カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ松山大街道店、2020年10月30日開店-キスケパーキング三番町に

愛媛県松山市の大街道商店街近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ松山大街道店」が2020年10月30日に開業する。

ドン・キホーテ松山大街道店。

ドンキ、大街道に松山2号店

ドン・キホーテが出店するのは大街道商店街と三番町通りの交差点近くに建設されるキスケパーキング三番町の下層階。
もともとこの場所にはキスケパーキング三番町と坐・和民があったが、再開発がおこなわれていた。

新たなキスケパーキングは地下1階・10階建てで、そのうちドンキが出店するのは1階と地階。店舗面積は2,306㎡。
商品構成は、食品、酒、日用消耗品、家庭雑貨品、化粧品、ブランド品、家電製品、衣料品、玩具・バラエティ、カー用品、ペット用品などで、地域のお客の生活に寄り添う「インフラ型店舗」を目指すほか、近隣の飲食店需要に対応して、酒や大容量品などの持ち帰りが困難な商品の無料配送サービスを実施するとしている。
駐車料金は、店内で買い物をすると30分間無料、さらに税抜き500円以上の購入で1時間無料とする。

ドン・キホーテ松山大街道店

住所:愛媛県松山市三番町二丁目3-7
営業時間:10時~翌3時

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松山銀天街GET!、2020年9月30日閉館-旧サティ、再開発で2023年度に複合ビル完成へ

愛媛県松山市の松山銀天街にある商業ビル「松山銀天街GET!」が再開発のため2020年9月30日に閉館した。

銀天街GET!

旧ニチイ・サティの銀天街GET、47年の歴史に幕

「松山銀天街GET!」は1973年11月に「ニチイ松山店」と専門店街を併設した「ラブリープラザ」として開業。建物は地下1階、地上5階で店舗面積は5,577㎡。
ニチイは松山サティに業態転換したのち、運営するマイカルの経営悪化もあり1999年6月に閉店した。
その後はママイ(本社:愛媛県新居浜市)のスーパー「フレッシュバリュー」を核にハニーズ、セリアなどの商業テナント、ハローワークなどの公共施設、パソナなどのオフィスが出店する「松山銀天街GET!」となっていた。
しかし建物の老朽化などもあり、2015年には「湊町三丁目C街区地区市街地再開発準備組合」などが出資する湊町三丁目C街区開発株式会社が設立され、再開発計画が始動。近年はテナントの撤退が進められており、2020年7月には核店舗のママイが閉店していた。

銀天街GET跡、再開発でマンションと商業施設に

再開発後には、低層階が商業施設と公益施設、高層階が立体駐車場となる商業棟と、大京などによる分譲マンション棟が建設される計画となっている。

銀天街GET跡再開発の構想(再開発会社のHPより、初期案)。

今後、建物の解体を開始。2023年度中に新たなビルが完成することとなる。

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イオンモール名古屋みなと、2021年2月28日閉店-TOHOシネマズは11月先行閉館

愛知県名古屋市港区のあおなみ線荒子川公園駅前にあるショッピングセンター「イオンモール名古屋みなと」が2021年2月に閉館する。
(情報があれば追記します)
追記:閉店日は2月28日となる。

イオンモール名古屋みなと。

「半屋外」の特徴的な商業施設

イオンモール名古屋みなとは「ジャスコ名古屋みなと店」を核とする「ベイシティ品川」として1999年11月開業。のちに「イオン名古屋みなとベイシティショッピングセンター」となった。
店舗面積は48,650㎡で煉瓦製造などで知られる品川リフラクトリーズが建物を所有、売場は1階から4階。米国企業などが中心となって設計した、屋根をテントとする半屋外の「オープンモールに近いエンクローズドモール型」の建物であることが特徴である。

館内は半屋外の構造で、空調が効かなかった。

2011年には名称を「イオンモール名古屋みなと」「イオン名古屋みなと店」と改め、2012年には上新電機などを導入する改装を実施している。

競争激化で空き店舗増加-シネコンは11月閉館

名古屋市港区内には2014年に「イオンモール名古屋茶屋」が、2018年には「ららぽーと名古屋みなとアクルス」が開業するなど競争が激化している。
そうしたなか「イオンモール名古屋みなと」では競争激化に加えて半屋外という使いづらさもあって空き店舗が増加しつつあり、2020年11月30日にはモール内(別館)のシネコン「TOHOシネマズ名古屋ベイシティ」が閉館することを発表していた。
近年は空き店舗をイベントスペースとして活用する事例もみられ、また2017年からはモール全館を使ったコスプレイベント「コスモール」も実施されていたが、開業21年での閉館となってしまった。
閉館後の跡地活用などについては、10月時点は発表されていない。
イオン名古屋みなと店は都商研の取材に対し「店舗では今後の営業などについて回答することはできない」としている。
(撮影:プラザ@ヨシヅヤ愛好家さん

