カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

まんだらけグランドカオス、2020年12月11日閉店-大阪旗艦店、日本橋の上新電機跡に新店舗

大阪府大阪市中央区西心斎橋の大型サブカルショップ「まんだらけグランドカオス」が、2020年12月11日をもって閉店する。

心斎橋アメ村タワレコ跡のまんだらけ旗艦店

まんだらけグランドカオスの前身となる「まんだらけなんば店」は2002年12月に開店。建物は地上3階、営業フロアは1~2階、延床面積は約704㎡(213坪)。
大阪店(現・梅田店)に次ぐ関西2号店、西日本有数の電気街・サブカル街として知られる日本橋の「日本橋無線ビル(中川ムセン日本橋北店・上新電機J&Pコスモランド跡)」への出店であったが、狭小な売場面積を理由として2008年3月をもって閉店していた。

まんだらけなんば店(初代)が出店していた日本橋無線ビル。
K-BOOKSを経て現在はとらのあなが出店する。

まんだらけグランドカオスは2008年3月15日に開店。建物は地上4階建、延床面積は約1,857㎡(約562坪)。
西日本有数のファッション街として知られるアメリカ村の大型CDショップ「タワーレコード心斎橋店」(2006年8月閉店)跡への出店であり、従来からの物販に加え、同社初となる喫茶スペース/コンセプトカフェ「マザーカフェ」や大規模催事スペースを設けるなど、意欲的な試みを行っていた。
その一方、旧店舗跡から徒歩20分超への移転により、日本橋エリアの他大手漫画・同人誌専門店との買回りが難化、既存客の流出を引き起こしていた。
まんだらけグランドカオス。

まんだらけグランドカオスは、2020年11月15日から営業フロアの縮小を段階的に実施、11月23日までに漫画・同人誌・CD/DVD・カード・玩具・サブカル関連商品の取扱いを終了、12月11日の買取業務終了をもって閉店となる。

日本橋・上新電機跡に約12年ぶり復活

まんだらけは、2020年12月12日に後継店舗「まんだらけ難波新店(仮称)」の開店を予定している。建物は地上6階建。
上新電機の大型免税店「ジョーシンスーパーでんでんランド」(2020年4月閉店)への出店であり、同社は約12年ぶりに日本橋エリア・上新電機跡に復活することとなった。

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新宿高島屋免税店SHILLA&ANA、2020年10月31日閉店-韓国・新羅免税店と全日空との合弁会社も清算

東京都渋谷区の百貨店「新宿高島屋タイムズスクエア」11階にある大型の市中空港型免税店「高島屋免税店SHILLA&ANA」が、2020年10月31日に閉店する。

新宿高島屋タイムズスクエア。
外壁に免税店の看板が設置されている。

高島屋11階の免税店、コロナ禍で閉館-会社清算へ

「高島屋免税店SHILLA&ANA」は高島屋新宿店11階に2017年4月に開業。店舗面積は約2,800㎡。高島屋60%、全日空グループの「全日空商事」20%、サムスン(三星)傘下で大手免税店「新羅免税店」を運営するホテル新羅20%の出資で設立した「A&S高島屋デューティーフリー」が運営する。
館内は「デューティーフリーショップ(保税売店)」と「タックスフリーショップ(消費税免税店)」の2業態で構成されており、タックスフリーショップ部分にはテナントとして「マツモトキヨシ」が出店していた。
高島屋免税店SHILLA&ANA。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いデューティーフリーショップ部分は休業したままであり、ここ最近はタックスフリーショップ部分で韓国の化粧品などの販売に力を入れていた。
高島屋によると2019年2月期は売上高70億円(営業損失6億2000万円)、2020年2月期が売上高63億円(営業損失6億5000万円)だったという。

