カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ekieザッカマルシェ、2024年秋新装開業-広島初「成城石井」食品核に増床リニューアル、新駅ビルと一体化

広島県広島市南区のJR広島駅ビル「ekieザッカマルシェ」が2024年秋(9月下旬~10月上旬)を目処に増床リニューアルする。

ekie第1期開業エリアだった「ザッカマルシェ」

ekieは2017年10月に開業。店舗面積は約9,000㎡(第1期線路上空エリア:約1,700㎡/第2期高架下エリア:約7,300㎡)。
開発コンセプトに「広島の新しい目抜き通り」を掲げ、線路上空エリア「ザッカマルシェ」には、西日本初となる三越伊勢丹のコスメセレクトショップ「ISETAN MiRROR Make & Cosmetics(イセタンミラー)」を始め、中四国初の「Lindt(リンツ ショコラカフェ&ブティック)」や文具雑貨店「Smith(スミス)」、セレクトショップ旗艦店「URBAN RESEARCH Store」やライフスタイルストア「PLAZA」など22店舗が入居していた。(2024年5月現在は19店舗/店舗面積1,482㎡)

ekieザッカマルシェ。

新駅ビル開業にあわせて増床リニューアル

ekieザッカマルシェ新装開業は、2025年春開業予定の「広島駅新駅ビル」整備にあわせたもので、新施設との線路上空部分(約674㎡)を活用し増床リニューアルする。店舗面積は約1,482㎡。増床リニューアル約674㎡
増床部分には広島初となる高品質食品スーパー「成城石井」を核に、中四国初となるコスメ・フレグランス「CHANEL FRAGRANCE & BEAUTY(直営店)」「BAUM」「MUCHA」「SuiSavon-首里石鹸-」といった7店舗が新たに入居。新駅ビルと接続し、フロアがシームレスに繋がるとしている。

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G-7ホールディングス、ボン・サンテを2024年7月1日買収-神戸物産系業務スーパーFC最大手、全国200店舗達成

業務スーパーFC最大手「G-7ホールディングス」(本社:神戸市須磨区)は、事業持株会社「エルアイイーエイチ(LIEH)」(本社:東京都中央区)から業務スーパーFC「ボン・サンテ」(本社:東京都葛飾区)を2024年7月1日付で完全子会社化する方針を5月14日に発表した。

業務スーパー最大手「G-7」、首都圏で事業拡大

G-7ホールディングス(G-7 グループ)は1975年10月に創業。
同社は長らく、関西での自動車用品専門店「オートバックス」FC展開を主力としていたが、2002年4月の神戸物産系食品ディスカウント「業務スーパー」FC展開を機に多角化。2020年4月から2022年4月にかけて、PPIHから旧ユニー系都市型食品スーパー「miniピアゴ(現リコス)」を段階的に買収するなど、首都圏での事業拡大を打ち出していた。

G-7スーパーマート運営の業務スーパー。

首都圏業務スーパーFC大手、G-7傘下に

ボン・サンテは1969年4月に酒販店として創業。2005年6月にアルミダイカスト大手「東理ホールティングス(現LIEH)」完全子会社となった。2021年4月には神奈川県川崎市の食肉卸「エルモアミート」を完全子会社化し、2022年5月に食肉事業部として吸収合併するなど、生鮮3品(青果・水産・食肉)を自社グループで展開可能な体制を構築。2024年5月現在は業務スーパーを首都圏1都3県に15店舗を展開する。

ボン・サンテ運営の業務スーパーもG-7グループとなる。

G-7HDによるボン・サンテの買収は「首都圏における業務スーパー事業において多くのシナジー効果が期待できること」によるもので、食肉事業(旧エルモアミート)を除く全事業(業務スーパー事業)を取得する予定。
今回の買収により、G-7HD傘下の業務スーパーは207店舗(G-7スーパーマート192店舗/ボン・サンテ15店舗)となる。

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帝国ホテル東京タワー館、2024年6月30日閉館-本館は2030年度閉館、再開発へ

東京都千代田区の有楽町駅近くにある老舗ホテル「帝国ホテル東京タワー館」(帝国ホテル東京 インペリアルタワー)が、2024年6月30日に閉館する。

帝国ホテル東京タワー館。

帝国ホテル再開発、いよいよ始動

帝国ホテル東京タワー館(帝国ホテル東京 インペリアルタワー)は帝国ホテル東京の別館として1983年に開業。宿泊機能のみならず、大型オフィスを備えた複合ビルだった。
閉館は再開発のため。すでにオフィス部分と客室、バーラウンジなどは撤退・閉鎖されており、5月時点は建物のなかの一部飲食店などが営業を続けていた。

