カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

西武スポーツ、2024年5月26日閉店-西武池袋本店のスポーツ専門館、45年の歴史に幕

東京都豊島区の西武池袋本店8階にあるスポーツ専門館「SEIBU SPORTS(西武スポーツ)」が2024年5月26日をもって閉店した。

日本最大のスポーツ専門館として誕生

西武スポーツは1979年10月に現在の西武池袋本店別館に1号店「西武スポーツ館」を開業。同館は日本最大の売場面積(当時)を誇るスポーツ専門館として、1980年からは旧西武セゾングループ系総合スーパー「西友」に店舗網を拡大。1981年4月からは系列月賦百貨店「緑屋(現クレディセゾン)」再建の一環として旗艦店「ams西武スポーツ吉祥寺」を開店するなど、首都圏を中心に多店舗化を図った。

西武池袋本店。

西武スポーツ館はバブル経済による好景気を追い風に拡大を続け、西武百貨店が独占契約するスポーツブランドを前面に打ち出し、系列スポーツクラブ「リボン館(現コナミスポーツクラブ)」を始めとするグループ内外の教室、プロ野球球団「西武ライオンズ」「広島東洋カープ」と事業展開で密な連携を図ることで優位性を示した。
しかし、1990年代に入ると西武セゾン各社の経営悪化を背景に、1998年9月に吉祥寺店を閉店。西友のウォルマート化によりインショップが消滅するなど事業規模を急速に縮小。西武池袋本店8階フロアに集約することとなった。

ファンド傘下による西武池袋本店改装で45年の歴史に幕

西武スポーツは、2010年9月に「西武池袋本店全館改装第3期」の一環として新装開業を実施。店舗面積は2,795㎡。
新装開業当初は「日本最大級のスポーツ専門大店」を掲げ、自主編集型靴専門店「シューズ&ギア」や順天堂大学教授監修のスポーツ・健康相談窓口「カラダステーション」、当時の親会社であったセブン&アイHD傘下のアクティブスポーツ店「OSHMAN’S」を導入するなど、旧西武セゾン時代より強みとしていたスポーツ関連領域を改めて重点化した。

西武スポーツ新装開業の目玉だった「OSHMAN’S池袋店」。

一方、2022年9月の米国ファンドによる「そごう・西武」買収により、2023年よりファンド主導で家電量販店「ヨドバシカメラ」導入に向けた百貨店フロアの集約を開始。2024年5月7日には「OSHMAN’S池袋店」が閉店するなど、西武スポーツの去就にも注目が集まっていた。
日本最大のスポーツ専門館として誕生した西武スポーツは45年の歴史に幕をおろすこととなった。

関連記事:オッシュマンズ池袋店、2024年5月7日閉店-セブン&アイによる日本法人創業25周年記念新業態、西武池袋本店リニューアルで
関連記事:そごう・西武、2023年9月4日に新人事発表-親会社の 劉 勁氏が代表に、投資ファンド色が強まる
関連記事:ヨドバシHD、西武池袋本店の土地など約3000億円で取得へ-2023年9月1日にそごう・西武の親会社となった米ファンドから
関連記事:西武池袋本店、2023年8月31日にストライキ決行・休業-店頭でデモ「売却反対」「雇用維持」訴える

関連記事:セブンアイ、「そごう・西武」を2023年9月1日付で売却-西武池袋本店、8月31日にスト決行
関連記事:セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長、2023年3月10日死去-イトーヨーカ堂の創業者

関連記事:セブンアイ、傘下の「そごう・西武」売却を2022年11月11日発表-米ファンド・ヨドバシ連合に
関連記事:セブンアイ、「そごう・西武」売却検討と「ヨーカドー」縮小堅持を2022年4月発表-売上「流通首位」返り咲くも合理化へ

 

 