休業告知。

高島屋は、同店の運営会社に「A&S高島屋デューティーフリー」ついても解散・清算する。

テナントが定着しない高島屋11階

新宿高島屋タイムズスクエアの11階は専門店エリアとして「SEGAジョイポリス」「ベスト電器」「ユザワヤ」など様々なテナントが出店してきたが、いずれも定着せずに数年の営業ののち撤退している。
これまでの「専門店主体」から満を持して高島屋資本の免税店となったものの、僅か3年での撤退となってしまった。
跡地に出店する店舗については、10月時点は発表されていない。

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ダイエー泉大津店、2020年11月30日閉店-アルザタウン、リニューアルめざす

大阪府泉大津市の南海本線泉大津駅前にあるショッピングセンター「アルザタウン泉大津」の核店舗「ダイエー泉大津店」が、2020年11月30日午後6時をもって閉店する。

アルザタウン泉大津・ダイエー泉大津店。

泉大津駅前のシンボル「アルザ泉大津」

アルザ泉大津は、1994年9月に「泉大津駅東地区第一種市街地再開発事業」の一環として開業。建物は地上36階地下2階建、延床面積は114,294㎡。関空の開業に合わせた完成となった。
泉大津駅前におけるシンボル的な大規模複合商業施設として、南海電鉄グループの専門店街「いずみおおつCITY」や「アルザタウン泉大津」が出店。フラット・フィールド・オペレーションズ(若菜そばなど運営)の「ホテルレイクアルスターアルザ泉大津(旧・リーガホテルアルザ泉大津)」や市内随一の高層分譲マンション「アルザタワーズ」を併設する。

泉大津駅前のダイエー、26年で営業終了

ダイエー泉大津店はアルザタウン泉大津の核店舗として開店。
アルザタウン泉大津には当初、南海電鉄と親密な関係にあった西武セゾン系の百貨店「泉大津西武」が出店予定であったが、セゾングループの経営悪化もあり出店計画を白紙化。西武の代替として、南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)買収により結び付きが強まっていたダイエーの出店が決まったという経緯があった。
ダイエー泉大津店は、長らく施設の6フロア(地上5階~地下1階)で衣食住フルラインの総合スーパーとして営業していたが、ダイエーの経営再建過程で売場を集約。2017年までに地上階から完全撤退し、ワンフロア(地下1階)の食品スーパーに転換していたが、2020年10月の閉店セール開始にあわせて、1階に特設コーナーを設置、衣料品・生活用品の取扱いを再開している。

前途多難なアルザタウン専門店街、近く改装へ

アルザ泉大津では、ダイエーの売場集約にあわせて以前よりリニューアルを実施。「アルザタウン専門店街」として、100円ショップ「ダイソー」やバラエティ雑貨店「バラエティ101」、バローグループのスポーツクラブ「アクトスWill_G」、時間制屋内遊園地「Kid’s US.LAND」といったテナントやオフィスを導入しているが、依然として空きフロアが目立つ状態が続いている。
アルザタウンはダイエーの撤退後は改装をおこなうとみられ、既存テナントは基本的にそのまま営業を続けるという。

すぐそばの光洋はダイエーの運営-事実上の統合に

なお、ダイエー泉大津店周辺では、泉大津駅の高架下に南海電鉄グループの商業施設「N.KLASS泉大津」が2017年3月に開業。N.KLASSの核店舗としてイオングループの「光洋」が運営する食品スーパー「KOHYO泉大津店」が出店したが、2020年3月のイオングループ関西圏スーパー運営会社再編に伴い、光洋はダイエーの完全子会社となっている。
ダイエー泉大津店は、閉店案内にて「ダイエーグループのマルナカ泉大津店・ダイエーおおとり店・KOHYO泉大津店をご利用頂ますよう、お願い申し上げます。」とコメントしており、すぐ近くにある高架下のKOHYOがダイエーの代替店舗となった。

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住友不動産京都河原町ガーデン、2021年春開業-阪急・丸井跡、エディオン核の商業施設に

