カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ福岡鞍手店、2020年4月24日開店-鞍手町中心部のユニードダイエー・レッドキャベツ跡に

福岡県鞍手郡鞍手町の鞍手ショッピングセンターに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ福岡鞍手店」が2020年4月24日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ福岡鞍手店。

鞍手町中心部随一の大型店だったサンプラザ

鞍手ショッピングセンター(サンプラザ)は1981年に、ダイエー傘下の総合スーパー「ユニード鞍手店」を核に開業。建物は地上1階建。
開業当初の核店舗であったユニード鞍手店は、1994年3月にダイエーグループ運営会社再編の一環として「ダイエー鞍手店」に改称したが、同社の経営悪化により2000年代初頭に撤退。
ダイエーの撤退後も、2002年2月に食品スーパー「レッドキャベツ巌流市場鞍手店」や総合衣料品店「ファミリージョイ」、ドラッグストア「ドラッグイレブン」、100円ショップ「ミーツ」が出店するなど、鞍手町中心部随一の大型商業施設として営業を続けていたが、2012年以降、半径1km圏内にトライアル、コスモス、ナフコなど競合店が相次ぎ進出したため、2017年をもってレッドキャベツを含む大半の店舗が撤退していた。

「インフラ型」を掲げる地域密着志向のドンキに

ドン・キホーテ福岡鞍手店の売場面積は2,005㎡。
福岡鞍手店では、ドンキが強みとする化粧品・カラコン・家電・スマホパーツなどのトレンド商品に加え、飲料やレトルト・インスタント食品など日用消耗品を拡充、シニア層向けの休憩スペースを設けるなど、地域のお客さまの生活に寄り添う“インフラ型店舗”を目指すとしている。

ドン・キホーテ福岡鞍手店

住所:福岡鞍手郡鞍手町大字中山2341-1
営業時間:午前9時~翌午前1時
(開店から当面、営業時間を「午前9時~午後10時」に短縮。)

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みのおキューズモール、2020年4月23日リニューアル開業-イオン以外は開業延期に

大阪府箕面市の北大阪急行箕面萱野駅予定地近くにあるショッピングセンター「みのおキューズモール」が2003年の開業以来最大規模の改装を行ない、2020年4月23日から25日にかけてリニューアルオープンする。
追記:4月23日に開業するイオンスタイル以外は開業延期となる。(情報があれば修正する可能性あり)

みのおキューズモール。

旧・カルフール、開業以来の全面リニューアル

みのおキューズモール」は、2003年10月にフランス小売大手の「カルフール」を核としたショッピングモール「箕面マーケットパーク ヴィソラ」としてオープン。
その後、カルフールがイオンに売却されたため2010年3月にはカルフールとの店舗名称ライセンスの契約満了により核店舗が「イオン箕面店」へと変更となり、2013年10月には東急グループのショッピングセンター愛称「キューズモール」に改称された。敷地面積は37,466㎡。
今回のリニューアルのコンセプトは「To・gather」。人々のつどい・交流を示す「Gather」と、地域の方々に愛され、共に育っていきたいという想いの「Together」、2つの意味をこめたという。

イオンはCENTER棟にリニューアル-イオンスタイルに

今回のリニューアルでは、これまでのイオン箕面店棟(改装のたため2019年8月に閉店)をCENTER棟へと改装、イオンは毎日の生活に必要な商品・サービスをワンフロアに集約し「イオンスタイル箕面」として全面リニューアルする。

イオンスタイル箕面。

イオンスタイル箕面では、近畿地方の各漁港で水揚げされた地獲れ鮮魚や大阪府やイオン直営農場等で収穫された産直野菜・果物の取りそろえなど鮮度にこだわった地元食材を取りそろえる。
また五感で楽しむ食のライブ「Live kitchen」では、オープン以来展開しているロテサリーチキンの弁当やサンドイッチのほか、焼き立てパンや手づくりスイーツの展開もする。

