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ザ・ガーデン自由が丘横浜店、2024年7月31日閉店-そごう・西武経営統合の象徴「大食品館エブリデイ」1号店の食品核、22年で

神奈川県横浜市の百貨店「そごう横浜店」にあるセブン&アイHD系高級食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘横浜店」が2024年7月31日をもって閉店する。

そごう横浜店。

そごう横浜店大食品館エブリデイの食品核

ザ・ガーデン自由が丘横浜店は2001年12月に開店。
同店は西武百貨店との経営統合(ミレニアムリテイリング/現そごう・西武)の過程で打ち出した「自分発見専門館」構想の一環として、2002年4月に全面開業したそごう横浜店デパ地下フロア「大食品館エブリデイ」の食品核であった。
同店の成功が契機となり、そごう各店に食品館エブリデイとザ・ガーデンが拡大することとなったが、2020年4月に運営会社がセブン&アイHD子会社に移行(そごう・西武は10%出資継続)、2023年9月にそごう・西武が米国系ファンド「フォートレス」完全子会社に移行するなど、両社間の関係が薄れていた。

23年9月には京急系高級食品スーパーも、跡地活用に注目

そごう横浜店大食品館エブリデイ内では、2023年9月に京急グループ系高級食品スーパー(おもにグロサリーと酒のみ・66㎡)「もとまちユニオンそごう横浜店」が開店。また、従来からそごうの売場に対面生鮮専門店(青果・鮮魚・精肉)があり、取扱商品の重複があった。
一方、ザ・ガーデン自由が丘横浜店は、館内唯一の生鮮品とグロサリーをワンストップで購入可能な店舗であり、売場面積も1,000㎡級と大型、西武池袋本店と異なり全館リニューアルにともなう食品フロア集約を理由とした閉店でないため、同店に代わる高級食品スーパーの導入や跡地活用に注目が集まっている。

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業務スーパー道内7店舗、2024年7月24日営業再開-ストライキ解除も混乱続く、すすきの狸小路店・苫小牧店・室蘭店など商品完売次第再び休業も

北海道札幌市の狸小路商店街にある神戸物産系業務用食品ディスカウントストア「業務スーパーすすきの狸小路店」を始めとする業務スーパー道内7店舗が2024年7月24日に営業再開した。

道内7店舗、横浜本社の貿易会社がFC展開していた

業務スーパーすすきの狸小路店は、2013年8月に京濱港運(当時)子会社「ケヒコ」の札幌1号店として開店。
2024年7月現在は神奈川県横浜市に本社を置く系貿易会社「エス・インターナショナル」子会社として道内7店舗「業務スーパーすすきの狸小路店」「業務スーパー苫小牧店」「業務スーパー苫小牧東店」「業務スーパー室蘭店」「業務スーパー岩見沢店」「業務スーパー滝川店」「業務スーパー旭神店」を展開している。

業務スーパーすすきの狸小路店。

スト頻発、無期限休業状態だった

業務スーパー道内店舗をめぐっては、2024年6月29日にケヒコ運営の道内6店舗(すすきの狸小路店・苫小牧店・苫小牧東店・室蘭店・岩見沢店・滝川店)が「社長による会社資産の私的流用」を理由に時限ストライキを決行。
7月18日にはケヒコ運営の道内7店舗が「会社資産の私的流用などの放漫経営」「会社弁護士と結託し会社の破産と労働者の解雇を策動」を理由に無期限休業をともなうストライキを決行していた。

経営混乱の影響続く道内7店舗、再び休業の可能性も

東京東部労働組合はケヒコ運営道内7店舗の営業再開に対して「25日が支払い日である賃金が不払いになる可能性が高まってきたこと」「労働者の賃金原資を確保し生活を守るためのやむを得ない措置」を理由として挙げている。
2024年7月24日現在、ケヒコ社長がフランチャイザー会社(神戸物産)に対し、同社の破産方針を伝えているため、商品入荷は未定、商品完売次第再び無期限休業状態となる可能性が高いとしている。