京都府京都市下京区の京都住友ビル(阪急・丸井跡)に、住友不動産の商業施設「京都河原町ガーデン」が2021年春に開業する。

京都住友ビル。

施設の大部分が閉鎖状態となっていた京都住友ビル

京都住友ビル(住友不動産京都ビル)は1976年9月に竣工、1976年10月に開業。建物は地上8階地下3階、敷地面積は3,165㎡、延床面積は29,045㎡。
施設の核店舗として、開業当初は関西地盤の大手百貨店「阪急百貨店(四条河原町阪急)」が出店していたが、阪急うめだ本店への経営資源集中や競争激化による売上減少もあり、2010年8月をもって閉店。
阪急百貨店跡には、2011年4月に大手ファッションビル「丸井(京都マルイ)」が開業したが、2019年秋に閉店の方針を決定。2020年4月には新型コロナウイルス感染拡大を受けた臨時休業を開始し、当初の予定を前倒す形で5月12日に閉店していた。
丸井の撤退により、2020年10月現在は施設の大部分が閉鎖状態となっているが、住友不動産グループ直営のレストラン街「住友不動産京都ビルFOOD HALL」(2017年7月開業)など一部フロアのみ営業を継続している。

住友不動産が全館直営化、エディオン核の施設に刷新

京都河原町ガーデンの営業フロアは8階~地下1階、総売場面積は約13,500㎡。
住友不動産によると、同社が「会社設立時から唯一保有し続けているビル」として、従来からの高層飲食フロアに加え、低層百貨店フロアについても直営に移行。同社関西地区初の大規模商業施設として、2020年6月に開業した「住友不動産ショッピングシティ有明ガーデン」と同様に、施設名に「ガーデン」を冠する。
核店舗としては、大手家電量販店「エディオン」が出店。リアルでしか味わえない「体験」「体感」 を伴った消費シーンの創出や新たなライフスタイルの発信など、従来とは異なる魅力付けによって、地域の活性化に貢献する施設を目指すとしている。

近隣のエディオングループ店舗の処遇は未定

エディオン(旧・ミドリ電化)は、2011年に地場家電量販店「谷山無線」から店舗運営を引継ぐ形で「エディオン寺町店」を開店。河原町エリア最大規模の家電量販店として営業している。

エディオン寺町店。

京都河原町ガーデンのエディオン京都河原町店(仮称)は寺町店の徒歩圏になるが、同店開店後に寺町店がどうなるかなどについては、10月時点では発表されていない。

京都河原町ガーデン

住所:京都市下京区四条通河原町東入真町68番地

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イオンスタイル茨島、2020年10月17日開業-秋田市のマックスバリュ、業態転換で「除菌」「産直」強化

秋田県秋田市の食品スーパー「マックスバリュ茨島店」が2020年10月11日に閉店し、全面リニューアルして「イオンスタイル茨島」として10月17日朝9時に開業する。

マックスバリュ茨島店(秋田市産業振興部のウェブサイトより)

イオンスタイル化で「除菌」を強化

マックスバリュ茨島店はイオン系オープンモール「イオンタウン茨島パワーセンター」の核テナントとして2000年7月26日に開店。店舗面積は2,313㎡。イオンタウンにはDCMホーマック、ダイソー、ツルハなどが出店する。
今回の改装のテーマは「「イオンスタイル」ならではの売場と商品で秋田県産をもっと身近に。
イオンスタイルにするにあたって「紫外線除菌装置」や「ショッピングカートUV-C除菌ゲート」を導入。また、手指用アルコール噴霧器を、ポンプを押すものから手をかざすと自動でアルコールが噴霧されるタイプに変更したという。

地元の品・産直コーナー拡大-フルーツサンドも

売場では産直売場・地元の品の取り扱いを拡大、フルーツサンドコーナーや男鹿椿漁港からの「朝揚げ鮮魚」コーナーを新設した。

朝揚げ鮮魚コーナーのイメージ(リリースより)。

このほか「おうちでイオンイオンネットスーパー」で注文した商品を、自宅だけでなく、仕事帰りや外出のついでなど都合の良い時間に受け取ることができるピックアップサービスを開始するとしている。

「イオン東北」発足直後、今後も改装続く?

