そごう徳島店、レストランの閉店相次ぐ-旧そごう商事「ファミリーレストラン」「まるかつ亭」「京まいこ」は2019年8月21日閉店

徳島県徳島市のJR徳島駅前にある百貨店「そごう徳島店」9階レストラン街の飲食店の閉店が相次いでいる。
2017年4月のイオンモール徳島開店に前後してイタリアン「ディアー」、「コーヒーハウスアンカー」など複数店が閉店していたが、2019年8月21日には直営レストラン的存在であった「そごう徳島店ファミリーレストラン」「とんかつ ○かつ亭(とんかつまるかつ亭)」「京風ラーメン 京まいこ」も閉店。残る店舗は2店舗のみとなった。

そごう徳島店。

そごう商事の系譜を組む徳島そごうの飲食店、全店閉鎖

そごう徳島店は1983年10月に、徳島駅前再開発ビル「アミコ」の核テナント「徳島そごう」として開業。2002年9月からは旧そごうグループ経営破綻に伴う運営体制の変更、直営化により「そごう徳島店」として営業が行われている。
そごう徳島店9階レストラン街(名店食堂街)は「水の流れるレストラン街」として開業。開業以来長らく、そごう商事直営の飲食店「ファミリーレストラン」「双葉亭(現・まるかつ亭)」「京まいこ」に加え、赤坂四川飯店グループの中華料理店「徳島四川飯店」や杉並藪蕎麦系列の「徳島やぶそば」(神田藪蕎麦系列に移行した後閉店)など多くの飲食テナントが営業していたが、四川飯店や藪蕎麦は2015年までに閉店。レストラン街の名物であった「人工の川」についても経営合理化の一環で撤去されている。

そごう徳島店ファミリーレストラン。

そごうファミリーレストラン」「まるかつ亭(旧・双葉亭)」「京まいこ」の3店舗は、そごう商事直営飲食店として開店したものであったが、2001年10月に旧そごうグループ経営再建の一環により飲食事業を「西洋フードシステムズ(旧・レストラン西武)」に売却。2002年1月の英国コンパスグループ傘下入りに伴う「西洋フード・コンパスグループ」への経営体制変更、2007年8月のレストラン事業(西洋レストランシステムズ)分社化及び川中商事(現・アンドモワ)への事業売却後も、百貨店内店舗である3店舗は引続き西洋フード・コンパスグループによる運営が行われていた。

まるかつ亭(双葉亭)。

そごうファミリーレストランは最盛期、全国のそごうグループ百貨店各店舗で展開されていたが、親会社の経営破綻やレストラン街の改装に伴い国内唯一の店舗となっていたため、全店舗が姿を消すこととなった。

そごうレストラン街、2店舗のみ-ほぼ空き店舗に

先述したとおり、レストラン街ではここ数年間店舗撤退が相次いでいたため、残る店舗はうどん「鳴門舩本」、中華料理「大唐」の2店舗のみ。貼り紙が貼られた空き店舗が多く並ぶ状況となってしまっており、早期のリニューアルが望まれる。

閉店の貼り紙が並ぶ。
(撮影:スーパーで働くマンさん)

追記:そごう徳島店は閉店を発表した。

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