カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ブランチ岡山北長瀬、2019年6月27日開業-JR北長瀬駅前の岡山操車場跡地に

岡山県岡山市北区のJR北長瀬駅前にオープンモール型のショッピングセンター「ブランチ岡山北長瀬」が2019年6月27日に開業する。

ブランチ岡山北長瀬。左からB棟、C棟、A棟となる。

JR北長瀬駅前に大和リースの商業施設と集合住宅

ブランチ岡山北長瀬が進出するのは、JR山陽本線北長瀬駅前の国鉄岡山操車場敷地跡地。

駅前に操車場跡地の碑がある。

土地は岡山市が所有しており、2016年5月に公募によって大和リースが定期借地方式で商業施設と集合住宅を建設することが決定、それぞれの建設が進められていた。
駅ロータリーの向かい側(西側)には岡山市民病院が、ブランチの東側には岡山ドームが立地する。

隣接地には大和リースの集合住宅(2棟39戸)が建設された。

核テナントは「天満屋ハピーズ」

ブランチ岡山北長瀬のコンセプトは「まちと共創するパークサイドリビング」。
延床面積は19,234㎡、店舗面積は9,150㎡。建物は一部2階建てのオープンモール型となる。駐車場は425台。

B・C棟の間には屋根付の広場がある。奥は岡山ドーム。

核テナントは百貨店系スーパー「天満屋ハピーズ」で、売場面積は1,083㎡。同社と提携するセブンアイHDの商業施設と同様のサービス「セブンカフェ」も導入される。

館内イメージ。

そのほか「マツモトキヨシ」「本の森セルバ」「キャンドゥ」など45店舗が出店。地域交流スペース・コワーキングスペース「ハッシュタグ」も設けられる予定となっている。

核店舗の天満屋ハピーズが出店するC棟(左)。

なお、開業時は27店舗でのスタートとなる。
開業時~7月ごろまでに開店するテナントは以下を参照(ニュースリリースより)。


ブランチ岡山北長瀬・1期テナント一覧。

ブランチ岡山北長瀬

住所:岡山市北区北長瀬表町二丁目17番80号
営業時間:9時~21時(天満屋ハピーズ)

(撮影:ヨークセブンさん 

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大丸心斎橋店本館、2019年9月20日開業-心斎橋のシンボル、約3年半ぶりに復活

大阪府大阪市中央区心斎橋筋の「大丸心斎橋店本館」が、約3年半の建替工事期間を終え、2019年9月20日に開業する。
大丸心斎橋店本館。

心斎橋の象徴、約3年半ぶりに復活

大丸心斎橋店は1726年に開店。旧本館は1922年から1933年にかけて建設されたもの。アメリカ人著名建築家「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」により設計されたもので、商業都市・大阪を代表する繁華街「心斎橋」のシンボルとなっていたが、2015年7月に再開発計画が正式発表され、同年12月30日をもって営業終了、2016年2月から建替工事が進められていた。
建物は地上8階地下2階建、高さ40m、売場面積は約32,000㎡、延床面積は約49,000㎡だった。daimaruss
大丸心斎橋店本館。

GINZA SIXと異なる「百貨店の進化形」

建替え後の大丸心斎橋店本館は地上11階地下3階建、高さ60m、売場面積は約40,000㎡、延床面積は約66,000㎡。
ストアコンセプトに「Delight the World「世界が憧れる、心斎橋へ。」」を掲げ、関西初出店37店舗、新業態50店舗を含む370店舗を導入。1~6階を物販フロア、地下1~2階及び10階を食物販・レストランフロア、7階を「心斎橋テラス(仮)」、9階を外国人観光客に対応した日本のポップカルチャーを配信する「インバウンドセンター」とする。
出店ブランドに関しては、従来型の百貨店が「買取」「消化仕入」主体の取引形態、契約により運営されていたのに対して、大丸心斎橋店本館では一般的な商業施設と同様の「定期賃貸借契約」によるブランド導入、フロア構築にも取組むなど「世界と未来にむけて進化する百貨店」を目指す。
また、ヴォーリズにより設計された旧本館内外装の採取可能な部材は現物による再利用が行われ、採取困難な部材についても原型の型取りのうえ、最新技術による再現が行われる。本館1~10階のエスカレーターサイドには大型LED装置「D-WALL(仮)」(高さ50m、幅4m)を設置、全フロアに42台のデジタルサイネージを設けるなど、ヴォーリズ建築とデジタル技術の融合を目指す。

