カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

西友福岡港1丁目ショッピングセンター(仮)、2020年12月開業-「元祖」前にウォルマート・サニー、九州12年ぶり新店

福岡県福岡市中央区港1丁目の元祖ラーメン長浜家(家1)北側、元祖長浜屋の西側に大型商業施設「(仮称)西友福岡港1丁目ショッピングセンター」が2020年12月を目処に開業する。
追記:キテラタウン福岡長浜」として2021年2月25日開業。

建設中の福岡港1丁目ショッピングセンター。
(元祖長浜屋玄関から撮影)

福岡・長浜に西友系のショッピングセンター

西友福岡港1丁目ショッピングセンターは、合同宿舎簀子住宅跡地再開発の一環として建設されるもので、建物は地上4階建、営業フロアは1~3階、売場面積は4,716㎡。
1階は核店舗として米国ウォルマート傘下・西友グループのスーパーマーケットが出店するとみられる。店舗面積は1,651㎡。店名が「西友」「サニー」のどちらになるかなどは10月時点まだ発表されていない。
西友としては2003年3月にモラージュ佐賀の核店舗として「西友佐賀巨勢店」(閉店済み)を開店して以来17年ぶり、サニーとしては2008年11月にActyくまもとの核店舗として「サニー南熊本店」(閉店済み)を開店して以来12年ぶりの新規出店となる。

西松屋、セリアなど出店するショッピングセンターに

2階・3階には専門店ゾーン。ツルハとJR九州が運営するドラッグストア「ドラッグイレブン」、子供用品「西松屋」、100円ショップ「セリア」、美容院「ファストカット」、カラオケ「コロッケ倶楽部」などが出店する。

多くのテナントも出店する。

簀子住宅跡地ではマンションも建設中、複合再開発に

合同宿舎簀子住宅跡地では、福岡地場不動産ディベロッパー「西武ハウス」による分譲マンション「モントーレ舞鶴ベイ ミッドスクエア」(地上13階建)、えんHDによる「エンクレスト港1丁目(仮称)」(地上14階建)の建設も進められており、公務員宿舎が商業施設とマンションを中心とした新たな街区として生まれ変わることとなる。

西友福岡港1丁目ショッピングセンター

住所:福岡県福岡市中央区港1丁目10番
営業時間:未定

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名古屋国際ホテル・ホテルナゴヤキャッスル、2020年9月30日閉館-名古屋の名門ホテル、ともに興和が再開発へ

名古屋市中心部にある老舗シティホテル「名古屋国際ホテル」、「ホテルナゴヤキャッスル」が、いずれも興和による再開発のため2020年9月30日に閉館する。

名古屋国際ホテル、興和による再開発で閉館

名古屋国際ホテル」は名古屋市中区の「栄町ビル(さかえまちビル/通称えいちょうビル)」に1964年開館。客室数は263室。
1969年には別館として「ワシントンホテル」が開業した。
ワシントンホテルは藤田観光と提携して大手ビジネスホテルチェーンとなったことにより、現在もワシントンホテルグループに属する。(なお、ワシントンホテル1号店は現在「東京第一ホテル錦」となっている)

名古屋国際ホテル。

一方で、栄町ビルは2003年に隣接する百貨店「丸栄」が買収。その後、丸栄は2010年に医薬品事業などで知られる商社「興和」(名古屋市中区)の子会社となった。現在も建物は興和グループの丸栄が所有している。
建物は老朽化しており、興和グループは丸栄跡と一体的な再開発をおこなうためにビルの閉館を発表。ホテルや入居するテナントは立ち退きを迫られていた。
入居するエクセルシオールカフェやレストランキャンドルなどの飲食店も閉店を発表しており、名古屋国際ホテル・栄町ビルは56年の歴史に幕を下ろす。
建物は解体され、興和グループが再開発して新ビルを建設することになる。

