カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

カインズあべのand店、2024年9月4日開店-ロフト跡、近鉄百貨店のカインズFC1号店に

大阪府大阪市阿倍野区の近鉄百貨店系都市型ショッピングセンター「あべのand」に、ベイシア系ホームセンター「カインズあべのand店」が2024年9月4日に開店する。

カインズあべのand店。

近鉄百貨店初のカインズFC店舗、ロフト跡に

カインズあべのand店は、あべのandの核店舗だったインテリア雑貨店「あべのロフト」旧店舗跡に開店するもので、営業フロアは1~2階で売場面積は約2,146㎡。
近鉄百貨店は、2023年12月にベイシア系ホームセンター「カインズ」とFC契約締結(FC事業26業種目)を発表しており、あべのand店は近鉄百貨店FC1号店、大阪市内1号店となる。
カインズあべのand店は同社店舗としては珍しい駅前/中心部の立地となるため、標準店舗(6,000㎡~8,000㎡)と比べ「1/3」程度の規模となるが、3階に9月上旬開店予定の家具インテリア専門店「マナベインテリアハーツあべのand店」(店舗面積約1,565㎡)との連携を図ることで「近隣住民の上質な暮らしを支える商業施設」をめざすとしている。

カインズあべのand店

住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2丁目1-40

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業務スーパー道内7店舗、2024年7月18日無期限休業開始-労組によるストライキ決行、すすきの狸小路店・苫小牧店・室蘭店・岩見沢店・滝川店など

北海道札幌市の狸小路商店街にある神戸物産系業務用食品ディスカウントストア「業務スーパーすすきの狸小路店」を始めとする業務スーパー道内7店舗が「無期限休業」を2024年7月18日午後1時に開始した。

札幌すすきのを始め道内7店舗が無期限休業

業務スーパーすすきの狸小路店は、2013年8月に京濱港運(当時)子会社「ケヒコ」の札幌1号店として開店。
2024年7月現在は神奈川県横浜市に本社を置く系貿易会社「エス・インターナショナル」子会社として道内全域に業務スーパーを展開している。

業務スーパーすすきの狸小路店。

無期限ストで

東京東部労働組合の発表によると、業務スーパー道内7店舗の無期限休業は「全国一般東京東部労組エス・インターナショナル支部」によるストライキの一環で、2024年6月29日の業務スーパー道内6店舗での時限ストライキに次ぐものとなっている。
休業対象店舗は「業務スーパーすすきの狸小路店」「業務スーパー苫小牧店」「業務スーパー苫小牧東店」「業務スーパー室蘭店」「業務スーパー岩見沢店」「業務スーパー滝川店」「業務スーパー旭神店」の道内7店舗。
同労組は、運営会社社長が「会社資産の私的流用などの放漫経営」「会社弁護士と結託し会社の破産と労働者の解雇を策動」したことをストライキ決行の理由として挙げており、経営陣の対応次第で営業再開もしくは無期限休業継続を決めるとしている。

道内28店舗は通常営業

なお、業務スーパーは2024年7月18日時点で道内35店舗(同日開店の北郷店含む)を展開しているが、ケヒコ運営7店舗を除く28店舗は通常営業している。

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平和堂フレンドマート長浜祇園店、2024年7月19日開店-ながはまストアー引継いだ老朽店舗、建替えで1.3倍に

滋賀県長浜市に平和堂(本社:滋賀県彦根市)の大型食品スーパー「フレンドマート長浜祇園店」が2024年7月19日午前9時30分に開店する。

ながはまストアー引継いだ老朽店舗だった

平和堂フレンドマート長浜祇園店旧店舗は2003年8月に開店。建物は平屋建で店舗面積は999㎡。
同店は2003年1月に閉店した地場食品スーパー「ながはまストアー祇園店」の居抜物件であり、平和堂他店舗ではみられない三角屋根の意匠が特徴だった。2015年10月の全面リニューアルでは、生鮮4品(青果鮮魚精肉惣菜)の売場美装化やフードコートの新設、地元商品の拡充に取組んだが、2023年5月に「建物や施設・設備等の老朽化」を理由に挙げて閉店していた。