百貨店改革の集大成、心斎橋エリア全体に波及なるか

今回の大丸心斎橋店本館開業に合わせて、同店では「5つの提供価値「フィロソフィ」」を策定する。
5つの提供価値「フィロソフィ」では、「ローカリティを極め、グローバルに発信する」「顧客がメディアとなるような、ドラマチックな世界観を演出する」「目利き力で、有名無名に関わらず正統性の高い商品を提供する」「生活の中に美を見出し、モノと人との調和をはかる」「次世代のアーツ・アンド・クラフツ」を育む」「地域と共に、シビックプライドの向上・復権を目指す」を掲げ、地下鉄からの動線通路拡幅を始めとしたバリアフリー化推進、デジタルサイネージによる混雑状況リアルタイム案内サービスの提供、ミラノ市で開催される世界最大のデザインイベント「ミラノ・フォーリサローネ」とのパートナーシップによる「 OSAKA×MILANO DESIGN LINK」の開催(2019年10月)を実施する。
大丸松坂屋百貨店は、2019年秋を目途にホテル日航大阪の商業フロア「ホワイトアベニュー」を改装、2021年春を目途に本館と隣接する「大丸心斎橋店北館」(旧そごう心斎橋本店)を「心斎橋パルコ」「大丸心斎橋本店専門店街」により構成される新施設として刷新、本館と北館を増築により一体化させるなど心斎橋エリアへの積極的な投資を進めている。
山本良一Jフロントリテイリング取締役兼代表執行役社長は、新本館を「百貨店改革の集大成」、2021年の全館開業後の新施設を「Jフロントが手掛ける商業施設の到達点」と位置付けており、2017年4月に開業した「GINZA SIX」とは異なる新たな百貨店像の提案が期待される。
ホテル日航大阪「ホワイトアベニュー」。

大丸心斎橋店本館

住所:大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
営業時間:10時~23時(ショップ)
営業時間:11時~23時(フードホール、テラスカフェ、レストラン

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コープさっぽろ、スマホ決済「PayPay」2019年7月22日から導入-国内生協初、北海道内全108店舗に

北海道地場大手生活協同組合「コープさっぽろ」は、YahooとSoftbankが主導するスマホ決済サービス「PayPay」を2019年7月22日に道内9店舗で先行導入、8月1日に道内全108店舗で導入する。
コープさっぽろの旗艦店。(北海道函館市・湯川店)

国内最大の生協として知られる「コープさっぽろ」

コープさっぽろは1965年7月に「札幌市民生活協同組合」として創立。2019年現在の主力事業は店舗、宅配(トドック)、共済の3事業で、組合員数は国内最多となる約170万人。
北海道内ではイオン北海道、アークス(ラルズ)に匹敵する流通グループとして、2009年11月に函館地盤の地場大手食品スーパー「魚長」(生鮮げんき市場)と業務提携、2011年7月には提携関係にあった苫小牧市地盤の「志賀綜合食料品店」を直営化するなど、経営規模の拡大を推し進めている。

国内生協初となる電子決済導入、道内での普及拡大に期待

コープさっぽろでは2014年7月に生協独自の電子マネー「ちょこっとカード」を導入して以来、国際ブランドのクレジットカード決済や西日本鉄道が主導する「nimoca」(ICAS nimoca)を始めとする各種交通系電子マネーへの対応を進めていた。
従来型組合員証及び北洋銀行提携カード「clover トドック」に関しても、2017年3月から順次電子マネー機能搭載型への切替を進めるなど、利用客の決済手段拡充、利便性向上に向けた施策を打ち出していたが、スマートフォンを活用したモバイル決済サービスの導入には至っていなかった。

