カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

香椎ビッグマートビル、2021年4月閉館-旧・ダイエー、ヤマダはベスト電器跡に移転

福岡県福岡市東区千早の西鉄香椎宮前駅・国道3号線沿いにある福岡地所グループの複合商業ビル「香椎ビッグマートビル」が2021年4月中旬を目処に全館閉店する。
香椎ビッグマート(家電住まいる館YAMADA)とベスト電器

旧ダイエー、香椎一の商業ビル「ビッグマート」

香椎ビックマートは1980年5月に開業。建物は地上5階地下1階建、店舗面積は12,419㎡。2020年時点では福岡地所グループのエフ・ジェイ・エンターテインメントワークスが運営する。
開業当初は福岡市東区で最大の大型店であり、総合スーパー「ダイエー香椎店」を核に「ベスト電器」や地場文具・事務用品店「ピットまつや」などの専門店、福岡地所系の「TNC西日本文化サークル」「九州スポーツ振興・福岡イトマンスイミングスクール」(ともに本社機能併設)といったカルチャー施設に加え、当時福岡地所の大株主だった「福岡シティ銀行(現・西日本シティ銀行)」の支店が出店していた。
さらに、隣接地には福岡地所グループの大規模分譲マンション「サンライフ香椎」や飲食店街「香椎ファミリープラザ」(ドムドムなど出店)、香椎駅前には旧・ユニード系の総合スーパー「ダイエー香椎駅前店(ユニード香椎アピロス)」(1973年開店/2000年閉店)が出店しており、福岡地所・ダイエーともにドミナントを形成していた。
しかし、2000年代に入ると近隣にイオン香椎浜、ゆめタウン博多など大型ショッピングセンターが相次ぎ出店。その影響もあり、福岡イトマンが香椎本店を閉校(本社は南区長住に移転/香椎スポーツガーデンフェニックスが居抜き出店)、2005年10月には核店舗のダイエーが閉店するなど、テナントが相次ぎ撤退した。
そのため、ダイエー閉店直後の同年12月に家電量販店「ヤマダ電機テックランド福岡香椎本店」と食品スーパー「ハローデイ香椎店」を核とする施設にリニューアル。地階には「ダイソー」と「サンドラッグ」が新規出店、高層階には福岡イトマンの受け皿となった「ブリヂストンスイミングスクール」がフェニックスを買収するかたちで再出店するなどして再生を果たした。
香椎ビッグマートのエントランス。

核店舗であり、ヤマダ電機テックランドから業態転換した「家電住まいる館YAMADA福岡香椎店」の営業フロアは地上1~2階、売場面積は9,421㎡。
ヤマダグループの福岡旗艦店であり、テックランド時代は家電製品に加えて書籍売場やカー用品売場を導入するなど幅広い品揃えであった。一方で、2012年12月にヤマダがベスト電器を子会社化したことで、近接するベスト電器(→ビックカメラ→B・B香椎本店)とのグループ間競合が生じることとなった。
そこで、ベストには同社と提携関係にあった「ゲオ・セカンドストリート」に加えて2015年7月に地場手芸店「サンカクヤ」、2016年12月に「西松屋」を導入。また、ヤマダは2018年5月に家電住まいる館YAMADAの九州1号店に業態転換、2019年4月には「ヤマダ不動産」を導入するなどして、棲み分けが図られた。

ビッグマートは解体、ヤマダはベスト跡に移転

築40年を迎えた香椎ビッグマートは近年老朽化が進んでおり、再開発計画が始動していた。
2020年11月にヤマダ不動産が路面店として香椎駅前に移転。12月にはブリヂストンスイミングスクールと地階フードコートが閉鎖。さらに、ダイエーに代わるかたちで施設の核店舗となったヤマダとハローデイも2021年3月31日をもって現店舗を閉店することを発表している。

ひと足先に閉店した西銀跡。

残るサービス系店舗も4月中旬を目処に閉店する予定で、建物は全館閉鎖となる見込み。5月以降解体工事が予定されているが、3月時点では跡地の活用方法などについては発表されていない。
このうち、ヤマダは近接するベスト電器の建物への移転を発表している。ベスト電器は2021年3月7日をもって閉店、テナントの西松屋やゲオ・セカンドストリートも3月中に閉店している。

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港南台バーズ、高島屋跡に増床して2021年4月22日リニューアル開業-無印良品を核にノジマなど出店