道内28店舗は通常営業

なお、業務スーパーは2024年7月24日時点で道内35店舗を展開しているが、ケヒコ運営7店舗を除く28店舗は通常営業している。

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ライフ吉祥寺駅前店、2024年7月27日開店-吉祥寺駅南店閉店以来約4年ぶり復活、フコク生命ビルに

東京都武蔵野市の複合施設「吉祥寺フコク生命ビル」1~2階に、ライフコーポレーションの食品スーパー「ライフ吉祥寺駅前店」が2024年7月27日に開店する。

吉祥寺駅前の住商業複合施設、建替再開発

ライフ吉祥寺駅前店の建物は「吉祥寺フコク生命ビル」として2022年11月に着工、2024年3月に竣工。地上12階建で営業フロアは1~2階、敷地面積は約1,480㎡、延床面積は約9,450㎡。
同施設は「(仮称)吉祥寺南開発計画」として、マンションの建替え等の円滑化に関する法律にもとづく「マンション敷地売却制度」及び「証券化スキーム」の活用により、旧耐震基準の住商複合施設「バローレ吉祥寺」を建替再開発したもので、低層階は旧施設同様のスーパーマーケット、高層階はオフィスとなる。

ライフ吉祥寺駅前店。

吉祥寺フコク生命ビルの低層階に「ライフ」復活

ライフ吉祥寺駅前店の営業フロアは吉祥寺フコク生命ビル1~2階で売場面積は780㎡。売上目標は24億円。
ライフ吉祥寺駅前店は、2020年7月の「ライフ吉祥寺駅南店」閉店以来約4年ぶりとなる吉祥寺でのライフ屋号店舗の復活であり、売場面積を従来比約1.5倍に増床、単身世帯向け簡便商品の拡充やインストアベーカリー「小麦の郷」の導入といった試みを打ち出す。

ライフ吉祥寺駅前店1階フロアマップ。


ライフ吉祥寺駅前店2階フロアマップ。

ライフ吉祥寺駅前店

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-15
営業時間:10時~24時

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大宮サクラスクエアモール、2024年7月26日開業-マルエツ核の大規模複合施設、大宮駅西口に

埼玉県さいたま市の大宮駅西口に、イオン系食品スーパーを核とする複合商業施設「大宮サクラスクエアモール」が2024年7月26日に開業する。

大宮駅西口の大規模複合再開発

大宮サクラスクエアは組合施行の複合再開発「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」のタウン名称であり、建物は2棟(A棟地上13階建/B棟地上28階地下2階建)、敷地面積は約8,251㎡、施行区域面積は約13,000㎡、延床面積は約71,161㎡。アイテック計画を事業コンサルタントに、日鉄興和不動産や三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発といった企業が参加する。

低層階は「マルエツ」核のモールに

大宮サクラスクエアモールの核店舗「マルエツ大宮サクラスクエア店」の売場面積は1,084㎡。年間売上目標は14.7億円。
青果では簡便商品(カット野菜・レンジアップ対応商品)や埼玉県産野菜・オーガニック商品、鮮魚では「魚悦」ブランドの寿司やミールキット、精肉では自社銘柄牛「優夢牛」やオードブル・ハーフメイド商品、惣菜では自社センターを活かしたオリジナル商品(玉子焼・ロースカツ丼・親子丼)やインストアベーカリー(本格窯焼きピッツァなど)を展開。
このほか、イオングループのPB商品「トップバリュ トキメクおやつ部」シリーズや「Nuts&Joy」シリーズといった「Z世代を意識した商品」や全国名産麺、たべる調味料、埼玉地酒を取扱う。

マルエツ大宮サクラスクエア店。

大宮サクラスクエアモールには、地元金融機関「埼玉りそな銀行」や医療サービス系専門店が入居を発表しており、マルエツを皮切りに商業フロアが順次開業していくこととなる。

マルエツ大宮サクラスクエア店

住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町2丁目902番
営業時間:9時~24時

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ロピア岡崎インター店、2024年7月26日開店-ワールドワンのオークワ跡に