最新のフレンドマートに

平和堂フレンドマート長浜祇園店新店舗の建物は平屋建で敷地面積は5,620㎡、店舗面積は2,015㎡、売場面積は1,415㎡。
長浜祇園店では従来比1.3倍の売場面積を活かし、デリカ売場を「最も力を入れる売場」として位置付け、ライブ感あふれる鉄板コーナーやインストアベーカリーを展開。グロサリーではダイコウ醤油やびわこ食品のとりやさい味噌を取扱うなど、地元の味の拡充を図るなど「生まれ変わった店舗で、新たな価値創造に挑戦」するとしている。

平和堂フレンドマート長浜祇園店。

平和堂フレンドマート長浜祇園店

住所:滋賀県長浜市祇園町298-1
営業時間:午前9時30分~午後9時30分

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スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店、2024年7月17日開店-旧ダイエープラザ、北陸初の大手ディスカウント核に再生

富山県富山市の複合商業施設「富山マイプラザ」に、大型食品ディスカウントストア「スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店」が2024年7月17日に開店した。

スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店。

ダイエープラザとして開業した富山の老舗商業施設

富山マイプラザは、1988年11月に大手流通グループ系商業施設「ダイエープラザ富山」として開業。建物は地上3階建で営業フロアはワンフロア(2階)。
開業当初はダイエーFC系総合スーパー「ダイエータイヨー富山店」を核に、地場生鮮市場「いきいき市場」や大手婦人服店「鈴丹」、ダイエー系アミューズメント施設「らんらんらんど」など専門店約50店舗が入居。展望大浴場「プラ座ゆ」を備えるなど、北陸地方最大級の複合商業施設に相応しい業容であった。
同施設はタイヨーの経営破綻にともない、1992年にダイエー直営総合ディスカウント「ダイエーハイパーマート富山店」を核とする施設となったが、2001年2月にダイエーが運営から撤退したため、現在の施設名称となった。

2012年に地場大手食品スーパーが撤退していた

富山マイプラザは、富山地場食品スーパー「新鮮市場マイプラザ店(現アルビス系)」と家電量販店「上新電機ピットワン(後のジョーシン)」、100円ショップ「ダイソー」、パチンコ店「イーゾーン」の大型店4店舗を核とする施設として再生を図ったもの、2012年に新鮮市場が閉店、2016年にジョーシンが移転するなど物販系店舗が相次ぎ撤退。後継としてアミューズメント施設「アピナ富山南店」が入居するなどサービス系主体の施設として営業を続けていた。

トライアル核に全館再生

スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店は、2016年閉店のジョーシン富山南店跡に入居するもので、同社店舗としては北陸初となる。
トライアル富山マイプラザ店は北陸初かつ県内初の「次世代型スマートストア」として、セルフレジ機能付き買い物カート「SkipCart」(80台)や小売特化型リテールAIカメラ、インストアサイネージを始めとするIoT機器やAI技術を全面導入。新たな購買体験を提供するとしている。

スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店

住所:富山県富山市堀川町355-3
営業時間:24時間営業

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佐世保玉屋、2024年8月よりワンフロアに縮小-建物の一部のみで営業継続、再開発めざす

長崎県佐世保市にある小型百貨店「佐世保玉屋」が、2024年8月中にさらに売場の縮小をおこない、おもに現店舗1階のみでの営業となることが都商研の取材で分かった。

佐世保玉屋。

耐震不足が発覚、事業を縮小している佐世保玉屋

佐世保玉屋は1894年に佐賀県小城市牛津町を発祥とする卸問屋「⽥中丸善蔵商店佐世保出張所」として開業。1905年に「田中丸呉服店佐世保支店」に改称、1920年にグループ初となる百貨店「玉屋」に業態転換、1941年の分社化を機に現在の「佐世保玉屋」となった。
2009年の現社長就任以降は、長崎玉屋の建て替え(2022年にマンションのワンフロアで営業再開)に加えて長崎県と福岡県に高級アパレル店を出店、その一方でサテライト店や系列スーパーを閉店するなど経営再建を図った。

閉店したマルタマ住吉店。(長崎市)