神奈川県横浜市港南区のJR根岸線港南台駅前にあった「高島屋港南台店」の跡に、専門店街「港南台バーズ」が増床し、2021年4月22日にリニューアルオープンする。

港南台バーズ。

港南台高島屋、バーズ専門店街に

高島屋港南台店は、相鉄グループの日本市街地開発(当時)が開発を主導する商業施設「港南台バーズ」の百貨店核「横浜高島屋港南台店」として1983年10月1日に開業。高島屋グループの運営会社再編に伴い、1995年9月に高島屋の直営店舗となった。

高島屋港南台店。

営業フロアは地上5階地下1階、売場面積は8,214㎡、売上高は79億7900万円(2019年2月期)。ペデストリアンデッキや連絡通路を通じて総合スーパー「ダイエー港南台店(イオンフードスタイル港南台)」、既存の「港南台バーズ専門店街」に直結していたが、高島屋は経営不振により2020年8月16日に閉店していた。
その後、高島屋跡は専門店街とすべく改装がすすめられていた。

高島屋跡、大型専門店で構成-食品はMUJI×伊勢丹

今回の増床リニューアルは、相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが高島屋が出店していたエリアを全面改装しておこなうもの。
キャッチフレーズは「+New わくわくプラス、ときめきプラス」で、高島屋跡は殆どに大型専門店が出店する形式となる。

高島屋跡・専門店の構成。

そのうち、地階と1階には核テナントとして「無印良品」が5月14日に移転・増床して出店。店舗面積は約4973㎡と、無印良品として関東最大級で、食品売場は「クイーンズ伊勢丹」を展開する三越伊勢丹グループの「エムアイフードスタイル」と共同で運営し、「食と農」をテーマに地元の旬野菜のほか、生鮮食品やグロサリー、総菜などを取り扱うとしている。また、他の無印良品大型店と同様に「おかしの量り売りコーナー」「給水コーナー」等も設置される。
2階には「アカチャンホンポ」「スタジオマリオ」が出店するほか、キッズスペースなどを新設。
3階には「ユニクロ」(増床移転)と「ジーユー」、4階には「コーナン」、5階には家電量販店「ノジマ」が県内最大級の売場面積で、それぞれ核テナントとして出店する。コーナンには工作コーナー「DIY LABO」を併設する。
さらに、屋上には遊具エリア「バーズテラス」を新設。テラスには「バーベキューエリア」が設けられるといい、地域の憩いの場となりそうだ。

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無印良品 道の駅なみえ、2021年3月20日開店-無印良品、道の駅初出店

福島県浪江町の国道6号線沿いにある「道の駅なみえ」に、無印良品の道の駅初出店店舗「無印良品 道の駅なみえ」が2021年3月20日に開店する。

無印良品、道の駅初出店は「震災復興のシンボル」に

「道の駅なみえ」は、浪江町の復興のシンボルとして自動車整備場などの跡地に2020年8月1日プレオープン。
産直市場「いなほ」や「レストランかなで」「ふくしまフルーツラボ」などが出店している。

道の駅なみえ(良品計画より)。

「無印良品 道の駅なみえ」は無印良品としては道の駅初出店となる店舗。面積は158.47㎡と、無印良品のなかでは小型店で、運営は道の駅の運営をおこなう一般社団法人「まちづくりなみえ」に委託するライセンスドストアとなる。
店内では人気のレトルトカレーや掃除用品、天然素材を使用したインナーウェアなどを販売。
良品計画は、「浪江町の生活の拠点として、「商いを通じて、人と人とのつながりを創出すること」を目指し、浪江町との連携をより強めるとともに、地域活動へ積極的に参画し、中心市街地の活性化のきっかけになりたい」としている。
都心の鉄道駅への出店は多くみられる無印良品であるが、2018年には千葉県で「道の駅」にも似た産直施設「里のMUJI」の運営を開始している。今後はこうした道の駅自体への出店事例も増えていくことになるのか注目される。

無印良品 道の駅なみえ

住所:福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60
営業時間:10時~18時

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ピアゴパワー妙興寺店、2021年3月19日開店-アピタ・ユーストア跡のPIAGOプラス、9ヶ月で業態転換

愛知県一宮市の名鉄本線妙興寺店前に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)グループの総合スーパー「ピアゴパワー妙興寺店」が2021年3月19日午前9時に開店する。

ピアゴパワー妙興寺店。(写真:たそかにさん

アピタ・ユーストア・ピアゴ・プラス経て新業態1号店に

ピアゴパワー妙興寺店の前身となる「ピアゴ妙興寺店」は、1986年6月にユニーの高級総合スーパー「アピタ一宮店」として開店。2003年6月にユニーグループのディスカウント「ユーストア妙興寺店」として業態転換、2009年2月にはグループの運営会社及び店舗ブランド再編にともない店舗名を「ピアゴ妙興寺店」に改称、2020年6月27日にはユニーの新業態1号店「PIAGOプラス妙興寺店」として再び業態転換していた。

