マロニエゲート銀座2、2020年6月19日リニューアル開業-旧・プランタン銀座「日本最大のユニクロ」に

東京都中央区にある商業ビル「マロニエゲート銀座2」(旧・プランタン銀座)が2020年6月19日にリニューアルオープンし、核店舗として世界最大のユニクロ旗艦店「ユニクロ・トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」が1階から4階まで出店する。

マロニエゲート銀座2。

旧プランタン銀座、専門店中心に転換しつつあった

プランタン銀座はフランスの大手高級百貨店「オ・プランタン」のフランチャイズ百貨店としてダイエーにより1984年4月に開店。読売新聞社が保有する「読売銀座ビル」への出店だった。売場面積は22,212㎡。
2002年にダイエーの経営不振により株式が読売新聞社と三越に売却され、その後は高級服飾品中心から若い女性をターゲットとした百貨店への改装を進めたほか、専門店の導入を開始。一方で、高級百貨店である「オ・プランタン」との経営方針の相違も生まれたことから、2016年12月には商号使用契約の期限を以て一旦閉店することとなった。
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プランタン銀座の閉店セレモニー。

2017年3月のリニューアルオープン時には「マロニエゲート銀座2」に改称。ニトリを2フロアに増床するなど、専門店の導入を進めていた。

ほぼ「食品+ユニクロ+ニトリ+石井スポーツ」で構成

今回の改装では、まず2019年11月から12月にかけて地下2階~地下1階の「マロチカ」を改装。マロチカのうち、ファッション・ビューティーフロアである地下1階には帽子専門店「14+(イチヨンプラス)」、インポート雑貨店「Fun Duce」が、食品フロアである地下2階には洋菓子大手・シャトレーゼの都市型ブランド「YATSUDOKI」、台湾スイーツ「Meet Fresh 鮮芋仙」、北海道スイーツ「町村農場」、汁なし担担麺「ピリリ」の、合計6店舗が新規出店した。
2020年6月19日には、1階から4階の改装が完了。ユニクロが4フロアに亘って世界最大のグローバル旗艦店「ユニクロ・トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」として出店する。

ユニクロ・イメージ。旧プランタンの床・天井を抜いた構造。

ユニクロの売場面積は約4,958㎡で、コンセプトは「LifeWearのすべてをここに」。
トータルクリエイティブディレクターに佐藤可士和氏、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞や高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したスイスの建築家ユニット、ヘルツォーク・アンド・ド・ムーロンをデザインチームに迎え「LifeWear」を体現する店舗となるとしている。
また、5階から6階は「ニトリ」(2017年3月増床リニューアル済み)となる。
かつてユニクロが出店していた7階については、ヨドバシカメラグループとなっている「石井スポーツ」がユニクロと同じ6月19日に開業する。石井スポーツは関東エリア最大級のキャンプコーナーを設置。また「アートスポーツ」「ブランドショップ」を併設する。

今回の改装完了により、旧プランタン銀座は百貨店業態からほぼ完全に脱することとなるが、日本百貨店協会への加盟は継続するものとみられ、今後も一部の店舗では百貨店共通商品券を使用することができる見込みとなっている。

マロニエゲート銀座2(旧プランタン)フロア構成
フロア テナント
7階 石井スポーツ
6階 ニトリ
5階 ニトリ
4階 ユニクロ
3階 ユニクロ
2階 ユニクロ
1階 ユニクロ
地下1階 マロチカ(ファッション・ビューティー)
地下2階 マロチカ(食品・フードコート・スポーツウェア)

 

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