イトーヨーカドー錦町店、2020年5月31日閉店-「リリイベの聖地」新星堂も閉店に

JR戸田駅近くにある埼玉県蕨市の大型ショッピングセンター「イトーヨーカドー錦町店」が、2020年5月31日で閉店する。

イトーヨーカドー錦町店(JRFウェブサイトより)。

ヨーカドーとしては首都圏有数の大型店、閉店に

イトーヨーカドー錦町店は2003年11月に開店。もともと当地には大日本インキ化学工業蕨工場があった。
建物は「日本リテールファンド投資法人(JRF)」が所有していたが、2020年3月までに同社の資産運用を委託する資産運用会社「三菱商事・ユービーエス・リアルティ」が不動産信託受益権を「三菱商事都市開発」に約45億円で譲渡することを発表していた。
売場面積は23,000㎡(イトーヨーカドー直営:13,684㎡)で、蕨市最大の商業施設となっているほか、アリオではない「イトーヨーカドー」店舗のなかでは有数の規模の大型店となっている。

「リリースイベントの聖地」としても知られた

イトーヨーカドー錦町店には、テナントとしてはコジマ、くまざわ書店、スーパースポーツゼビオ、Seria、ABC-MART、大戸屋、はなまるうどん、KFC、マクドナルドなど数多くの大手店舗が出店する。
1階吹き抜けのイベントスペースではCDショップ「新星堂」によるアイドルグループや演歌歌手を中心とした数多くのアーティストのリリースイベントが開催されており、イベントの聖地としても知られていた。
この新星堂も含め、各テナントはイトーヨーカドーとテナント契約していたため、基本的にヨーカドーの閉店に合わせて閉店するとみられる。

築16年半、跡地は未定

蕨市では2016年10月2日に「イトーヨーカドー・ザ・プライス蕨店」も閉店しており、錦町店の閉店に伴い市内のイトーヨーカドーは姿を消す。

蕨店も閉店済み。

錦町店の建物は築16年半と新しく、投資ファンドが保有するため今後もテナントを入れ替えて活用される可能性が高いものの、後継店舗などについては4月時点で発表されていない。
三菱商事グループはイオングループと関係が深い会社であるため、イオングループの店舗となる可能性もあろう。

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