ピアゴプラス妙興寺店。

PIAGOプラスは、ドンキ流の「個店経営を本格導入したNewピアゴ1号店」として、かつてのユーストアと同様に各フロアには「APITA CLOTHING(アピタクロージング)」「デイリードラッグ」といったユニー直営の大型専門店を導入。あわせて、PPIHグループのタピオカ・焼き芋スイーツ店「tapi-mo」やピザ店「PIZZA ALBA」、生花店「HANACHAN LAND」を導入していた。

妙興寺のユーストア12年ぶり復活、ドンキ流で原点回帰

ピアゴパワー妙興寺店の建物は地上5階建、直営フロアは1~3階、店舗面積は7,790㎡、直営売場面積は5,566㎡。一宮市内の不動産会社である東洋繊維が所有する。
同店では「安さへの徹底したこだわりと品揃えの“偏愛と傾斜”を強めた4つの専門店の集合体」を掲げ、各フロアにはかつてのユーストアと同様にユニー直営の食品・衣料・生活用品専門店を導入。改装前から引続き100円ショップ「ダイソー」や一宮市内に本社を構える珈琲店「MGコーヒー」、パン工房「ブーランコ」、カネ美食品の総合惣菜店「Kanemi」といったテナントが出店する
「ピアゴパワー」ロゴマーク。

1階にはユニー直営のディスカウント型食料品専門量販店「食の殿堂ユーストア」が出店。ドンキ流新業態として約11年ぶりに復活した同業態としては萱場店に次ぎ2店舗目。妙興寺駅前には約12年ぶりの復活となった。
ユーストアは売場面積を従来比1.2倍に拡大。生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を取扱うほか、加工食品やデザート類の品揃えを強化。あわせて、様々なエンターテインメント要素を取り入れる。


「食の殿堂ユーストア」ロゴマーク。

2階にはユニー直営のインナーウエア・シューズ特化型専門量販店「ONE MILE(ワンマイル)」が出店。
同業態では従来のAPITA CLOTHINGと異なり、ワンマイル(1.6km)圏内で外出する際に着ていけるホームウエアの拡充を掲げ、インナーウエアの売場面積を2.5倍に、スニーカー・サンダルをメインとしたシューズの売場面積を2.6倍に拡大する。
「ONE MILE」ロゴマーク。

3階にはユニー直営のディスカウント型ドラッグストア「パワフルプライス ユードラッグ」、ユニー直営のキッチン&ダイニング用品の編集型量販店「カーニバル」が出店。
ユードラッグでは「ユニー最大級のドラッグストア」として、デイリードラッグ時代から売場面積を1.5倍、アイテム数を2倍に拡大。カーニバルはコロナ禍による自炊関連アイテム需要増加を受け、キッチン&ダイニング用品・調理家電を合計した売場面積を従来比7倍、アイテム数を従来比10倍に拡大する。
「ユードラッグ」ロゴマーク。


「ユードラッグ」ロゴマーク。

今回の改装に伴い、出店したばかりだった「アピタクロージング」をはじめとして複数のテナントが僅か数ヶ月で閉店、さらに新業態だった「ピアゴプラス」は、早くも業態消滅することとなった。

PIAGOパワー妙興寺店

住所:愛知県一宮市大和町妙興寺字白山西3番地2 
営業時間:午前9時~午後11時

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イオンタウン茨木太田、2021年3月27日開業-東芝跡地、ダイエーを核にユニクロ、ふたば書房など約50店出店

大阪府茨木市の東芝大阪工場跡に、イオングループのショッピングセンター「イオンタウン茨木太田」が2021年3月27日午前9時に開業する。

イオンタウン茨木太田。

東芝工場跡「茨木スマートコミュニティ構想」の商業核

イオンタウンは、茨木市が東芝大阪工場(東芝茨木工場)跡地で推進する官民一体複合開発プロジェクト「茨木スマートコミュニティ構想」(敷地面積約185,000㎡)の商業核として出店したもの。
茨木市は茨木スマートコミュニティ構想において「住宅・商業・文教・医療福祉」の集積を目指すとしており、再開発エリア近隣ではJR総持寺駅が2018年3月に開業。再開発エリア内では「文教」の核として追手門学院の「追手門学院大学茨木総持寺キャンパス」「追手門学院中学校・高等学校(茨木安威から移転)」が2019年4月に開校、関西最大級のデータセンター「NTTコミュニケーションズ大阪第7データセンター」が2019年12月に稼働を開始したほか、「住宅」の核として、三井不動産グループと野村不動産による大規模新築分譲マンション「茨木ICO CITY」(2棟地上14階475戸)の開発も進められていた。