650席の大型フードコートなど複数の新テナント出店

CENTER棟2階には650席の大型フードコートが新設され、買い物の合間にホッと一息つけるスペースとする。
フードコートでは、配膳の手伝いをするスタッフも配置。大阪名物の串カツやファストフード、キッズ向けメニューの充実などをおこなう。

650席のフードコート。

また、これまでもみのおキューズモールのテナントとして出店していた店舗のうち「109シネマズ箕面」「SPORTS DEPO」「ユニクロ」「GU」などが出店を継続するほか、今後EAST棟には「くまざわ書店」や手芸用品店の「手芸センタ-GRANDドリーム」、大型家電量販店「ジョーシン」などが順次オープンする予定。新規出店テナントは全部で38店舗、総テナント数は約110店となる。

センター棟・デッキ部分。

さらに、リニューアルに伴い、これまでキューズモール内にあったステージを新たに「キューズステージ」として移設。

音響設備の強化など、プロアーティストや地域の発表の場としても使用できるステージとする。

キューズステージ。

また共有スペースでは「ギャザリングイベント」を定期的に開催し、マルシェなどを開催し、賑わいと交流を育む場所とするほか、無料で利用できる小型犬用のドッグランも新設される。
なお、感染症予防のため、当面は4月23日に開業する「イオンスタイル箕面」など一部店舗だけでの営業をおこなう予定となっている。
また、当施設前に設けられる予定であった北大阪急行箕面萱野駅は当初2020年度中に開業予定であったが、延伸工事の遅れから2023年度開業予定に延期されている。

みのおキューズモール

住所:大阪府箕面市西宿1-15-30
営業時間:(通常時)
物販10時~20時
飲食11時~22時
109シネマズ箕面10時~24時
(一部異なる店舗あり)

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イオン石巻駅前店、2020年4月23日開店-さくら野百貨店跡の石巻市役所1階に

宮城県石巻市のJR石巻駅前、石巻市役所1階の商業施設「エスタ」跡に、イオン東北(旧・イオンリテール東北カンパニー)のスーパーマーケット「イオン石巻駅前店」が2020年4月23日に開店する。

石巻市役所(旧・さくら野百貨店)。

百貨店跡を活用した市役所庁舎ビルにイオン出店

石巻市役所の建物は1996年3月に「マイカル(現・イオン)」傘下の百貨店「ダックシティ丸光石巻店」が移転・業態転換した「石巻ビブレ」として開業。建物は地上6階建、ビブレ時代の売場面積は14,581㎡。6階は宮城県内初・百貨店初となるシネマコンプレックス「ワーナー・マイカル・シネマズ石巻」であった。
ビブレは2001年の親会社経営破綻後、2002年に店名を「さくら野百貨店石巻店」に変更し営業していたが、2007年3月に開業した「イオンモール石巻」の影響を大きく受けるかたちで2008年4月をもって閉店。石巻市に市役所庁舎の移転先として店舗建物を無償譲渡した。

市内最大の大型店「イオンモール石巻」。

その後、建物は2008年6月に1階が地場スーパー「ステップ」を核店舗とする商業施設「エスタ」となり、2階から6階は「石巻市役所」として順次再活用が開始された。なお、ワーナーマイカルシネマズ跡は市議会の議場となっている。

エスタ。

しかし、2011年3月の東日本大震災により1階が浸水し、エスタは長期休業。そののち再開したものの、震災後の中心市街地人口減などにより経営不振となったために2017年5月に閉店。テナントゾーンも2018年中に全て閉店し、石巻市が後継テナントを募集していた。
石巻市はイオンの出店に合わせて4月にイオンと地域活性化包括連携協定を締結、開店より地域ワオン「いしのまき萬画WAON」を発行する。
なお、2020年3月に発足したイオン東北としては初の新規出店となる。