ナゴヤキャッスル、興和が新ホテル建設-再出店めざす

一方、名古屋市西区の名古屋城西側にある「ホテルナゴヤキャッスル」は1969年10月開館。客室数は195室。
1997年から2018年まではスターウッドホテル&リゾートとフランチャイズ契約を締結し、ウェスティンナゴヤキャッスルとして営業していた。建物は名古屋城の堀に面して建っており、城が一望できるホテルとして人気を集めた。

ホテルナゴヤキャッスル。

ホテルナゴヤキャッスルは2013年に興和グループが運営企業を買収。閉館後は建物を解体したのち、興和が再開発をおこない、シティホテルを核とした建物を建設するとしている。ホテルナゴヤキャッスルはこの建物に再出店する計画となっている。
今後、2024年度の再オープンをめざして工事が進められる。
なお、従業員については興和がグループ企業の名古屋観光ホテルなどで雇用を続けるとしている。

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ザ・ビッグ安岡店、2020年9月30日閉店-旧・ジャスコ、イオン綾羅木ショッピングセンターとしてMr.MAX跡に移転

山口県下関市のJR山陰本線梶栗郷台地駅近くにあるマックスバリュ(以下、MV)西日本の総合ディスカウントストア「ザ・ビッグ安岡店」が、2020年9月30日をもって閉店する。

ザ・ビッグ安岡店。

ジャスコとして開店した「ザ・ビッグ」

ザ・ビッグ安岡店は当初、1989年9月に山陽ジャスコ(当時)の総合スーパー「ジャスコ安岡店」として開店。建物は地上3階建、営業フロアは1~2階、敷地面積は11,545㎡、直営売場面積は5,300㎡。

イオン安岡店。

ジャスコ安岡店はイオングループ店舗ブランド再編の一環として、2011年3月に店舗名を「イオン安岡店」に改称したが、2013年7月にMV西日本への運営移管が決定、同年9月の一時閉店を経て、同年11月に現在のザ・ビッグ業態としてリニューアルした。

近隣移転のため業態転換から7年で閉店

ザ・ビッグ安岡店の敷地面積は11,243㎡、商業施設面積は5,875㎡、MV直営売場面積は5,124㎡。同社ザ・ビッグ業態としては山口県内10店舗目だった。
総合スーパー時代から引続き、直営食料品や生活雑貨・実用衣料・ペット用品など幅広く展開。テナントとして新たに100円ショップ「ダイソー」や自動車販売店「トヨタカローラ山口」など7店舗(銀行ATM含む)を導入する全面リニューアルを実施した。
しかし、2019年5月に閉店した「ミスターマックス綾羅木ショッピングセンター」跡への移転のため、業態転換からわずか7年で閉店することなった。
ミスターマックス綾羅木ショッピングセンター。

イオン綾羅木は10月中旬から順次開業

ザ・ビッグ安岡店の後継施設となる「イオン綾羅木ショッピングセンター」は、2020年10月中旬を目処に開業する予定。
イオン綾羅木ショッピングセンターはJR山陰本線の梶栗郷台地駅前に立地。
テナントとして、食品ディスカウント「ザ・ビッグ綾羅木店」(10月17日開店)や100円ショップ「ダイソー」、ヘアカラー専門店「dada」が現店舗から移転する形で出店するほか、11月にはAOKIグループが運営のネットカフェ「快活CLUB」が24時間フィットネスクラブ「FiT24」併設店舗を新規出店する。
なお、現店舗(ザ・ビッグ安岡店)の跡地活用については2020年9月現在未定となっている。

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メトロ食堂街、2020年9月30日閉館-新宿駅西口再開発を前に

東京都新宿区の新宿駅地下にあるレストラン街「メトロ食堂街」が、2020年9月30日に閉店する。

メトロ食堂街。

54年の歴史に幕ー近く再開発へ

メトロ食堂街は1966年に開業。様々なジャンルの飲食店やマッサージなどサービス系店舗が出店していた。
閉店は再開発に先駆けたものであるとみられる。新宿駅西口では、小田急百貨店・小田急新宿駅などを高さ260メートル級の超高層ビルに建て替える計画が進められている。