イオンタウン茨木太田と店舗周辺。

イオンタウンは開業に際し、茨木市や追手門学院大学との連携も発表。「いばらきWAON」と、学生向けの「いばらきWAON 追手門学院大学版」の発行をおこなう。
また、近鉄バスはイオンタウンの開業に合わせ、阪急茨木市駅からのバスを増発。最寄りバス停の停留所名を「追大総持寺キャンパス前(イオンタウン茨木太田前)」に変更する。

イオンタウン旗艦店級、ダイエーを核に約50店

イオンタウン茨木太田の建物は地上2階建、敷地面積は29,852㎡、総賃貸面積は17,412㎡、延床面積は27,000㎡。約64万人の豊富な商圏人口を武器に、イオンタウンのなかでも旗艦店級の規模となる。
核店舗はダイエーの食品スーパー「イオンフードスタイル茨木太田店」。店舗面積は約2,000㎡で、
売場ではスイーツと冷凍食品を強化。さらにダイエー直営ベーカリー「D’s ベーカリー」を併設。イートインコーナーも設置される。

イオンフードスタイル茨木太田店(ダイエー)。

4月22日からはダイエーネットスーパーの対応を開始する。
さらに、店舗横に専用スペースを設置し、ネットスーパーで注文した商品を車に乗ったまま受け取ることが可能な「ドライブピックアップ」をダイエー初導入。店外に設置した冷凍・冷蔵にも対応した「D’sピックアップロッカー」で、非接触・非対面で商品を受け取ることが可能となっている。

ドライブピックアップコーナー。
英字ロゴがダイエーマーク「上弦の月」となっている。

そのほか、物販テナントとしては「ユニクロ」「ニトリエクスプレス」「ABC-MART」「ダイソー」「コジマ×ビックカメラ」「あかのれん」などが、飲食テナントとしては「サイゼリヤ」「バーガーキング」「スターバックス」などが出店する。
そのうち、韓国発チキンブランド「bb.q OLIVE CHICKEN cafe」、書店「ふたば書房」など8店が大阪府初出店。ふたば書房では雑貨の販売もおこなう。
開業時の総テナント数は51店舗となる。

ふたば書房。

イオンタウン茨木太田・テナント一覧(51店舗)
階数 店舗・ブランド名 業種
1階 イオンフードスタイル(ダイエー) 食品スーパー
1階 日本鮮魚 鮮魚
1階 牛兆 精肉
1階 蔵や 食物販
1階 a terre bebe 食物販
1階 メサベルテ 食物販
1階 おかしのまちおか 食物販
1階 生花青果 花・果物・カフェ
1階 まつかわ 青果
1階 have a Nice Day Bake by
OYATUYA.ISU
食物販
1階 カルディコーヒーファーム グロッサリー
1階 スターバックス カフェ
1階 FOREST GREEN ROAST&BAKE by
ROCCA&FRIENDS
飲食
1階 bb.q OLIVE CHICKEN café 飲食
1階 トリトン~ラ・サルーテ~ カフェ
1階 回転寿司  ととぎん 飲食
1階 かつ処  季の屋 飲食
1階 ウエルシア薬局 ドラッグ
1階 ユニクロ カジュアル衣料
1階 3COINS+plus 雑貨
1階 my makura Bed 寝具
1階 エービーシー・マート
1階 stream market 服飾雑貨
1階 Zoff メガネ
1階 ブランドリバリュー 買取
1階 宝くじチャンスセンター 宝くじ
1階 クリーニングルビー クリーニング
2階 コジマ×ビックカメラ 家電
2階 あかのれん ファミリー衣料
2階 ニトリ express 雑貨
2階 ひごペットフレンドリー ペットショップ
2階 ふたば書房 書籍
2階 ダイソー 100円均一
2階 ママフル ベビー子供服
2階 冠婚葬祭なび サービス
2階 アーバンフィット24 フィットネス
2階 スマホスピタル サービス
2階 茨木ひかり歯科クリニック 歯科
2階 カラダ整骨院 整骨院
2階 プログラミングスクール iTeen 教室
2階 セイハ英語学院 教室
2階 小学館の幼児教室 ドラキッズ 教室
2階 カットコムズ ヘアカット
2階 DONNA TOTAL HAIR CARE 美容室
2階 保険クリニック 保険
2階 バーガーキング ハンバーガー
2階 彩色ラーメンきんせい ラーメン
2階 蕎麦とラー油で幸なった。 和食・蕎麦
2階 鶴丸饂飩本舗 うどん
2階 コスコスイーツ工房 クレープ
2階 サイゼリヤ レストラン
イオンタウン茨木太田