ライフ目黒八雲店、2024年5月29日開店-ザ・ガーデン自由が丘本店跡地そばに

東京都目黒区の国道312号線(目黒通り)沿いに、ライフコーポレーションの大型食品スーパー「ライフ目黒八雲店」が2024年5月29日に開店する。

自由が丘ならではのグレード感を訴求

ライフ目黒八雲店の建物は地上2階地下1階建で営業フロアは2フロア(地上1階~地下1階)、売場面積は1,592㎡。
目黒八雲店では「洗練された街並みと閑静な住宅街の自由が丘」という立地特性を踏まえ、同社の有機食品スーパー「ビオラル」や対面チーズ販売「CHEESE HOUSE」、諸国銘菓コーナーを導入する。
生鮮食品に関しても、農産部門では「BIO-RAL下ゆで有機野菜シリーズ」を始めとする有機野菜や世界の果物、水産部門では対面コーナーや当日水揚げ新幹線直送鮮魚(土曜日限定)といったグレードの高い品揃えを打ち出す。
また、店内調理に関しても惣菜部門では「肉寿司」「棒いなり寿司」といった同社が自慢の逸品と位置付ける商品群に加え、各種弁当や鉄板焼きメニューを展開。インストアベーカリー「小麦の郷」では、菓子パン・惣菜パン・手のばしピザ・マフィンを時間帯に応じて取揃える。

ライフ目黒八雲店。

ザ・ガーデン自由が丘本店利用客の受け皿にも

ライフ目黒八雲店の至近距離では長らく、百貨店系高級食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘」が本店を構えていたが、セブン&アイHDによる構造改革の一環として、2024年1月23日をもって閉店していた。
ライフ目黒八雲店は既存店と比較してもグレードの高い品揃えを打ち出しており、ザ・ガーデン自由が丘の利用客の受け皿のひとつとなりそうだ。

ライフ目黒八雲店

住所:東京都目黒区八雲3-12-13
営業時間:午前9時30分~午後10時

関連記事:ザ・ガーデン自由が丘自由が丘店、2024年2月25日閉店-創業店舗・本店、58年の歴史に幕
関連記事:自由が丘 デュ アオーネ、2023年10月20日開業-ピーコック跡、イオンモール運営
関連記事:ラオックス BEAUTY AIRPORT自由が丘店、2021年12月3日開店-LAOX「アジアコスメ専門」新業態

MEGAドンキホーテ米子店、2024年5月28日開店-旧ホープタウンサティ跡に山陰最大のドンキ、専門店やインバウンド対応も

鳥取県米子市のJR境線後藤駅近くにある地場系ショッピングセンター「ホープタウン」跡に、流通大手「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ米子店」が2024年5月28日に開店する。

マイカル系だった米子地場老舗ショッピングセンター

ホープタウンは1982年7月に開業、建物は地上3階建で店舗面積は11,763㎡。
関係者によると、開業当初は流通大手「ニチイ(マイカルを経て現在のイオンリテール)」と提携関係にある地場衣料品店「菊屋」子会社「米子ホープタウン」による運営店舗であったが、グループの再編にともない「サンメルト米子ホープタウン」「サンインニチイホープタウン店」「ホープタウンサティ」「米子サティ(2代目)」に店名を変更した。
同施設は2001年の親会社経営破綻を機に地場資本の「ホープタウン」として再び独立し、イオン所有となっていた建物の買い戻しやリニューアル、地域密着(教育・福祉)の取組みを打ち出したが、2021年8月に核店舗のスーパー「マルイホープタウン店」が撤退したことが決め手となり、2022年1月31日に閉店した。(詳細は過去記事参照)

紆余曲折経てドンキ核の商業施設に

その後、2022年2月に地場大手パチンコ「東大産業(デルパラ)」関連会社の「etto」主導のもと、食主体のマルシェ型商業施設として再生をめざす方針を発表、2023年11月に「ドン・キホーテ」を核とする施設として2024年5月を目途に新装開業する方針が決まった。(詳細は過去記事参照)

山陰最大のMEGAドンキとしてフルライン展開

MEGAドン・キホーテ米子店の建物は地上4階建で営業フロアは1~3階、売場面積は約8,863㎡。
鳥取県内初のMEGAドンキとして「初ドンキもドンキファンも楽しめる!国内外の老若男女がワクワク・ドキドキできる最新店舗」を掲げ、山陰最大の売場面積を展開。