しかし、佐世保本店は築年数が高く耐震不足となっていることが発覚。その後も建て替え計画が進まず、佐世保市に対する耐震診断結果報告についても度重なる遅延が続き、市より警告を受けていた。
そうしたなか、2020年には屋上遊園地・レストランを含む4階以上を閉鎖、2022年には贈答部門を縮小、同年8月には基幹システム入替えを理由に友の会「玉屋おたのしみ会」の新規募集及び会員更新を終了、2023年に入ると物産展など百貨店催事の開催縮小、6月にはレジシステム移行を理由に「タマヤマイティーポイント」を終了、同年9月には3階を閉鎖・営業階を2フロアに集約したほか、2023年末からは食品売場にあなぶきグループのスーパー「ジョイフルサン」を導入。経費削減に向けた「事業縮小」「売場縮小」が進んでいた。

空きフロアとなった5階(撮影:文鉄・お札とコインの資料館)。

現在の建物は地上9階建て、全館の店舗面積13,363㎡、延床面積20,120㎡。
2014年に約100億円、2018年に約60億円ほどあった売り上げは、2021年には約28億円に激減。その後の営業規模の縮小により、2023年は更に大きく下がっているとみられる。

一時は「7月閉店」発表も玉屋は否定-営業継続へ

佐世保玉屋は2024年7月末を以て殆どのテナントに閉店を通知しており、そのため多くのメディアで「建て替えのため2024年7月末で閉店」と報じられたものの、玉屋側はそれを否定していた。
一方で、都商研の取材によると、2024年8月中に売場を1階のみに集約。殆どのアパレル・ホームファニシングなどのテナントは撤退し、残る大部分は食品売場(おもにジョイフルサン)になるとみられる。なお、玉屋の自主編集売場を中心に、アパレル・化粧品の一部は残留する見込みとなっている。

佐世保玉屋は閉店せず営業を続ける。

関係者の話によると、佐世保玉屋は営業規模の縮小にともない、縮小前に在籍していた正社員の殆どが退職・もしくは退職予定で、来たる再開発に向けて人員整理を推し進めているという。

迫られた耐震化、「大型店」の枠組み外れて小型店に?

以前の記事でも触れたとおり、佐世保玉屋は耐震性不足による再開発を目標に掲げているものの、その後も計画が進まず、佐世保市に対する耐震診断結果報告についても度重なる遅延が続き、市より警告を受けていた。

佐世保玉屋。(2024年7月)

2024年現在、耐震改修促進法に基づく大型店の定義としては「階数3以上かつ床面積5,000平方メートル以上の大型店舗等」が掲げられている。
建て替えなどの対応をおこなう最終期限は2024年5月となっているが、売場を1フロアのみとしたことで、売場面積の縮小により「大型店」の枠組みから外れており、耐震性問題を当面回避することで営業継続を図ることになったとみられる。
一方で、老朽化している建物の建て替えは免れないため、近い将来、具体的な再開発計画が発表されるであろう。新たな時代の佐世保玉屋を期待したい。

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佐世保玉屋で7月31日迄に撤退する主な売場
(一部のみ・取材による)
2階
  • 紳士雑貨売場(ワイシャツ・ネクタイ・革小物)
  • 紳士肌着・靴下・ナイトウエア売場 
  • イビサ(ハンドバッグ)
  • べべ(子供服)
  • 赤ちゃんの城(ベビー用品)
  • 西川(寝具)
  • 千代田のきもの(呉服)
  • ビースリー(婦人・紳士ボトム)
  • マックレガー(紳士服)
  • オーダーワイシャツ(紳士服)※6月10日閉店済み
  • レリアン(婦人服)※春までに閉店済み
  • レリアンプラスハウス(大きいサイズの婦人服)
  • パーリーゲイツ(ゴルフウェア)※2月25日閉店済み
  • フォンテーヌ(ウイッグ)※トゥインクル西沢へ移転
  • ザノースフェイス(アウトドアウェア)※春までに閉店済み
1階 
  • ヴァンドーム青山・ヴァンドームブティック(アクセサリー)
  • RF1(洋惣菜・サラダ)
  • クリニーク(化粧品)※7月10日閉店済み
  • メリーチョコレート(洋菓子)※5月末閉店済み
  • ドンク(パン)※2月末閉店済み
  • 一部化粧品は対応未定

