ミャンマー(ビルマ)ヤンゴン郊外にミャンマーで初めてとなるイオンモール「(仮称)イオンモールダゴンセイカン」が2023年度に開業する。
イオンモール、2023年にミャンマー初出店
イオンモールが出店するのは、ヤンゴン管区ダゴンセイカン郡区(タウンシップ)。ヤンゴン中心部から東北に約10キロメートルに位置する郊外地域で、ティラワ経済特区にも近い。
ダゴンセイカン郡区では新たな副都心計画の一つとして、2014年からミャンマー最大の不動産ディベロッパー「SHWE TAUNG(シュエタン)」グループにより新都市開発が進められている。
イオンモールダゴンセイカンの出店地。
イオンとイオンモールは、ミャンマー連邦共和国でショッピングモール事業を展開するためにシュエタングループとの合弁会社「AEON MALL MYANMAR CO.,LTD.(イオンモールミャンマー)」を設立することを2020年8月4日に発表。
1号店として「(仮称)イオンモールダゴンセイカン」を2023年度に開業させる。同店は、イオンモールミャンマーとシュエタングループの子会社「AEON MALL SHWE TAUNG CO.,LTD.(イオンモールシュエタン)」が運営をおこなう。
(仮称)イオンモールダゴンセイカン。
店舗規模は以下の通り、専門店数は約200店で、日本の標準的なイオンモールと遜色ないものとなる。
敷地面積 | 約72,000m² |
延床面積 | 約122,000m² |
総賃貸面積 | 約69,000m² |
核店舗 | イオン(GMS) |
専門店数 | 約200店舗 |
スーパー・モールの両軸で影響つよめるイオン
イオンは、2016年からミャンマーの地場企業Creation Myanmar Group of CompaniesLimited(CMGC 社)傘下の「ハイパーマート(Hypermart)」 社から食品スーパーマーケット「オレンジ/ハイパーマート」14店舗を譲り受け「イオンオレンジ」として運営開始。2019年には売場面積2,787㎡の総合スーパーを出店しており、2019年時点で15店舗を構える。
さらに、イオングループは日本留学の奨学金制度を設けたり、災害の際にはミャンマー共和国社会福祉・救済・復興省に日本での募金を含む多額の復興資金を寄贈するなど、ミャンマーとの結びつきを強めていた。
イオンモールミャンマーは、今後ミャンマーでのイオンモール多店舗展開に向けた物件開発を推し進めるとしており、同国の経済成長に合わせてスーパーマーケット・ショッピングセンターの両軸で開発を進めていくものとみられる。
一方で、モール計画が決まったあとにミャンマーは軍政となっており、経済が混乱するなか、イオンのミャンマー事業もこれまでと同様に成長を描いていくことができるのか、そしてイオンモールは計画通りに開業することとなるのか、今後の動向に注目が集まる。
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