小田急新宿駅・小田急百貨店本店。

着工は早くても2022年度になるとされるものの、新型コロナ禍により飲食店業界が苦境に陥るなか、再開発に先駆けた閉館になったものと思われる。

閉店告知を掲げる店舗。

なお、食堂街の店舗のうち、肉の万世、万世麺店、永坂更科布屋太兵衛の3店舗は当面のあいだ営業を続けるとしている。

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イオンモール白山、2021年夏開業-北陸最大級のイオンモールに

石川県白山市横江町の北陸自動車道白山インターチェンジ近くに、「イオンモール白山(仮称)」が2021年夏に開業する。

金沢市から7キロの場所にイオンモール出店

イオンモール白山が出店するのは、金沢市中心部から南西約7kmに位置している白山市横江町土地区画整理事業内。
北陸自動車道白山インターチェンジから南500mの場所に位置しており、金沢外環状道路海側幹線や幹線道路の県道194号も近く、アクセスが良好なことから、北陸3県からの広域集客も期待できる立地となる。

(仮称)イオンモール白山・施設イメージ。

周辺には、土地区画整理事業によって「クスリのアオキ」本社やネッツトヨタ石川 GR Garage 白山インター店、コメリパワー白山店などが出店している。事業内には一般住宅地区の開発計画もあることから、地域の中核施設となることが期待される。

四季折々の季節らしさ感じられるモールへ

イオンモール白山のコンセプトは「地域とともに、地域のために、『かがやきたい』を叶える街を。
ハード・ソフト両面からこれまでにない「喜び」、「驚き」、「感動」の体験をご提供できるよう、季節や天候に関わらず快適で“年中お出かけ日和”な空間づくりに取り組んでいくとしている。

メインストリート。

メインエントランスの通りは、天候に左右されることのない街歩きの空間となり、メインストリートには木々を配置するほか、両サイドにライフスタイルファッションや雑貨などの専門店が出店し、四季折々の季節らしさ感じられるエリアになるとしている。

ライフスタイル・アミューズメントを充実

イオンモール白山の総賃貸面積は約73,000㎡、専門店は約220店舗。2019年9月に増床リニューアルした北陸最大のイオン「イオンモール高岡」に総面積は及ばないもののテナント数は白山のほうが多く、ほぼ同クラスの規模となる。
1階は「Dramatic Street(ドラマチック ストリート)」をコンセプトに、スイーツやベーカリー、生鮮食品、地元食材などが揃うフードゾーンや非日常を楽しめるレストラン、大型ファッションなどの四季折々のライフスタイルが楽しめるゾーンとなる。
2階は「Daytime Street(デイタイム ストリート)」をコンセプトに、ファミリーカジュアルを中心に、ライフスタイル雑貨、スポーツ、家電まで幅広い品揃えで日常に寄り添いライフスタイルをサポートするゾーンとなる。
3階は「Wonderland(ワンダーランド)」をコンセプトに、最新鋭のアミューズメントやシネマを導入するなど「体感」をキーワードにしたエリアや、子育て世代を応援するサービス・コミュニティ機能、話題の飲食店が集まるフードコートがあるゾーンとなる。
このほか、館内にはシネマコンプレックスが出店する計画。隣接する野々市市にあり2021年中に閉店するイオン御経塚店からイオンシネマが移転してくる可能性が高い。
なお、各フロアともに詳しいテナント構成については2020年8月時点では発表されていない。
イオンは「行政機関や地域事業者とも連携しながら、地域の交流拠点の一翼として、街のにぎわい創出の一助となる施設を目指していく」としている。

イオンモール白山(仮称)

住所:石川県白山市横江町土地区画整理事業施工地区内
営業時間:未定

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高雄鐵路地下化展示館、2020年8月31日閉館-旧高雄駅舎、再び曳家へ

