高松オルネ、2024年3月22日開業-JR高松駅ビル、ツタヤやエースワンなど約50店出店

香川県高松市のJR高松駅北側に、駅ビル「TAKAMATSU ORNE」(タカマツ オルネ)が、2024年3月22日に開業、あわせて、既存施設「COM高松」も「TAKAMATSU ORNE」に統合される。

JR四国・高松駅ビル「タカマツオルネ」。

高松駅、エースワン跡地周辺に駅ビル建設

高松オルネが建設される場所はかつてスーパー「エースワンサンポート高松店」跡地とその周辺。エースワンはグループ来店客数首位を記録する人気店だったが、土地を所有するJR四国との賃貸借契約満了のため、2019年4月14日をもって閉店していた。

高松駅と新駅ビルの建設予定地。

「居るね」に由来する新駅ビル

高松駅ビルの新たな建物は2棟(商業棟・駐車場棟)で、計画敷地面積は約5,200㎡、延床面積は約15,490㎡。うち、商業棟は地上4階建で営業フロアは1~3階、延床面積は約10.040㎡。駐車場棟は地上4階地下1階建、延床面積は約5.450㎡。売場面積は約6,220㎡、駐車台数は約165台となる。
総工費は約35億円、運営は高松駅内商業施設「COM高松」を運営するJR四国グループ「ステーションクリエイト東四国」が一体的に行う。
「ORNE」(オルネ)という名称は、西日本には「いる」を「おる」という方言があり、四国でも「おるね」が広く使われていることに由来する。言葉の響きにやわらかさ、懐かしさ、親しみやすさがあり、四国らしいと感じてもらえることから採用したとしている。

ツタヤ書店、エースワンなど約50店舗出店

開発コンセプトとして「県都高松の玄関口として、『時間』と『こと』を楽しみながら『ここが目的地、出発地』となる施設」、デザインコンセプトとして「瀬戸内海の穏やかな海のゆらぎをイメージ」を打ち出し、食品スーパーを核に約70店舗が入居する予定。デザイン面においても既存商業棟(COM高松)トップラインとの連続を意識したキャノピーの設置や既存駅舎コンコース上部(アーチ状の屋根)との調和を意識したアルミルーバーのカーブなど一体感を演出する。
また、4階の外壁は瀬戸内海に浮かぶ島々を表現することで、駅前広場を行き交う人に対する屋外広場の存在感や認知度の向上を図り、活気あふれる空間の創出を目指すとしている。

既存棟(COM高松)や駅舎とも一体感あるデザイン。

オルネ高松には、シェアオフィス併設型のツタヤ書店「TSUTAYA BOOKSTORE / SHARE LOUNGE」、スーパー「エースワン」(再出店、駐車場棟)、四国キオスクの新ブランド土産品店「ハレノヒヤ」、地元料亭の弁当総菜店「二蝶」、地元の老舗和菓子店「夢菓房たから」など約50店舗が出店する予定となっている。
また、現在COMに出店している「くまざわ書店」なども継続出店する見込みとなっている。

県都の玄関口刷新、2025年までに新施設が続々開業

高松駅が立地するサンポート高松地区では、香川県が「旧香川県立体育館」(2014年9月閉館/丹下健三設計/売却検討中)の代替として、2024年度中を目処にアリーナ機能・MICE機能を備えた「(新)香川県立体育館」が開館する。
あわせて、徳島文理大学が2025年4月を目処に香川キャンパス(地上18階地下1階建/さぬき市志度から移転、3,000人規模)を開設する方針を示しているほか、サンポート高松には2025年以降に高級外資系ホテルの進出(「マンダリンオリエンタルホテルグループ」と交渉中としている)が予定されており、県都高松の玄関口としての拠点性向上が見込まれる。

TAKAMATSU ORNE

香川県高松市浜ノ町
営業時間:未定

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