同店を運営していた「マックスバリュ東北」は、3月にイオンスタイルなどを運営するイオンリテールの「イオンリテール東北カンパニー」と経営統合して「イオン東北」となったばかり。
マックスバリュを建物そのままにイオンスタイルへとすることは異例であるが、今後もこうした改装が続くことになるのかどうか、さらには他社に波及することもあるのかどうかが注目される。

イオンスタイル茨島

住所:秋田県秋田市茨島4丁目3ー18
営業時間:24時間営業

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イオン野芥店、2020年10月10日リニューアル開業-「便利さ楽しさ1.5倍のショッピングセンター」掲げる

福岡県福岡市早良区の福岡市地下鉄野芥駅前で営業しているイオン九州の総合スーパー「イオン野芥店」が、ショッピングセンター(イオン九州による)として2020年10月10日にリニューアル開業した。

新装なったイオン野芥店。

地場総合スーパーとして開店したイオン野芥店

イオン野芥店は、1978年5月に「ユニード野芥店」として開店。開店当初は九州地場資本の総合スーパーであったが、1981年にダイエーグループ系の店舗となり、1995年には「ダイエー野芥店」に改称、2000年代にはグループ再建の一環として「ダイエーグルメシティ野芥店」に業態転換した。
2013年12月には中食強化モデル店舗九州1号店「ダイエー野芥店」として再び業態転換したが、2015年9月のイオングループ運営会社再編及びダイエー九州撤退に伴い現在の店舗名に改称することとなった。

中食強化売場を廃止-「便利さ楽しさ1.5倍」掲げる

イオン野芥店の建物は地上2階建、敷地面積は4,304㎡、商業施設面積は3,959㎡。

店内イメージ。セルフレジが導入された。

1階の直営食品売場を「マックスバリュエクスプレス野芥駅前店」に転換、量り売り惣菜コーナー併設のオープンキッチン厨房「D kitchen」を廃止し、新たにイートインやセルフレジ・キャッシュレスレジを導入。これにより、非接触対応の推進やレジの混雑緩和、ショートタイムショッピングの実現をめざしたという。

店内・Dキッチンの跡地。

また、2階の直営衣料品売場「インナー&カジュアル」、直営ドラッグ売場「ヘルス&ビューティ」についてもリニューアルを実施。サンダイのゲームセンター「スマイルステーション」や休憩所「ギャザリングスペース」を導入した。

テナントとして「ダイソー」「ヘルストロン」など

このほか、物販テナントとして100円ショップ「ダイソー」のほか、サービス店として「クイックカラーQ」、「個別指導のトライプラス」、「リフォームの三光」、「ヘルストロン」、「クリーニングきょくとう」、「カーブス」が出店する。
運営するイオン九州は今回の改装に際し「コンセプトに『大きさはそのままだけど、便利さと楽しさは1.5倍』を掲げてショッピングセンター化した」としている。

イオン野芥店・マックスバリュエクスプレス野芥駅前店

住所:福岡県福岡市早良区野芥2丁目1ー6
営業時間:食品24時間営業、その他は9時~21時

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尼崎市立歴史博物館、2020年10月10日開館-尼崎城本丸跡の旧女学校をリノベーション

兵庫県尼崎市の尼崎城本丸跡に「尼崎市立歴史博物館」が2020年10月10日に開館した。

尼崎市立歴史博物館(尼崎市HPより・画質補正)。

歴史的建造物の高等女学校跡、博物館に

尼崎市立歴史博物館が開館したのは、阪神尼崎駅近くの尼崎城本丸跡にあった「尼崎市立高等女学校」の跡。1938年築の歴史的建造物であり、末期には成良中学校となっていたが、学校統合で廃校となったのち市の文化財収蔵庫となっていた。
向かいには同じく歴史的建造物である旧尼崎警察署がある。