台湾・高雄市三民区にある旧・高雄駅舎を利用した「高雄鐵路地下化展示館」が、駅舎移設のため2020年8月31日に閉館する。

旧・高雄駅舎。

築80年の旧高雄駅舎、2度目の曳家へ

高雄駅は1900年に「打狗駅」として現在の高雄港駅跡の場所に開業。1920年に打狗が高雄と改名されたことに合わせて高雄駅と改称され、1941年に現在地へと移設された。
今回閉鎖される旧駅舎は駅移転にともない1941年に清水建設により建てられたもの。鉄筋コンクリートの建物に瓦屋根を乗せた和洋折衷の「帝冠様式」を採用しており、また、正面から見ると「高」の字を模していることが分かる。高雄港駅周辺は1944年以降の米軍による高雄大空襲の被害を受けたほか、高雄駅は1947年に228事件の舞台の1つとなり駅内にて多くの高雄市民が中華民国軍に殺害されるなど、様々な歴史の舞台となった。
旧駅舎は2002年に鉄道地下化工事のために仮駅舎が完成し、使用中止に。保存を求める声が多くあったことから、2003年に建物がレールに乗せられ、約82メートル曳家された。

高雄駅の工事フェンスに掲げられた曳家のようす。

その後、2013年からは鉄道地下化工事の進捗状況を伝える「高雄鐵路地下化展示館」として活用されていた。

展示館内のようす。

今回の旧駅舎閉鎖は、2018年10月に鉄道の地下化工事が完成したことによるもの。今後、旧駅舎は隣接地の高架道路を解体したのちに再び曳家され、新しいビルに囲まれた元の場所近くに移されることになる。
すべての工事が完成するのは、2023年8月の予定となっている。

完成予想図(高雄市)。

なお、台鉄の高雄駅では、高雄市が「打狗」から改名されて100周年であることを記念して、8月31日から高雄の古蹟や鉄道をテーマとした絵画展が開催されている。

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JR東日本リテ、2020年7月より書店を「ブックコンパス」、薬店を「エキレスク」に-新業態「コレもう食べた?」も展開

JR東日本リテールネット(本社:東京都)は、同社が運営するエキナカ専門店の書店とドラッグストアにおいて、それぞれ「BOOK COMPASS(ブック コンパス)」、「Eki RESQ(エキ レスク)」にブランド刷新することを2020年7月17日に発表した。

JR東日本リテ、エキナカ店舗を刷新

JR東日本リテールネットはこれまでエキナカで書店の「BOOK EXPRESS」などを、ドラッグストア「くすりSTATION」などを展開してきた。
BOOK COMPASS(ブックコンパス)」は「BOOK EXPRESS」などをブランド刷新したもので、7月15日に1号店「BOOK COMPASSエキュート品川 サウス店」が開店した。
テーマは「スピーディかつコンパクトにわかりやすい本棚を!」で、ネーミングは「各業態が目指す方向と一致すること、お客に愛され、何度も呼ばれるような普遍性を表現すること、店舗で働く従業員が目指すべき姿の象徴となること」をポイントにしたという。今後、東京・大宮・新宿などの各駅で展開する。

ブックコンパス。

Eki RESQ(エキ レスク)」は「くすりSTAION」などをブランド刷新したもので、7月19日に「Eki RESQ」の1号店「Eki RESQ新宿南口店」が開店した。
ネーミングは、エキナカのレスキュースポットという意味を込めたもので、日常の中で起こる突然の体調不良や忘れ物など、移動中に起こる「困った…」の解決をサポートする店舗として「移動するお客のさまざまなトラブルの解決を手助けする場」として医薬品から化粧品、日用雑貨まで取扱うレスキュースポットを展開するとしている。
今後、東京・品川・上野・大宮などの各駅で展開する。

エキレスク。

コレもう食べた?など新業態も

JR東日本リテールネットでは展開店舗のブランド刷新をすすめており、このほかに2019年7月より土産品セレクトショップ「HANAGATAYA(ハナガタヤ)」を、2020年3月より出店店舗が期間限定で入れ替わる銘菓店「コレもう食べた?」を首都圏を中心に展開。そのうち「コレもう食べた?」は、9月時点では蕨、五反田、巣鴨、nonowa国立、ペリエ津田沼の5店舗体制となっている。期間限定銘菓店としては「京阪SWEETS BOX」などが有名であるが、それらに類似した業態になると思われる。
コレもう食べた?