イオンは食品・日用品売場のみ-半分はテナントゾーン

イオン石巻駅前店の店舗面積は2,369㎡。直営売場は1,295㎡で、食品・日用品を中心に扱うほか、イートインコーナー「ここdeデリ」や「イオン銀行ATM」、イオンの調剤薬局が併設される。
また、売場の半分がテナントゾーンとなり、テナントとして100円ショップ「セリア」をはじめ「蒲鉾本舗 高政」など、地元店を中心に以前エスタに出店していた複数の店舗が再出店する。
なお、駐車場は市役所駐車場(旧・さくら野駐車場)が利用できる。

イオン石巻駅前店・テナント一覧
  • イオン(イオン食品・日用品売場)
  • イオン調剤薬局(イオン)
  • イオン銀行ATM(イオン)
  • セリア(100円ショップ)
  • 蒲鉾本舗 高政(かまぼこ)
  • ペパーミントムーン(婦人服)
  • 小野友(化粧品)
  • ムッシュ太田(美容室)
  • 丹野印舗本店(印鑑)
  • さくら整骨院(整骨院)
  • 案内所(既設のもの)
イオン石巻駅前店

住所:宮城県石巻市穀町14−1
営業時間:8時~20時(イオン食品売場)

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ドン・キホーテ福島店、2020年4月23日開店-コマレオプラザ跡、いちい新業態「ロシナンテ」など出店するショッピングセンターに

福島県福島市鎌田のコマレオプラザ跡の新施設に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ福島店」が2020年4月23日に開店する。

ドン・キホーテ福島店。

一時代を築いたコマレオの旗艦店「コマレオプラザ」

コマレオプラザは1995年に、東北地場大手流通グループ「コマレオ」(山形県米沢市)の旗艦店として開業。建物は地上4階地下1階建、売場面積は4,248㎡。
開業当初は、生鮮ディスカウント「酒のコマレオ」を核に、パチンコ店「サンシャイン福島」やゲームセンター「パーフェクトランド」、温浴施設「あぶくまの湯」、飲食店「ファストフードコマレオ」「中華飯店」、多目的ホール「コマレオプラザ遊誘館」など、自社グループ直営の物販・サービス系店舗により構成された複合施設であった。

コマレオプラザ(コマレオより)。

しかし、運営会社の経営悪化を理由に2010年代初頭より規模を縮小、2015年12月の民事再生法適用申請後はパチンコ店など一部のみ営業を継続していたが、2019年末までに全店舗が閉店していた。

福島市内初となるドンキ、トレンド発信型店舗に

ドン・キホーテ福島店の直営フロアは1~2階、売場面積は2,763㎡、駐車場・駐輪場(駐車台数201台、駐輪台数100台)を併設する。ドンキは福島県内4店舗目、福島市初出店となる。
ドンキ福島店は「トレンド発信型驚安の殿堂」を掲げ、化粧品やカラーコンタクト、香水などを拡充、パズル・ボードゲーム・エアガンなど大人も楽しめるバラエティー・ホビー商品を強化した売場展開を目指すという。

いちい新業態「ロシナンテ」やダイソー、アクトス等出店

コマレオプラザ跡の新施設には、ドンキに加えて、地下1階に福島市地盤の食品スーパー「いちい」の新業態「ICHII’S ロシナンテ MARKET」、3階には100円ショップ「ダイソー」やバローグループの低価格スポーツクラブ「アクトスWill_G(ダイユーエイトFC)」、買取専門店「おたからや」、マネーの虎への出演で一世を風靡した福島発祥のフランスロール店「ロマンドロール」が出店する。なお、4階にはゲームセンター「キラキラAsobox」の出店が決定していたが、2020年3月に運営会社が経営破綻したため、出店を取りやめている。
地下1階のICHII’S ロシナンテ MARKETは、スペイン生まれの作家であるミゲル・デ・セルバンテスが執筆した小説「ドン・キホーテ(Don Quijote)」に登場する主人公の愛馬「ロシナンテ」から名付けた屋号とみられている。核店舗となるドンキの屋号も同小説が元となったものであり、生鮮食品を展開しないドンキとの相乗効果、阿武隈急行福島学院前駅前にある同社の既存店「いちい鎌田店」との差別化が図られるだろう。