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エアアジア・ジャパン、2020年12月5日全航路廃止-新型コロナの影響で日本撤退

愛知県の中部国際空港を拠点とするマレーシア系LCC「エアアジア・ジャパン」(本社:愛知県常滑市)が、新型コロナウイルス感染拡大のため2020年12月5日までに全航路を廃止し、日本から撤退することを10月5日に発表した。

エアアジア(中部国際空港)。
写真はタイエアアジアXの機材。

2017年に日本再進出-福岡に就航したばかりだった

エアアジアは2011年に全日本空輸(ANA)と提携してエアアジア・ジャパンを設立、2012年8月に就航。しかし同社は2013年に提携解消し、エアアジア・ジャパンはバニラ・エアへと社名変更、2019年にはピーチ(Peach Aviation)に吸収された。
現在のエアアジア・ジャパン(2代目)は2014年にエアアジアと楽天、ノエビアHD、アルペンなどの出資により設立され、2017年10月に就航したもの。中部国際空港を拠点に2020年春時点で中部から新千歳・仙台・桃園に就航していた。

中部空港内の広告。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により4月から全便を運休。
夏に運行を再開し、新たに福岡便を就航させたものの、10月1日から再び全便を運休していた。
保有機材は3機(エアバスA320-214型)。全てリースであるが、2020年中にも機材を増やす計画であったという。
新型コロナの感染拡大による航空会社の事業撤退は、日本国内で初の事例となった。
なお、タイ・エアアジアXなどグループが運行する国際便については10月時点では「休航」のままとなっている。

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紀ノ国屋スット目白駅店、2020年10月16日開店-紀ノ国屋で初の「無人店舗」

東京都豊島区のJR目白駅(改札外)にあるJR東日本グループのミニスーパー「紀ノ国屋アントレ目白駅店」が、無人スーパーにリニューアルされて「KINOKUNIYASutto(紀ノ国屋スット)目白駅店」として2020年10月16日に開業する。

紀ノ国屋スット目白駅店(リリースより)。

紀ノ国屋の無人店舗、無人コンビニのノウハウ活用

紀ノ国屋スットは、無人決済店舗の開発を進めるTOUCH TO GOと共業したもの。同社は高輪ゲートウェイ駅で同名の無人コンビニの運営もおこなっている。

追記:無人コンビニ「TOUCH TO GO」。

コンセプトは「スッと寄るだけで楽しい紀ノ国屋」で、店舗面積は40㎡。
無人コンビニ「TOUCH TO GO」と同様の無人決済システムを導入。利用方法は専用ゲートが開いたらゲート内に入り、商品を手に取り(バッグなどに入れることも可)、出口でタッチパネルの表示内容を確認して支払いをするだけ。決済方法は、交通系IC・クレジットカードでおこなう。
アプリの事前登録などをする必要はなく、気軽に利用することができるとしており、新しい生活様式への対応と省人化による店舗オペレーションコストの低減を目指すという。

KINOKUNIYA Sutto 目白駅店

住所:東京都豊島区目白3-3-1 目白駅構内(改札外)
営業時間:平日8時~20時、土日祝8時~19時

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上新電機、大阪日本橋店舗の再編を2020年10月25日開始-建替え・統廃合で全3館体制に

大手家電量販店「上新電機」(本社:大阪市浪速区)は、大阪日本橋エリア6店舗を2店舗に集約し、2店舗を1つの都市型店舗として建替リニューアルすることを2020年9月28日に発表した。
店舗の統廃合は10月25日から段階的に行われる。

日本橋の雄「ジョーシン」、日本橋で新たな挑戦

上新電機は1948年5月にパーツ販売店「上新電気商会」として創業。現法人は1950年2月に設立、1958年4月に現在の社名となった。同社は1976年11月の日本橋本店出店を機に大型店の出店を本格化、地場大手流通グループや地場家電量販店との業務提携により、日本橋から全国チェーンへと規模を拡大した。
しかし、1990年代以降はロードサイド型家電量販店との競争が激化したほかビック・ヨドバシの大阪市中心部進出や有力FCの脱退も重なり、店舗網を三大都市圏と北陸甲信越・山形県に縮小した。

