ソフマップ広島店、2018年8月26日閉店-関西以西唯一の単独店舗、ビックに移転へ

広島市中区紙屋町の本通商店街にある家電量販店「ソフマップ広島店」が、2018年8月26日に閉店する。

ソフマップ広島店。

関西以西唯一のソフマップ大型フルライン店舗だった

ソフマップ広島店の前身は1997年に出店した大型店「ソフマップギガストア広島」(広島市中区大手町の現・アニメイトビル)。
広島に本社を置く大手家電量販店「デオデオ」(現・エディオン)、広島そごうパソコン館「T-ZONE」とともに家電量販店集積地域を形成していたが、同社の経営悪化に伴う店舗網再編により、2006年5月に閉店していた。
その後、ソフマップのビックカメラグループ傘下入りを受けて2008年3月に広島駅前の「ビックカメラベスト広島店」(のちのベスト電器B・B広島店ベスト電器広島店)2階に、中古商品の販売・買取に特化した「ソフマップベスト広島店」を再出店。ビックカメラとベスト電器の資本業務提携解消後も営業を継続していたが、紙屋町に再移転するため2013年6月30日に閉店していた。

ソフマップベスト広島店が出店していたベスト電器。

紙屋町の現店舗は2013年7月6日に開店。店舗面積は約720㎡。出店時は広島県内唯一のビックカメラグループ都市型店舗として、同社が得意な中古商品やアニメ関連商品、ゲーム、フィギュア売場、そして旧店舗が扱わなかった新品のデジタル家電、周辺機器も販売。常時250台以上のパソコンを展示するなど、ベスト広島店時代の約3倍となる売場を活かした店舗づくりが特徴であった。
しかし、2012年には郊外型家電量販店「コジマ」がビックカメラグループ傘下に入ったことを受けて「コジマ×ビックカメラ」への改装を開始したほか、2016年9月には広島駅前に「ビックカメラ広島駅前店」が開店したことで、グループにおけるソフマップ広島店の地位は低下していた。

ビックカメラ広島駅前店。

駅前のビックカメラに移転へ-規模・業態は未定

ソフマップ広島店では7月の閉店発表当初、広島からの完全撤退が告知されていたが、8月初頭に急遽告知内容が「ビックカメラ広島駅前店への移転」へと変更になった。
現時点では、新店舗の規模は明らかにされておらず、取扱商品も未定となっている。
閉店セールを実施するソフマップ広島店。

店舗整理進めるソフマップ、「リユース」特化に注力

ソフマップは、2006年のビックカメラ子会社化以降、秋葉原地区における旗艦店「ソフマップ秋葉原本館」をヤマギワ出店予定地に開設。ホビーに特化した新業態「アキバ☆ソフマップ」やビックカメラ内店舗の出店加速により、店舗網を経営悪化以前の水準まで回復させたが、近年は前述した秋葉原本館のビック化や地方店舗の閉鎖で再び縮小傾向にある。
同社は2012年からグループのコジマに「コジマ買取カウンター」(現在94店舗)を開設、さらに2018年3月に池袋に中古Apple製品特化型店舗「Re Collection」を開設、7月に宅配買取サービスをアプリ主体の「ラクウル」にリニューアル、8月に一部店舗(横浜ビブレ店・大宮店)で「衣類買取カウンター」を開設するなど、「総合リユース業態」への転換も進めており、従来のソフマップ業態店舗は今後更に縮小される可能性もある。

外部リンク:広島店|ソフマップ[sofmap]
関連記事:広電ストア・マダムジョイ、10月からマックスバリュに-イオングループに経営譲渡
関連記事:ジ・アウトレット広島、4月27日開業-イオン、西風新都に「地域創生型商業施設」
関連記事:エキエ、10月29日第1期開業-広島駅の新商業施設、全面開業は2019年春
関連記事:エキシティ・ヒロシマ、4月14日開業-核店舗は「エディオン蔦屋家電」
関連記事:ビックカメラ広島駅前店、9月14日開店-52階建「ビッグフロント」の核店舗

このエントリーをはてなブックマークに追加