いちいの新業態「ロシナンテ」ロゴ。

福島市周辺には従来、ドンキのグループ店舗が存在せず、公共交通・自動車問わず所要時間1時間、50kmほどの距離にある郡山駅東店が最寄りの店舗であったため、コマレオプラザ跡の新施設はかつてのコマレオと同様に市内のみならず広域からの集客が見込まれる。

ドン・キホーテ福島店

住所:福島県福島市鎌田字舟戸前14-1
営業時間:午前9時~翌午前2時

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イオンフードスタイル相模原店、2020年5月28日開店-ダイエー、旧店舗の「13分の1」サイズに

神奈川県相模原市のさがみ夢大通りにあった総合スーパー「ダイエー相模原店」の建て替えが終了し、マンション下層階にダイエー運営の小型食品スーパー「イオンフードスタイル相模原店」として2020年4月29日に再開店する。
追記:5月28日開店に延期された。

ダイエー、マンション下層階に狭小店として再出店

イオンフードスタイル相模原店の前身となるダイエー相模原店は1977年11月に開店。建物は地上5階地下1階建で、店舗面積12,176㎡の大型店であったが、2016年11月30日に閉店していた。

ダイエー相模原店。

ダイエーが再出店するのは、旧店跡地に建設されたトーセイの15階建てマンション「THEパームス相模原パークブライティア」1階部分。店舗面積は968㎡と旧店の約13分の1で、食品のみを扱う。

THEパームス相模原パークブライティアとダイエー。
(マンションの分譲サイトより)

旧店にはテナントとしてはダイソー、マクドナルドなどが出店していたが、狭小店舗のため当店に目立ったテナントは出店しないとみられる。
また、店舗にはマンション住民向けの専用カートが設けられる。
なお、マンション部分については3月15日現在全戸完売しているという(キャンセル待ち)。

イオンフードスタイル相模原店

住所:神奈川県相模原市中央区相模原3-9-1
営業時間:8時~23時

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MEGAドン・キホーテ札幌狸小路北館、2020年4月19日閉店-僅か2年で

北海道札幌市中央区のすすきの・狸小路商店街にあるディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路北館(旧・ドン・キホーテ狸小路店)」が、2020年4月19日に閉店する。

MEGAドン・キホーテ札幌狸小路北館。

すすきの・狸小路のドンキ北館、僅か2年で閉店

MEGAドン・キホーテ札幌狸小路北館は、札幌市電狸小路電停近くにある「平成観光ビル」地下1階〜地上4階の大手パチンコ店跡に「ドン・キホーテ狸小路店」として2018年1月に開店。24時間営業で、売場面積は1,807㎡だった。建物の西隣には、ドンキ傘下の商業施設「札幌ナナイロ」(核店舗はパチンコ店)が営業している。
狸小路店は観光客が多い立地を生かしてお土産品売場を開設していたほか、多言語対応の免税カウンターを設置、中国の決済インフラ「アリペイ」、「WeChatPay」などのスマホ決済サービスにも対応していた。
その後、2019年2月に、近隣にある「アルシュビル」(PPIH(ドンキ)傘下会社が所有)の大手パチンコ店跡に「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店」が開業したことに合わせ、狸小路店は「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路北館」にリニューアルした。
リニューアルに伴い、インポートコーナーを拡充。外国人観光客対応型店舗として賑わいを見せていた。

MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年からはすすきの・狸小路を訪れる観光客は大幅に減っており、閉店に至ったものと思われる。
「MEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店」と、パチンコ店を核とするドンキ系列の商業ビル「札幌ナナイロ」については、今後も営業を継続する。

ドンキ系列の商業ビル・札幌ナナイロ。

北館の店舗跡地の活用方法などは、4月時点で発表されていない。

狸小路にあるドンキ系3館の位置関係。

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北仲ブリック&ホワイト、2020年4月23日開業-歴史的建造物を取り込んだ馬車道駅直結の超高層ビル