MEGAドン・キホーテ米子店

1階ではMEGAドンキ業態の特徴である生鮮食品をフルラインナップで取扱うほか、惣菜部門では店内焼き上げピザ「TOROLISTA」や唐揚「今から」といったオリジナルブランドに加え、変わり種寿司「おもいのまま寿司」(ウインナー・ハンバーグなど6商品)を導入。珍味コーナーでは山陰ドンキ最大級の面積と品揃え(約250アイテム)を提案する。

MEGAドンキ米子店の「おもいのまま寿司」

2階は「米子市沿岸に広がる日本海をイメージした店内演出」を施し、20~30代のヤングファミリー層(20~30代)が多い立地特性を活かしたコスメ・衣料品・文具・玩具・家電・キッズ/ベビー用品を展開。
ネイルコーナー「ネイル・ド・ドンキ」や寝具体験コーナー「チルドンキ」、推し活グッズコーナー、海外のSNSで話題のキッズコスメ商品など、ドンキの強みを打ち出す。

MEGAドンキ米子店の店内演出

ドンキと地元のノウハウ活かした専門店も

MEGAドン・キホーテ米子店では直営フロアに加え、学校法人龍馬学園グループの四国地場大手トレーディングカード店「スーパーフリークス」やアミューズメント施設「アピナ」といった山陰初を始め、地場大手複合書店「今井書店」や100円ショップ「ダイソー」といった専門店を展開。ドンキのアミューズメント性と地元の有力店が揃うショッピングモールとして生まれ変わることとなった。

MEGAドン・キホーテ米子店

鳥取県米子市米原二丁目1-1
営業時間:9時~24時

関連記事:MEGAドン・キホーテ米子店、2024年5月開店-サティ・ホープタウン跡、山陰最大の巨大ドンキに
関連記事:ガイナックスシアター、2021年2月28日閉館-旧・サティ東宝、イオン米子駅前店のサブカルイベント施設
関連記事:JR米子駅ビル、2020年9月4日閉館-建替えで橋上化・南北自由通路設置へ
関連記事:グッドブレスガーデン、2019年11月22日開業-米子高島屋東館をジョイアーバン社が複合施設化、本館も同社運営に
関連記事:ザ・ビッグ境港店、2019年5月25日開店-マックスバリュ西日本、山陰初出店

ナチュラルガーデン黒田、2024年5月27日開業-マルイ・高島屋・無印良品の複合店、キャスパル跡地で三越伊勢丹・成城石井PB展開も

島根県松江市の松江城近くにあったキャスパル跡地に、マルイグループのショッピングセンター「マルイナチュラルガーデン黒田」が2024年5月27日に開業する。

ナチュラルガーデン黒田/マルイ黒田店。

松江の郊外型大型店の先駆けだったキャスパル跡地に

キャスパルは1981年11月に「松江ショッピングプラザアピア」として開業。
開業以来長らく、松江市内の郊外型ショッピングセンターの先駆的存在として、地場大手食品スーパー「原徳チェーン」を核に営業したが、2004年1月に原徳が民事再生法を申請し経営破綻したため、同年9月をもって一時閉店。2006年3月に原徳の後継企業「フーズマーケットホック」が全館を賃借し「キャスパル」として再開業したが、建物の老朽化を背景とした賃貸借契約満了にあわせて2021年4月18日をもって閉店となった。
その後、山陰地盤の地場大手スーパー「サンインマルイ」が、2023年10月を目処に商業施設「(仮称)マルイナチュラルガーデン黒田」(建物2棟、店舗面積6,226㎡)の開業をめざす方針を示したが、地盤の軟弱性を背景に大規模小売店舗立地法に基づく届出を一時取り下げ、事業規模を変更するなど、紆余曲折を経ていた。