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ビックカメラアウトレット×ソフマップ池袋東口店、2024年7月28日閉店-グループ初のアウトレット専門館

東京都豊島区の池袋駅近くにある家電量販店「ビックカメラアウトレット×ソフマップ池袋東口店」が2024年7月28日をもって閉店する。

ビックカメラ初のアウトレット専門館だった

ビックカメラアウトレット×ソフマップ池袋東口店は、2009年10月に「ビックカメラアウトレット」として開店。建物は地上6階地下1階建。
ビックカメラアウトレットは「ビックカメラ池袋東口総合館(旧ビック・カメラ館)」を業態転換したもので、同社初となるアウトレット専門館「都市型アウトレット専門店」を掲げ、生産終了品や外装不良品、展示品を展開。完全子会社化を控えたソフマップの新業態「ソフマップアウトレット」を4階5階フロアに導入するなど、全館(7フロア)でグループ初の試みを打ち出した。
ビックカメラアウトレットは同社池袋駅周辺店舗再編やソフマップによる文教堂アニメガ事業承継を経て、2024年7月現在は地上1~5階をビックカメラアウトレット、地階をソフマップ(アニメガ併設店舗)として営業している。

ビックカメラアウトレット×ソフマップ池袋東口店。

アウトレットは完全閉店、ソフマップは分散移転

ビックカメラアウトレット池袋東口店は完全閉店となる見込み。
ソフマップ池袋東口店は、2024年7月26日にソフマップReCollection跡に「アニメガソフマップ池袋店」として、8月8日にビックカメラ池袋SELECT館跡に買取・リユース特化型新コンセプト店舗「ソフマップ池袋店」として分散移転する。

ビックカメラ池袋SELECT館。
2024年8月8日にソフマップ池袋店として新装開店する。

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マックスバリュ大府横根店、2024年7月26日開店-食品スーパー空白地にイオン系、自治体協力の記念イベントも

愛知県大府市の国道366号線沿いにイオングループの地域子会社「マックスバリュ東海」が展開する大型食品スーパー「マックスバリュ大府横根店」が2024年7月26日に開店する。

大府市にイオン系大型食品スーパー、地域密着強化

マックスバリュ大府横根店の店舗面積は2,016㎡、直営売場面積は1,957㎡。
生鮮(農産・水産・畜産)売場では、採れたて野菜(週末)や三河一色・豊浜市場からの直送鮮魚、あいち牛・三河米豚といった銘柄肉を展開する。
デリカ(惣菜・寿司・ベーカリー売場)では、店内調理による出来立て・作りたて弁当やホットデリカ、焼き上げパンに加え、大府市公式マスコットキャラクター「おぶちゃん」コラボ商品や名古屋めし、八丁味噌カツバーガーといった地元の味を提供。デリカコーナーに隣接するかたちで「不二家大府横根店」を専門店として導入する。
また、ステープル(グロサリー・デイリー・ノンフーズ)売場では、じもの・こだわり・健康・簡便を意識した商品の拡充に加え、地元大府市内の洋菓子店「パティスリーFUKAYA」「洋菓子チロリヤン」商品といった「地域で愛される商品」も取扱うとしている。

マックスバリュ大府横根店。

開店に先駆け、大府市全面協力の記念イベントも

マックスバリュ大府横根店では開店に先駆け、大府市協力のもと「マックスバリュ大府横根店オープン直前イベント」を2024年7月14日に開催。
大府市とマックスバリュ東海による「大府市地域見守り活動に関する包括協定」の締結や大府市消防本部による「火災ZERO戦士ファイヤーXキャラクターショー」「消防車の展示・乗車体験・撮影・消防服着用体験」、トップバリュ試食会、キッチンカー6店舗出展、テント11店舗出展といった取組みを打ち出していた。
マックスバリュ大府横根店周辺は、幹線道路沿いにもかかわらず、同業が2km圏内に存在しない「スーパー空白地」であり、地域を代表する大型食品スーパーとしての役割を担っていくこととなりそうだ。

マックスバリュ大府横根店

住所:愛知県大府市横根町午池38
営業時間:24時間営業

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ビックカメラ池袋店SELECT館、2024年7月15日閉店-セレクト業態全店閉店

