消滅していた。
生鮮食品を取扱う大型食品スーパーも、2019年現在ススキノラフィラ地下1階の「イトーヨーカドーすすきの店」1店舗のみとなっている。ススキノラフィラは建物の老朽化により建替えを検討しており、市中心部で生鮮食品を購入可能な主な店舗が百貨店内生鮮テナントもしくはまいばすけっとのみとなる恐れがあった。
札幌市中心部に在住する市民にとって、生鮮食品を取扱うMEGAドン・キホーテはまさに待望の店舗であり、「お客さま満足」を満たす店舗となるだろう。
狸小路を代表するラルズは2014年閉店、パチンコ店となった。

札幌で攻勢かけるドンキ、篠路のトライアル跡にも

ドン・キホーテは、「スーパーセンタートライアル篠路店」(旧長崎屋ラパーク篠路)跡にも「MEGAドン・キホーテ篠路店」の出店を計画中。
今後も道内でさらなる攻勢を強めていくと思われる。

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MEGAドン・キホーテ甲府店、2019年1月23日開店-山梨初「メガドンキ」

山梨県甲府市の国道20号線(甲府バイパス)沿いに、ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ甲府店」が1月23日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテ甲府店。

山梨初の「MEGAドンキ」

MEGAドン・キホーテ甲府店の建物は地上2階建、売場面積は3,453㎡。(ドンキの営業フロアは1階のみ)
甲府市が所有する土地「甲府市地方卸売市場場外公有地」(約8,808㎡、管理事務所跡地など)を、官民協働事業(PPP)の一環としてドン・キホーテグループ「日本アセットマーケティング」が公募型プロポーザルにより借り受け、定期借地方式(事業期間20年以内)により開発する。
ドンキは山梨県内3店舗目だが、MEGA業態としては県内初となる。「県内最大面積の店舗」として、食品や日用雑貨品に加え、コスメ、ブランド品、アパレル、バラエティグッズを強化、地元企業の雑穀・玄米食品、甲州ワインなど約7万点の商品を取扱う。

メガでも「契約上の理由」で生鮮品は取扱いせず

同店はMEGAドンキ業態であるが、公募型プロポーザルの条件として「市場関係者と競合する物販等を行う施設(スーパーマーケット等)の建設は不可」とされているため、生鮮食料品の販売はおこなわれない。
店舗近隣には、地元では高級路線の食品スーパーとして知られる「アマノパークス」運営の「甲府生鮮市場」が立地しているが、大型ディスカウント店は少ないため、山梨県南部の幅広いエリアからの集客が期待される。

MEGAドン・キホーテ甲府店

住所:山梨県甲府市国母6-5-2
営業時間:午前9時~翌午前2時

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イムズ(IMS)、2021年8月31日閉店-福岡・天神のシンボル、再開発で32年の歴史に幕

三菱地所(千代田区)は、福岡県福岡市中央区天神の大型商業施設(ファッションビル)「イムズ」(IMS:Inter Media Station)を再開発のため2021年度に閉館させることを発表した。
追記:閉館は2021年8月31日となる。

イムズ。

天神のシンボル的存在だったイムズ

イムズは1989年4月に開業した三菱地所系ファッションビル。西鉄福岡駅向かいに立地し、地下4階、地上14階建で、売場面積は17,109㎡。
当時流行した金色を用いた外装と豪華な内装は、天神のランドマークの1つとして30年近くに亘って親しまれており、最近では2017年春に紀伊國屋書店などが出店する大型改装をおこなっている

イムズ館内のようす。

「天神ビッグバン」期限の2024年までに新施設建設

閉館は再開発のためで、閉館後に建物は解体される。
天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、西日本鉄道による「福ビル街区建替プロジェクト」、積水ハウスによる大名小学校跡地再開発(ザ・リッツ・カールトンなどが進出)の大型再開発が相次ぎ進行中だ。

天神コア。

この規制緩和は2024年12月までの予定であり、三菱地所はこの計画の期限に間に合わせるためにイムズの営業を2021年度中に終了させる。
新たな建物は2024年中に建設されるとみられ、規制緩和を活用して高層の建物となることが予想されるが、建物の概要などについては1月時点では発表されていない。
天神のシンボルとして約30年間にわたって親しまれてきたイムズ。予想外の「早期閉店」を惜しむ声も大きいであろう。

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微風南山アトレ、2019年1月10日開業-アトレ台湾初進出、台北南山廣場に

台湾・台北市信義区の複合超高層ビル「台北101」横にある「台北南山廣場」(Taipei Nanshan Plaza、台北微風広場)に、JR東日本グループのファッションビル「微風南山アトレ」(Breeze南山atre)が2019年1月10日に開業する。

微風南山アトレと台北101。

中文簡介(臺灣)

微風南山atre」(艾妥列)將於2019年1月10日開幕。
JR東日本集團在台灣的第一個大型投資計劃。國際知名品牌51家店鋪(日系品牌60%)進駐。

台北世貿2館跡地に誕生した「台北南山広場」

台北南山広場は2018年6月に一部開業。商業棟は地上7階地下2階建、オフィス棟は地上48階地下2階建、高さ272m、エントランス棟は地上3階地下1階建。全館の敷地面積は17,708㎡ 、延床面積は192,891㎡ 。
三菱地所設計により設計、現地企業により施工された。