マルイ・高島屋・無印良品の複合店舗に

マルイナチュラルガーデン黒田の建物は平屋建2棟で店舗面積は5,358㎡、直営売場面積は約2,504㎡。
大型食品スーパー「マルイ黒田店」を核に、百貨店ギフトショップ「JU米子高島屋」や大型ライフスタイルストア「無印良品」、地元老舗和菓子店「御菓子司彩雲堂」、理美容「TASHIRO」を擁するショッピングセンターとなる。
無印良品は6月6日開店予定で、店舗面積は山陰最大、冷凍食品の取扱いも行う。

無印良品ナチュラルガーデン黒田。

マルイでは「三越伊勢丹」「成城石井」商品も

マルイ黒田店の直営売場面積は約2,504㎡。営業時間は24時間営業。
青果では美味しまね認証の有機野菜コーナーや手作りデザート、鮮魚では朝採れ魚介類や海鮮丼・大ネタ握り寿司、精肉では地元銘柄牛「しまね和牛」や農場飼料厳選一頭買い熊本県産和牛「和王」、惣菜では仁多米おむすびや鉄板焼きあげ商品を展開。
グロサリーでは、一畑百貨店が取扱っていた三越伊勢丹HDのPB商品「MITSUKOSHI ISETAN」や高品質食品スーパー「成城石井」PB商品、島根県雲南市田部家による「たなべたたらの里」商品を取扱うなど、こだわりの品揃えを打ち出す。

マルイ黒田店。

ナチュラルガーデン黒田

住所:島根県松江市黒田町418
営業時間:24時間営業(マルイ)
営業時間:10時~20時(無印良品)
※本文画像は同社公式より

関連記事:一畑百貨店、2024年1月14日閉店・廃業へ-島根県唯一の百貨店
関連記事:シャミネ米子、2023年7月29日開業-新・米子駅ビル完成、南北自由通路も
関連記事:マックスバリュJU米子高島屋店、2022年6月18日開店ーマックスバリュ鳥取1号店、デパ地下に

関連記事:松江タウンスクエア・キャスパル、2021年4月18日閉館-旧アピア、40年の歴史に幕

三井住友銀行Olive LOUNGE 渋谷店、2024年5月27日開店-西武百貨店にSMBC新業態、TSUTAYA系ラウンジやOlive利用者向け無料スペースも

東京都渋谷区の西武渋谷店B館に、三井住友銀行(SMBC)の新業態「Olive LOUNGE 渋谷店」が2024年5月27日に開店する。

三井住友銀行の新業態

三井住友銀行Olive LOUNGE渋谷店は、2023年10月よりリニューアルを進めていた「三井住友銀行渋谷支店」を新装した店舗で、同行と三井住友カードが共同展開する金融サービス「Olive」を冠するコワーキングスペース・カフェ併設の新コンセプト店舗となる。

Olive LOUNGE.

CCCとの連携でラウンジ空間構築

Olive LOUNGE渋谷店1階には、従来同様の銀行窓口・ATM機能に加えて、シアトルスタイルのカフェ「スターバックス」を展開。
2階にはSMBCグループと提携関係にある「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC/TSUTAYA)」が展開するコワーキングスペース「SHARE LOUNGE」(有料)を展開。
地階には銀行貸金庫をリノベーションしたOlive利用者向け個室・ソファ席(無料)を展開することで「Oliveアカウントをご契約いただいている特典を感じられる空間」を提供するとしている。

銀行であり、オフィスであり、カフェである。

また、営業時間に関しても従来型店舗(9時~15時)と一線を画す長時間営業(7時~22時)を実施。金融に関するセミナーや社会的価値創造に向けたイベントを開催するなど、開放的な店舗づくりを打ち出す。

Olive LOUNGE.