2000年代の日本橋では家電店の撤退が相次いだ。

2000年代からは「唯一の関西資本の家電量販店」を謳い、店舗の積極的なスクラップ&ビルドや阪神タイガースとのスポンサー契約を打ち出すなど、同社の地盤である日本橋を中心とした関西への経営資源集中を推し進めている。
今回の大阪日本橋エリア店舗統廃合は、「旧耐震基準により建設された店舗の改善措置」「建て替え・耐震補強工事」を理由とする。
具体的には、大阪日本橋エリア6店舗を「ジョーシン日本橋店(現・J&Pテクノランド)」「ジョーシンスーパーキッズランド本店」2店舗に集約、「ジョーシン日本橋1ばん館」「ジョーシンディスクピア日本橋店」を1つの都市型店舗「ジョーシン(仮称)新日本橋1ばん館」として建替えリニューアルする。

同社最古の大型店「キッズランド」は耐震補強で存続

ジョーシンスーパーキッズランド本店は、1976年11月に上新電機の大型店1号店「ジョーシン日本橋本店」として開店。営業フロアは1~5階、店舗面積は1,571㎡。
日本最大級の模型の大型専門店」を謳い、鉄道模型やラジコン、プラモデルを中心とした商品構成を特徴としていたが、耐震補強・改装工事のため2020年10月12日をもって一部休業。
キャラクター館の売場を引継ぐ形で11月28日に再開店する予定となっている。

ジョーシンスーパーキッズランド本店。

J&Pはパソコン専門店から総合家電量販店に転換

ジョーシンJ&Pテクノランドは、1981年10月に「J&P」として開店。営業フロアは1~5階、店舗面積は3,578㎡。開店以来、同社が全国展開していたパソコン専門店ブランドの本店としての役割を担っていたが、2020年11月1日をもって閉店。同社の家電量販店「ジョーシン日本橋店」として11月7日に再開店することとなった。

キャラクター館(旧・ガンダムズ)は閉店

ジョーシンスーパーキッズランドキャラクター館は、1982年10月に上新電機が「森弥電気商会」の店舗を引継ぐ形で開店。店舗面積は1,021㎡。
上新電機グループ最小規模の家電量販店「ジョーシン日本橋もりや館」(運営:森弥電気商会)を経て、2000年には上新電機直営の音楽・映像・テレビゲームソフト専門店「ディスクピアゲームデポ」として業態転換したが、ディスクピア日本橋店本館との統廃合のため2004年をもって閉店。
2004年7月には同社のサンライズ・創通公認ガンダムグッズ専門店「ガンダムズ日本橋店」(近隣から移転)として業態転換、2010年3月のリニューアルで現在の店名となった。

ジョーシンスーパーキッズランドキャラクター館。

外壁に施された巨大な「ガンダム」は、大阪日本橋のシンボルのひとつとなっていたが、スーパーキッズランド本店1階への移転・統廃合のため、2020年11月23日をもって閉店することとなった。

日本橋1ばん館・ディスクピアは建替えて1館に

ジョーシン日本橋1ばん館は1979年10月に開店。営業フロアは1~6階、店舗面積は2,698㎡。同社大阪日本橋エリアの店舗としてはスーパーキッズランド本店に次ぐ歴史があるが、新・日本橋店(現・J&P)への移転統廃合のため、6階アウトレットフロアを2020年9月27日に閉鎖、残る全フロアを11月3日に閉鎖する。
日本橋1ばん館の建物は閉店後は解体、跡地には「立体駐車場および事務所棟」が建設される予定。
ジョーシンディスクピア日本橋店は1986年10月に開店。音楽・映像館の営業フロアは1~6階、テレビゲーム館の営業フロアは1~2階、店舗面積は2,037㎡。
2000年代にはヨドバシカメラとの業務提携店舗「カメラのエキサイト日本橋店」跡に売場を拡張し、同社最大規模となる音楽・映像・テレビゲームソフト専門店となったが、新・日本橋店(現・J&P)1階への移転・統廃合のため2020年10月25日をもって閉店することとなった。
ディスクピア日本橋店は、同社が展開する大阪日本橋エリアの他店舗と異なり、複数棟の建物を1店舗(2館)として扱う複雑な構造となっている。そのため、同店閉店後は解体、跡地には新たな都市型店舗「(仮称)新日本橋1ばん館」が建設される予定となっている。