台北101周辺。

台湾政府が所有する「台北世界貿易センター世貿2館」跡地を、南山人寿保険が借り受け、三菱地所グループと共同で「台北南山広場プロジェクト」(世貿二館地上權開發案)として定期借地方式(50年間)により開発が進められている。

南山広場オフィス棟の全景。

商業棟には台湾のファッションビル大手「微風集団」(長僑投資開發股份)の「微風南山」(専門店数約210店舗、アトレ内51店舗含む)が、オフィス棟には三菱地所の台湾法人「台湾三菱地所」、電通の台湾法人「台湾電通」、大手会計事務所「台湾デロイト勤業衆信聯合会計師事務所)などが入居、ダイヤモンド型のエントランス棟には文化施設芸術文化センター」が開設され、三菱地所グループと共同で「星藝術家の星畫展」といったイベントが開催されている。

芸術文化センター棟(リリースより)。

台湾のアトレ1号店は「微風広場」運営企業と合弁

微風南山アトレは微風南山の2階一部~4階部分に出店、店舗面積は約6,000㎡。アトレインターナショナル(アトレ51%、三井物産49%出資)と長僑投資開發股份(Breeze)の合弁会社「Breeze atre Holding」傘下の特別目的会社(SPC)「微風艾妥列南山股份有限公司が運営を行う。なお「艾妥列」は「アトレ」の当て字である。

台北南山廣場と台北101。右下がアトレ棟。

微風廣場は長僑投資開發グループが展開する台湾大手のショッピングセンターで、同地にも隣接して出店している。

台北101近くに出店する微風廣場の「微風信義」。

51店舗が出店-JR東日本の「情報発信カフェ」も

微風南山アトレはコンセプトに「SLOW TIME, SLOW LIFE」を掲げ、館内には回遊を促す「街の小径」のような商業環境を創出。

「Breeze Nanshan atre」キービジュアル。

イベントを実施可能なスペースを13ヶ所を設け、テラスには屋外デッキを設置。大手日系百貨店「新光三越」など周辺のビルと接続される。

デッキで周辺ビルと連結される。右がアトレ棟。

テナントとしては、大手セレクトショップ「BEAMS」「UNITED ARROWS BEAUTY&YOUTH」、アダストリアの「niko and」、モデル・梨花がトータルプロデューサーを務める「MAISON DE REEFUR」、住友商事グループのドラッグストア「Tomod’s」、サードウェーブ系コーヒーの代表格として知られる「Blue Bottle Coffee」、九州屋の海外1号店となるフルーツパーラー「9 Palette Parlor」、九州の素材100%を売りにする「九州パンケーキカフェ」「FRUTA FRUTA Acai café」など51店舗が出店する。ブランドの国別構成比は日本60%、台湾20%、その他20%となり、日本発のブランドが半数以上を占める結果となった。
また、JR東日本グループの訪日台湾人旅行者に向けた情報発信カフェ「JAPAN RAIL CAFÉ」の2号店(1号店はシンガポール)も設けられる。

館内のようす。

アトレは「台北の赤峰街の街並みのようなデイリーな雰囲気だけでなく、ラグジュアリーな雰囲気も体験できるような商業施設」を目指しているとしており、微風のブランド力、ネットワークを活かして「日常の暮らしをちょっと豊かにする『高感度&デイリーなアトレスタイル』」という風潮を台湾市場で創出するとしている。

館内のようす(ニュースリリースより)。

微風南山は台湾を代表する観光地の1つとして知られる超高層ビル「台北101」(高さ509m)と隣接しており、台北捷運(MRT、地下鉄)の台北101/世界貿易センター駅とも近接しているものの、日本のアトレと同様に「駅ビル」としての展開ではない。
これは2017年に開業したシンガポールのルミネも同様であり、首都圏の駅ビルとして親しまれてきた「ルミネ」「アトレ」が「アジアを代表するショッピングセンター」として認知される日も近いかも知れない。

微風南山アトレ

住所(地址):台北市信義區松智路17號
(No.17, Songzhi Rd., Xinyi Dist., Taipei City 110, Taiwan)
営業時間:午前11時〜午後9時30分(日~水曜日)
営業時間:午前11時〜午後10時(木~土曜日)

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イトーヨーカドー新田店、2019年2月24日閉店

埼玉県草加市の東武新田駅前にある総合スーパー「イトーヨーカドー新田店」が2019年2月24日に閉店する。

イトーヨーカドー新田店。

東武新田駅前のヨーカドー、閉店へ

イトーヨーカドー新田店は1972年12月に開店。売場面積は5,039㎡で、建物はイトーヨーカドーが所有する。

テナントとしてはサンドラッグ、100円ショップワッツなどが出店する。
また、向かいには同系列であるセブンイレブンも出店する。

向かいにセブンイレブンが立地する。

ヨーカドー屈指の古参店舗、47年の歴史に幕

同店は築47年とイトーヨーカドーのなかでもかなりの古参店舗であった。

閉店セール中の館内。

向かいにはダイエー系のディスカウントスーパー「ビッグエー」が立地するなど近年は競合店も増えて来ており、老朽化した建物は解体される可能性が高いと思われるが、建物の活用方法などは1月現在まだ発表されていない。
追記:何らかのかたちで建て替え・再出店も検討されるという。

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