愛知県岡崎市の岡崎インターチェンジ(岡崎IC)近くにある商業施設「ワールドワン」に、OICグループの大型食品スーパー「ロピア岡崎インター店」が2024年7月26日に開店する。

オークワとトイザらスを核とする施設だった

ワールドワンは1994年4月に開業。建物は地上3階建で店舗面積は5,528㎡。
開業初期は外資系玩具店「トイザらス岡崎店」と家電量販店「ヤマダ電機テックランド岡崎店」を核とする商業施設であったが、2009年1月にヤマダ電機が移転したため、同年8月に関西地場大手スーパー「オークワ岡崎インター店」(直営売場面積2,506㎡)を新たな核に新装開業した。
オークワ岡崎インター店は同社愛知県内2号店として、グループの高級食品スーパー「パレマルシェ(旧名鉄パレ/2012年2月オークワに吸収合併)」とともに東海地方での足掛かりとしての役割を担う店舗であったが、2024年2月20日をもって閉店していた。

ロピアならではの「食のテーマパーク」訴求

ロピア岡崎インター店は、オークワ岡崎インター店跡を居抜くかたちで開店するもので、店舗面積は2,507㎡。
直営食品フロアのうち、青果部門は「八百物屋あづま」、鮮魚部門は「日本橋魚萬」、精肉部門は「肉のロピア」、惣菜部門は「GOCHISOUマルシェ」として独自のブランドを冠し展開するなど、同社のコンセプト「食のテーマパーク」を全面に訴求する。

ロピア岡崎インター店

住所:愛知県岡崎市大平町石丸38
営業時間:午前10時~午後8時

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オークワ西大和店、2024年7月26日開店-コーナン核のアーク不動産系商業施設、イオン跡地に

奈良県北葛城郡河合町のイオン西大和店跡地に、大型食品スーパー「オークワ西大和店」が2024年7月26日午前9時に開店する。

2022年8月までに全面撤退したイオン西大和

イオン西大和店は、1986年1月に西大和開発(当時)が開発を主導する「西大和ニュータウン」の商業核「ニチイ西大和店(ニチイ西大和ショッピングデパート)」として開店。建物は地上2階建、店舗面積は12,909㎡。開店当初は日本生命保険が所有、同社と親密関係にある星光ビル管理が管理運営を担っていた。
ニチイ西大和店は、1993年10月に同社の生活百貨店「西大和サティ」に業態転換、2011年3月にはイオンリテールとの経営統合のため「イオン西大和店」に改称した。
同施設は2000年12月に「ワーナーマイカルシネマズ西大和(WMC西大和/後のイオンシネマ西大和)」(地上4階建/延床面積約2,300㎡/スクリーン数7)を新設するなど、北葛城郡随一の広域集客型施設となったが、2021年7月に「イオン西大和店」本館が競争激化や老朽化を背景に閉店。2022年8月には「イオンシネマ西大和」が賃貸借契約満了を理由に閉館するなど、イオングループが全面撤退していた。

アーク不動産主導で再開発進めていた

イオン西大和店本館跡地は、土地建物を取得した不動産会社「アーク不動産」主導で再開発を実施。関西地盤の大手ホームセンター「コーナン西大和店」「コーナンPRO西大和店」(2024年7月17日先行開店)を核とする複合商業施設となった。
また、映画館棟・立体駐車場棟に関しても、別事業者により中古車買取販売店「リバティ西大和店」を核とする商業施設となった。

オークワ西大和店。

ニュータウンの食生活、再び便利に

オークワ西大和店の建物は平屋建で敷地面積は24,714㎡、直営売場面積は2,059㎡、延床面積は3,177㎡。
コーナン西大和店とともに新施設の核を担う大型食品スーパーとして、生鮮店内加工商品(フルーツタルト・フルーツ大福・ローストビーフ肉寿司・フィッシュデリ)や和惣菜、同社スイーツ新ブランド「オークワスイーツ部」「ちょっとお茶しよ菓」を展開。日用品やキッチン用品、ペットフードも取扱う。