東京都豊島区の池袋駅前にある家電量販店「ビックカメラ池袋店SELECT館」が2024年7月15日をもって閉店した。

開業直後のビックカメラ池袋SELECT館。

池袋駅前の好立地活かしたSELECT業態

ビックカメラ池袋店SELECT館は2021年7月30日に開店。売場面積は500㎡。
ビックカメラ池袋SELECT館の開店告知。

コンセプトに「Apple製品がワンストップで揃う」を掲げ、Apple製品の販売・修理サービス(Apple正規サービスプロバイダ)に加えて、各種スマートウォッチを取扱うなど、2021年1月の「ビックカメラ池袋東口カメラ館」閉館にあわせて改装を進めていた「ビックカメラ池袋本店」「ビックカメラ池袋カメラ・パソコン館」との相互補完を図った。

ビックカメラ池袋本店(写真中央)とヤマダデンキ(写真右)。

SELECT業態消滅

ビックカメラは2017年11月の「ビックカメラSELECT原宿店」を皮切りに、訪日外国人観光客によるインバウンド需要獲得を目的とした都市型厳選業態(SELECT業態)を展開し始めた。
コロナ禍中では、2020年6月に「ビックカメラSELECT六本木店」を開店し、オフィスワーカーによるOA機器需要獲得やネット購入商品の取寄せサービス「ネット取り置きサービス」を打ち出すなど、地域特性を活かした店舗開発を図ったが、2022年3月に「ビックカメラSELECT四条河原町店」を閉店、8月31日に「ビックカメラSELECT原宿店」「ビックカメラSELECT六本木駅店」を閉店したため、同業態は池袋1店舗のみとなった。
ビックカメラ池袋店SELECT館の閉店により同業態は消滅することとなる。

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イオンそよら福井開発、2024年7月13日9時開業-イオン47都道府県制覇、県内47年ぶり新店舗祝う開業日に

福井県福井市西開発のトラック輸送事務所「ラニイ福井貨物」跡地に、イオングループの都市型ショッピングセンター「イオンそよら福井開発」が2024年7月13日午前9時に開業した。

イオン、福井県内47年ぶりの新店舗

イオンの前身となる大手総合スーパー「ジャスコ」は、1971年6月に福井県内1号店「ジャスコ福井店」を福井駅前に開店。1977年2月には北陸地場衣料スーパーとの合弁企業「いとはんジャスコ」を設立し、同年11月に新会社1号店「いとはんジャスコピア店」を開店するなど県内での影響力を高めたが、2003年5月までに県内全店舗が閉店。2017年4月の「イオンスタイル徳島(イオンモール徳島)」開店後は「日本唯一のイオン空白県」となった。
イオンそよら福井開発(イオンスタイル福井開発)は、1977年以来約47年ぶりの県内新店舗、2003年以来約21年ぶりの県内復活となる。

記者会見で新店舗への思い入れを語る浜口好博イオンリテール取締役専務執行役員。

北陸初のイオン系都市型ショッピングセンター

イオンそよら福井開発の建物は地上2階建で敷地面積は15,110㎡、売場面積は5,264㎡。
同社の都市型ショッピングセンターブランド「そよら」としては北陸初かつ福井県内初となる。
開業時点ではイオンリテール直営総合スーパー「イオンスタイル福井開発」を核に、スポーツクラブ「3FIT」や100円ショップ「キャンドゥ」といったイオン系専門店、コーエーテクモ系アミューズメント施設「テクモピア」、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」といった専門店が入居。2024年秋までにスペシャリティコーヒーストア「STARBUCKS」や地場スイーツ店「ミルクハウス」、郵便局など専門店13店舗が揃う予定となっている。

開業当日のイオンそよら福井開発。

イオンスタイル1階は最新の「イオン」「福井」訴求

イオンスタイル福井開発1階「食のフロア」のうち、野菜売場では地場野菜、対面鮮魚売場では近隣漁港(南越前町河野漁港・糠漁港・甲楽城漁港)水揚げ鮮魚を展開。
惣菜売場ではてんぷら処「旬香亭」やかつ処「たて花」、唐揚げ「唐王」、ピザ「ピッツァソリデラ」といった自社ブランドを幅広く展開する。