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エーランドトウキョウ、2020年10月8日開店-韓国系セレクトショップの日本1号店、グローバルワークの渋谷旗艦店跡に

東京都渋谷区の渋谷センター街・井の頭通りに、韓国のセレクト雑貨店「A LAND(エーランド)」の日本1号店「A LAND TOKYO(エーランドトウキョウ)」が2020年10月8日に開店する。

韓国のセレクトショップ日本1号店、アダストリアが展開

エーランドは2005年に韓国・ソウル市で創業。主にファッション雑貨・コスメを販売するセレクトショップで、ソウル市内を中心にアメリカ、香港などに店舗を持つ。
エーランドトウキョウが出店するのは、渋谷・井の頭通りの渋谷三葉ビルにあった「グローバルワーク」の旗艦店跡。同店は2018年3月に開店したばかりだったが、2020年8月に閉店していた。

閉店前のグローバルワーク渋谷(今年冬に撮影)。

日本店舗の運営は、グローバルワークなどを展開するアダストリア。
店舗面積は627㎡で、QT8 GARMENTS、COVERNAT、NASTYKICK、VIVA STUDIO、GROUND WORK、WKNDRS、RSVP、EYEEYE、CLOTTY、MAHAGRID、wondervisitor、ISTKUNST、Ooh Ahh、YOUTHBATH、CHUCK、WIGGLE WIGGLEなどのブランドを扱うとしている。

A LAND TOKYO

住所:東京都渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル
営業時間:11時~21時

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佐世保玉屋、2020年10月1日から「3フロア」に縮小-新型コロナで退店相次ぐ

長崎県佐世保市の百貨店「佐世保玉屋」の営業フロアが、2020年10月から「1階から3階まで」の3フロアに縮小されることが分かった。

佐世保玉屋。

佐世保玉屋、3フロアに縮小-建物は9階建て

佐世保玉屋は1918年10月に開業。建物は9階建てで、店舗面積(1階-9階)は13,363㎡。長崎県北部で唯一の百貨店となっている。
営業フロアの大幅縮小は都商研と文鉄の取材で判明したもの。佐世保玉屋は新型コロナウイルスの感染拡大などによりテナント撤退が相次いでおり、縮小に踏み切ったものと思われる。
改装後は、1階では現在と同様に食品や化粧品を扱う一方、2階に4階以上にあった「スコッチハウス」(紳士服)や旅行鞄売場が移設されるなど、2階・3階にこれまで高層フロアにあった売場を移設し、婦人服・紳士服・服飾雑貨を中心に販売するものとみられる。

閉鎖となる前の5階・6階。

この改装とコロナ禍に伴い、直営家電売場、「サンリオ」「ファミリア」「アクアスキュータム」など多くの売場やテナントが営業終了となっている(後述)。

空きフロアとなった5階(撮影:文鉄・お札とコインの資料館)。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大にともない長期閉鎖されている高層階のファミリーレストラン、屋上遊園地などの営業再開予定については、9月時点で明らかにされていない。

屋上遊園地。9月現在は閉鎖されている。

近い将来の「建替え」意向示すも詳細は未定

佐世保玉屋を巡っては、建物の老朽化による耐震性の無さが指摘されており、玉屋は佐世保市に対して「2022年3月までに現店舗の営業を終えて建て替えに入る」方針を示している。
そのため、現店舗は2年以内に閉鎖される可能性が高く、今後の行方が注目されている。