Olive LOUNGE渋谷店

住所:東京都渋谷区宇田川町20-2
営業時間:7時~22時

関連記事:SHIBUYA TSUTAYA、2024年4月25日新装開業-非物販強化、アニメを中心としたIP(知的財産)コンテンツの聖地めざす
関連記事:キラキラドンキ渋谷道玄坂通ドードー店、2024年4月23日開店-東京都心繁華街初のアルファ~Z世代向け新業態、ドミセ跡に
関連記事:ドン・キホーテ ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店、2024年4月7日24時閉店-ドンキ系再開発ビルの核店舗、1年未満で
関連記事:東急・シブヤサクラステージ、2023年11月30日以降順次開業-渋谷駅直結「桜丘口」地形を変える大型再開発
関連記事:ドン・キホーテ ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店、2023年8月24日開店-旧渋谷店跡地の道玄坂通1階に
関連記事:道玄坂通 dogenzaka-dori、2023年8月24日開業-ドンキ、渋谷旧店跡に超高層ビル

関連記事:スーパースポーツゼビオ渋谷公園通り店、2023年3月12日閉店-GAP跡、パルコ前のXEBIO旗艦店
関連記事:東急百貨店渋谷本店・文化村、2023年1月31日閉店-多くの客が惜しんだ最終営業日、再開発で解体へ
関連記事:渋谷マルイ(丸井渋谷店)、2022年8月28日閉店-丸井が木造ビルに建て替え、2026年完成めざす

イオンスタイル八戸城下、2024年5月24日開店-青森県内初、本八戸駅近くのイオンタウンに

青森県八戸市の本八戸駅近くにあるイオン系近隣商圏型商業施設「イオンタウン八戸城下」に、イオン系大型食品スーパー「イオンスタイル八戸城下」が2024年4月24日に開店した。

本八戸駅近くのイオンタウン

イオンタウン八戸城下は、ジャスコ(現イオン)の近隣商圏型商業施設「八戸城下ショッピングセンター」として1997年6月に開業。2011年9月にイオンタウンが同施設を承継し、現在の施設名称となった。建物は平屋建で店舗面積は4,094㎡。
三陸はるか沖地震の影響で閉館したスケートリンク「GODOアイスパレス」跡地を再開発した施設として、イオン系食品スーパーを核に飲食・サービス系店舗を展開している。

東北初のイオンスタイルに

イオンスタイル八戸城下の前身である「マックスバリュ八戸城下店」は1997年6月に開店。建物は平屋建で店舗面積は2,755㎡。

イオンタウン八戸城下(同社公式より)

マックスバリュ八戸城下店は開店当初、ジャスコ(現イオン)の直営店であったが、1995年12月より同社地域子会社の青森ウエルマート(後のマックスバリュ東北)が県内で同業態を展開していたため、2001年10月20日に運営をマックスバリュ東北(現イオン東北)に移行していた。
その後、2024年5月6日より業態転換にともなう店内工事のため営業時間を短縮、5月22日午後6時をもって一時閉店していた。
イオンスタイル八戸城下は、青森初となる生活提案型業態「イオンスタイル」として「お買物がもっと楽しく、もっと便利に!」を掲げ、惣菜やインストアベーカリー、冷凍食品を拡充する。
近隣では2023年12月に同業のユニバースが新店舗を開店しており、イオンスタイルへの転換で集客力向上を図る狙いがあるとみられる。

イオンスタイル八戸城下

住所:青森県八戸市城下2丁目11
営業時間:24時間営業
※開店初日のみ午前9時開店

関連記事:パワーズUシンフォニープラザ店、2023年10月14日開店-カブセンター跡、ユニバース八戸初の業態に
関連記事:チーノはちのへ、2023年1月5日全館閉店-旧イトーヨーカドー、フォーラム閉館で市内から映画館消滅
関連記事:やまき三春屋、2022年4月10日午後6時半閉店-品切れ相次ぐ最終営業日、呉服店時代から約500年の歴史に幕
関連記事:やまき三春屋、2022年4月10日閉店-新会社により店舗改装中、新型コロナ影響で
関連記事:三春屋百貨店、2019年11月からやまきの運営に-中合、福島県内のみに
関連記事:DCMグループ、2022年3月から順次「DCM」に店名統一へ-「ホーマック」「カーマ」「ダイキ」「サンワ」「くろがねや」屋号消滅