ジョーシンディスクピア本店(手前)と日本橋1ばん館(奥)。
1つの都市型店舗となる。

(仮称)新日本橋店1ばん館について同社は、高級オーディオや音楽・映像ソフト、ハイスペック自作PCに加え、EC事業との連携・リユースビジネス活性化の拠点機能をも併せ持つ店舗として刷新する方針を示しているが、新店舗の開店時期など詳細は未定という。

上新電機の大阪日本橋店舗「最盛期の1割」に

上新電機は1990年代、グループ会社の店舗をあわせて大阪日本橋エリアに20店舗ほどを展開していたが、2000年代から小規模店舗の閉鎖、商品カテゴリが重複する店舗の統廃合を行うなど、分散する店舗の集約を進めていた。
2020年4月の同社免税店旗艦店「ジョーシンスーパーでんでんランド」閉店後は、大阪日本橋エリア6店舗体制となっていたが、今回の店舗統廃合により「ジョーシンスーパーキッズランドキャラクター館」を閉店、建替えのため「ジョーシン日本橋1ばん館」「ジョーシンディスクピア日本橋店」を一時閉店するため、店舗数は「最盛期の1割」となる2店舗に減少。
統廃合完了後は「日本橋本店(現・J&P)」、「日本橋1ばん館(ディスクピア跡地)」、「スーパーキッズランド本店」の3店舗体制とする計画となっている。

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池袋マルイ、2021年8月閉店-池袋西口の丸井シティ、44年の歴史に幕

東京豊島区の池袋駅西口にあるファッションビル「池袋マルイ」(丸井池袋店・マルイシティ池袋)が、2021年8月に閉店する。

池袋マルイ。

かつて池袋に多店舗展開していた丸井

池袋マルイは池袋西口共同ビルに1977年2月に開店。建物は日本土地建物が所有する。開店時にはすでに西口・東口に丸井の既存店があったため(東館は代替閉店)当初は「丸井ニュー池袋西口店」の名称だったという。このほか、かつては家具店「丸井インザルーム池袋」など複数の別館があったが、いずれも閉店している。
2020年現在は「池袋マルイ」として営業(看板は「マルイシティ池袋」のまま)。丸井直営売場のほか、GAP、サマンサタバサ、グローバルワークなどファッション店舗に加え、仏壇・仏具光雲堂、セリア、カメラのキタムラ、ココカラファインなど雑貨店や生活に便利な店舗など様々なテナントが出店する。
また、かつて飲食店と売場であった8階は2014年から「ビックカメラ」「コジマ」が池袋本部のオフィスとして利用している。

建物は築50年近く

丸井は今回の閉店について競争が激化しているためであるとしている。近くには立教大学もあり、学生向けの店舗も多い立地だが、その一方で新型コロナの影響で休業している店舗もあるという。
建物は築50年近くであるため、近い将来に再開発がおこなわれる可能性もあろう。

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静岡マルイ、2021年3月閉店-静岡モディは営業継続

静岡県静岡市葵区のJR静岡駅・静鉄新静岡駅近くにあるファッションビル「静岡マルイ」(丸井静岡店)が、2021年3月下旬に閉店する。別館の「静岡モディ」については営業を継続する。

静岡マルイ(丸井静岡店)。

丸井静岡店、モディのみでの営業に

丸井静岡店は1969年9月に開店。1995年には現在B館(現在の静岡モディ)が開店し、二館体制となっていた。二館合計の店舗面積は13,456㎡。
丸井はかつて静岡県を中心に東海地方に沼津、清水、浜松など多店舗展開していたが、2009年に丸井の家具販売店「インザルーム名古屋」が閉店して以降は静岡店が東海地方唯一の店舗となっている。2016年には別館である「B館」がモディに転換した。
静岡マルイ(丸井静岡店)の店舗面積は7,920㎡。
2020年現在、マルイには丸井直営の売場のほか、ジルスチュアート、サマンサタバサ、タケオキクチ、ポールスミス、DHC、ファンケル、スターバックスなどが出店する。
また、モディにはマイケルコース、キャンドゥ、M・A・Cなどが出店する。

静岡モディ。

閉店は郊外店などとの競争激化による売り上げの低下によるものだとみられる。一部テナントはモディなどへの移転もあると思われるが、2020年10月時点は発表されていない。
静岡モディについてはマルイ閉店後も営業を継続するとしている。

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マザーピア、2020年10月25日全店閉店-上新電機のドラッグストア、ウエルシアHDに店舗譲渡

大手家電量販店「上新電機」(本社:大阪市浪速区)は、同社のドラッグストア店舗「マザーピア」全6店舗を2020年10月25日に全店閉店する。さらに、店舗をイオングループの大手ドラッグストア「ウエルシアHD」「ウエルシア薬局」(本社:東京都千代田区)に、2020年11月2日を目処に譲渡する。