オークワ西大和店のフロアマップ。

オークワ西大和店

住所:奈良県北葛城郡河合町中山台2丁目7-1
営業時間:午前9時~午後10時

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ソフマップReCollection池袋店、2024年7月21日閉店-中古新業態1号店、池袋駅前に事実上の増床移転

東京都豊島区の池袋駅近くにあるビックカメラグループの中古専門業態「ソフマップReCollection池袋店」が2024年7月21日をもって閉店した。

ソフマップReCollection池袋店と閉店告知。

ソフマップ中古新業態1号店

ソフマップReCollection池袋店は2018年3月に開店。
ReCollection池袋店は、2010年12月に開店したビックカメラの写真雑貨新業態「BIG PHOTO(ビックフォト)」跡を引継いだ店舗であり、ソフマップの中古専門新業態「Recollection(リコレ!/リコレクション/リユースコレクション)」としては都内初、Apple製品(iPhone/iPad/Mac)に特化した品揃えを打ち出していた。

次世代の主力業態として一時期は多店舗化

ソフマップは2018年3月のReCollection池袋店を皮切りに、同年8月からは同社従来型フルライン店舗(なんば店ザウルス2・広島店)を移転統廃合するかたちでビックカメラ(なんば店・広島駅前店)内に展開。
2019年には都内路面店(新橋店・中野ブロードウェイ店)を新たに展開するなど、次世代の主力業態となりつつあったが、親会社のアウトレット業態「ビックカメラアウトレット」との経営統合や同業中古販売買取店「じゃんぱら」の子会社化といった事業環境の変化もあり、2020年以降新店がみられなくなった。

ReCollection跡は「アニメガ」に

ソフマップReCollection池袋店の閉店は、同社による中古販売買取新コンセプト店舗「ソフマップ池袋店(ビックカメラ池袋SELECT跡)」開店によるもので、池袋駅前への事実上の増床移転となる。
なお、ReCollection池袋店跡に関しても、同じくソフマップのアニメグッズ専門店「アニメガ」が7月26日に新装開店する予定となっている。

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ダイエー松戸西口店、2024年8月31日閉店-約半世紀の歴史を持つ老舗スーパー、専門店街も閉店

千葉県松戸市のJR松戸駅近くにあるショッピングセンター「ダイエー松戸西口店」が、2024年8月31日に閉店する。

ダイエー松戸西口店。

競合激しい松戸駅前のダイエー、47年の歴史に幕

ダイエー松戸西口店は1977年9月開業。同年には松戸駅ビルも開業している。1983年から2006年までは、ダイエーのディスカウント業態「Dマート」として営業していた。2017年には直営売り場を食品中心の「イオンフードスタイルbyダイエー」にリニューアルし、上層階は専門店街となった。

多くの専門店が出店するダイエー松戸西口店。

2024年現在はハニーズ、ウエルシア、ダイソー等が出店。建物は地下1階から6階で、店舗面積は10,056㎡となっている。
松戸駅近くでは2019年に伊勢丹跡にディスカウントスーパー「ロピア」が新規出店しているほか、数多くのスーパーマーケットが立地しており、非常に競合が激しいエリアであった。

専門店街は6月30日に閉店-跡地は未定

ダイエー松戸西口店では、閉店を前に専門店部分が6月30日までに閉店している。
跡地の活用方法などについては7月時点で発表されていない。築半世紀近い建物であるため、解体となる可能性も高いであろう。

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マックスバリュ苫小牧清水店、2024年7月19日9時開店-苫小牧清水町1丁目商業施設、ジョイフルAK系やツルハドラッグと共同出店

北海道苫小牧市の「苫小牧清水町1丁目商業施設」に、イオン北海道の大型食品スーパー「マックスバリュ苫小牧清水店」が2024年7月19日午前9時に開店した。

ツルハやジョイフルエーケーと大型店形成

苫小牧清水町1丁目商業施設は、北海道パワーエンジニアリング社宅跡地に整備されるもので、建物は平屋建で店舗面積は3,982㎡。
マックスバリュ苫小牧清水店を核に、イオン系ドラッグストア「ツルハドラッグ」やジョイフルエーケーのペットショップ「ペットワールドPROX」、飲食店「マクドナルド」「松屋」、美容室「クイックカットBB」といった専門店が入居する。