全街区の再開発は2036年度完成予定

帝国ホテルは、1970年に竣工した帝国ホテル東京本館についても再開発計画を発表している。
今後、本館は2030年度まで営業を続けたのち、内幸町一丁目街区全体の再開発がおこなわれる予定だ。

帝国ホテル・内幸町一丁目街区の再開発イメージ。(ニュースリリースより)

内幸町一丁目街区の再開発は帝国ホテルの周辺エリアも含めるかたちで、今後2036年度ごろの完成をめざして工事が進められる計画となっている。

帝国ホテル・内幸町一丁目街区の再開発スケジュール。(ニュースリリースより)

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ふじアシル砂川店、2024年5月22日閉店-アイヌ語冠した旧ふじ旗艦店、道北アークスのアシル業態は1店舗のみに

北海道砂川市の国道12号線沿いにある道内流通大手「アークスグループ」系総合スーパー「スーパーチェーンふじアシル砂川店(ASIRUすながわ)」が、業態転換にともなう大規模改修工事のため、2024年5月22日午後5時をもって閉店する。

ふじの旗艦店として誕生

アシル砂川は1998年に開業。建物は平屋建で店舗面積は3,959㎡。中道リースが所有する。
開業当初は、道北地場大手「ふじ(現道北アークス)」砂川市内初の店舗として、直営総合スーパーを核にドラッグストア「サッポロドラッグストア(サツドラ)」や北海道地場大手玩具店「おもちゃのポプラ館」といった専門店を展開。
アシル砂川は運営会社の再編や専門店「ダイソー」「ゲオ」の入替えを経て、2024年5月時点まで市内最大のショッピングセンターとしての地位を確立していた。

アシル砂川。

新しい「アシル」、新しい「アークス」に

都商研による道北アークス(旧ふじ)幹部への取材によると「アシルはアイヌ語で新しい」に由来する施設名であり、核店舗のふじアシル砂川店は近隣の同社系公設民営食品スーパー「Daマルシェ」への弁当惣菜ベーカリー供給拠点としての役割を担う重要な店舗であった。
ふじアシル砂川店は2024年5月23日から大規模改修工事を実施し、6月1日に同社の主力業態「スーパーアークス砂川店」として新装開店する予定となっている。

アシルは奈井江1店舗のみに

アシル砂川の業態転換により、同業態は空知郡奈井江町の「アシルマート奈井江店」1店舗のみとなる。

スーパーチェーンふじアシルマート奈井江店。

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やっぱり食堂名古屋大須店、2024年5月21日開店-やっぱりステーキ初「沖縄Aランチ」新業態、既存店でも定食展開

愛知県名古屋市中区大須に、沖縄地場大手飲食グループ「ディーズダイニング」の新業態「やっぱり食堂名古屋大須店」が2024年5月21日に開店する。

やっぱり食堂名古屋大須店。

やっぱりステーキ愛知進出の足掛かりとなった店舗

やっぱりステーキ大須仁王門通店は2019年2月に愛知県1号店として開店。
大須仁王門通店は、東海地方地盤の大手イタリアンレストラン「ピッツェリアマリノ」によるFC店舗として、東海3県での多店舗化の足掛かりとなったが、近隣店舗との統廃合(大須まねき猫前店)を背景に2023年5月28日をもって閉店した。
同年7月29日にはディーズダイニング本州初となる新業態「肉とニンニクそして飯大須仁王門通店」として新装開店し、沖縄郷土料理由来の看板商品「ゆし豆腐麻婆」や主力業態由来の新商品「ミスジ焼きしゃぶ」を提供したが、同様の理由で2024年5月上旬をもって閉店していた。

