スーパーセンタートライアル倉敷店、2020年5月17日閉店-旧・マイカル新倉敷サティ・パオ

岡山県倉敷市の新倉敷駅近くにある総合スーパー「スーパーセンタートライアル倉敷店」が2020年5月17日に閉店する。

トライアル新倉敷店。右のテナント棟は廃墟。

ジャッキーチェンも来店-岡山一の人気スーパーだった

トライアル新倉敷店の前身となったショッピングセンターパオは1979年3月に開店。売場面積16,464㎡で、2階建て。地元主導型ショッピングセンター「パオ」と「ニチイ新倉敷店」(のちに新倉敷サティ)で構成され、テナントとしてアパレル「スズタン」、CD店「エステム」、ファンシー雑貨「りょうごく」、飲食店「赤い風船」「ドムドム」「サーティーワン」「クローバー」「ミスタードーナツ」などが出店。最盛期の年商は100億円以上あり、世界的スター「ジャッキー・チェン」など多くの芸能人イベントが開催されており、岡山県を代表するショッピングセンターとして賑わった。

道路側の入口はすべて閉鎖。
テナントゾーンは多くが空き店舗となっている。

しかし、1999年に「イオン倉敷ショッピングセンター」(現:イオンモール)が開店するなど競合ショッピングセンターの出店が相次ぎ、2001年にイオングループとなったサティは2002年7月に閉店。その後、一部専門店のみで営業を続けた。サティ跡は2005年5月ごろにはモーターボート競走の場外舟券場として活用されることが計画されたが反対運動から実現せず、2005年10月にパオ部分も含めてトライアルが出店した。
トライアルはサティの内装や旧売場をほぼそのままに1階のみを活用。トライアルとなった後もドムドムなど一部テナントは営業を継続したが、多くは数年で閉店した。
近年は店舗が薄暗く、老朽化が著しい状態となっていた。

仮設蛍光灯が設置された吹抜け。
2階は活用されておらずサティの看板が残る。

2010年にはトライアルの店長、副店長、保安員らが万引き犯を恐喝し、60万円を奪い取ったとして逮捕されている。
なお、トライアルによると、生鮮品売場は5月10日をもって閉鎖する予定。
建物は岡山市の不動産会社が所有するが、トライアル閉店後の建物の活用方法については4月時点は発表されていない。

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