イオン北海道苫小牧7店舗体制、地場銘品や冷凍食品拡充

マックスバリュ苫小牧清水店の建物は平屋建で売場面積は約1,850㎡。イオン北海道としては同店開店により苫小牧市内7店舗体制となる。
農産売場では産地直送の近郊野菜・果物、水産売場では苫小牧漁港水揚げの鮮魚、畜産売場では平取町生産の和牛「びらとり和牛」や苫小牧育ちの豚肉「樽前湧水豚」といった銘柄肉に加え地元有名焼肉店「金剛園」商品をコーナー化し展開する。また、惣菜売場では道産素材(日高昆布だし・道産小豆)にこだわった店内製造商品を展開。インストアベーカリーでは専用オーブン焼き上げによる手伸ばしピザを導入する。
このほか、冷凍食品売場では道産・オーガニック・大容量の冷凍野菜やワンプレート商品、フローズンデザートを取揃えるなど時短・簡便需要の高まりへの対応を図る。

マックスバリュ苫小牧清水店(同社公式より)。

イオン北海道は、2003年4月に前身企業「マックスバリュ北海道」が王子製紙系苫小牧地場食品スーパー「王子サービスセンター」から5店舗を引継いだため、道内では札幌市に次いでマックスバリュ業態の店舗を多く展開している。
苫小牧清水店開店により、同社は苫小牧でのドミナント深耕を実現することとなった。

マックスバリュ苫小牧清水店

住所:北海道苫小牧市清水町1丁目4-3
営業時間:午前8時~午後9時45分
※開店日7月19日は午前9時営業開始

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あみあみ秋葉原フィギュアタワー店、2024年7月19日開店-旧ラオックス谷口電機ビル、アキバ最大級のフィギュア専門店に

東京都千代田区のユニデン秋葉原ビル(旧ラオックス谷口電機ビル)に、大網の総合フィギュア専門店「あみあみ秋葉原フィギュアタワー店」が2024年7月19日に開店した。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店のグランドオープン案内。

戦後のラオックス発展の礎となった免税旗艦店

ユニデン秋葉原ビルは、ラオックス(谷口電機)創業当初からの店舗「谷口電機ビル(LaOX THE DUTY FREE館)」を建替えるかたちで1997年10月に竣工。建物は地上8階地下1階建。
建替当初は「ラオックス ザ・コンピュータMOBILE館」であったが、1999年に再び免税旗艦店「LaOX DUTY FREE AKIHABARA」として新装開店した。
LaOX DUTY FREE AKIHABARAは、建替前と同様に海外向けに特化した電気製品やトラベル用品などを展開したが、同社の経営悪化を理由とした土地建物の売却と蘇寧電器傘下入りにともなう本業の「総合免税店」業態転換の一環として、2009年10月をもって閉店。アウトレット新業態「ラオックス アソビットシティアウトレット館」として期間限定で営業継続するも、同年12月をもって完全閉店していた。
ラオックスアソビットシティアウトレット館跡には、同社出身者が創業した秋葉原地盤の免税店「AKKY One秋葉原店」が2010年6月に開店したが、2020年3月よりコロナ禍のため無期限休業(事実上閉店)となったため、約4年間空きビルとなっていた。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店。

秋葉原最大級のフィギュアショップに

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店は2024年4月26日に一部先行開店。建物は地上8階地下1階建で営業フロアは8フロア(地上1階~8階)となる。
あみあみ秋葉原フィギュアタワー店は、2024年2月29日をもって閉店した「秋葉原スーパービル」(1973年竣工/地上9階建/延床面積約2,281㎡)の中古フィギュア専門店「あみあみ秋葉原店2nd」の後継店舗扱いであり、8フロアを活かした「秋葉原最大級のフィギュアショップ」として、新品中古フィギュアをフルラインで展開する。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店のフロア案内。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店

住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田1丁目15-3
営業時間:午前10時~午後9時

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