住所:大阪府茨木市城の前町600番27
営業時間:9時~22時(ダイエーイオンフードスタイル)

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大名古屋ビルShops&Restaurants、2021年4月28日から順次リニューアル開業-伊勢丹跡、高島屋・成城石井など出店

愛知県名古屋市中村区のJR名古屋駅前にある複合ビル「大名古屋ビルヂング」の商業ゾーン「大名古屋ビルShops&Restaurants」が、2021年4月28日から順次リニューアルオープンする。
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大名古屋ビルヂング。

核店舗の伊勢丹、僅か4年で閉店していた

「大名古屋ビルヂング」は三菱地所グループが名古屋駅前・桜通口正面に1962~65年にかけて開業させた複合ビル。
長年に亘って名古屋駅前のシンボルとして親しまれたが、近年は老朽化が進んでいたために2012年に解体、2013年より建て替え工事が行われ、2016年3月に再開業した。建物は地上34階建、地下4階建で、高さは約175メートル。
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かつての伊勢丹エントランス。

地階~5階の商業施設「大名古屋ビル Shops & Restaurants」の核として地階~2階には名古屋で初となる伊勢丹の中型店「イセタンハウス」(ISETAN HAUS)が出店したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり2020年8月に閉店していた。

伊勢丹跡、JR名古屋高島屋が核テナントに

新たな核店舗として出店するのは、ジェイアール東海高島屋が運営する「JR名古屋高島屋」。
本館にある高級時計売場を移転・増床させ、2021年夏に日本最大級の高級時計ゾーン「ジェイアール名古屋タカシマヤ ウオッチメゾン」として開業する。店舗面積は約1,200㎡。

ジェイアール名古屋タカシマヤ ウオッチメゾンのイメージ。

地階は食品を中心としたマルシェに刷新

また、地階は、食品を中心に雑貨やコスメなどを販売する「大名古屋マルシェ」として2021年4月48日から順次開業する。
テナントとしては、すでに徒歩圏にも店舗がある「成城石井」「スターバックスコーヒー」や、「アインズ&トルぺ」などおなじみの大手店舗のほか、バルセロナ発のアートキャンディ専門店「パパブブレ」、岐阜発の紅茶専門店「annon tea house」、鎌倉発のアップルパイ専門店「あっぷるぱい考太郎」、資生堂の美容室「ビューティーチューン 資生堂」(5月8日開店)など、名古屋で初となる店舗も数多く出店する。
また、合わせて貫通通路を含む共用部もリニューアルする。

地階イメージ。

今回のリニューアルに合わせ、5階スカイガーデンでは4月28日から大名古屋マルシェとの連動したイルミネーション装飾「ピクニックスカイガーデン(仮称)」が開催される。
また、ゴールデンウィーク中の4月28日~5月9日には様々なイベントが開催される予定となっている。
追記:太閤口の成城石井は5月6日で統合閉店となる。

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MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店、2021年3月26日開店-武蔵浦和駅高架下のビバホーム跡、自転車・ベランピング強化

埼玉県さいたま市南区のJR埼京線武蔵浦和駅高架下に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店」が2021年3月26日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店。

ビバホーム跡「自転車・ベランピング強化」MEGAドンキ

MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店は、2020年7月に閉店したホームセンター「ビバホーム武蔵浦和駅店」跡への出店で、営業フロアは1~2階、売場面積は4,319㎡。駐車場台数118台、駐輪場台数420台を備える。
武蔵浦和店は「日常の中に“ワクワク・ドキドキの非日常感”を提供する驚安店舗」として、店内には“お祭り”イメージの大きなドンペン提灯や壁紙といった装飾を施す。
店舗1階では食料品・酒類や日用消耗品を中心に展開。ドンキならではの大袋菓子や多国籍食品に加えて、イエナカキャンプ需要に対応したベランピングコーナーや修理・メンテナンス・試乗に対応した自転車コーナーを備える。
店舗2階では大型・小型家電製品や衣料品、バラエティ雑貨、インテリア用品など幅広く展開する。

大きなドンペン提灯。

ドンキとしては“MEGAドンキ業態”でありながら生鮮食品売場を導入しないもの、埼京線武蔵浦和駅の高架下空間にはマーレビル開発の「武蔵浦和マーレ」(核店舗:荒井商事アルズフーズマーケット)やJR東日本グループの商業施設「ビーンズ武蔵浦和」(核店舗:マルエツ)、武蔵野線武蔵浦和駅の北側には東京建物・新日鉄系の「武蔵浦和ショッピングスクエア」(核店舗:オリンピック)など生鮮品を取扱う大型店が複数営業している。ビバホーム時代は1階に大規模な自転車売場「サイクルスタジアム」を備えていたことも、生鮮を導入せずに自転車売場を強化した背景とみられる。
また、ドンキ開店にあわせて、隣接する武蔵浦和マーレは三菱・新日鉄系の大規模複合再開発施設・タワーマンション「武蔵浦和SKY&GARDEN」との連絡通路を閉鎖する。

MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店

住所:埼玉県さいたま市南区白幡5-16
営業時間:午前9時~翌午前1時

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サンリーカリーノ菊陽、2021年3月25日1期開業-旧・寿屋、ゆめマートを核に再生

熊本県菊陽町のJR三里木駅近くにある休業中のショッピングセンター「サンリー菊陽ショッピングセンター(菊陽ショッピングプラザ)」が全館リニューアルし「サンリーカリーノ菊陽 」として2021年3月25日10時に1stステージオープン(1期開業)する。

サンリーカリーノ菊陽。

寿屋→イオンから34年、新たなスタートへ

サンリー菊陽ショッピングセンターは1987年3月に九州地場流通大手「寿屋」と地元商工会の共同出資により開業。「サンリー」は、所在地の「三里木」に因む。売場面積は17,205㎡で、当時は熊本県内最大のショッピングセンターであった。

サンリー菊陽寿屋。

館内はカナダの「ウエストエドモントンモール」にヒントを得た複合モールで、当初は西側に寿屋の旗艦店となる総合スーパー「寿屋菊陽店(サンリー菊陽寿屋)」と同社の児童図書館、文化教室、映画館(ミニシアター)、サンリー菊陽専門店街、東側に「サンリースポーツクラブアスパ」を配し、大きな人気を集めた。
寿屋グループは1994年にラララグループとなり、1996年にはグループの旗艦店として大規模増床を伴う全館リニューアルが行われた。

寿屋中央のサンプラザ。リニューアル後。

しかし、リニューアルから僅か5年の2001年12月に施設の核であった寿屋が経営破綻し、2002年1月31日に小売業を廃業。
同年5月から建物を寿屋(のちのカリーノグループ)が所有したまま九州ジャスコ(現・イオン九州)が店舗を承継し「ジャスコ菊陽店」として営業再開、また同年7月にアスパはスケートリンク大手の加藤商会による運営となった。2011年には、イオングループの再編にともないジャスコ菊陽店からイオン菊陽店に改称された。

サンリー菊陽ショッピングセンター(ジャスコ菊陽店)。

一方で、サンリー菊陽の周辺は、都市化に伴い2020年3月にイオン九州が運営する「ザ・ビッグ」を核とするアヴァンモール菊陽が開業するなど多くの競合施設が進出。
さらに建物の老朽化もあり2019年2月にはアスパが閉館同年7月にイオン九州が菊陽店を2020年2月に閉店させることを発表。サンリー菊陽はイオンの閉店に合わせ、2020年3月から休業し、所有者であるカリーノグループ(旧・寿屋)が店舗の改装と新たなテナントの募集、別棟の増築をおこなっていた。

ゆめマートを核にスタバ、マック、ARスポーツ施設も

サンリーカリーノ菊陽の建物は地上3階建、営業フロアは1~2階、店舗面積は約20,000㎡、延床面積は約56,000㎡、想定年商は約70億円。カリーノグループの中核不動産会社であるカリーノが運営を担う。
旧寿屋の建物と名称「サンリー菊陽」を継承し、さらに店舗前に別棟の飲食店街を設ける。全館開業時のテナント数は約50店舗。

店名は「サンリー菊陽」を引き継ぐ。

核店舗は「ゆめマート熊本(旧・ニコニコドー)」が運営するスーパーマーケット「ゆめマート」。
寿屋系の建物にニコニコドー系の店舗が出店するのは、カリーノが運営する「宇土シティモール(旧・うとシティ)」に次ぎ2例目となる(宇土は寿屋→イオン→ハローグリーンエブリー→ゆめマート)。
そのほか、館内には大型テナントとして「サンドラッグ」、県内初となる拡張現実(AR)技術を使ったテクノスポーツ「HADO」、100円ショップ「Seria」、スポーツクラブ「エニタイムフィットネス」などが出店。これ以外にも2期開業時にいくつかの大型テナントが出店する(後述)。