関連記事:むつ松木屋、2021年10月22日リニューアル開業-まちづくり会社が改修、さとちょう核に飲食店も

ジャスコ下妻店、2024年5月25日26日復活-イオンモール下妻の核店舗、映画「下妻物語」上映20周年記念で

茨城県下妻市のイオンモール下妻に、総合スーパー「ジャスコ下妻店」が2024年5月25日と26日に限定復活する。

下妻市随一の大型店だった「ジャスコ」

ジャスコ下妻店は1979年6月に開店。開店当初はジャスコと資本業務提携関係にあった地場老舗百貨店「伊勢甚」傘下の総合スーパー「伊勢甚ジャスコ下妻店」であったが、1990年代に「新下妻ショッピングパーク」として現在地に移転する方針を決定。1997年11月に「ジャスコ新下妻店」(地上2階建/店舗面積約23,600㎡)として現在地に移転新装開店した。
その後、ジャスコ新下妻店は2011年3月の総合スーパー運営会社再編にあわせ、現在の「イオン下妻店」となった。
また、新下妻ショッピングパーク自体も、2008年10月の増床リニューアルを機に施設名を「イオン下妻ショッピングセンター」に改称、同年11月のモールブランド統一にあわせて施設名を現在の「イオンモール下妻」に改称した。

下妻物語上映20周年記念、ジャスコで逢いましょう

ジャスコ下妻店復活のきっかけとなった映画「下妻物語」は、嶽本野ばらによる原作小説をもとに中島哲也監督が2004年5月に映画化。深田恭子・土屋アンナ主演のもと、ヤンキーとロリータによる地方都市での物語を描いた内容となっている。
イオンモール下妻は、下妻物語上映20周年企画「ロリィタの聖地しもつま 下妻で生まれた奇跡、再び」を記念して、イオンモール下妻各所に「ジャスコ下妻店」を展開。

ジャスコ下妻店ロゴマーク。

様々なロリィタによる「ロリィタファッションショー」や下妻物語関係者による「嶽本野ばら先生・土屋アンナさんトークショー」、下妻物語やジャスコに関する「しもつまジャスコクイズ大会」といったショーコンテンツに加え、ロリィタファッション体験会や映画アイテムの展示、伊勢甚ジャスコ時代の人気店を再現したキッチンカー、「オリジナルジャスコトートバッグ」のプレゼントを打ち出す。

ロリィタの聖地しもつま告知。

(画像は同社公式より)
関連記事:イオンスタイル水戸下市、2018年11月1日開店-旧店舗跡に「食品スーパー」

関連記事:イオン下市店、解体・建替えへ-旧・伊勢甚ジャスコ、「食品スーパー化」検討

青森板柳ショッピングセンター、2024年5月24日全面開業-いとく板柳店は増床移転、薬王堂との複合店舗に

青森県北津軽郡板柳町のJR五能線板柳駅近くに、地場大手食品スーパー「伊徳」(本社:秋田県大館市)と地場大手ドラッグストア「薬王堂」(本社:岩手県盛岡市/本店:岩手県紫波郡)による商業施設「青森板柳ショッピングセンター」が2024年5月24日に全面開業した。

板柳の食を28年にわたり支えた伊徳

青森板柳ショッピングセンターの前身となる「いとく板柳店」は1994年8月に開店。建物は平屋建で店舗面積は1,456㎡。
伊徳としては、青森県の郡部唯一の店舗であり、徒歩圏内の佐藤長(現青森トライアル)とともに地域の食を支える役割を担っていたが、2023年より「(仮称)板柳複合計画」として整備が進められてきた「新施設への増床移転のため、2024年5月1日をもって閉店していた。

いとく板柳店。(旧店舗)

薬王堂との複合商業施設に

青森板柳ショッピングセンターの建物は平屋建で店舗面積は約3,118㎡、駐車場台数は146台。
秋田地場大手食品スーパー「伊徳」(本社:秋田県大館市)と岩手地場大手ドラッグストア「薬王堂」(本社:岩手県盛岡市/本店:岩手県紫波郡)による共同開発案件として、北津軽郡内ではイオン東北の近隣商圏型商業施設「イオンタウン板柳ショッピングセンター」(2005年4月開業/店舗面積3,666㎡)に匹敵する施設となる。