函館の一部店舗では「nimoca」など交通系電子マネーも利用可能

コープさっぽろとPayPayの両社によると「北海道のスーパーマーケットチェーン及び全国の生活協同組合(大学生協除く)としても初めて全店舗で導入」とされており、道内約276万世帯のうち約170万人が加入する生協へのPayPay導入は、道内での電子決済普及に大きな影響を与えるとみられる。

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MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店、2019年6月25日開店-旧マイカルサティ・アピタ跡に、ドンキ初となる「ユニー直営衣料」導入

三重県鈴鹿市のアピタ鈴鹿店跡に、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店」が2019年6月25日午前8時に開店する。
MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店。

マイカル鈴鹿サティ、アピタを経てMEGAドンキUNYに

MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店は1998年10月、流通大手「マイカルグループ」の生活百貨店「鈴鹿サティ」として日東紡工場跡地に開店。
マイカル時代は映画館「ワーナーマイカルシネマズ鈴鹿」、ボウリング場「パームボウル」も営業する広域集客型の商業施設であったが、マイカルの経営破綻に伴い2002年8月をもって閉店。その後、2003年12月にユニーが日東紡から建物を取得、2004年5月から売場面積の減床を伴う建物改造工事を実施し、同年10月に総合スーパー「アピタ鈴鹿店」として再開店した。営業面積はマイカル時代よりも減床している。

アピタ鈴鹿店。

2019年4月28日からは、ドンキへの業態転換のためユニー直営売場を閉店しており、一部専門店のみが営業を続けている。

ドンキは三重県7店舗目

MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店の建物は地上3階建、直営売場面積は8,939㎡、全館では20,750㎡。ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては三重県内7店舗目、鈴鹿市2店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては三重県内2店舗目となる。

ユニードンキ初、ユニー直営衣料品ゾーンも導入

MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店では、アピタ時代と同様に生鮮食品を取扱うほか、ユニー直営衣料品専門店「APITA CLOTHING」(アピタクロージング)を導入。ドンキ直営衣料品売場と差別化した紳士・婦人・子供の実用衣料、ミセス・アダルト層をターゲットにした婦人服、ヤングカジュアルウェア・ファッション雑貨を品揃えすることで、客層の拡大、相互送客を目指す。

APITA CLOTHING。

また、テナントとしてジーンズショップ「マックハウス」、靴量販店「ABC-MART」、旧ユニーグループのパレモが運営するファンシー雑貨店「シーベレット」、100円ショップ「ダイソー」、「BOOKSえみたす」、「マクドナルド」、「サーティワンアイスクリーム」、ラーメン・甘味専門店「スガキヤ」、中華料理店「上海媽媽」、ゲームセンター「ハローズガーデン」など23店舗が営業を継続する。
(写真:浅葱さん

MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店

住所:三重県鈴鹿市南玉垣町3628
営業時間:午前8時~翌午前0時

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MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店、2019年6月25日開店-アピタ跡に

群馬県伊勢崎市の国道17号線上武道路沿いに、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店」が2019年6月25日午前8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店。

伊勢崎東のアピタ、近年はパチンコ店導入も進めていた

MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店の前身となる「アピタ伊勢崎東店」は1998年11月に開店。長らく地域最大規模の商業施設として営業を続けていたが、2008年11月に東京建物のショッピングセンター「スマーク伊勢崎」(売場面積52,800㎡、核店舗:ベルク)が1km北に出店して以降、規模面で大きく劣るアピタは苦戦を強いられていた。
同店は2018年7月に、準核店舗としてパチンコ店「メガガイア」を導入する大規模リニューアルを実施したことで注目を集めたが、ドンキへの業態転換のため2019年2月をもってユニー直営売場を閉店し、一部専門店のみ営業を継続していた。

