山口県周南市のJR徳山駅前に、駅直結の複合再開発ビル「徳山デッキ」が2024年4月18日にグランドオープンした。
徳山デッキ。
近鉄松下百貨店閉店から11年、ようやく再開発完成
徳山デッキは、JR徳山駅北口にあった近鉄松下百貨店の跡地周辺を再開発して生まれた複合再開発ビル。
近鉄松下百貨店は1962年9月に開業。JR徳山駅近くの商店街に位置しており、永年に亘って周南地区唯一の百貨店として親しまれたが、業績の悪化とビル老朽化に伴い2013年2月に閉店。その後、市役所仮庁舎として使われたのち解体されていた。
旧近鉄松下百貨店。
ホテル、タワマン、オフィス、商業施設などで構成
徳山デッキの敷地面積は約1.2ヘクタールで、駅前にあたり駅との連絡通路がある6階建てオフィスビルのD1棟、立駐・商業施設のD2棟、12階建てのビジネスホテル「グリーンリッチホテル徳山駅前」のあるD3棟、18階建てのタワーマンション「プレミスト徳山ザ・レジデンス」(すでに完売)、多目的広場のデッキパークから構成される。
徳山デッキ構成図とロゴタイプ(公式サイトより)
徳山駅前地区市街地再開発組合によって2021年2月に着工、2022年より順次開業していた。総事業費は約122億円、そのうち約34億円は国と周南市からの補助金を活用している。
商業フロアの核店舗は市内初「業務スーパー」
徳山デッキの商業フロアはD1~D3棟の下層階。D1棟の2階部分はJR徳山駅とデッキで接続される。
総テナント数は約30店舗だが、2024年4月時点では複数の空き区画があり、今後のテナント充実が期待される。
徳山デッキ平面図(公式サイトより)
核店舗はD2棟の1階に出店する「業務スーパー徳山デッキ店」。
業務スーパーは2024年4月18日に開店。周南市初出店で、徳山デッキを管理するパークタウン商業運営によるフランチャイズ店舗となる。
そのほか、D1~D3棟の下層階には100円ショップ「ワッツウィズ」、旅行代理店「JTB」や市の観光案内所、地元飲食店、医療機関、金融機関などが入居する。
2024年4月20日~21日には、街開きイベントが開催される。
業務スーパー徳山デッキ店
山口県周南市銀座1丁目31番地 徳山デッキD2
営業時間:10時~19時
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