核店舗としてゆめマート熊本(旧ニコニコドー)が出店。

そのほか、物販テナントとしてアパレル「ステラルーシェ」、和雑貨「RIAN」、ペット「Coo&RIKU」、花「花ゆき」、眼鏡「きくちメガネ」、たこ焼「築地銀だこ」、茶「柳屋茶舗」、フジパン系ベーカリー「パリクロアッサン」などが出店。
また、飲食店として「サイゼリヤ」「食事処岬」「100時間カレー」などが出店する。
さらに、カリーノグループが運営する店舗としてセレクトショップ「GEEK」、スムージー「ゴクゴク」、洋菓子「シャトレーゼ」、事業所内保育所「IQキッズサンリー保育園」なども出店する。
このうち、飲食店の多くは先述したとおり別棟となっており、本館の閉店時間後も営業をおこなう。これら別棟のうち「マクドナルド」、「スターバックスコーヒー」、「ファミリーマート」は2月までに先行開業しており、営業をおこなっている。

2期開業ではアスパ部分に大型専門店誘致

カリーノグループは今後は旧アスパ部分の改装を進め、大型テナントの誘致をおこなう予定。
2021年秋の全館グランドオープンをめざすとしている。

今後改装されるとみられる旧アスパ棟。
(撮影:R.tsubameさん

サンリーカリーノ菊陽

住所:熊本県菊池郡菊陽町津久礼字廣街道2464番
営業時間:ゆめマート・サンドラッグ:9時~21時
主な物販専門店は10時~20時、飲食店は店舗による

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イオンモールダゴンセイカン、2023年度開業-イオンモール、ミャンマー1号店

ミャンマー(ビルマ)ヤンゴン郊外にミャンマーで初めてとなるイオンモール「(仮称)イオンモールダゴンセイカン」が2023年度に開業する。

イオンモール、2023年にミャンマー初出店

イオンモールが出店するのは、ヤンゴン管区ダゴンセイカン郡区(タウンシップ)。ヤンゴン中心部から東北に約10キロメートルに位置する郊外地域で、ティラワ経済特区にも近い。
ダゴンセイカン郡区では新たな副都心計画の一つとして、2014年からミャンマー最大の不動産ディベロッパー「SHWE TAUNG(シュエタン)」グループにより新都市開発が進められている。

イオンモールダゴンセイカンの出店地。

イオンとイオンモールは、ミャンマー連邦共和国でショッピングモール事業を展開するためにシュエタングループとの合弁会社「AEON MALL MYANMAR CO.,LTD.(イオンモールミャンマー)」を設立することを2020年8月4日に発表。
1号店として「(仮称)イオンモールダゴンセイカン」を2023年度に開業させる。同店は、イオンモールミャンマーとシュエタングループの子会社「AEON MALL SHWE TAUNG CO.,LTD.(イオンモールシュエタン)」が運営をおこなう。

(仮称)イオンモールダゴンセイカン。

店舗規模は以下の通り、専門店数は約200店で、日本の標準的なイオンモールと遜色ないものとなる。

敷地面積 約72,000m²
延床面積 約122,000m²
総賃貸面積 約69,000m²
核店舗 イオン(GMS)
専門店数 約200店舗
スーパー・モールの両軸で影響つよめるイオン

イオンは、2016年からミャンマーの地場企業Creation Myanmar Group of CompaniesLimited(CMGC 社)傘下の「ハイパーマート(Hypermart)」 社から食品スーパーマーケット「オレンジ/ハイパーマート」14店舗を譲り受け「イオンオレンジ」として運営開始。2019年には売場面積2,787㎡の総合スーパーを出店しており、2019年時点で15店舗を構える。
さらに、イオングループは日本留学の奨学金制度を設けたり、災害の際にはミャンマー共和国社会福祉・救済・復興省に日本での募金を含む多額の復興資金を寄贈するなど、ミャンマーとの結びつきを強めていた。
イオンモールミャンマーは、今後ミャンマーでのイオンモール多店舗展開に向けた物件開発を推し進めるとしており、同国の経済成長に合わせてスーパーマーケット・ショッピングセンターの両軸で開発を進めていくものとみられる。
一方で、モール計画が決まったあとにミャンマーは軍政となっており、経済が混乱するなか、イオンのミャンマー事業もこれまでと同様に成長を描いていくことができるのか、そしてイオンモールは計画通りに開業することとなるのか、今後の動向に注目が集まる。

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GINZA SIX、2021年4月末までに全館リニューアル-高級ブランド・ビオセボンなど40店以上新規出店

東京都中央区銀座6丁目の中央通り沿いにある複合商業施設「GINZA SIX」(ギンザシックス)が、2021年1月末から4月末にかけて順次リニューアルオープンする。