メガガイアアピタ伊勢崎東。

ユニードンキ、群馬県内出店

MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店の建物は地上3階建、営業フロアは1~2階、直営売場面積は7,597㎡、当初ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては群馬県内6店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては群馬県内初となる。

大型遊具や玩具を試せる「キッズ広場」も導入

MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店では、アピタ時代と同様に生鮮食品を取扱うほか、店内に「キッズ広場」を新設、大型遊具や玩具のお試しスペースを設けるなど、キッズ向け専門店と融合した空間づくりを目指す。
また、テナントとしてワールドのファミリー向けアパレルショップ「3can4on」100円ショップ「ダイソー」、旧ユニー系の呉服店「さが美」、「マクドナルド」など40店舗が営業を継続する。

MEGAドン・キホーテUNY伊勢崎東店

住所:群馬県伊勢崎市三室町5330番地
営業時間:午前8時~翌午前0時

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別府杉乃井ホテル、2025年までに全面リニューアル-九州最大級のホテル、投資額400億円以上で「更に巨大化」へ

オリックス不動産は、大分県別府市の観海寺温泉にある九州最大級の温泉リゾートホテル「別府杉乃井ホテル」(杉乃井ホテル&リゾート)について、約400億円以上を投じた全面リニューアルを行うことを2019年6月12日に発表した。

現在はオリックスグループ-「地熱発電」でも有名

別府杉乃井ホテルは1944年に温泉旅館として開業。1956年に温泉旅館からリゾートホテルに転換した。2002年にオリックス不動産が取得し、現在は同社の子会社「杉乃井ホテル&リゾート」が運営する。

「杉乃井ホテル&リゾート」の全景。

宿泊棟は本館、中館、HANA館の3館体制。客室数は647室、宿泊定員は2,636名で全国有数の規模を誇り、庶民的な客室から各国首脳・著名人が宿泊するようなスイートルームまで幅広く備えている。
また、付随施設として棚湯や結婚式場がある「スギノイパレス」「ひかりホール」、ボウリング場「スギノイボウル」、プール「アクアビート」などを備えるほか、1981年から敷地内に「杉乃井地熱発電所」を稼働させている。
近年はこの地熱発電によるイルミネーションの実施や、毎年従業員に長期休暇を取得させていることでも話題となった。

400億円以上投資、さらなる「規模拡大」

今回建て替えが行われるのは「本館」と「HANA館」。両棟はそれぞれ1971年、1966年に建設されたもので、耐震補強の必要性が指摘されていた。
中館は1961年築であるが、2014年度に耐震補強・改装が完了しているため建替えられない。

リニューアル後のイメージ(オリックス不動産より)。

具体的には、本館は解体、HANA館は新棟に建替えられるほか、敷地西側の駐車場などに新たな宿泊棟を建設するとみられる。
建替え・改装などに伴う総投資額は少なくとも400億円以上を見込んでおり、リニューアル後の客室数は現在より多い約700室体制となる。
今後、2025年の全面完成を目指して工事が進められる。

インターコンチは8月開業-競争激化へ

別府市では各地で新たなリゾートホテルの建設が進んでおり、そのなかには杉乃井ホテルの一部客室と競合するような高級ホテルも少なくない。
2019年8月1日には明礬温泉地区に「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」が開業、星野リゾートも2019年6月14日に別府温泉地区のトキハ別府店近くに大型ホテル「星野リゾート 界 別府」を着工する。

ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ。

競争が激化するなか、地域を代表する老舗もリニューアルに踏み出すかたちとなった。

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アーバンリサーチとファミマ!!のコラボ店舗、2020年春から展開-史上初「セレクトショップ+コンビニ」新業態

セレクトショップ大手「URBAN RESEARCH」(アーバンリサーチ)は、東京都港区にファミリーマートの都市型ワーカー向け業態「ファミマ!!」とコラボレーションした「ライフスタイル提案型リアル店舗」を2020年春から展開することを発表した。URBAN RESEARCH.