開業直後のイオンスタイル福井開発1階食のフロア。

イオンスタイル2階では専門店スタイルで自社商品訴求

イオンスタイル福井開発2階「暮らしのフロア」では、ファミリーファッション「TVC(旧トップバリュコレクション)」「SELF+SERVICE」「ESSEME」や子供服・子供用品店「KIDS REPUBLIC UNIVERSITY」、コスメショップ「GlamBeautique」、調剤薬局「イオン薬局」を専門店スタイルで展開。食品フロアと同様に、コスメ・スキンケア「Sokko beauty」「COPERNICA」など自社ブランドを訴求する。

イオンスタイル福井開発2階暮らしのフロア。
イオン自慢のブランドが専門店スタイルで並ぶ。

イオンの総合スーパー、47都道府県制覇

そよら福井開発の開業式典にはイオンリテール浜口好博取締役専務執行役員に加え、大塚智樹福井県知事代理産業労働部長など地元関係者が多数参加。イオンと福井県による協業や大本山永平寺の唐門を意識した施設デザインが明らかとなった。
式典では地元創作和太鼓集団「鼓郷」による演奏やテープカットも実施。地元住民を中心に760人が行列をつくるなどイオン約47年ぶりの県内新店舗にふさわしい幕開けとなった。

イオンそよら福井開発の開業式典。

イオンスタイル福井開発(そよら福井開発)が開店したことで、イオンは総合スーパー「イオン/イオンスタイル」を47都道府県に展開することとなった。

イオンそよら福井開発

住所:福井県福井市西開発3丁目205番地
営業時間(イオン1階):午前8時~午後10時
営業時間(イオン2階):午前9時~午後10時
営業時間(専門店):午前9時~午後10時
※店舗により異なる
※開業当日13日~15日は全館午前9時~午後10時

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人類みな麺類パラオ、2024年3月24日開店-パラオ初の日系ラーメン店、パラオ最大級の商業施設「スランゲル」に

パラオ共和国アイライ州の大手流通系ショッピングセンター「Surangel’s Surpercenter Airai(スランゲルスーパーセンターアイライ)」に、日系大手拉麺店「UNCHI」(本社:大阪市淀川区)の日本食店「人類みな麺類Palau」「人類みなSWEETS」が2024年3月24日に開店した。

パラオを代表する大手流通グループ

Surangel & Sons(スランゲル&サンズ)は、1980年にパラオ共和国の首都(当時)コロールでSurangel Whipps(スランゲル・ウィップス)により創業。
パラオを代表する流通企業として、百貨店やスーパーセンター、建設業、自動車販売、観光業など幅広い事業を展開する。同社創業家のSurangel Whipps Jr.は2021年1月よりパラオ第10代大統領(現職)となるなど、政財界との縁も深い。

パラオ共和国最大級の大型店に

スランゲルスーパーセンターアイライは2022年に開業。
PALAU’S LARGEST ONE STOP SHOP」を掲げるパラオ共和国最大級の商業施設として、同社直営スーパーセンターを核に、直営食物販店「SURANGEL’S BAKERY&DELI」や提携関係にある台湾系タピオカカフェ「Chatime」を展開。パラオ共和国唯一のエスカレーターは地元を代表する観光名所となっている。

パラオ初の日系拉麺店、カーボンニュートラルに

人類みな麺類パラオは、スランゲルスーパーセンターアイライ2階に開店。
パラオ共和国初となる日系拉麺店として、大阪行列No.1を掲げる主力業態「人類みな麺類」と新業態「人類みなSWEETS」を複合展開。パラオ新店舗独自の試みとして、唐揚げや寿司など日本食を幅広く提供する。

人類みな麺類パラオのイメージ。

また、同店では「カーボンニュートラルラーメン屋」を掲げ、国際機関太平洋諸島センター(日本/PIC)と施設運営会社(Surangel & Sons)の共同で「日本パラオ環境基金」を設立。人類みな麺類パラオの売上5%を環境汚染対策や温室効果ガス削減といった環境保全対策に活かすとしている。

人類みな麺類パラオ。

パラオ共和国には、これまで外資系飲食チェーンがほとんど出店しておらず、エスカレーターとともにアイライを代表する集客施設となりそうだ。

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