尼崎市立歴史博物館のエントランス(尼崎市HPより)。

この博物館はもともと1990年代に建設される計画であったが、阪神淡路大震災の影響により実現してしなかったという経緯がある。

館内の多くは写真の撮影が可能となっている。常設展示室では、原始・古代から近・現代までの尼崎の歴史を紹介。3階では企画展が行われるほか、地域研究史料室(あまがさきアーカイブズ)が設けられる。
10月10日から11月29日までは開館記念展として「尼崎藩主三代の軌跡」が開催されている。

尼崎市立歴史博物館

住所:兵庫県尼崎市南城内10−2
開館時間:9時~17時(月曜休館・休日の場合は翌日休館)

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マルナカ・山陽マルナカをマックスバリュ西日本が2021年3月に吸収合併

イオングループのスーパー「マックスバリュ西日本」(本社:広島県広島市)は、完全子会社のスーパー「マルナカ」(本社:香川県高松市)と「山陽マルナカ」(本社:岡山県岡山市)を2021年3月1日付で吸収合併する。

マルナカとマックスバリュ西日本、統合へ

マルナカは1926年に高松市で創業。1960年に現在の本店を開店させた。1980年には岡山市のスーパー「福屋」を傘下に収めて本州に進出、のちに山陽マルナカとした。

マルナカ本店(田町店)。

マルナカは2011年にイオングループ入りし、その後はイオンタウンなどイオン系ショッピングセンターへの出店も積極的に行っている。

現在はイオンへの出店も多い(宇多津店)。

なお、マルナカHDはスーパー事業を切り離したのち、不動産業などをおこなっている。2014年には同社が朝鮮総連本部を買収したことでも話題となった(のちに北朝鮮系企業へと転売)。

マルナカHD本部。
現在同社はスーパー「マルナカ」を運営していないが、店舗不動産などは所有するとみられる。

マックスバリュ西日本は1982年に姫路市に1号店を出店。2011年には旧・広島サティ(広島市南区)に本社を移転した。2020年現在、イオンが株式の約72パーセントを保有するほか、大手スーパー「フジ」が約7パーセントの株式を保有する。
2020年2月期の売上は、マックスバリュ西日本が約5500億円、マルナカが約1700億円、山陽マルナカが約900億円。

一度「子会社化」するも「吸収」-一部はダイエー運営

マックスバリュ西日本は、2019年3月付でマルナカと山陽マルナカを合併することを発表したものの、その後は株式交換によってマルナカと山陽マルナカを完全子会社化する形態へと変更していた。また、これに合わせて山陽マルナカのうち近畿地方にある14店をダイエーに譲渡しており、2020年時点はダイエーが運営するマルナカも存在している。
当面は屋号の変更などはおこなわれないとみられ、「マルナカ」は「マックスバリュ西日本」と「ダイエー」が運営するスーパーとして存続することになる。

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クスリのアオキ、フクヤを2020年10月に買収-宮津の地場スーパーを子会社化、金沢に続いて

北陸を中心とした本州各地に展開する大手ドラッグストア「クスリのアオキHD」(本社:石川県白山市)は、京都府宮津市の地場食品スーパー「フクヤ」を2020年10月21日付で子会社化することを発表した。

フクヤ(京都府舞鶴市)。

アオキ、金沢のスーパーに続き宮津の「フクヤ」買収

フクヤは1959年に宮津市で創業。2020年現在、京都府と福井県で8店舗を展開する。クスリのアオキHDは、2020年10月21日付で京都府宮津市の地場食品スーパー「フクヤ」の株式のうち94.8%を取得。子会社化する。