GINZA SIX。

旧松坂屋、開店4年目となる銀座最大の複合商業施設

「GINZA SIX」は、J.フロントリテイリング(大丸松坂屋)、森ビル、ルイ・ヴィトンなどを傘下に持つL Real Estate(LVMHグループ)、住友商事の4社が共同出資した「GINZA SIX リテールマネジメント」が運営・開発を手がける複合商業施設で、2017年4月に開業。
2013年6月に閉店した「松坂屋銀座店」跡地とその周辺を再開発する銀座六丁目10 地区第一種市街地再開発事業によって生まれたもので、商業施設面積は約47,000㎡、敷地面積が約9,000㎡、延床面積は約148,700㎡、地上13階地下6階建。商業フロアは地下2階~6階・13階の一部で、7階~12階・13階の一部は銀座地区では珍しい大規模オフィスとなっている。

旧・銀座松坂屋。

GINZA SIXのコンセプトは「Life At Its Best 最高に満たされた暮らし」。施設で展開される全てを高いレベルで提供するとしており、「CÉLINE(セリーヌ)」、「SAINT LAURENT(サンローラン)」、「VALENTINO(ヴァレンティノ)」「FENDI(フェンディ)」「Dior(ディオール)」などのラグジュアリィブランド、大丸松坂屋百貨店が運営するライフスタイル型自主編集売場「SIXIEME GINZA(シジェーム ギンザ)」、アートに特化した「銀座 蔦屋書店」など約241店舗が出店。
さらに、地下3階部分にはイベントホールを兼ねた文化・交流施設「観世能楽堂」が、屋上に4,000㎡の庭園「GINZA SIX ガーデン」が設けられた。

屋上庭園。

また、地下4~6階に大規模地下駐車場、1階には観光案内拠点「ツーリストサービスセンター」(ローソン併設)や、三原通りに銀座初の観光バス乗降場を開設。銀座の渋滞対策に貢献するとともに、かつては銀座に多くの外国人観光客が訪れていたため、それらの取り込みも目指していた。
なお、森ビルは2020年2月に運営から撤退している。

バス乗降場がある三原通り側。

開業以来初となる全館改装-約40店が出店

GINZA SIXの全館改装は開業以来初のこととなる。
大手メディアでは「閉店相次ぐ」と報じられたが、それは契約満了・改装リニューアルによるものである。
全館で約40店以上が新規出店し、1月末から4月下旬ごろにかけて順次開業する。

ファッション・コスメは「海外ブラント」充実

ファッション・コスメでは「海外ブランドの充実」が図られており、GUCCIの時計・宝飾店「グッチ ウォッチ&ジュエリー」や、デザイナーのヴァージル・アブロー氏が手掛ける「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」、香水を中心に販売するゲランの「ラ ブティック ゲラン( La Boutique Guerlain)」(以上、3店ともに4月12日開店)など、新たに8店舗の旗艦店が出店した。そのうち「クレジュリー(CLERGERIE)」(2月3日開店)の旗艦店は、日本初出店となる。また、コスメブランドとしてはジルスチュアートのコスメ店「ジルスチュアート ビューティー アンド パーティ(JILL STUART Beauty & PARTY)」(1月30日開店、旧店リニューアル)や「アクシージア(AXXZIA)」(3月22日開店)、イタリアのフレグランスブランド「ACQUA DI PARMA」の日本旗艦店が新規出店する。

アクシージア(AXXZIA)。

食品フロアは「持ち帰りグルメ」充実-ビオセボンも

地下2階では「持ち帰りグルメの充実」が図られ、三軒茶屋の有名ベーカリー「シニフィアン シニフィエ」の新業態「Signifiant Signifié + plus」、自由が丘のフカヒレ料理とらーめんの名店「自由が丘 蔭山樓」の弁当・総菜店(イートイン併設)、広尾のパティスリー「アルノー・ラエール パリ」、新宿・大久保のマカロンカフェ「TOKYO MACAPRESSO」、名古屋のフルーツ大福店「覚王山フルーツ大福 弁才天」(以上、いずれも4月下旬開店)、岐阜の栗菓子店「恵那栗工房 良平堂」(3月3日開店)、京都のオーガニックグラノーラ店「ココロキッチン」(2月11日開店)などが新規出店。
さらに、核店舗の1つとしてイオンが運営するフランス発の高級スーパー「ビオセボン(Bio c’ Bon)」が出店(4月29日開店)。同店はオーガニック・輸入食材地域に強く、銀座では数少ないスーパーマーケットとして地域の生活を支える存在となる。
ビオセボンでは、開店を記念してGINZA SIX店限定のハンマーチョコレート(税込1,944円)と直輸入アイテムを詰め合わせたHAPPY BAG(税込3,300円)を数量限定で販売するとしている。

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