ファミリーマートのライフスタイル提案型業態

ファミマ!!は2003年10月、大阪市浪速区の南海難波駅に直結する複合商業施設「なんばパークス」に1号店「ファミマ!!なんばパークス店」(現・ファミマ!!小浦なんばパークス店)を開店。ファミマ!!は「出店施設のライフスタイルに対応した新しいコンビニエンスストア」として、木目調の内外装、独自ブランドの商品や輸入文具・雑貨・菓子の取扱い、店舗立地に応じた柔軟な商品構成を特徴としており、サービス面でも「コーヒーポット宅配サービス」を一部オフィス内店舗で実施するなど、一般的なコンビニ(ファミリーマート)とは異なる独自性の高い業態となっている。
Famima!!

ファミマ!!は長らく首都圏・関西地方の都心部、オフィスに特化した店舗展開を進めていたが、2016年3月に東北地方1号店、2017年4月に九州地方1号店、同年10月に東海地方1号店を出店するなど、店舗網の拡大を推進している。2019年6月現在の店舗数は39店舗。

史上初となる「セレクトショップ+コンビニ」新業態

ファミマ!!は2014年6月にも、飲食大手「ロイヤルHD」(ロイヤルホスト)とのコラボ店舗を虎ノ門ヒルズに出店。店内にカフェ「THE 3RD CAFE by Standard Coffee」を併設し、仕事やミーティングにも利用可能な個室ブース型イートイン「ファミマLounge」、DJブースを設ける異色の店舗づくりを行ったが、セレクトショップとのコラボは初となる。
URBAN RESEARCHは、「株式会社アーバンリサーチが「セレクトショップ+コンビニ」を一体運営する事で、今までにない次世代コンビニエンスの空間を演出して参ります。」とコメントしており、同社のバイヤーによる上質な商品、独自の世界観を持った店舗の提案が期待される。

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レンブラントスタイル札幌、2019年8月1日開業-ドムドムハンバーガーまみれの「ドムドムルーム」も

北海道札幌市中央区の札幌市営地下鉄すすきの駅近くに、レンブラントHDのホテル「レンブラントスタイル札幌」が2019年8月1日に開業する。

レンブラントスタイル札幌。

レンブラントの新業態、ドムドムの世界観再現した部屋も

レンブラントスタイル札幌を運営する「レンブラントHD」は2011年11月に設立。2019年現在、宿泊施設「レンブラントホテル」「ベストウェスタンホテル」を国内9施設展開するほか、旧ダイエー系で日本初のハンバーガーチェーンとして知られる「ドムドムハンバーガー」、旧西武セゾングループのアミューズメント施設「アミュージアム」を傘下に持つ。
レンブラントスタイルHDが運営するドムドムハンバーガー

レンブラントスタイル札幌は地上11階建、客室数は184室。
レンブラントホテルの宿泊特化型ホテル新業態として、コンセプトに「当社の姿勢やポリシーを継承したホテル。街の文化や特性にあわせ地域毎のコンセプトがあり、独自のサービスやおもてなしを提供する。」、テーマに「まちのとまり木」を掲げ、1階に宿泊客がくつろげるコミュニティスペースを設置、北海道の広大な自然やドムドムをイメージしたコンセプトルーム(3室)、和洋室(2室)を備える。
なかでもコンセプトルーム「DOMDOM」には、レンブラントHDが運営する「ドムドムハンバーガー」をテーマに、客室にハンバーガーやポテト、バターコーンなど人気商品をイメージした装飾が設置される予定となっている。
Concept room DOMDOM. (image)

ちなみに、ドムドムハンバーガーが出店するわけではないという。

ドムドムルーム、全国に拡大する?

