五反田TOCビル、2024年9月再開館-「東京卸売センター」老朽化で3月に閉館、建替え延期で営業再開

再開発のため2024年3月に閉館した東京都品川区の大崎広小路駅近く・国道1号線沿いにある複合商業施設「TOCビル」(テーオーシービル・東京卸売センタービル)が、2024年9月ごろに再開館する。

TOCビル。(東京卸売センタービル)

1970年に生まれた五反田のランドマーク「TOC」

TOCビルは、親会社であった星製薬の工場跡に1970年3月に開館。星製薬は創業家であり、一時期はSF作家の星新一氏が社長であったことが有名であったが、TOC開館当時は経営再建のためホテルニューオータニなどを経営する大谷家の経営となっており大谷米太郎氏が社長を務めていた。
TOCは、問屋街全盛期だった1960年代当時に通商産業省が主導していた卸売業の近代化計画に呼応して建設されたもので、星製薬再建の切り札でもあった。

館内にある大谷米太郎氏の銅像。

TOCビルは地上13階・地下3階建て、延床面積は約17万4000㎡で、建物は株式会社テーオーシーが所有。当時の五反田では圧倒的な規模の建物であり、地域のランドマークとなった。
館内には多くの小売店、飲食店、卸売店、オフィスなどが入居。会議室、展示室なども備えているほか、屋上には神社も設けられていた。

TOCビル屋上。

テナントとしては近年はユニクロ、アカチャンホンポ、ABC-MART、ユザワヤ、スーツカンパニー、ローソン、サブウェイなどが出店。星製薬(現在は2代目、TOCの子会社)の本社も入居していた。

閉店セールがおこなわれるTOC館内のようす。

閉館は約10年延期-「秋に営業再開」へ

TOCの建物は建築から約半世紀を経過しており、2021年には2023年春の閉館をめざして建替え・再開発計画が始動。のちに閉館時期は2024年3月に延期され、3月31日までに全テナントが撤退していた。

当初の新・TOCビル。(TOCウェブサイトより)

新しいTOCビルは地上30階・地下3階建てで、延床面積は約27万6,000㎡、高さ約150mを計画。2027年度の竣工をめざして工事が進められる予定となっていた。
しかし、建築費の高騰などがあったとして、TOCは建て替えを延期。現在の建物をリニューアルしたうえで、再び9月ごろ営業を再開するという。
今後は2033年ごろの建て替えを目指すとしているが、具体的な計画などは未定となっている。

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