クスリのアオキ。

クスリのアオキHDは2020年6月にも金沢市のスーパー「ナルックス」を買収している。
アオキは食品スーパーを買収することにより生鮮食品を強化し、客層の拡大をめざすものと思われる。

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ビーノ栄、2020年11月6日開店-メルサ前に大丸松坂屋・パルコの新商業施設

愛知県名古屋市中区錦三丁目で建替工事がおこなわれていた「日本生命栄町ビル」が完成し、大丸松坂屋グループのファッションビル「パルコ」が運営する商業施設「BINO(ビーノ)栄」が、2020年11月6日に開業する。

BINO栄。

ティファニーなどが入居していた日生・栄町ビル

旧・日本生命栄町ビルは1962年に開設。名古屋メルサ(スカイル)とサンシャイン栄に挟まれた栄エリアの一等地にあり、ティファニー名古屋店(名古屋栄三越に2016年移転)や居酒屋、事務所などが入居していたが、老朽化に伴い解体。建て替え工事がおこなわれていた。

建設中のBINO栄。

ビーノ4店舗目、ロレックスやソニーストアなど出店

ビーノは大丸松坂屋グループが2017年から展開する商業ビルのブランドで「Beauty Inside aNd Out」から採られたもの。2020年9月からは同グループのファッションビル「パルコ」に運営が移管されており、10月時点では銀座(東京都中央区)、東洞院(京都市)、御徒町(東京都台東区)に展開。栄は4館目となる。

BINO栄のロゴタイプ。

ビーノ栄の建物は地上6階・地下2階建て、延床面積は6,343㎡。
コンセプトは「Beauty Inside aNd Out SAKAE 美食×美飾が織りなす新生BINO」とする。

館内イメージ。

館内には高級時計「ロレックス」やSONYのショールーム「ソニーストア」をはじめ飲食店など16店舗が出店(下記)。また、地階では地下街・サカエチカや地下鉄の栄駅と連絡する。
(イメージはニュースリリースより)

テナント一覧
物販店
  •  IWC 名古屋ブティック
    (1F・時計)名古屋初
  • ロレックス ブティック レキシア 名古屋栄店
    (1F ・ ロレックス正規品専門店)
  • ウブロブティック名古屋
    (1F ・時計)名古屋初
  • ラザール ダイヤモンド ブティック
    (2F/ジュエリー)
  • ソニーストア 名古屋
    (3F/ソニー製品の販売、ショールーム) 
  • チャコット名古屋店・名古屋スタジオ
    (4F/バレエ用品、コスメ、ダンススタジオ)
  • スギ薬局 BINO栄店
    (B2F/ドラッグストア、保険調剤薬局)
飲食店・サービス店
  •  コメダ珈琲店 BINO栄店
    (2F/喫茶店)
  • 寿し 向月
    (5F/寿司)
  • うなぎ四代目菊川 栄店
    (5F/和食)
  • 飛騨牛一頭家 馬喰一代 名古屋 栄
    (5F/炭火焼肉・しゃぶしゃぶ・すき焼き)
  • 山本屋本店 栄店
    (B1F/味噌煮込みうどん専門店)
  • 名古屋コーチン 麺・甘味 とりしげ BINO栄店
    (B1F/ラーメン、丼ぶり、甘味)
  • 海老どて食堂 名古屋栄店
    (B1F/海老料理レストラン)
  • カレーハウスCoCo壱番屋・パスタデココ BINO栄店
    (B1F/カレーライス・あんかけスパゲッティ)
  •  JTBトラベルゲート名古屋栄 
  • JTBウェディングプラザ名古屋栄本店 
  • JTBロイヤルロード銀座名古屋店
    (いずれも2F/旅行サービス)
BINO栄(ビーノサカエ)

住所:愛知県名古屋市中区錦三丁目24-17
営業時間: (一部を抜粋)
スギ薬局:平日 8:00~22:00/土日祝 9:00~22:00
ソニーストア:11:00~19:00
コメダ珈琲店:7:30~23:00

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