肉とニンニクそして飯大須仁王門通店。
本州初出店にあわせてメニューも刷新した新業態だった。

新業態の看板は沖縄定番「Aランチ」

やっぱり食堂は、やっぱりステーキの新業態として「大人のお子様ランチ」「大人様ランチ」を掲げ、沖縄で広く普及している定食メニュー「Aランチ」を展開。

やっぱり食堂Aランチ。

トッピング全部載せメニュー「モンスターランチ」(総重量約2kg)など、自分の好きな食材(トッピングメニュー)で定食をカスタマイズ可能な要素を盛り込む。

やっぱり食堂モンスターランチ。

既存業態での「やっぱり食堂」提供も

ディーズダイニングは「やっぱり食堂は今後、やっぱりステーキの一部店舗へ導入予定」であるとしており、溶岩焼きステーキとAランチが並ぶ日も近そうだ。

やっぱり食堂名古屋大須店

住所:愛知県名古屋市中区大須2丁目29番9号
営業時間:11:00〜20:00(L.O19:30) 

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東映会館、2025年夏閉館-東映最後の直営劇場「丸の内TOEI」営業終了、本社は京橋エドグランに

東京都中央区にある大手映画配給会社「東映」系複合施設「東映会館」が2025年夏をもって閉館する。

国内最大の直営劇場網敷いた東映の本社兼旗艦劇場

東映会館は1960年9月に開業。開業以来、東映本社と東映直営館「丸の内TOEI①(旧丸の内東映)」「丸の内TOEI②(旧丸の内東映パラス)」を核とする複合施設であった。
東映は高度経済成長期、国内最大の直営劇場網を展開。グループ会社を通じ、大都市圏を中心に劇場を核とする東映会館を展開していたが、映画興行の主流が郊外型のシネマコンプレックスに移行したことで、直営館は丸の内TOEIのみとなった。

東映主導で再開発

東映会館の閉館と再開発は、建物設備老朽化によるもので「継続使用した場合は多額の修繕費用および改修費用が見込まれるため、収益不動産として再開発を行い、最大限の有効活用」を決定したとしている。

東映会館。

全国の主要東映直営劇場のうち、新宿東映会館跡地は「新宿三丁目イーストビル(新宿マルイアネックス・新宿バルト9)」、名古屋東映会館跡地は「京楽産業サンシャインサカエ」、梅田東映会館跡地は「御堂筋フロントタワー(WeWork御堂筋フロンティア)」、小倉東映会館跡地は高級賃貸マンションとなったが、丸の内の東映会館は「ホテル・店舗を中心とした商業施設」として自社主導で再開発をめざすとしている。

本社機能は京橋エドグラン、興行はTジョイに

東映会館閉館により、東映の興行機能はグループのシネマコンプレックス「ティ・ジョイ」に一本化、本社機能は「京橋エドグラン」に移転する。

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かるかや、2024年6月30日閉店-漫画「孤独のグルメ」舞台の老舗うどん店、西武池袋本店リニューアルで

東京都豊島区の百貨店「西武池袋本店」9階屋上にある老舗うどん店「かるかや」が2024年6月30日をもって閉店する。

西武池袋本店の老舗うどん店

かるかやは東京都墨田区向島で創業。1968年に現在の西武池袋本店に移転、2024年5月現在は地下1階に製麺所「直営店かるかや」、9階屋上に「手打ちうどんかるかや」を展開する。

孤独のグルメにも登場、数度のリニューアル乗り越えたが

手打ちうどんかるかやは、人気漫画「孤独のグルメ」(原作:久住昌之/作画:谷口ジロー)に登場する老舗で、武蔵野うどんの名店として知られていた。

手打ちうどんかるかや。

かるかやは2011年11月の店舗リニューアル、2015年4月の屋上庭園「食と緑の空中庭園」新装開業にあわせて姿を変えたもの、西武池袋本店屋上唯一の軽食店として営業を継続。西武池袋本店利用客を中心に長年親しまれていたが、ファンド主導での家電量販店「ヨドバシカメラ」の導入を目玉とする百貨店フロアの集約もあり、地下のリニューアルのため製麺所が確保できないとして歴史に幕をおろすこととなった。

追記:営業終了は未定となったとの情報もあるため、閉店が近づいた6月ごろ取材などができたならば最新情報を追記いたします。
但し、改装に伴い地階店舗の閉店・移転等は避けられない見込みです。
追記:6月30日で地階・屋上とも閉店。移転予定などは今のところなし。5月24日に現地(池袋西武)にて確認。

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小禄宮城りうぼう、2024年5月31日閉店-エスタジオ小禄の核店舗、最新店舗わずか6年で