神奈川県横浜市中区の横浜高速鉄道みなとみらい線馬車道駅上に、複合商業ビル「KITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)」が2020年4月23日に開業する。

KITANAKA BRICK&WHITE。

58階建て高層ビルに歴史的建造物が取り込まれる

「北仲ブリック&ホワイト」は三井不動産レジデンシャルと丸紅が「(仮称)馬車道駅直結 横浜北仲タワープロジェクト」として開発を進めてきた複合施設。地下で馬車道駅と直結される。

馬車道駅と連絡。

建物は58階建てで、高層階は「ザ・タワー横浜北仲」(総戸数 1,174戸、5 階~45 階・52 階~58 階)とサービス付き長期・
短期滞在型宿泊施設「オークウッドスイーツ横浜」(総客室数 175 室、46 階~51 階、5月開業予定)となる。

建物構成。

複合商業施設「KITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)」は北仲ホワイト/タワー棟1~2階、北仲ブリック/BRICK North棟1~3階・BRICK South棟1~3階に展開。総店舗面積は約5,950㎡。
このうち「北仲ブリック」は1926年に建設された歴史的建造物「旧・帝蚕倉庫事務所」をリノベーションしたもの。近年はアトリエや事務所などとなっていたが、この建物も新たなビルに取り込まれている。

下層階に取り込まれた北仲ブリック。


敷地構成。

核店舗は「ビルボード」「リンコス」

北仲ブリック&ホワイトのテナントは19店舗。2階には海が見えるマリンデッキが設けられる。

2階・マリンデッキ。

大型テナントとして国内外のトップクラスのアーティストが出演する「ビルボード・ライブ」が約300席の規模で横浜に初出店するほか、コンテンポラリーダンスを中心としたパフォーミングアーツの拠点となるダンスハウス「Dance Base Yokohama(DaBY)」、マルエツの高品質スーパーマーケット「リンコス」が出店。リンコスは578㎡で、年商目標は8億6000万円。商圏内居住者やオフィスワーカーのニーズに対応した鮮度・品質ともに上質商品を揃え、生鮮・惣菜の品揃えを充実させるとしている。

「Billboard Live YOKOHAMA」。

そのほか、小規模テナントとしてコンビニ「ローソン」、海鮮・日本料理店「きじま」、フルーツパーラー「水信フルーツパーラー」、天ぷら専門店「博多天ぷら たかお」、イタリアンダイニング「UOKIN(魚金)」、肉バル・ワインダイニング「DOURAKU CORRIDA」、中国料理「盤古殿 TERRACE」、ベーカリーカフェ「JEAN FRANCOIS」、カフェ「STARBUCKS」などが出店する。

1階に設けられる「歴史広場」。

なお、感染症予防のため、4月23日から営業するのはマルエツリンコスのみとなる予定。そのほかは5月以降に順次開店する。

北仲ブリック&ホワイト

住所:神奈川県横浜市中区北仲通五丁目57番地2 北仲ブリック&ホワイト
営業時間:9:00~22:00(リンコス横浜馬車道店)

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ウィズ原宿、2020年6月5日開業-「道」がある複合ビル、核は都心型イケア・ユニクロ

東京都渋谷区のJR原宿駅前に、NTT都市開発の複合商業ビル「WITH HARAJUKUウィズ原宿)」が2020年4月25日に開業する。
追記:5月28日→「6月5日から25日にかけて順次開業」に再延期された。
イケアは6月8日開店。開業日の詳細は記事の末尾に記載。


WITH HARAJUKU.