佐世保玉屋・主な閉店テナント(詳細は要問合わせ)
※随時更新することあり/更新日:10月上旬時点
2階
  • エンスウィート(婦人服)7月31日退店
  • トゥービーシック(婦人服)8月27日退店
  • 23区(婦人服)8月31日退店
  • 自由区(婦人服)8月31日退店
  • MKミッシェルクラン(婦人服)8月31日退店 ※但し、9月25日より佐世保駅ビル・えきマチ1丁目佐世保1階にて営業再開。
  • イッツインターナショナル(婦人服) 9月中旬退店 ※但し、商品の一部は1階のフランドルショップで販売継続
3階
  • セシオセラ(婦人服)2月27日退店
  • マリサグレーズ(婦人服)7月20日退店
  • 銀座ヨシノヤ(婦人靴)7月31日退店
  • シンプルライフ(婦人服)7月31日退店
  • アクアスキュータム(婦人服)7月31日退店
  • プリマティーボハナエモリドゥ(婦人服)7月31日退店
  • メゾンドゥサンク(小さいサイズの婦人服)8月31日退店 ※但し、9月25日より佐世保駅ビル・えきマチ1丁目佐世保1階にて営業再開。
  • リフォームコーナー 既に終了済み
4階
  • シンプルライフ(紳士服)7月31日退店
  • インターメッツオ(紳士服)7月31日退店
  • ダーバン(紳士服)7月31日退店
  • 23区オム(紳士服)8月31日退店
  • アラミス(紳士服)8月31日退店
  • アラミス(化粧品) 既に退店済み
5階
  • 日用雑貨売場 3月8日終了
  • 家電売場 3月8日終了
  • ちふれ(化粧品)3月31日終了
  • サンリオ 5月26日退店(在庫処分実施)
  • ポンポネットJr(子供服)6月30日退店
  • ブルークロス(子供服)6月30日退店
  • ブルークロスガールズ(子供服)6月30日退店
  • ファミリア(子供服)8月26日退店
  • ポロラルフローレン(子供服)8月31日退店
  • エムズキッズ(子供服) 既に退店済み
  • 玩具売場 9月下旬終了
  • 文具売場 9月下旬終了
  • 子供雑貨売場 既に終了済み
  • 美術サロン 既に終了済み
  • 茶道具売場 既に終了済み
  • 学生服売場 既に終了済み
  • マンシングウェア(ゴルフウェア) 既に退店済み
  • ハートフルプラザ(介護用品) 既に終了済み

※6階以上については休業中(9月時点)
※改装後に移設・営業再開する可能性もあるため、詳細は店舗に問い合わせをお願いします。

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吉四六漬、2020年9月末製造中止-九州で人気の漬物、売上減で農協合併を機に

大分県玖珠町の名産で九州各地で販売されるもろみ漬け「吉四六漬(きっちょむづけ)」が、2020年9月末で製造中止となる。

吉四六漬。

九州に根付いた「吉四六漬」

吉四六漬は1978年に玖珠町農協が製造を開始。パッケージイラストは大分県出身の漫画家・イラストレーター富永一朗氏が担当した。玖珠町を代表する特産品として同町の「一村一品」にも選ばれている。

販売される吉四六漬。

玖珠町農協は合併により玖珠九重農協(JA玖珠九重)となったのちも、定番の「胡瓜」「大根」「人参」以外に「椎茸」「セロリ」「こんにゃく」など大分県産野菜を中心に様々なバリエーションを展開することで観光客にも人気を集め、大分県・福岡県を中心として九州各地の百貨店やスーパーマーケット、駅、土産品店などで販売されるようになった。

JA統合のタイミングで終売-コロナ禍も影響か

吉四六漬の製造終了は、2021年度にJA玖珠九重がJAおおいたと合併するタイミングに合わせたもの。
吉四六漬は近年売り上げの減少が続いていたといい、地元紙・大分合同新聞によると最盛期の売り上げは約7億円であったが、2019年度は約1億円ほど。JAの大規模統合を前に事業整理に踏み切ったものと思われる。
さらに、吉四六漬は大分県内では土産品売場の定番商品であり、コロナ禍による土産品需要の減少も大きな影響を与えることになったことが推測される。

大分県の土産品売場で販売される吉四六漬。

なお、吉四六漬に類似する漬物としては、福岡県上毛町の二反田醤油店が製造し、福岡県豊前市・大分県中津市周辺で食べられているもろみ漬け「求菩提漬」がある。吉四六漬の味が恋しくなったならば、この求菩提漬を購入し、昔を懐かしむのも良いであろう。

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