沖縄県那覇市の地場百貨店系大型食品スーパー「小禄宮城りうぼう」が2024年5月31日午後8時をもって閉店する。

小禄宮城りうぼう。

沖縄初を称する複合医療施設の食品核だった

小禄宮城りうぼうは、社会福祉法人偕生会グループの複合施設「エスタジオ小禄」の食品核として2018年3月に開店。
コンセプトに「この店のそばで暮らす利便性を皆で創りあげる」を掲げ、産直野菜やイートイン、沖縄第一パン直営店「グラノ」など展開。沖縄県内初を称する「医療・介護・保育と運動の施設」との相乗効果を図った。

小禄宮城りうぼう。

既存店は積極リニューアル、選択と集中へ

リウボウストアは、2017年6月に開店した旗艦店「りうぼう古島マルシェ(現ユニオン古島店)」を始め、店舗規模や店歴に反して採算性の低い店舗の閉店を進める一方、既存店への「りうぼうセレクトマルシェ」「紀ノ国屋」導入といったリニューアルを積極的に打ち出しており、今後も選択と集中の動きが進むとみられる。

(画像は同社公式より)
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八百鮮魚崎南店、2024年5月17日開店-バロー八百鮮のトーホーストア承継1号店として兵庫県内初出店

兵庫県神戸市東灘区の六甲アイランド線南魚崎駅近くに、バローグループの生鮮食品スーパー「八百鮮魚崎南店」が2024年5月17日に開店する。

八百鮮、トーホー跡に新型店舗

八百鮮魚崎南店の建物は、2024年1月25日に閉店した「トーホーストア魚崎南店」跡の平屋建で建築面積は約1,318㎡、売場面積は約554㎡、延床面積は約1,224㎡。
八百鮮魚崎南店は同社兵庫県内初、ロードサイド初の店舗として、コンセプトに「生鮮市場」を掲げ、生鮮3品(青果・鮮魚・畜産)の想定売上構成比率85%に設定。
同社が強みとする日曜定休、在庫回転率重視という販売スタイルを構築し、折込チラシを原則配布しないEDLP型の販売促進策を採用する。

八百鮮魚崎南店。

八百鮮魚崎南店

住所:兵庫県神戸市東灘区魚崎南町4丁目2-18 
営業時間:午前10時~午後6時
※日曜日定休日

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マリノアシティ福岡、2024年8月18日閉館-跡地は三井アウトレットパーク視野、三井不動産・福岡地所の共同再開発事業に

福岡県福岡市西区小戸にある福岡地所系アウトレットモール「マリノアシティ福岡」が2024年8月18日をもって閉館する。

九州初の本格的アウトレットモール

マリノアシティ福岡は2000年10月に開業。敷地面積は85,200㎡、延床面積は81,400㎡。
開業当初は「九州初の本格的アウトレットモール」として、ディスカウントストア「ミスターマックス」を核に、食品スーパー「極東ファディ」やスポーツ用品店「スポーツデポ」といった大型専門店、アウトレット約40店舗を展開。シンボル施設として巨大観覧車を2機配置するなど、アウトレットモールながら日常利用を意識した複合的な館づくりをめざした。

マリノアシティ福岡マリナサイド棟。(大型専門店棟)

マリノアシティ福岡では、核店舗撤退や競合進出を意識し、2004年7月と2007年9月にアウトレット棟(地上2階建)を増築、2009年9月には日本最大の観覧車「Sky Dream Fukuoka」を台湾長栄集団(エバーグリーングループ)に売却するなど、軌道修正を図りつつリニューアルを進めた。

マリノアシティ福岡アウトレット棟。

直近では2017年7月に南棟1階の大規模リニューアルを実施、2019年9月にはタイトーの国内最大級屋内型スポーツアスレチック施設「ノボルト」(4,000㎡)を導入するなど、集客力向上を図ったもの、開業から24年が経過するなどアウトレットモールとしては老朽化が進んでいた。

福岡地所と三井不動産の共同再開発案件に

福岡地所とともに建替計画に参画する大手不動産ディベロッパー「三井不動産」は、2022年4月に開業した「ららぽーと福岡」を始め、国内外で「三井ショッピングパーク」「三井アウトレットパーク」を展開している。
マリノアシティ福岡の建替えでは、福岡地所がキャナルシティ博多を始めとする自社グループ系商業施設で培った運営開発実績に加え、「三井不動産のノウハウを最大限発揮することで、今後の消費者ニーズや社会トレンドの変化を的確に捉えた、新たな時代に相応しい商業施設の検討」を進めるとしている。

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