原宿アパートメンツ再開発、10階建て複合施設に

ウィズ原宿は「原宿アパートメンツ」「原宿第一マンションズ」の跡地とその周辺を再開発して誕生する複合施設。
建物は地上10階地下3階建て・敷地面積は約5,000㎡・建築面積は約4,000㎡・延床面積は約26,800㎡・商業面積は約11,000㎡となる。

完成イメージ。

運営はNTTグループの不動産ディベロッパー「NTT都市開発」、設計はTOD’S表参道ビルなどを手掛けた伊藤豊雄。
未来を紡ぐ“たまり場”」をコンセプトに、原宿駅前と竹下通りをつなぐパッサージュ「WITH HARAJUKU STREET」を中心とした「道の建築」をイメージしたといい、開店後は原宿駅からウィズのなかをウインドウショッピングしながら通り抜けて竹下通りへと向かうことができるようになる。

竹下通り側の出口。


駅から館内を抜けて竹下通りへ。

イケア、東京都心初出店-カフェも併設

商業ゾーンは地上1階~地下2階から3階と8階の一部。
核テナントとして1階と2階に北欧スウェーデン発祥の家具・インテリア大手「イケア」(IKEA)の東京都心初となる店舗(約2,500㎡)が出店。スウェーデンの味を開放的な空間で手軽に楽しめるカフェも併設される。

IKEA原宿。

そのほか、アウトドア「スノーピーク」(地下1階)、「ユニクロ」(地階・1階)、「資生堂パーラー」(8階)などライフスタイル雑貨、スポーツ、アパレル、コスメ、飲食店など複数の専門店が出店する。

屋外テラスイメージ。

そのうちユニクロには、ユニクロとジーユーが展開する着こなし発見アプリ「StyleHint」専用の売場「StyleHint原宿」、UT(グラフィックTシャツ)専用の売場「UT POP OUT」がそれぞれ初登場。また、アウトドア「スノーピーク」はカフェ併設の大型店で、当店限定商品も登場するとみられる。
一部には屋外テラスも設けられ、来館者の憩いの場となる。

館内構成。

3階には多目的イベントホール「WITH HARAJUKU HALL」(約300㎡・300席)、会員制コワーキングスペースや30分単位で利用可能なレンタルスペース「LIFORK 原宿」と飲食店。
4階から10階までは賃貸レジデンス「WITH HARAJUKU RESIDENCE」となっており、月額1室100万円の部屋もあるという。

3階のウィズ原宿ホール。

また、地下2階・地下3階は駐車場などとなる。
なお、隣接地には1月に「@cosme」の旗艦店が出店している。

ウィズ原宿 商業テナント一覧(開業予定日)
  • イケア(家具・雑貨・カフェ)※新業態 6月8日
  • ユニクロ(ファッション)6月5日
  • ビューティースクエア(資生堂)(化粧品)6月18日
  • SABFA(ヘアメイクアップアカデミー)6月18日
  • 資生堂パーラー(レストラン)※新業態 6月5日
  • オッシュマンズ(スポーツ)6月9日
  • EATALY(イタリアン)6月9日
  • オーバカナル(ブラッスリーカフェ)6月9日
  • ジ・アレイ 鹿角巷(カフェ・台湾茶)※新業態 6月23日
  • スターバックス(喫茶)6月9日
  • Snow Peak LAND STATION(スノーピーク、アウトドアなど)※新業態:カフェ併設 6月12日
  • セイコーブティック(時計)6月17日
  • ドクターマーチン(靴) 6月9日
  • MACCHA HOUSE 抹茶館(カフェ・日本茶)6月25日
  • HARAJUKU Cross(ポップアップショップ) 6月16日
ウィズ原宿

住所:東京都渋谷区神宮前1-14-30
営業時間:10:00 – 21:00(IKEA)
(新型コロナウイルスの感染状況によっては開業日・営業時間などが変更されることがあると思われるため、来店の際には事前の確認をおすすめします)

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スーパーセンタートライアル倉敷店、2020年5月17日閉店-旧・マイカル新倉敷サティ・パオ