レンブラントHDは今後、宿泊特化型ホテルを「レンブラントスタイル」として展開、首都圏や地方都市などインバウンドや観光需要が高いエリアへの積極的な出店を進めるとしている。
ドムドムルーム1号が現在ドムドムがない北海道への進出となっただけに、今後「ドムドムルーム」が全国に広がることになるかも知れない。

レンブラントスタイル札幌

住所: 北海道札幌市中央区南7条西5丁目

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たいらや鶴田店、2019年6月9日閉店-旧上野百貨店・うえのユーマート最後の店舗

栃木県宇都宮市の宇都宮環状道路沿いにある食品スーパー「たいらや鶴田店」が2019年6月9日に閉店した。
同店は地場老舗百貨店「上野百貨店」傘下のスーパー「うえのユーマート」を前身に持つ最後の店舗だった。

たいらや鶴田店。

上野時代からの27年の歴史に幕

たいらや鶴田店は1992年9月に、上野百貨店傘下の総合スーパー「うえのユーマート鶴田店」として開店。売場面積は1,744㎡。
うえのユーマートは、2000年12月の上野百貨店自己破産を受け民事再生法を申請、2001年8月に支援企業となったエコスグループ傘下の地域子会社「たいらや北関東」(現たいらや)の完全子会社となり、2002年3月に同社の直営店舗となった。建物は同社が所有する。
テナントとして、1階に花屋「千草屋ユーマート店」、2階に100円ショップ「Seria」とゲームセンターの3店舗が出店していた。

百貨店系スーパー「うえのユーマート」最後の店舗だった

うえのユーマートの店舗は緑店、峰店、鶴田店がたいらやに継承されたものの、峰店は閉店、緑店は建替えられており、鶴田店が最後の店舗であった。
鶴田店の店舗建物には、百貨店を彷彿させるようなテントも装着されており、エコスグループ他店舗と出自が異なる百貨店系スーパーとして開店したことが伺える。
跡地の活用方法などについては6月現在は発表されていない。
(撮影:ITOさん

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人気雑貨ブランド「SWIMMER(スイマー)」復活へ-雑貨チェーン「パティズ」が引き継ぐ

2018年に販売終了した人気雑貨ブランド「SWIMMERスイマー)」 が復活する。
関東・東北地方を中心に全国で雑貨店を展開する「PATTY’S(パティズ)」(福島県会津若松市)は「スイマー」ブランドをこれまで展開していた白鳳(東京都渋谷区)から2018年12月に譲受したことを発表した。

2018年で一度消えた「青文字系」「ゆめかわいい」雑貨

「SWIMMER」は1987年に目黒区代官山で誕生。シンボルは「りんご王子」で、コンセプトは「ノスタルジックキューティ」。企画・デザイン・生産のすべてを自社で行っていたという。
きゃりーぱみゅぱみゅさんなど青文字系モデルや若手女性アーティスト・アイドルにも愛用者が多く、手頃な価格帯ということもあり「ゆめかわいい」系雑貨店の代表格として人気を集めていた。
2014年には代官山の本店を閉店させた一方、近年は各地のファッションビルに加えてショッピングセンターなどにも出店範囲を広げていた。

SWIMMERの店舗(大阪市)。

しかし「仕入れ単価の高騰により、思うようなモノづくりや価格帯の維持が難しくなったこと」を理由に、2018年1月末に姉妹ブランド「chocoholic」とともに全店舗を閉鎖。
惜しまれつつ「ブランド終了」となっていた。

東日本各地に展開する雑貨店「パティズ」が展開へ

スイマーブランドを引き継いだ「パティズ」は1988年に会津若松市で創業。2019年現在は主に東日本のショッピングセンターなど(多くはイオン系列)に「パティズ」「Dearパティズ」「WIZ」などの屋号の雑貨店を100店舗以上展開する。

今後は同社がスイマーブランドの商品の企画・販売を行うといい、同社の雑貨店において「スイマー」ブランドの商品が販売される可能性が高い。
一方、同社は西日本には殆ど店舗展開していないため、未出店地域のスイマーファンの「スイマーロス」はまだまだ続きそうだ。

追記:スイマー、2020年10月より下記リンクで販売再開


2020年10月26日から楽天市場で販売開始(クリック)。

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