いとく板柳店。(新店舗)

青森県産品・店内製造拡充

いとく板柳店新店舗のうち、青果売場ではカットフルーツ・カットサラダ、鮮魚売場では青森県産近海魚、精肉売場では「みちのく和牛」「米っこ桃豚」といったブランド牛豚、デリカ売場では青森県産素材商品(県産桜姫鶏・県産ホタテエキス入り若鶏旨塩唐揚げ・県産ごぼう入り豆腐ハンバーグ)や鉄板焼きコーナーを展開。インストアベーカリーを備えるなど、青森県産品と店内製造にこだわった店舗づくりを打ち出しており、隣接する薬王堂とともに集客力を従来以上に高めることになるとみられる。

いとく板柳店新店舗のフロアマップ。

青森板柳ショッピングセンター

住所:青森県北津軽郡板柳町大字三千石二潟7-1
営業時間:午前9時~午後10時
(いとく板柳店・薬王堂青森板柳SC店共通)

(画像は同社公式より)
関連記事:イトーヨーカドー弘前店、2024年9月29日閉店-ロピア核の後継施設は10月31日から順次開業

関連記事:ヒロロ、2020年3月20日リニューアル開業-TSUTAYA BOOKSTOREを新たな核に、スタバも導入
関連記事:中三弘前店マチナカラック、2019年8月30日開業-百貨店初「高層階アウトレットモール」化
関連記事:紀伊國屋書店弘前店、2019年5月6日閉店-東北初の紀伊國屋、35年の歴史に幕
関連記事:中三青森本店、2019年4月30日閉店-再開発ビル下層階に再出店を検討

イズミゆめモール合志、2024年5月23日全面開業-熊本県内初の同社オープンモール、ゆめマートを核に

熊本県合志市の国道387号線沿いに、イズミの近隣商圏型ショッピングセンター「ゆめモール合志」が2024年5月23日午前9時に全面開業(グランドオープン)した。

熊本初の「ゆめモール」、4月に一部先行開業していた

ゆめモール合志は2024年4月25日に先行開業、建物は平屋建で敷地面積は約24,900㎡、店舗面積は約5,400㎡、延床面積は約6,700㎡。駐車場台数は約330台で駐輪場台数は約140台。
同施設は当初、2024年春の全館開業に向けて準備を進めていたが、施設の開発主体であったイズミがサイバー攻撃によるランサムウェア被害を受けたため、大多数の専門店を5月以降開店とする計画に変更していた。

ゆめモール合志。

ゆめマート核にグランドオープン

ゆめマート合志は、イズミとしては熊本県内初となるNSC(ネイバーフッドショッピングセンター)型オープンモール業態「ゆめモール」として、「通う場所」×「出会う場所」×「憩う場所」をキーワードに地域の生活拠点となる地域密着型モールを展開。

ゆめマート合志。

ゆめマート熊本(旧ゆうあいマート/店名:ニコニコドー)運営による大型食品スーパー「ゆめマート合志」を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」やファストファッションストア「ファッションセンターしまむら」、100円ショップ「ダイソー」、味噌ラーメン店「麺場田所商店」、焼肉店「焼肉なべしま」、ファストフード「KFCケンタッキーフライドチキン」「モスバーガー」、地元合志市の五島手延うどん店「五島庵」など15店舗が入居する予定。(4月一部先行開業時点から1店舗追加

マツモトキヨシゆめモール合志店。

ゆめマート合志では「即食・簡便」強化

ゆめマート合志では、コンセプトに「まいにち、おいしい。まいにち、うれしい」を掲げ、青果売場では地元野菜や旬の果物、鮮魚売場では対面販売コーナーによる調理・料理方法相談への対応、精肉売場では熊本県産豚肉・鶏肉を始めとする加工品や即食商品・ローストビーフを打ち出す。