岡山県倉敷市の新倉敷駅近くにある総合スーパー「スーパーセンタートライアル倉敷店」が2020年5月17日に閉店する。

トライアル新倉敷店。右のテナント棟は廃墟。

ジャッキーチェンも来店-岡山一の人気スーパーだった

トライアル新倉敷店の前身となったショッピングセンターパオは1979年3月に開店。売場面積16,464㎡で、2階建て。地元主導型ショッピングセンター「パオ」と「ニチイ新倉敷店」(のちに新倉敷サティ)で構成され、テナントとしてアパレル「スズタン」、CD店「エステム」、ファンシー雑貨「りょうごく」、飲食店「赤い風船」「ドムドム」「サーティーワン」「クローバー」「ミスタードーナツ」などが出店。最盛期の年商は100億円以上あり、世界的スター「ジャッキー・チェン」など多くの芸能人イベントが開催されており、岡山県を代表するショッピングセンターとして賑わった。

道路側の入口はすべて閉鎖。
テナントゾーンは多くが空き店舗となっている。

しかし、1999年に「イオン倉敷ショッピングセンター」(現:イオンモール)が開店するなど競合ショッピングセンターの出店が相次ぎ、2001年にイオングループとなったサティは2002年7月に閉店。その後、一部専門店のみで営業を続けた。サティ跡は2005年5月ごろにはモーターボート競走の場外舟券場として活用されることが計画されたが反対運動から実現せず、2005年10月にパオ部分も含めてトライアルが出店した。
トライアルはサティの内装や旧売場をほぼそのままに1階のみを活用。トライアルとなった後もドムドムなど一部テナントは営業を継続したが、多くは数年で閉店した。
近年は店舗が薄暗く、老朽化が著しい状態となっていた。

仮設蛍光灯が設置された吹抜け。
2階は活用されておらずサティの看板が残る。

2010年にはトライアルの店長、副店長、保安員らが万引き犯を恐喝し、60万円を奪い取ったとして逮捕されている。
なお、トライアルによると、生鮮品売場は5月10日をもって閉鎖する予定。
建物は岡山市の不動産会社が所有するが、トライアル閉店後の建物の活用方法については4月時点は発表されていない。

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フジ、サニーTSUBAKIを2020年4月17日に完全子会社化ー「エフカ」も導入

四国地方の地場流通大手グループ「フジ」(愛媛県松山市)は、地場食品スーパー「サニーTSUBAKI」(サニー椿)(愛媛県松山市)の全株式を2020年4月17日に取得し、完全子会社化する。

サニーTSUBAKI道後店。

一斉閉店と商品券騒動で話題となった愛媛のスーパー

サニーTSUBAKIは1954年創業。2020年現在は愛媛県松山市に古川店(旧・椿店)、桑原店、道後店の3店舗を展開する。
同社は長らく「サニーマート」の屋号を掲げ営業していたが、以前より高知県に本社を置く地場大手など、類似名称のスーパーが複数存在したため、2014年に現在の屋号に改称した。
屋号改称後は、同社桑原哲也専務(当時、通称:てっちゃん)を前面に押し出す販促キャンペーンで知名度向上を図ったが、2018年6月27日に本店を除く全店が一斉閉店、28日に民事再生法適用を申請するなど経営悪化が表面化したため、プレミアム商品券(てっちゃん商品券)を持つ多くの市民が押し寄せる騒ぎとなった。
その後、同社は同年7月24日にフジによる商品供給支援のもと桑原店・道後店を営業再開、2019年2月にはフジとスポンサー契約を締結、2020年4月11日には再生計画認可決定を確定していた。

エフカも導入-各地のスーパーを系列化するフジ

今回のフジによるサニーTSUBAKIの完全子会社化に合わせ、サニーTSUBAKI全3店舗では、一部商品やレジシステムの入替えを伴うリニューアルを4月15日から16日にかけて実施。フジと共通のEDLP型販促企画「毎日が安い!」やフジの電子マネー付ポイントカード「エフカ」を新たに導入するなど、フジ傘下の食品スーパーとして営業することとなる。
フジは2012年にフジ傘下となった「ピュアークック」(旧・ふじおか、廿日市市)、2014年にフジ傘下となった「スーパーABC」(松山市)など中国・四国地方のスーパーの系列化を進めているが、サニーTSUBAKIもこれらと同様に今後も屋号が維持されるとみられる。

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