イオン西大和店、2021年7月31日閉店-西大和ニュータウンの商業核、ニチイ・サティから35年の歴史に幕

奈良県北葛城郡河合町の近鉄田原本線大輪田駅近くにあるイオンリテールの総合スーパー「イオン西大和店」が2021年7月31日をもって閉店する。

閉店が決まったイオン西大和店。

西大和ニュータウンのシンボル的存在だった

イオン西大和店は、1986年1月に西大和開発(当時)が開発を主導する「西大和ニュータウン」の商業核として開店。建物は地上2階建、店舗面積は12,909㎡。日本生命保険が所有、同社と親密関係にある星光ビル管理が管理運営を担う。
開店当初はニチイ(後のマイカル)の総合スーパー「ニチイ西大和ショッピングデパート」であったが、1993年10月に同社の生活百貨店「西大和サティ」に業態転換、2011年3月にはイオンリテールとの経営統合のため現在の店舗名に改称していた。
テナントとしては、イオン直営の靴量販店「グリーンボックス」や関西地盤の精肉店「ダイリキ」、100円ショップ「キャンドゥ」、ファストフード「マクドナルド」、1100円ヘアカット店「カットコムズ」などが出店。敷地内には個人経営店が中心の「西大和グリーンテラス専門店街」を併設、奈良県道36号天理王寺線を挟む建物北側には別棟としてグループの映画館「イオンシネマ西大和(旧・ワーナーマイカルシネマズ西大和)」(2000年開業)と立体駐車場を併設する。

イオンシネマ西大和(旧・ワーナーマイカルシネマズ西大和)。

西大和ニュータウンのシンボル的存在であったイオン西大和店であるが、2020年から「KFCケンタッキーフライドチキン」「スシマス」など専門店が相次ぎ撤退、2021年1月31日には開店当初からの大型専門店であった「コナミスポーツクラブ西大和(旧・ピープル西大和)」が撤退するなど、空き床の増加が顕著なものとなっていた。

4月29日からは完全閉店セール開始

イオン西大和店では「完全閉店売りつくしセール」を4月29日から開始。イオン直営売場と専門店街では、値引きセールや特別商品の販売、UFOキャッチャー1回無料・メダル10枚プレゼントといったサービスを提供する。

後継店や跡地活用、映画館の営業継続などは未定

西大和ニュータウン内には、PPIHグループの「ラスパ西大和(MEGAドン・キホーテUNY西大和店)」(2013年10月開業)や施設の大半が空き床状態にある「レインボープラザ西大和」(旧・ダイエー/旧・近商ストア/1986年11月開業)といった複数の大型店があるが、いずれも隣接する上牧町内に立地しており、イオンからは2kmほど離れた距離にある。
店舗徒歩圏内にはボックスディスカウント食品スーパーの「サンディ奈良上牧店」(セントラルヒルズ西大和1階/旧・万代片岡台店/2017年3月開店)が営業しているが、西大和ニュータウンの商業核として開店したイオンと比べ規模が狭小となっている。
なお、イオン西大和店別棟に出店するイオンシネマの広報担当者は「イオンエンターテイメントとしては(イオンシネマ西大和の)閉館は発表しておらず、今後については検討・折衝中」としており、映画館の営業継続は未定となっている。
ニュータウンの商機能や施設の集客力維持に結び付くような後継スーパーの早期出店が望まれるであろう。

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