マザーピア寝屋川店(旧・ジョーシンねやがわ店)。

ジョーシン小型店を薬店に転換した「マザーピア」

上新電機は、1995年3月にマザーピア業態1号店となる和泉府中店(大阪府泉大津市)を開店。
家電量販店「ジョーシン(Joshin)」小型店舗を業態転換する形で店舗網を拡大、家電量販店母体のドラッグストアとして生活必需品から自動車用品まで幅広く品揃えするなど、競合他社にはない独特な売場づくりを特徴としていた。
2020年9月現在は、大阪府内5店舗(和泉府中店、津久野店、深井店、寝屋川店、西岩田店)、奈良県内1店舗(新大宮店)を展開。いずれの店舗も100円均一売場(一部店舗はWatts with)やペット用品売場を併設する。

マザーピア、10月25日に全店閉店-閉店セール開催

独特な売場づくりを特徴としていたマザーピアであるが、上新電機全体の売上高・利益・資産・負債(2020年3月期)に占める割合はそれぞれ1%未満であったという。
ウエルシアへのマザーピア店舗全6店舗譲渡について、同社は本業への経営資源集中、ウエルシアは近畿地区におけるドミナントのさらなる強化を目的として挙げている。
マザーピア6店舗は10月3日より閉店セールを開催しており、10月25日19時に全店閉店する。
これらの店舗のすべてが「ウエルシア」の店舗となるかどうか、またウエルシアとなった場合の開店時期などについては、10月7日時点は発表されていない。
(情報があれば追記することがあります)

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清水サービスエリア、2020年1月18日リニューアル開業-NEXCO中日本の「日本美食天堂」誕生

台湾・台中市清水区(日本時代の読み:きよみず)の「福爾摩沙高速公路清水服務区(Formosa Freeway Qingshui SA/フォルモサ高速 清水サービスエリア)」に、中日本高速道路(NEXCO中日本)グループの飲食・物販フロア「JAPAN SKY DINE 日本美食天堂」が2020年1月18日午前11時(現地時間)に開業した。
JAPAN SKY DINE 日本美食天堂。

新東陽グループが運営する台湾最大級の高速道路SAPA

清水SAは2003年6月に開業。建物は地上3階建で、延床面積は5,651㎡、年商は約30億円(7.5億台湾元)。
新東陽グループの高速道路SA・PA運営会社「新東陽国道服務区」が施設運営を担っており、1~2階にはテナントとして台湾地場大手牛肉麺チェーン「三商巧福」やフライドポテト専門店「愛爾蘭瘋薯(Ireland’s Potato)」、カフェ「星海咖啡(Star Sea Coffee)」など飲食店が出店する。

台中市清水区(SAは右に写る)。

清水SA、NEXCO中日本の「日本流サービスエリア」に

JAPAN SKY DINE 日本美食天堂は清水SAの3階に出店するもので、運営はNEXCO中日本系SA・PA運営会社(中日本エクシス)の現地法人「艾客思国際」、運営プロデュースはパークPFI(都市公園民間受託運営)事業を手掛けるデジサーフ傘下の現地法人「伊瑪榭(eマルシェ/E MARCHE)」が担う。
JAPAN SKY DINEでは「」をテーマに、テナントとして静岡県富士市に本店を構えるラーメン店「らーめんたいざん」や北海道を拠点するK.A.M rich foods(カムリッチフーズ)プロデュースの「北海道水産」、丼専門店「京都どんぶり」、うどん・てんぷら・おにぎり店「姓屋」、コーヒー・カフェ・カレーショップ「新宿カフェ&カリー」など飲食店5店舗が出店。
JAPAN SKY DINE 日本美食天堂 フードコート。

日本のお菓子・雑貨などを取扱う物販コーナー「日本観光物産館」や情報発信コーナーを併設するなど、日本流のSA・PAを展開する。
JAPAN SKY DINE 日本美食天堂 日本観光物産館。

JAPAN SKY DINEの開業に合わせて、新東名高速道路清水PAとフォルモサ高速公路清水SAは「姉妹提携協定」を締結、各種イベント開催による相互集客を目指していくとしている。
JAPAN SKY DINE 日本美食天堂 開業式典。
(ここまで画像は公式サイト・ニュースリリースなどより)


清水PA(日本)。

JAPAN SKY DINE  日本美食天堂 

住所:台湾 台中市清水区呉厝二街89号 清水SA
営業時間:10時~21時

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