ゆめマート合志青果売場。

また、惣菜売場では即食・簡便ニーズの高まりを意識し、午前・午後のピークにあわせた店内調理の出来たて・作りたて商品を強化。ベーカリーも展開するなど「地域のお客さまが笑顔になるお店づくりを目指して、「健幸都市こうし」を「食」でサポート」するとしている。

ゆめマート合志惣菜売場。

ゆめモール合志

住所:熊本県合志市合生字小池 4241-1 ほか 
営業時間:午前9時~午後10時(ゆめマート合志)

関連記事:ゆめマート熊本、西友の九州全店舗を2024年8月1日買収-旧岩田屋系「サニー」屋号は存続見込み、イズミ・旧ニコニコドー系運営に
関連記事:ウエルシア熊本麻生田店、2022年4月21日開店-イオン九州とのコラボ店舗、ワイドマートドラッグ&フード跡に
関連記事:ドン・キホーテ合志店、2021年11月5日開店ーニコニコドー跡の菊南ショッピングセンターに

ダブルツリーbyヒルトン大阪城、2024年5月23日開業-テレビ大阪は5月13日移転開局、日本経済新聞大阪本社跡地に

大阪市中央区大手前の大和ハウス工業・日本経済新聞系複合再開発施設「大阪・大手前一丁目プロジェクト(ダブルツリーbyヒルトン大阪城)」が、2024年5月23日に全面開業した。

日経大阪ビル跡地、21階建の複合施設に

大阪・大手前一丁目プロジェクトは、日本経済新聞大阪本社ビル建替再開発によるもので、建物は地上21階建、敷地面積は約4,372㎡、建築面積は2,760㎡、延床面積は38,809㎡。
全国紙「日本経済新聞」と大手不動産ディベロッパー「大和ハウス工業」による共同開発案件として、1~4階を日経が、6~21階を大和ハウスが区分所有する。

大阪・大手前一丁目プロジェクト。

外観デザインコンセプトを「和模様」に定め、隣接する大阪城の白壁や石垣、日本古来の市松模様など日本的な要素を取り入れるなど、大阪城公園や旧大阪砲兵工廠化学分析場といった歴史建築が残る周辺環境との調和、回遊性向上、防災面考慮を図った。

低層階のテレビ大阪は5月13日移転開局

施設低層階には日本経済新聞と資本関係にあるテレビ東京系準キー局「テレビ大阪」が本社・スタジオ・演奏所を構える。
1階にはイベントホール、5階には天神祭を生中継可能なオープンスペースを設けており、開局以来同社の名物番組となっている天神祭特番で活かされることとなりそうだ。

高層階のヒルトン系ホテルは5月23日全面開業

施設高層階には、大和ハウスグループと提携関係にあるヒルトンブランド「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」が宿泊フロアを構える。

ダブルツリーbyヒルトン大阪城のロビー。

ダブルツリーはヒルトンが「フルサービス型」と位置付ける業態で、国内7施設目、関西では3施設目、大阪府内では初となる。
同施設では近年主流となっている宿泊特化型とは異なり、料飲施設(レストラン・ラウンジ&バー)やフィットネス施設(屋内プール)、宴会・会議室、館内ショップなど幅広い機能を導入。

ダブルツリーbyヒルトン大阪城のエグゼクティブ・ラウンジ。

2024年1月18日より宿泊予約を受付開始、4月1日よりレストラン予約を受付開始、5月1日より段階的に開業(ソフトオープン)し、このたび全面開業(グランドオープン)することとなった。

テレビ大阪/ダブルツリーbyヒルトン大阪城

住所:大阪府大阪市中央区大手前1丁目1-1

関連記事:ダイエー京橋店(イオン)跡に公園、2023年夏から秋にかけて開業-イオンが暫定開発、飲食店も出店
関連記事:ドン・キホーテ京橋店、2022年11月18日開店-グランシャトー近く、パチギンEARTH&MOON跡の京橋ダブルスタービルに
関連記事:ドン・キホーテ大阪天満駅店、2020年5月27日開店-ドンキ初となる「鉄道高架下店舗」に